Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

憲法改正議論➡どっちつかずか?立憲民主党

2022-02-05 13:50:40 | 国際・政治

前回触れた 石原慎太郎・元東京都知事の訃報と前後するが、我が国内外の政治情勢にとり 芳しからぬ動きが複数あった様だ。一つは 昨日から開催の中国大陸・北京冬季五輪に係るかの様な 海外人権状況懸念に関する国会決議。衆院本会議での採択は良かったが、主眼とされた 中国大陸への名指し非難が避けられ、当初案から後退した印象は免れないだろう。

政党レベルでも、自民保守側から対中名指しを強く迫られるも 与党媚中勢力などへの配慮からか、明記されなかった事への遺憾と不満が大きく残り、野党複数からも近い意見が出されている。更に我国内の中国大陸内少数民族関連団体複数からも「決議は不十分」とする表明があった由。 明らかな対中名指しを行った欧米各国からそのまま理解を得られるとも思えず、採択を行った岸田政権は 当然ながら対欧米向けに誠実で周到な説明を行う重い責務があろう。

もう一つは 原子力を脱炭素の為の有力熱源と位置付けた欧州連合 EUの方針に難癖をつけた、我国の元総理 5名による反対表明だろう。福島発電所大事故に際し、周辺の子ら多数に甲状腺がんなどの疾患が生じたといわれる事象からの様だが 科学的根拠に乏しく、内外の専門機関からも明らかな関連性が疑問視されていると聞く。つまり、以前から往々にしてあった「感情的な原子力アレルギー」なる情緒的な思考を背景にしている様だ。

それにしても、この原子力利用に対する「情緒的、感情的反対意見」が幅を利かせている為に、我国では再生エネルギー本格化までの中継ぎとしての原子力利用の議論そのものが進まない。メンバーは、小泉純一郎元総理が与党出の他は、菅 直人、鳩山由紀夫、細川護熙、村山富市の各位は全て野党側。つまり、日本及び日本人の総意とはかけ離れた見方の発出という事だ。仮にも聡明な EU首脳部からまともに取り合われるとは思えないが、根拠の不確かさと国内議論もろくに尽くさない安直さもさる事ながら、こうした表明を易々とする事は 外国への内政干渉とも受け取られかねない。政府与党は こうした言動に対する非難表明をした由だが当然の事。 5元総理は、これを機にせいぜい自重すべきだろう。もっとも 鳩山元総理辺りは聞く耳を持たないかも知れないが。

前置きが長くなったが本題です。議論といえば憲法改正議論がようやく本格化する兆しが見えてきたのは良いが、第一野党・立憲民主党の(相変わらずの)「はぐらかし姿勢」が問題視されている様だ。他の各党からは、2/10に憲法審査会開催が求められている様だが、これも消極姿勢。理由として「年度当初の予算案審議中は憲法審査委を開かない慣例があり、今回もそれに従うべき」との立場らしい。しかし他の各党複数から開催を求められた場合は対応すべきが本筋のはずで、この姿勢には「野党の意見を代表しているとはいえない」として不満も複数寄せられているやに聞く。

立憲民主党・泉執行部は「議論そのものの論憲は認めるも、初めに改憲ありきの議論には応じない」立場の様で「議論の為に 国民の分断を生まない様、慎重な議論を求む」姿勢の由。しかし「変な反対をすれば、それが反って国民の分断を生じる元となる」とする意見もある。立憲民主は、そうした時代の変化に呼応する声に誠実に向き合っているとはいえないのではないか。

背後にあるのは、やはり「政局優先」から抜けきれない思考があろう。改憲への議論さえ一切認めぬ一方で 地方では相当な組織力が残るとされる社民、日共の選挙影響力に頼ろうとする為に、本当は注力すべき改憲への議論に加わる事も 能力や機会がありながら忌避する不良姿勢だ。曲がりなりにも「現実視点」を持つとされる 泉執行部の最大の使命は、こうした与党や他の野党各党との改憲への議論に 立場は異なれど堂々と参加し意見を交わす姿勢ではないのか。放置すれば「どっちつかずの立憲民主」の不良イメージ増幅に繋がるだろう事は明らかだ。

それができない、しないならば 立憲民主党は「所詮は旧社会党の再来」で終わる事だろう。元国会議員中には、安保、内政の各面をみる事なく「沖縄は独立した方が良い」などと真顔で語る向きもあるとか。一旦は下野した 辻元清美・前衆議が今夏参院での復帰を目指すとかの報も聞いてはいるが、仮に同候補が当選復帰したとて このままでは党自体の地盤沈下は続くだろう。更にこれ以外にも 先の衆院選期間での 小川淳也・党政務調査会長の日本維新の会候補に対する不穏当な出方や、蓮舫参議が一時発したとされる 同党創始者・橋下 徹弁護士に向けた TV出演規制要求発言など、立憲民主党関係者による不祥事レベルの行動は 与党自民、公明を揶揄できたレベルではないと拙者などは思う。

「初めに攻撃ありき」「身内に甘い」「不都合な真実とは向き合わず」とかの批判の払拭へ、泉執行部は心あるなら努力の姿勢を見せるべきと思うがどうだろう。今回画像も先年ので恐縮。静岡・浜名湖西岸の蜜柑の聖地、湖西市三ケ日地区辺りの様子を。通る線路は 旧国鉄二俣線から運営変更された、天竜浜名湖鉄道線。以下に 関連記事をリンク致します。(産経ニュース 2/3付) 憲法審開催を拒む立民 与野党から孤立 - 産経ニュース (sankei.com)


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石原慎太郎さんの残像と向き合う | トップ | 安保上重要な地所の保全策を... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (のん子)
2022-02-05 22:36:09
泉さん、折角立憲の新代表になって清新なイメージ作りがグダグダ政党に成り下がりましたね。

別に期待していたわけでもないので良いのですが、いっそのこと共産と一緒になった方が分かりやすいです。
返信する
立ち位置が中途半端な立憲民主党 (HAKASE(jnkt32))
2022-02-05 23:02:32
のん子さん、今回もご見解を有難うございます。

お言葉を賜って気がついた事でもありますが、野党と
しても 立憲民主党の立ち位置は中途半端ですね。

それ故、第一野党でありながら 独自性、主体性ある
政策姿勢が打ち出せず、対与党姿勢にしても「初めに
攻撃ありき」の喧嘩腰にならざるを得ないのでしょう。

望むらくは、現実思考に振った日本維新の会や国民
民主党との連携に繋がる対話姿勢ですが、そこは左
に振った寄せ集め勢力。社民、日共に靡く連中が認
めないという事でしょう。

泉執行部は 本当は一定の力量がありながら、結局
は党内をまとめ切れないのだと思います。
まずは お礼まで。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国際・政治」カテゴリの最新記事