生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

沖縄旅行(その3)

2008-05-05 11:55:00 | 日記

平和祈念公園をあとにして、新原(にいばる)ビーチにてグラスボートに乗りました。新原の海は祈念公園から見える海と違ってエメラルドグリーンです。サンゴ礁のある遠浅なところがエメラルドグリーンなのだそうです。沖の方は青い海で、線を引いたようにくっきりと分かれています。

ボートの真ん中に大きな水槽のようなものがあり、その両側にすわってのぞきこむと、海の底まで見えました。船から餌をあげているのでしょうか。たくさんの魚が集まってきました。写真は、娘のデジカメからの映像です。(サンゴ礁の上を青い小さな魚が泳いでいます)わたしのカメラではよく映りませんでした。

やく20分ほどの遊覧を終えて、ビーチを散策しました。白い砂浜です。サンゴのかけらや貝がたくさん落ちていました。拾った貝をビニルに入れて持って帰りました。3日後に中を開けると巻貝の中から体調5ミリほどの小さなカニが出てきました。水を入れてなかったのに生きています。その生命力にびっくりしました。
貝やサンゴといっしょに器に入れておくと今日もまだ足を動かしていました。

              つづく

沖縄旅行(その2)

2008-05-03 13:33:44 | 聖書から

沖縄ツアーで、まず最初に訪れたのがひめゆりの塔です。高い塔を想像していたのですが、実際は数十センチの小さな石の塔でした(写真)塔の向こう側に第三外科壕がありました。

第三外科壕は1945年6月19日朝、黄燐手榴弾などの攻撃を受け、壕にいた96名(うち教師5名・生徒46名)のうち、87名が死亡したそうです。さらに壕の生存者9名のうち教師1名と生徒3名は壕脱出後に死亡しました。第三外科壕にいたひめゆり学徒隊のうち沖縄戦終結まで生き残ったのはわずか生徒5名だけだと聞いて胸が痛みました。ぱっくり口を開けた穴をのぞくと、彼女たちの叫び声が聞こえてくるよ
うでした。

資料館に入ると第三外科壕を底から見上げた形で原寸大のジオラマがありました。また、南風原陸軍病院壕の一部を再現した原寸大模型の前で、おばあさんが語り部として証言していました。
時間がなくて聞くことができず、残念でした。貴重な体験を語り継いで下さる方の健康が支えられますように、聞いた人たちが戦争の悲惨さを知り、2度と戦争を起こすことのないように祈りました。

次は平和祈念公園を訪れました。立ち並ぶ石碑に大勢の方々の名前が刻まれていました。家族や知人が見つけやすいように村ごとにアイウエオ順で書かれていました。尊い命、まだ生きられる命が戦争によって断ち切られてしまったことを思うとたまらなく悲しいです。 

公園からは紺碧の海が見え、息をのむほどの美しい景観ですが、あの崖から何人もの人が追い詰められて飛び降りていったとの説明を聞いて胸がつぶれそうになりました。

沖縄観光というと世界遺産やリゾート地をまず第一に考えますが、観光ツアーで、まず最初にひめゆりの塔と平和祈念公園を訪れたのは価値あることだと思いました。沖縄の悲惨な歴史を忘れてはならないのですから。

           
                      つづく


沖縄旅行(その1)

2008-05-02 13:03:40 | 日記

家族(主人と娘とわたしの3人)で沖縄に行ってきました。
娘の卒業祝いを兼ねて久し振りの家族旅行です。沖縄は3人とも初めてです。
沖縄といえば海水浴と思っていた主人は最初反対しました。この時期、泳ぐには早すぎますし、わたしも泳ぐ体力がないので観光を目的として行くのだと言うと賛成してくれました。

船の底がガラス張りになっていて、のぞくと魚の泳ぐのが見えるグラスボートに乗りたい、美ら海水族館に行きたい、洞窟にも行きたい、世界遺産も見たいという娘の要望で、盛りだくさんのツアーに申し込みました。

沖縄では、琉球王国の城(グスク)と遺産群9箇所が「世界遺産」に指定されています。9箇所中、首里城と座喜味城跡を見学しました。

羽田からの飛行機の出発時間が早かったので、前日(28日)は都内のシティホテルに泊まり、29日早朝にバスで羽田に向かいました。

わたしは耳が痛くなるので飛行機が大嫌いです。体質なのだと思いますが、特に着陸の時、ガムをかんでいても鼓膜がやぶれそうに痛みます。それくらいは我慢しなければいけないのでしょうけれど……。それに離着陸時のジェットコースターに乗っているような感覚が恐ろしくて、ずっと祈っていました。

3日間のツアーで12箇所も行きました。特に2日目は7箇所も行ったので芸能人並(?)のハードスケジュールでした。
わたしは移動のたびにガイドさんの話も聞かず、バスの中でひたすら寝ていました。(ガイドさん、ゴメンナサイ)

心配していた天候にも恵まれました。パラッと雨が落ちてきた時もありましたが、傘をさすほどでもありませんでした。日が差すと暑いのですが、湿気はなく、半そでの上に薄いカーディガンをはおってちょうどという感じでした。

すべてのことが守られて無事帰ってこれたことを感謝しました。くわしくは後日書きますね。写真は万座毛(まんざもう)です。

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