ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

座禅は体の微妙な変化を楽しむと長続きします

2009-01-31 16:06:30 | 座禅
 座禅で吐く息をゆっくり、体の中へ吐くようなイメージで、吐く息だけに意識を集中することによって、比較的短時間で、体に微妙な変化を与えることになります。 私は座禅を始めた初日に、百会が活性化し電子の輪のようなものが、頭全体を覆いました。

 座禅仲間の一人は、頭の中が何かもやもやしたといい、その後おでこの中心部で刺激を受けるという話を、してくれました。 時間の早い遅いはあるものの、いずれ何らかの変化をもたらすのです。 息を体の中へ吐く逆腹式呼吸は、ゆっくり長く、イメージで体の中へ息を吐くことによって、体の中で眠っていた気の通り道(経絡)を刺激し、気の通りをよくしていきます。

 逆腹式呼吸の仕方さえ間違っていなければ、早晩何らかの変化を、体に微妙な形で表現してくれるに違いありません。 体を動かしていると、微妙な体の変化を感じることはできませんが、静かに暗闇の中で、吐く息だけに意識を集中しさえしていれば、その動きは簡単にキャッチできるのです。

 私が逆腹式呼吸をしながらの座禅を、長く続けることができたのも、その微妙な変化を楽しみながら行っていたせいかもしれません。 

 私が我が家の布団の中で、深夜に座禅をいまでも1時間続けられるのも、楽しいからです。 自分の好きな時間に、何も拘束されずにできるから、長続きするのです。 足の痺れるのも慣れてしまえば、何のこともありません。 体の中を流れる気が、足の痺れを自然と解消してくれるのです。 首の凝りも慣れてしまえば、なくなります。 座禅を楽しめれば、全てのことが楽しめるようになるのです。

座禅時間は30分より1時間がよい

2009-01-30 08:01:34 | 座禅
 禅宗では、座禅時間は30分か45分が基準になっているようですが、私は45分から1時間行うのがよいと思っています。 何故か、30分では、まだまだ体の中を流れる気の動きや、気が脳を刺激する力のかかり方が硬く感じられ、座禅の真髄である至福感が、得られないからです。

 座禅仲間には、いつも30分の座禅時間では、野球で言えばいつも肩慣らしをしているだけで、本格的な練習をしたことにはならないですよ、と話しています。 事実、仲間の一人は、いつも30分しか座禅をしていなかったのを、私の助言を入れ、1時間以上行うようになってすぐに、至福感を得られたり、百会や玉沈関が活性化し、心臓のように鼓動を始めたと、話してくれました。

 月2回日曜日に行く普門庵の和尚さんによると、お寺での修行時代、45分座禅、15分休憩を1回と考えると、それを食事や読経を挟んで、1日7回ほど行い、それを1週間続けたといいます。 昨年末に普門庵での一泊泊りがけの座禅会の参加者に聞いたところによると、結構大変だったようです。

 私は1回の坐禅時間は、最低でも1時間は行ったほうがよいと、いつも深夜に行う座禅中の雑念として、感じております。






意識をどのように集中させるか

2009-01-29 17:41:41 | 座禅
 座禅をしてますと話すと、すぐに「無」とか「無心」とかの言葉が、連想されます。 これまでの生活の中で、およそ「無」や「無心」には無関係であったために、座禅のときにそのような状態を維持するのは、とても難しいのが当たり前です。

 先ず意識を集中するために、数をひたすら数える数息法という、考え方もありますが、ここでは、吐く息だけに意識を集中する方法を述べます。 呼吸に意識を集中したほうが、簡単ではないかと思うからです。

 私自身は、鼻だけで呼吸をし、吐く息をゆっくり吐き、吐く息を体の中へ吐く胸式肺呼吸ー逆腹式呼吸を、行ってきました。 鼻で息を吐くことを忘れ、下腹にある臍下丹田が活性化することを念じながら、ひたすら息を体の中へ吐いていました。

 当時、下腹に丹田があるということは、本によって知ってはいましたが、具体的にどこにあるかは分かっておらず、ひたすら体の中へ息をゆっくり吐きながら、どこだどこだと息を追いながら、探していたのでした。 ましてや、丹田が心臓のように鼓動するなどということも、知りませんでした。

 あるとき、自分の下腹を斜め上から見るようなことも、想像しながら一所懸命、息を体の中へ吐いていました。 また、空を飛び上がるようなイメージをしたこともあります。 

 体の中へゆっくり息を吐き、吐く息だけに意識を集中し、体の中へ吐いていった息を追いかけながら、ひたすら座禅に集中する、そんな毎日であったような気がします。 吐く息に意識は集中できますが、やはり私達は日常生活の色々な悩みから、解放されているわけではなく、時々そんなことも頭をよぎります。

 そんな雑念も、暗闇の静かな中で行う座禅では、ある程度意識は集中していますので、宇宙の叡智のサジェスチョンを、そっと受けられるかも知れません。 何かを期待するのではなく、ひたすら吐く息だけに、意識を集中することから、ひょっとすると何かを感じ、体に微妙な変化を与えることに、なるかも知れません。 楽しんでください。

