生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

回復できる(その2)

2011-10-14 16:26:33 | 聖書から
わたしは、自分の身に起こるはずがないと思っているのにもかかわらず、癌になってしまいました。初期だったはずなのにリンパ転移があって、再発転移の確率が高いことを知らされました。

受け入れるにはあまりにも厳しい現実でした。パニックに陥り、眠れなくなりました。悩み苦しんでいたときに与えられた聖書のみ言葉は、喘息で最も苦しい発作のときに与えられたみ言葉と同じでした。

「神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような試練に会わせるようなことはなさいません。
むしろ、耐えることのできるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。(コリントⅠ10-13)」


このみ言葉は、絶望の暗闇の中で見た希望の光でした。希望の光にすがって、わたしはパニック状態から脱出させていただいたのです。


ペテロは何を思ったのかイエス様の言葉に対して「たとい全部の者があなたのゆえにつまずいても、私は決してつまずきません。(マタイ26:33)」と自信たっぷりに言います。

ところが、いざイエス様が捕えられると、ペテロは身の危険を感じて、イエス様を知らないと言ってしまいます。

いざ事が起きた時、どんな行動をとるか自分でもわかっていないことがありますね。自分のことを正しく認識している人は少ないのではないでしょうか。

ユダもイエス様を裏切りましたが、ペテロとは違っています。ユダは事が起きる前からイエス様を裏切るという思いがあって、平常心の中で裏切ることを意図的に選択しました。

一方ペテロは、イエス様にどこまでも従っていくつもりだったのにパニックに陥り、自分でも思いもよらぬ行動をとってしまいました。でも、後にペテロはよみがえったイエス様に出会い、回復のチャンスを与えられました。

ユダにも何度か回復のチャンスは与えられていたのですが、悔い改めず、自害してしまいました。


「わたしたちとイエス様の関係がしっかりしていれば、思いもかけぬ試練が訪れてパニック状態に陥ったとしても、再び神様に立ち返ることができます。」
と牧師先生が言われました。

パニックに陥ってはいけませんというのではなく、回復できるというメッセージに慰められました。

                       おわり



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