生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

ことばの力

2006-03-21 10:09:44 | 乳癌
 
 昨日「ミルカとティナ」の連載が終わりました。長い物語を最後まで読んで下さった方々、コメントを下さった方々に心から感謝します。

最近、ことばの持つ力について考えています。英語ならアルファベット、日本語なら50音の組み合わせにすぎないことばが、人を殺したり生かしたりする力を持つことに不思議を感じています。

 クリスチャン・ペンクラブでは、文章を書くことを「ことばを紡ぐ」という表現を使います。「紡ぐ」とは綿や繭から糸をつくることです。素材から紡いでできた糸が布になり、布が服やテーブルクロスなど人間に役に立つ物となっていきます。「ことば」も、もとは素材としての文字であり、それを組み合わせることによって意味のあるものとなり、人の心に届いていきます。
 ことばを紡いでできた文章をブログを通して届けることができて嬉しいです。

 昨日は風の強い中、自転車をこいで病院へいってきました。昨日は婦人科だけで、外科と内科は来月です。
 赤血球の値(血色素量)が7.3だったのが、2か月近く鉄剤を飲んだおかげで倍近くの13.5に上がっていて感謝しました。(女性の正常値は10.7~14.5)

 子宮筋腫は3つとも数㎜大きくなっていましたが、医師から「この間のように大出血しなければ大丈夫」といわれました。また、相変わらず白血球値が低いのを気にしておられましたが「風邪をひかなければ大丈夫」といわれました。

 「大丈夫」という言葉を聞いてはじめは安心したのですが、医師の言葉には条件がついています。大出血しないという保障はありませんし、風邪は、ずうっとひかないということはあり得ません。(ちっとも大丈夫じゃないじゃないの!)と、また不安の波が襲ってきました。

 そのとき、聖書の詩編121篇のことばが浮かびました。

「主は、すべてのわざわいから、あなたを守り、あなたのいのちを守られる。」

 神さまは無条件で大丈夫といってくださっているのだなあと思って嬉しくなりました。

 聖書の言葉を「みことば」といいます。それは、神さまのことばだからです。神さまのことばはいのちのことばです。人に生きる力を与えます。いのちのことばをいつも心に携えていたいです。


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