2022=令和 4年も最終月を迎えた。この 12月も、拙ブログを宜しくお願い致します。この所注目のサッカー W杯カタール大会一次リーグ。グループ Eに参加の日本代表、今回一番の難敵とされる スペイン代表との対決が数時間後に迫った。サポーター各位の熱視線も大いに感じられるが、拙者は恐れながら 努めて静かに見守りたく思う。森保監督と選手各位が その持てる力を存分に振るい、試合との真摯な向き合い姿勢を貫ければ、どの様な結果であれ 決して悔いる事のない区切りを迎えられると信じるからだ。勿論勝利し決勝トーナメントへと進めれば、無類の喜びだが。
本題です。その選手各位も多く卒業された大学の一校で、決してあってはならない事態が起きたのはご存じだろう。東京都下・八王子市内の東京都立大構内にて、宮台真司・同大教授が襲撃され負傷された件。拙者は同教授とは思考面が必ずしも折り合わない立場かもだが、まずは人として一言のお見舞いを申したい。その上で 同事件は宮台教授の思考面への反感と思われるテロ的事案か、それとも偶発の通り魔的なそれかは現状分からないが、いずれにしても 大学構内という安全が担保されるはずの場で人命が奪われかねない大きな危険があった、更に現憲法も保障の基本的人権の一「学問の自由」への脅威ともなりかねない各所で 決して看過してはならないものと心得る。以下 電子辞書「ウィキペディア」に載った今回事件のあらましを引用して、みて参る事にする。
「(東京都立大) 南大沢キャンパスでの切り付け事件」
2022(令和 4)年 11/29、16時半ごろ、(宮台さん)自身が教授を務める 東京都八王子市の東京都立大学・南大沢キャンパス構内で、20~30歳位の男性(容疑者)に後頭部を殴られたうえ、刃物のようなもので首など数カ所を切られ重傷と報じられた。容疑者は宮台(教授)が倒れ込んだ後も何度も切りつけ、同教授の手などには 刃物を防ごうとした際にできる防御創と呼ばれる傷もあった。「都立大の中で男性が顔を切られた」と目撃者の男性から 110番杖方がされ 病院に搬送され、全治約 1カ月の重傷となったが 命には別条はないとされた。本人は警視庁に対し、この男について「暗がりで誰かわからない」と話したほか「男とは面識がない」と説明している。(以下略、引用ここまで)
全国の大学は 一部を除き、地元地域との密着や連携を志向して キャンパスと呼ばれる構内を相当自由に開放している様だ。東京都立大も例外ではないかも知れない。しかしそれにしても、大学・高校以下を含む各校も決して「絶対安全」という訳ではない。今世紀初には大阪府下の小学校に刃物男が侵入、複数の小学生が殺傷される事件も起きている。学生達が安心して各分野の勉学に打ち込める平穏の確保は勿論大事だし、又 地域の文化拠点として 地元との密着や濃い連携も必要は認めるが・・。
しかしながら、米欧程ではなくも 今回の様な凶悪事件が生じた以上、今少し各大学も保安面の強化を考える必要がありはしないか。拙者も余り大口を利ける立場にないのは事実だが。今から 40年程前の拙大学時代の保安セキュリティ意識は 誠に緩いものだったのは事実だ。例えば講義の合間の部活の後、控室を施錠せぬまま帰宅というのが間々あった記憶があり、そんな時は翌日 保安の方に呼び出され、厳しい注意を受けた事もある。保安側が最も懸念したのは 各部控室の備品盗難であったのは容易に理解頂けるだろうが、他に部外の不審者が出入りするリスクもあった様だ。拙者も一度はそうした人物に遭遇した記憶がある。
今は IT技術も導入の高度な保安技術によって この様な緩い事象は排除されているだろうが、そうであっても 宮台教授が遭遇された様な凶悪事件が完全になくせる訳ではない。云わば防衛軍的な発想で 保安面のマンパワーが補強されるのが理想だが、それがままならないとなれば より部外者がみだりに構内に出入りできる機会を適正に規制する他ないだろう。学生各位の「自らは自らで守る」という基本的セキュリティ意識をより涵養し、高める努力も必要かも知れない。静かに安心して勉学に打ち込める環境が作れるのが理想は申すまでもないが、少しずつでも保安面を高める必要があるのも事実だろう。各大学から好い案が出る事を、宮台教授の早い回復と共に祈念したい。今回画像も振り返り恐縮。JR中央線・八王子も通る高級リゾート列車「トラン・スィート四季島」の山梨県下にての様子を。