朝日新聞の一面に「いじめられている君へ」と題して書かれた記事が連日掲載されています。わたしは「いじめられているあなたへ」手紙を書きました。
世界中で自分だけがこんなにひどい目にあっている。だれも自分のことを理解してくれない。毎日がつらくて、生きるのが苦しいと思っていませんか。
40年以上も前ことですが、わたしも小学校、中学校のときいじめられました。小学校6年生のとき、体育の授業で幅跳びをしました。運動の苦手だったわたしは、必死に走って跳びました。それをみていたクラスの子が、「ガニウマ!」と言って笑いました。
ガニマタで馬のような走り方をしたからだそうです。「ガニウマ」は、それ以来わたしのあだ名になってしまいました。
一か月ぐらいたったとき、学級会で「最近いやなあだ名をつけられて傷ついている人がいるので、そう言う人は訴えて下さい。いやがっている人にはあだ名で呼ぶのはやめましょう。」という意見が出ました。数人が手を上げて「こんなあだ名で呼ばれるのはいやなのでやめてください」と発言すると、そのあだ名で呼んではいけないということになりました。
引っ込み思案のわたしはそれまで手を挙げて発言したことがなかったのですが、勇気を振り絞って「ガニウマと呼ぶのはやめてください」と言いました。
すると、「ガニウマって呼ばれてるんだ。おもしろいな」とひとりの男子に言われ、それからますますガニウマと呼ばれるようになってしまいました。何のための学級会だったのでしょう。
先生も教室にいて聞いていたはずなのに何のフォローもありませんでした。
中学1年のときは、東京から神戸の学校に転校したので、関東弁をしゃべっているということでいじめられました。「東京で買った筆箱なんやろ!」と言われ、筆箱をごみ箱に捨てられたりしました。中2のときは、クラスで友達がひとりもいませんでした。
でも、当時のいじめは、それ以上エスカレートすることはありませんでした。
今はメールで悪口を流したり、掲示板に書き込んだり、集団で暴行をしたり、脅したり、お金をまきあげたり……どんどん悪質になっていきます。自殺者が出て初めて問題が明るみに出るのでは遅いですね。
覚えていてほしいことがあります。
どんなひどい悪口を言われたり、暴行を受けたりしても、あなたの人格が損なわれることはありません。
たとえば「バカ」と言われたとしても、言われた人が「バカ」になるわけではないですね。
「お前なんか死んでしまえ」と言われたとしても、その通り受け止めないでください。その人が無責任に言っているだけです。もし、本当に死んでほしいと思っているのだとしたら、その人に大きな問題があるのです。
世の中には死んだ方がよい人間なんてひとりもいないのです。ひとりひとり使命があってこの世界に生まれてきたのですから、どんな人でも大きな価値があるのです。
また、「みんな言っている」という言葉に注意してください。
「あの人はうそつきだって『みんな』言ってるよ」と言われたことがありました。『みんな』と言われると、学校中、町中の人がそう言っているように感じ、恐ろしくなりました。
そんなことは決してありません。悪口を言う人は、後ろめたい気持ちがありますから、同意する人がみつかると嬉しいのです。同じように悪口を言う人がひとりでもみつかると、「『みんな』言ってる」と言います。『みんな』はすべての人ではありません。
今はどんなにつらくても、トンネルには必ず出口があるように必ず希望の光が見えてきます。あなたは知らなくても、あなたのことを心配し、大切に思っていてくれる方がいますから決して絶望しないでください。
あなたの存在は尊いです。どうか、かけがえのないいのちをたいせつにしてください。
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世界中で自分だけがこんなにひどい目にあっている。だれも自分のことを理解してくれない。毎日がつらくて、生きるのが苦しいと思っていませんか。
40年以上も前ことですが、わたしも小学校、中学校のときいじめられました。小学校6年生のとき、体育の授業で幅跳びをしました。運動の苦手だったわたしは、必死に走って跳びました。それをみていたクラスの子が、「ガニウマ!」と言って笑いました。
ガニマタで馬のような走り方をしたからだそうです。「ガニウマ」は、それ以来わたしのあだ名になってしまいました。
一か月ぐらいたったとき、学級会で「最近いやなあだ名をつけられて傷ついている人がいるので、そう言う人は訴えて下さい。いやがっている人にはあだ名で呼ぶのはやめましょう。」という意見が出ました。数人が手を上げて「こんなあだ名で呼ばれるのはいやなのでやめてください」と発言すると、そのあだ名で呼んではいけないということになりました。
引っ込み思案のわたしはそれまで手を挙げて発言したことがなかったのですが、勇気を振り絞って「ガニウマと呼ぶのはやめてください」と言いました。
すると、「ガニウマって呼ばれてるんだ。おもしろいな」とひとりの男子に言われ、それからますますガニウマと呼ばれるようになってしまいました。何のための学級会だったのでしょう。
先生も教室にいて聞いていたはずなのに何のフォローもありませんでした。
中学1年のときは、東京から神戸の学校に転校したので、関東弁をしゃべっているということでいじめられました。「東京で買った筆箱なんやろ!」と言われ、筆箱をごみ箱に捨てられたりしました。中2のときは、クラスで友達がひとりもいませんでした。
でも、当時のいじめは、それ以上エスカレートすることはありませんでした。
今はメールで悪口を流したり、掲示板に書き込んだり、集団で暴行をしたり、脅したり、お金をまきあげたり……どんどん悪質になっていきます。自殺者が出て初めて問題が明るみに出るのでは遅いですね。
覚えていてほしいことがあります。
どんなひどい悪口を言われたり、暴行を受けたりしても、あなたの人格が損なわれることはありません。
たとえば「バカ」と言われたとしても、言われた人が「バカ」になるわけではないですね。
「お前なんか死んでしまえ」と言われたとしても、その通り受け止めないでください。その人が無責任に言っているだけです。もし、本当に死んでほしいと思っているのだとしたら、その人に大きな問題があるのです。
世の中には死んだ方がよい人間なんてひとりもいないのです。ひとりひとり使命があってこの世界に生まれてきたのですから、どんな人でも大きな価値があるのです。
また、「みんな言っている」という言葉に注意してください。
「あの人はうそつきだって『みんな』言ってるよ」と言われたことがありました。『みんな』と言われると、学校中、町中の人がそう言っているように感じ、恐ろしくなりました。
そんなことは決してありません。悪口を言う人は、後ろめたい気持ちがありますから、同意する人がみつかると嬉しいのです。同じように悪口を言う人がひとりでもみつかると、「『みんな』言ってる」と言います。『みんな』はすべての人ではありません。
今はどんなにつらくても、トンネルには必ず出口があるように必ず希望の光が見えてきます。あなたは知らなくても、あなたのことを心配し、大切に思っていてくれる方がいますから決して絶望しないでください。
あなたの存在は尊いです。どうか、かけがえのないいのちをたいせつにしてください。

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