コナサン、ミンバンワ!
今年2007=平成19年8月も、後1日を残すのみとなりました。
今夏は、後半の超の付く猛暑が特徴的でした。特に当地近くの岐阜多治見にて、我国の歴史上の最高気温が1933=昭和8年以来74年振りに更新され40.9℃の新記録を生じたのがその事を象徴していると強く思います。在宅でありながら熱中症の犠牲となった方もあり、改めて近年の地球温暖化の良からぬ影響を肌身に感じた次第。又、夏にありがちな凶悪事件がやはり発生してしまい、あろう事か当地名古屋にて、金品目当ての犯人グループの罪業により、無辜の女性が落命させられるに至ったのは誠に遺憾であります。
容疑者が既に捕捉されているのが不幸中の幸いであり、考え得る限りの厳罰を願いたい所。それにしても昨夏の福岡にての、幼年3兄弟が犠牲となった飲酒衝突事故にても思った事ですが、夏と言う季節は、ただでさえ地に堕ちた日本人の倫理観念を更に底なしのレベルにまで貶める魔力がある様です。我々はこうした悪しき見本を良く見つめ、改めて襟を正したい所であります。
さてこの1ヶ月は、当地愛知と静岡西部の山間、そして長野南信とを結ぶ我が父祖ゆかりのローカル鉄道JR飯田線をメインに、今年初逝去した母方の祖父母の事共を交えながらの特集を綴って参りました。それも今回にて一区切りにしようかと思います。
祖父も、祖母も、それぞれに、又それなりに素敵だったと今は思います。
共に幼少の頃に片親を失い、我々の代よりは想像もつかない苦節を乗り越えて来た人々である話を母から聞いた記憶があります。
そうした波乱の人生模様を乗せて、飯田線は正にその人生そのものの様な、険しい山間を走り抜ける鉄道であります。
我が故郷、豊川稲荷の門前の利便を図るべく最初の区間の開通を見てから40年、戦後の電源開発、佐久間ダム構築に伴う経路変更を含めれば今の姿となるまでに、実に60年近くの歳月を要した飯田線。その総延長195.7kmに及ぶ長大な路線の事を語るには、たかが12回の特集日記では当然ながら到底事足りるものではなく、私の了見は随分甘かったかな、などと反省もしております。
その一方で優れた風光、地域の独得の気質など我々を捉えて離さない魅力ある路線であるのも事実であり、今回語り切れなかった事共はいずれ機会を改めて、取り上げたく思います。又来月は、この路線に関する拙写真帖新作の公開も考え中です。
最終回の今夜は、飯田線に関するとっておきの情景を申し上げておきましょう。
今から40年ちょっと前の我が幼少の頃、同線沿線の湯谷温泉の奥の豊川流域の川へ、親族10余名と共に泊まりのキャンプに出かけた事があります。
思えば今日に至るまで、この時の事が我が最良の夏の思い出となっています。
美しい渓流の対岸を飯田線が走り、日中は当時の急行「伊那号」や年季の入った戦前型電車による各駅停車が往来し、列車毎に乗降戸や側窓の配置が異なる車両の様にしばし見とれたものです。
又、現在は見られなくなった貨物列車も良く通り、大正生まれの英国製電気機関車や色んな形の貨車の編成を拝む事が、西瓜割りや川遊び、そして夜のキャンプ・ファイアーなどと並んで忘れられない我が記憶となっています。
当時はまだ、不慮の事故にて早世した叔父も健在であり、まだ壮年だった祖父母もこの集まりを心より楽しんでいる様でした。
ここは現在、ダム放流時の安全面に問題があるとかでキャンプは不許可となりましたが、日帰りの水遊び客でずっと賑わっている様です。少し川上の「愛知県民の森」の敷地にキャンプ宿営地が整備された事も大きい様ですね。
暑い中にも、秋の気配は日毎にはっきりして来ているのを感じます。
我国屈指のラテン音楽家、松岡直也さんの以前の楽曲に「踊りながら夏が逝く」と言う作品がありましたが、今は正に、暑さと涼しさの2つの空気の間にある夏が、盆の頃の猛威を弱めながら退場の機会を伺っている感じでしょうか。
