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Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

危険動物駆除措置ー反対勢力は、野口 健さんの見識に学んだらどうだ

2023-11-09 10:08:20 | 社会・経済
今月初からの、秋篠宮家・佳子内親王のペルー訪問ご行程に 一言の労いを申し上げたい。我国と同国の友好 150周年に因むとかで、往路ご利用の航空機問題などご苦労はあったが、その後のご行程は概ね順調な様だ。実り多くを望む一方、何よりも つつがないご帰国を祈念したいものだ。

本題です。内外の政治情勢の動きが激しく 中々に取り上げ難い事だが、特に近夏辺りからの熊、猪など危険動物の 地元住民安全確保を図る為の「やむを得ない」駆除措置への「誤った非難抗議」が後を絶たない様だ。恐らくは後述の 芳しからぬ映像メディアの影響が大きいのだろうが、成人として 差し迫った各地のやむなき事情に想いを致す努力はしないのだろうか。

この問題につき、指標とすべき登山家・野口 健さんのご見解を 取り上げたスポーツニッポン・アネックスのネット記事を引用して、みて参る事に。

「野口 健氏 クマ駆除に抗議殺到に持論『泣きながら抗議の電話をされる方は 森づくりの活動に・・』」

アルピニストの野口 健氏が 11/8までに自身の X(旧ツィッター) を更新、東北地方を中心に クマ出没が激増する一方で、クマ駆除について自治体に抗議電話が殺到している現状について言及した。

クマによる人身被害は過去最悪ペースで、今年に入って全国で 100人を大幅に上回り、東北地方では 50人を超えているという。そのため各自治体は 地元の猟友会などにクマの駆除を依頼。ところが 全国からは「クマがかわいそう」「クマを殺すな」などと抗議が殺到。中には電話口で号泣する人もいたという。

野口氏は「『里に降りてきた熊は 捕獲した後に山に戻しても また里に降りてくる。そして人間を怖がらない』と。本来、熊は人間の気配を感じると逃げる。故に(僕は)リュックサックに鈴をつけて山に入る。しかし 最近、その前提が崩れているとも」とし、「従って 里に降りてきてしまった熊の駆除も人命を優先するのならば、やむを得ないでしょう。確かに熊に罪はない。しかし、行政は 熊の命よりも住民の命を優先するのは当たり前。

しかし、長期的なビジョンとして 熊が森の中で生きていける環境を整えるのも重要。つまり 森づくり。泣きながら行政に抗議の電話をされる(様な)方は是非、森づくりの活動に尽力された方(ほう)が建設的です。僕も森づくり、始めております」と自身の考えや活動について投稿。

そして「あと 駆除された熊を破棄するのではなく、肉を食べたり 漢方(薬)にしたりと活用すること。毛皮を使うのもいい。奪った命を無駄にしない事が せめてもの情けというものではないだろうか」と持論をつづった。(引用ここまで。記事中「熊」の文字は原文のまま)

或は既に知られる様に、野口さんは チョモランマなど世界の主峰複数への登頂を果たす一方で、登山者らに汚された これらの秀峰を守る「清掃登山」も命を賭して実践されている。その崇高な心掛けには、頭が下がる。

引用記事からも窺える バランスに秀でた高潔なご見解も、或いはその賜物かもしれない。それに引き換え 大した実態を調べる様子もなく、感情的・衝動的に非難抗議の挙に出る神経はどうなのか。恐らくこうした所業に走るのは、危険動物の脅威に晒される東北地方などではなく、例えば首都圏などの大都市圏に暮らす連中ではないのか。

そしてそうした勢力に芳しからぬ影響を及ぼしているだろうと思われるのが、映像メディアの誤った取り上げだろう。或いは ディズニー映画や 一部の動物アニメなどの悪影響を指摘する主張もある。そうした何作かは拙者も観てきたが、辛うじて野口さんに近いバランス感覚をどうにか守れたのは幸いだったと思う。又 中共の外交ツールとも揶揄される、ジャイアント・パンダの親族という所も小さくないか。

もう一つ。自称動物愛護勢力が大口を利けない事象がある。それは、野生動物への安易な給餌(きゅうじ。人の食物に近い餌を与える事)だ。北海道にては、危険につきその共存に日頃から神経を使っている野生ヒグマに対する旅行者の給餌行為が問題化。地元の動物保護管理関係各位が厳しく注意される場面もしばしばの様だ。

その結果生じた 最大の悲劇が知能ヒグマ「オソ(OSO)18」による深甚な牧畜被害だったろう。令和期に入り 駆除された今夏までの数年間に、数十を超える乳牛が殺され、肉を食害された有名な事案だ。詳しくは今後の調べに待つ所もあろうが、この様な「歪んだ生態」を生じた遠因は 前述の不正な給餌や、現地独特の鹿「エゾシカ」を仕留めた遺体の不始末が原因だったとされる。

復習にもなるが、危険動物が多く出る各地にとり その共存に苦悩されている事にくれぐれも想いを致すべき。一度出会えば、こうした動物は「過剰反応」もあって どの様な挙に出るか分からない。悪くすれば「殺(や)らねば殺られる」事態だって考えられる。行政も狩猟各位も「本当は保護すべき対象」たる事は重々分かっておられ、駆除は「やむを得ない最後の手段」に位置付けられているはずだ。

自称動物愛護勢力は、果たして野口さんの優れた思考を謙虚に学ぶ気があるのだろうか。答えは「否」の気がしてならない。拙者はこうも思ったものだが、こうした対動物措置で やたらに対行政非難抗議の挙に出る勢力は、或いは対特定個人誹謗中傷の挙に出るそれらに似た連中かとの想像も 脳裏を過る所だ。

もう一つ。例えば陸・海・空の三自衛隊が民間交通イヴェントなどに参加の予定が分かると、直ぐに市民勢力を装って「妨害的反対行動」の挙に出る連中とも遠くない気配が付き纏って仕方がない。その背後には、左派野党や非友好国勢力の関与も指摘されるとか。些かの邪推は分かっているが、どうもそうした印象が拭えないので指摘しておく次第。今回画像は岐阜・長野県境近くの JR中央本線を長野市へと向かう特急「しなの」の様子をもう一度。
コメント (6)
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