何故、舌を上の歯の付け根につけるんですか

2009-01-28 08:21:22 | 座禅
 座禅の時には、舌を上の歯の付け根に付けなさいと、禅宗の作法に書いてありますが、何故、そうする必要があるかについては、記述がありません。 体の中を流れる気の通り道(径絡)で、主要な大きな流れのうち、上半身の前部を流れる任脈と体の後部を流れる督脈をつなぐのが、その部分に当たるからです。

 男性の場合は、下腹にある臍下丹田から発した気は、体の後ろ側の督脈を流れ、会陰、尾りょう関、侠せき関、玉沈関、から百会、目の間の奥にある上丹田を通り、上の歯の付け根から舌を通して、任脈へと流れていきます。 気の通り道は神経の線に沿って流れているといわれていますので、顔にも流れていますが、上の歯から下の歯にも流れています。 ただし、歯を通しての気の流れの量は、少ないのです。 舌を通して任脈へ流れた気は、胸の中心の奥にある中丹田を通り、下腹の臍下丹田に戻っていきます。

 禅宗の作法には、歯と歯を合わせるように書いてありますが、あわせないほうがよいのです。 歯と歯を合わせませと、そこにも気が流れ顔が、硬直化する恐れがあります。 歯と歯がついてなくても、近接しているだけで気は流れていきます。 また、歯と歯を合わせると、力が入っていくのではないかと思われます。 座禅のときは、リラックスし力を抜くことが大切です。

 口の中の舌を上の歯につけるのが自然か、付けない方が自然なのかを、自分自身で座禅をしながら、確かめてみるのもよいかもしれません。 

座禅では吐く息をゆっくり吐きます

2009-01-27 19:46:59 | 座禅
 下腹の臍下丹田を意識して、息を吐くときには下腹が凹み、息を吸うときには下腹が出る順腹式呼吸は、胸式肺呼吸に慣れてきた私たちにとっては、ちょっとやっかいな呼吸法です。 私の場合は、胸式肺呼吸を行いながら、ゆっくり息を吐くことだけを心がける呼吸を、自然と行っていました。

 息を吐くときには、体の中へイメージで吐いていきます。 出来るだけ長く吐いていきます。 精一杯吐いてしまうと苦しくなりますので、そのちょっと手前で止め、またそっと大きく息を吸います。 胸一杯に吸い込んだ息を、体の中へ吐いていきますが、息が入っていくのを確かめながら、吐いていきます。 息音をたてた方が、息が入っていくのを実感できます。

 この呼吸法は慣れるまで、あらゆる場所や時間に、目をつむって練習してみます。 目をつむらないと、意識は集中できませんので、目をつむるのが正しいのです。 昼間の人や一杯いる電車の中や、バスを待っているときや、事務所でちょっとした時間に、目をつむって胸式肺呼吸を、練習します。 

 リズムよくスムーズに出来れば、座禅の時に集中できるのです。 スムーズに息を体の中へ吐け、意識も集中できるようになった時点で、吐く息を出来るだけ聞こえないように吐くようにします。 

 胸式肺呼吸は息を吸うときには、横隔膜が広がり下腹は凹みます。 息を体の中へ吐いていくときには、横隔膜は元に戻り、下腹も元に戻ります。 下腹の動きは意識をしなくても、自然とそのような動きをします。 逆に下腹の動きは、意識しない方が良いのです。 

 あえていいます。 呼吸法を行うときには、目をつむった方が意識は集中できます。 半眼で日常的な呼吸法の練習は出来ません。 私は呼吸法や座禅は、日常性がとても大切であると感じています。 練習時には目をつむるのですから、座禅の時にも目をつむって行って良いのです。 半眼にする意味が分かったときに、改めて行えばよいと思います。

ヴァイオリンとピアノの演奏を楽しんできました

2009-01-26 15:56:42 | 文化
 30数歳の新進気鋭の演奏家が、近くのコミュニティセンターで、演奏会があるというので、昨日聴いてきました。 5,60人が入ればいっぱいになる小ホールで、ヴァイオリンー齋藤咲恵、ピアノー原田恭子の二人が、チェコスロバキアの作曲家、マルチヌー、スーク、ドヴォルザーク、スメタナの曲を演奏してくれました。

 私は、ヴァイオリンの音色が大好きで、目を瞑って体全体で感じながら、聴いておりました。 小ホールならではの音質と響きで、体中が響き渡る感じがしました。 映画でよく見る中世のサロンでの、贅沢な演奏風景を思い出しながら、その音のよさに、しびれることになりました。

 マルチヌーは「5つのマドリガル」「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番」、スークは「4つの小品」、ドヴォルザークは「ロマンス」、スメタナは「我が故郷より」の作品でした。 解説しながらの演奏でしたので、その情景がよく分かりました。

 小額の入場料でしたので、足代にもならないのではと心配するほどでした。 どういうわけか、ヴァイオリンの音色には、心が響くものがあります。 子供のころにバイオリンを、習っていたことがあるせいではないでしょうに。