板敷川と言われるこの河原の賑わいも、夏休みの終わりと共に再び元の静けさを取り戻すのかも知れません。
さてこの河原、夜の星空も見事でした。その事を想起させる歌をご紹介して、今夏の特集日記を終わりたく思います。この曲は初めて耳にした時から「何と言う美しい旋律だろう」との想いが強く、やや気恥ずかしくなる歌詞と相まって、我が好みの日本の歌の1つ。今月も、誠に有難うございました。
「星のかけらを探しに行こう」
今宵 星のかけらを探しに行こう
舟はもう 銀河に浮かんでる
願い忘れたことがあったから
もう一度 向かい合わせで恋しよう
初めての出逢いみたいね こんなにときめいてる
夜空と街灯り 輝いてひとつになる
蒼いシリウスが目じるし はぐれそうになっても
抱きしめてこの手で この場所で待ってる
きっと近すぎて 遠すぎて
少しずつ見えなくなった
だけど今 素直になれる気がする
ふたり 夏の星座をくぐりぬけて
光の波間に揺られてる
話し足りないことがあったから
もう一度 向かい合わせで恋しよう
この宇宙を見上げていると 遠い記憶がうずく
生まれる前のこと 想い出しそうになる
こうして巡り会ったこと 偶然じゃないかもね
運命の導き 信じたくなる
ずっとそばにいる 愛してる
君だけを感じていたい
誰よりも大切だってわかった
今宵 星のかけらを探しに行こう
舟はもう 銀河に浮かんでる
願い忘れたことがあったから
もう一度 向かい合わせで恋しよう
だから星のかけらを探しに行こう
舟はもう 銀河に浮かんでる
願い忘れたことを届けたい
静かに見つめ合ってね
星のかけらを探しに行こう
舟はもう 銀河に浮かんでる
願い忘れたことがあったから
もう一度 向かい合わせで恋しよう・・・
Performed by 杏子*(地球)*
今年2007=平成19年8月も、後1日を残すのみとなりました。
今夏は、後半の超の付く猛暑が特徴的でした。特に当地近くの岐阜多治見にて、我国の歴史上の最高気温が1933=昭和8年以来74年振りに更新され40.9℃の新記録を生じたのがその事を象徴していると強く思います。在宅でありながら熱中症の犠牲となった方もあり、改めて近年の地球温暖化の良からぬ影響を肌身に感じた次第。又、夏にありがちな凶悪事件がやはり発生してしまい、あろう事か当地名古屋にて、金品目当ての犯人グループの罪業により、無辜の女性が落命させられるに至ったのは誠に遺憾であります。
容疑者が既に捕捉されているのが不幸中の幸いであり、考え得る限りの厳罰を願いたい所。それにしても昨夏の福岡にての、幼年3兄弟が犠牲となった飲酒衝突事故にても思った事ですが、夏と言う季節は、ただでさえ地に堕ちた日本人の倫理観念を更に底なしのレベルにまで貶める魔力がある様です。我々はこうした悪しき見本を良く見つめ、改めて襟を正したい所であります。
さてこの1ヶ月は、当地愛知と静岡西部の山間、そして長野南信とを結ぶ我が父祖ゆかりのローカル鉄道JR飯田線をメインに、今年初逝去した母方の祖父母の事共を交えながらの特集を綴って参りました。それも今回にて一区切りにしようかと思います。
祖父も、祖母も、それぞれに、又それなりに素敵だったと今は思います。
共に幼少の頃に片親を失い、我々の代よりは想像もつかない苦節を乗り越えて来た人々である話を母から聞いた記憶があります。
そうした波乱の人生模様を乗せて、飯田線は正にその人生そのものの様な、険しい山間を走り抜ける鉄道であります。
