今春、関西の大手民営鉄道、阪神電気鉄道の大量株取得を行い、更に経営参画をも図って話題を攫った大手投資集団「村上ファンド」の村上世彰代表が、一昨年秋より昨年初にかけ、公開前の企業株式の大量不正取得、所謂インサイダー取引を行った証券取引法違反容疑にて一昨日、東京地方検察庁特別捜査部に逮捕され、刑事責任を問われるに至っています。
同代表は2004=平成16年11月、当時IT関連企業だったライブドアが、民間放送ラジオ局ニッポン放送の株式を大量に取得する計画を事前に知りながら、公開前の同局の発行済み株式を大量に買い取り、短期間の高値の内に売却して大きな利益を得る「売り抜け」行為を行ったとされ、不当利得は少なくとも数十億円に上るとされます。
検察庁の調べでは、村上代表は知友でもあった堀江ライブドア前社長と共に、事前にニッポン放送株の大量取得を画策していた疑いがあり、ライブドアによる大規模な株買い付けを指南していた節もある様です。
村上代表は1959=昭和34年大阪府の出身。
関西の名門進学校、そして東京大學を経て通商産業省入省と言うエリート街道をひた走ります。1999=平成11年夏、意を決して通産省を退官後は、「企業の株主にもっと発言力を。そして企業のあり様から日本を変えよう」との壮大な夢を抱いて自らの投資専門集団を立ち上げます。
我が地元の名門小売業者「松坂屋」もこのファンドの有力投資者の1つですし、最近はそう、前述の阪神電気鉄道の経営権を巡る動きでも大きな話題となりました。
総資金力は約4000億円に上ると見られ、株式市況にも少なからぬ影響力を持っている様です。
確かに我国の民間企業における株主の発言力はまだ弱い様で、これを是正しようと立ち上がった姿勢は評価して良いと思いますが、それにしても村上代表は少し功を焦った印象は免れないと思います。一昨日の逮捕前の謝罪会見にしても今1つ誠意と説得力に欠け、自らを支持してくれた大口投資家へのお詫びにはなっても、最も影響の大きい一般投資家へのそれにはなっていないとの指摘も聞きました。つまり先般の堀江ライブドア前社長とほぼ同様の間違いをしてしまった訳ですね。
公開前の株式大量取得と言う違法行為とそれに伴う億単位の不当利得は当然処罰の対象となるべきですが、誰もが羨み憧れる輝かしい経歴の延長である事を思うと、大いに遺憾な気も致します。村上代表が実践した危険な富の摑み方は、元はと言えば、米合衆国より来たもの。効率主義、マネーゲームの拝金主義、そしてそれに伴う格差社会は、全て同国らより我国に押し付けられたものであると私は見ています。それを見抜く事に村上、そして堀江両氏の至高の経歴や実績が生かされなかったのは残念であります。
やはり日本経済にはかつての苦労人発成功者、豊田佐吉さんや松下幸之助さん、そして本田宗一郎さんの姿が良く似合うと感じるのは、果たして私だけでしょうか?*(お札)*
同代表は2004=平成16年11月、当時IT関連企業だったライブドアが、民間放送ラジオ局ニッポン放送の株式を大量に取得する計画を事前に知りながら、公開前の同局の発行済み株式を大量に買い取り、短期間の高値の内に売却して大きな利益を得る「売り抜け」行為を行ったとされ、不当利得は少なくとも数十億円に上るとされます。
検察庁の調べでは、村上代表は知友でもあった堀江ライブドア前社長と共に、事前にニッポン放送株の大量取得を画策していた疑いがあり、ライブドアによる大規模な株買い付けを指南していた節もある様です。
村上代表は1959=昭和34年大阪府の出身。
関西の名門進学校、そして東京大學を経て通商産業省入省と言うエリート街道をひた走ります。1999=平成11年夏、意を決して通産省を退官後は、「企業の株主にもっと発言力を。そして企業のあり様から日本を変えよう」との壮大な夢を抱いて自らの投資専門集団を立ち上げます。
我が地元の名門小売業者「松坂屋」もこのファンドの有力投資者の1つですし、最近はそう、前述の阪神電気鉄道の経営権を巡る動きでも大きな話題となりました。
総資金力は約4000億円に上ると見られ、株式市況にも少なからぬ影響力を持っている様です。
確かに我国の民間企業における株主の発言力はまだ弱い様で、これを是正しようと立ち上がった姿勢は評価して良いと思いますが、それにしても村上代表は少し功を焦った印象は免れないと思います。一昨日の逮捕前の謝罪会見にしても今1つ誠意と説得力に欠け、自らを支持してくれた大口投資家へのお詫びにはなっても、最も影響の大きい一般投資家へのそれにはなっていないとの指摘も聞きました。つまり先般の堀江ライブドア前社長とほぼ同様の間違いをしてしまった訳ですね。
公開前の株式大量取得と言う違法行為とそれに伴う億単位の不当利得は当然処罰の対象となるべきですが、誰もが羨み憧れる輝かしい経歴の延長である事を思うと、大いに遺憾な気も致します。村上代表が実践した危険な富の摑み方は、元はと言えば、米合衆国より来たもの。効率主義、マネーゲームの拝金主義、そしてそれに伴う格差社会は、全て同国らより我国に押し付けられたものであると私は見ています。それを見抜く事に村上、そして堀江両氏の至高の経歴や実績が生かされなかったのは残念であります。
やはり日本経済にはかつての苦労人発成功者、豊田佐吉さんや松下幸之助さん、そして本田宗一郎さんの姿が良く似合うと感じるのは、果たして私だけでしょうか?*(お札)*