ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

自分の価値観と違う国はいっぱいあります

2007-01-19 11:55:52 | 社会・経済
 私もそうなのですが、自分が考えるようには、決して相手は同じようには考えてくれません。 その違いがあるにもかかわらず、相手にも自分が考えてるように考えるのが当然だと思いがちです。

 日本は島国であるため、どちらかというと対外的な圧力を受けないで推移してきて、明治以来の開国によって、まだ諸外国とのお付き合いも140年ぐらいしか経っていません。
 
 先進諸国であったヨーロッパの国々は、植民地政策によって、自分達の考え方を押し付けてきました。 その後、その考え方は、アメリカによって引き継がれ、グローバル化の名の下に、アメリカの価値観を経済的なものを引き合いに出しながら、私達日本だけではなく、その他の国をも引き込んでいます。

 私達は、戦争に負けましたので、日本の価値観を幸いなことに、対外的に押し付けることができませんでした。 日本は、国連の分担金がアメリカに次いで多いにもかかわらず、いまだに安保理の常任理事国にもなれません。

 どう考えても、お人よしの国でしかありません。 また、ある意味では経済的な貿易で、アメリカが一番のお得意さんであることと、日本の安全保障をアメリカに頼っている現状から、外交上は、アメリカのイエスマンになっているのが現状です。

 長く純粋培養されてきた国民性から(実は、私自身も結構、人に騙されやすいのですが。みんな善人しかいないと思っているのです)、相手は手練手管を駆使して、対外的な交渉をしようとしても、上手に対応できていないのが現実です。

 よく聞く例ですが、中国は建前と本音があり、実際に実行する時には、建前は置いておいて、本音で実行するといわれています。 また、北朝鮮にしても、国としては破綻しているにも拘わらず、核を持つことによって、対外的な外圧を撥ね退けようとしています。

 さしたる産業もなく、農業生産も思わしくなく、国を挙げて、麻薬を作り偽札をつくり、全てを軍備に注ぐ独裁国家の北朝鮮。 もともと、まともな国ではない北朝鮮に対して、私達は、拉致問題を正論的な考え方をもとに、相手と交渉しようとしているように見えます。

 自分達の価値観とは違う考え方を持つ国は、国の数ほどあるのですから、交渉の仕方は、正攻法とは別に、多面的な対応が必要だと思います。 これは、自分自身にも当てはまることなのです。