我が故郷、豊川稲荷の門前の利便を図るべく最初の区間の開通を見てから40年、戦後の電源開発、佐久間ダム構築に伴う経路変更を含めれば今の姿となるまでに、実に60年近くの歳月を要した飯田線。その総延長195.7kmに及ぶ長大な路線の事を語るには、たかが12回の特集日記では当然ながら到底事足りるものではなく、私の了見は随分甘かったかな、などと反省もしております。
その一方で優れた風光、地域の独得の気質など我々を捉えて離さない魅力ある路線であるのも事実であり、今回語り切れなかった事共はいずれ機会を改めて、取り上げたく思います。又来月は、この路線に関する拙写真帖新作の公開も考え中です。
最終回の今夜は、飯田線に関するとっておきの情景を申し上げておきましょう。
今から40年ちょっと前の我が幼少の頃、同線沿線の湯谷温泉の奥の豊川流域の川へ、親族10余名と共に泊まりのキャンプに出かけた事があります。
思えば今日に至るまで、この時の事が我が最良の夏の思い出となっています。
美しい渓流の対岸を飯田線が走り、日中は当時の急行「伊那号」や年季の入った戦前型電車による各駅停車が往来し、列車毎に乗降戸や側窓の配置が異なる車両の様にしばし見とれたものです。
又、現在は見られなくなった貨物列車も良く通り、大正生まれの英国製電気機関車や色んな形の貨車の編成を拝む事が、西瓜割りや川遊び、そして夜のキャンプ・ファイアーなどと並んで忘れられない我が記憶となっています。
当時はまだ、不慮の事故にて早世した叔父も健在であり、まだ壮年だった祖父母もこの集まりを心より楽しんでいる様でした。
ここは現在、ダム放流時の安全面に問題があるとかでキャンプは不許可となりましたが、日帰りの水遊び客でずっと賑わっている様です。少し川上の「愛知県民の森」の敷地にキャンプ宿営地が整備された事も大きい様ですね。
暑い中にも、秋の気配は日毎にはっきりして来ているのを感じます。
我国屈指のラテン音楽家、松岡直也さんの以前の楽曲に「踊りながら夏が逝く」と言う作品がありましたが、今は正に、暑さと涼しさの2つの空気の間にある夏が、盆の頃の猛威を弱めながら退場の機会を伺っている感じでしょうか。
板敷川と言われるこの河原の賑わいも、夏休みの終わりと共に再び元の静けさを取り戻すのかも知れません。
さてこの河原、夜の星空も見事でした。その事を想起させる歌をご紹介して、今夏の特集日記を終わりたく思います。この曲は初めて耳にした時から「何と言う美しい旋律だろう」との想いが強く、やや気恥ずかしくなる歌詞と相まって、我が好みの日本の歌の1つ。今月も、誠に有難うございました。
「星のかけらを探しに行こう」
今宵 星のかけらを探しに行こう
舟はもう 銀河に浮かんでる
願い忘れたことがあったから
もう一度 向かい合わせで恋しよう
初めての出逢いみたいね こんなにときめいてる
夜空と街灯り 輝いてひとつになる
蒼いシリウスが目じるし はぐれそうになっても
抱きしめてこの手で この場所で待ってる
きっと近すぎて 遠すぎて
少しずつ見えなくなった
だけど今 素直になれる気がする
ふたり 夏の星座をくぐりぬけて
光の波間に揺られてる
話し足りないことがあったから
もう一度 向かい合わせで恋しよう
この宇宙を見上げていると 遠い記憶がうずく
生まれる前のこと 想い出しそうになる
こうして巡り会ったこと 偶然じゃないかもね
運命の導き 信じたくなる
ずっとそばにいる 愛してる
君だけを感じていたい
誰よりも大切だってわかった
今宵 星のかけらを探しに行こう
舟はもう 銀河に浮かんでる
願い忘れたことがあったから
もう一度 向かい合わせで恋しよう
だから星のかけらを探しに行こう
舟はもう 銀河に浮かんでる
願い忘れたことを届けたい
静かに見つめ合ってね
星のかけらを探しに行こう
舟はもう 銀河に浮かんでる
願い忘れたことがあったから
もう一度 向かい合わせで恋しよう・・・
Performed by 杏子*(地球)*