ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

イメージしながら呼吸をすると気が動いてくれます

2007-01-24 12:55:17 | 座禅
 口を閉じ、鼻だけで吸ったり吐いたりする逆腹式呼吸。 目を閉じ、舌をそっと上の歯の付け根に付けます。 軽く吸ってゆっくり体の中へ息を吐くようにイメージしながら行います。

 肩の力を抜いてリラックスし、頭のてっぺんを天から引っ張られるような感じにします。 体を反りますと、筋力が働きますので良くはありません(長くできないため)。 胡坐をかいているときでも、立っているときでも、椅子に座っている時でも、姿勢はいつも一緒です。

 お臍のちょっと下にある臍下丹田(気のたまる場所、気の心臓に当たる部分)が活性化するように念じながら行ってもよく、また椅子に座ったり、上を向いて寝ていながら逆腹式呼吸を行う時には、足の裏から出すようなイメージで行ってもよいのです。

 気の通り道(経絡)は体中のあちこちに、網の目のように流れていますが、小周天といわれている最も重要な気の通り道は、比較的皮膚のすぐ裏側に流れていますので、気の通りがよくなってから、一番感じやすいところは、頭部になります。 

 頭蓋骨と頭皮の間は、殆んどくっついておりますので、気を感じやすいのです。 また、背中の背骨がある部分も、骨と皮がくっついていますので、同様に感じやすいところです。 半身浴(湯面がお臍のちょっと上ぐらいにして入るー湯の温度は自分の好きな温度でよい)を行うと、気の通りがよくなってきますと、背中で気配(何かすーと涼しい感じがする)を感じることがあります。

 気は、体中の神経の線に沿って流れているといわれていますので、呼吸がスムーズに行えるようになりますと、気を感じやすくなります。 息をイメージで体の中へ吐きますと、自分では分からなくても、気が確実に体の中に入っていきます。 体の中へ入っていった気は、体の中へ貯まらず体外へ排出されます。

 体外へは、鍼とか灸のツボ(経絡の気を調節する弁)から出て行きます。 体のどこかが悪ければ、その部位に関係するツボの調節は悪く、したがって少しずつ気が体の中に貯まっていく場合があります。 逆腹式呼吸を行うと免疫力ができるのは、スムーズに気の通りを、調節できるようになるからです。