英語を話そうとするならスペイン語から始めるべき

2009-01-24 22:24:01 | 文化
 今日は私たちの仲間の新年会があったのですが、海外の生活が長かった方の話によると、英会話を話したければ、先ずスペイン語から始めなさいと言われました。 何故か、それはスペイン語が日本語に似てるからだといいます。

 その友人は、会社の命令でポルトガル語を、缶詰状態で6ヶ月間習い、ブラジルへ転勤して仕事をし、海外生活が長かったそうですが、日本語とスペイン語の母音の発音がよく似ていて、比較的取り組みやすいとのことです。

 英語はどちらかというと、中国語と似ていて、日本人が英語をそのまま、取り組むのはなじまないというのが、海外生活が長かった人の説です。

 私自身はフランス語の、鼻にかかった発音が好きですが、フランス人は日本人が余り、好きではないようですというのが、その友人が語ります。 ロシア人は、どういう訳か日本人が好きで、日本人はロシア人が、余り好きではないようです。

 妙齢なご婦人が、スペイン語を教えてくれるようなので、友人を誘って本格的にスペイン語を、教えてもらおうかという雰囲気に、なりつつあります。 今日の新年会は、とても楽しかったなあという感じでした。 感謝いたします。 何事も楽しむ感覚が好きです。

座禅は先ず姿勢からですが

2009-01-23 17:19:27 | 座禅
 座禅を行うには、先ず姿勢を正すことから始めます。 足の組み方は胡坐であれば、どんな胡坐でも構いません。 何も結跏趺坐にこだわることはありません。 

 できれば敷布団の上に、低い座布団をお尻に敷きます。 お尻全体が、どっかりと座れるようにしたほうが、よいのです。 どんな胡坐の組み方でも。足は慣れるまでは、痺れてきますので、多少の我慢は仕方ありません。

 上体は、肩の力を抜いてどんな部分でも、力がかからないようにします。 姿勢をよくしようとして、体を反らすと筋力が、かかるのでよくありません。 頭のてっぺんが、天から引っ張られているような感じで、上体を維持します。

 上体がまっすぐ維持されているかどうかをチェックする方法は、お尻を支点として、そのまま上体を前に倒します。 倒した上体を、元に戻した姿勢が、正しい姿です。 禅宗の作法で、胡坐を組んだ状態で、左右に振り子のように揺らす方法が、書いてありますが、この左右に振ることは、正しい姿勢を作ることには、何の意味もないことではないかと、私は考えています。 

 上体をまっすぐにしたままで、上体を前に倒し、それをまた元に戻す。 正しい姿勢を保つ方法は、これでよいのです。 私自身も、座禅の途中で姿勢をチェックするときに、行います。

 両手は、法界定印でなくても構いません。 法界定印が必要になったとき、改めて行えばよいのです。 両手は膝の上で、あわせた形でおいてもよいのです。 何事も、慣れない意識を集中することを、基本に考えます。 

人から教わるのは苦手なので

2009-01-22 15:58:10 | 座禅
 私は、人から何かを教えてもらうのが、元来苦手のようです。 20数年前に始めたテニスも、自分流を通してしまいました。 3年間、雨が降らない限り、毎朝、6時ごろから3時間、テニスコートで知り合った、私と同じような自由業の方と、二人で練習しました。 練習メニューは自分達で考え、最後はシングルの試合をします。 テニスがこれほどまでに、ハードであるとは思っても見ませんでした。

 10数年前に始めた座禅も、誰から教わることもなく(教わった中国の先生の教え方には、なんとなく疑問に思っていましたので)、吐く息だけを、できるだけ長く吐いていました。 胡坐の組み方も、普通の胡坐でした。 目も瞑って行っていました。 

 私は、座禅の基本的で大切なことは、上半身を肩の力を抜いてリラックスし、頭のてっぺんが天から引っ張られるような感じで、維持することです。 また吐く息を、できるだけゆっくり吐くことです。 もう一つ、意識を集中することです。 意識を集中する仕方は、数を数えたりする方法もありますが、吐く息だけに意識を集中するやり方が、一番よいのではないかと思っています。

 この3点が、とても大切なことです。 目を半眼にすることによって、意識は集中しにくくなります。 暗闇の中で座禅を行うことによって、より意識は集中しやすくなります。 足は無理に結跏趺坐や半跏趺坐に、する必要はありません。 いずれ、結跏趺坐を組む時期が来たときに、そのような組み方をすればよいのです。

 初めて座禅や呼吸法を行うときには、できるだけ意識を集中しやすくするのが、一番です。 作法とか形式に、余りこだわることはないと、いつも深夜に行う座禅の雑念の中で、感じるのです。

 

名刺にーブログ「ひとり座禅のすすめ」-ヤフーで検索とかいてあります

2009-01-21 07:36:21 | 文化
 私の名刺には、一番上に ブログ ひとり座禅のすすめ -ヤフーで検索と書いてあります。 初めてお会いした方にも、名刺を渡しながら、ブログを書いていること、座禅をやっていること、呼吸法の大切さ、逆腹式呼吸はただで自己免疫力がつくこと、半身浴で汗をかくことの大切さ、新陳代謝がよくなり血行もよくなることなど、なかなか全部は話ができませんが、昨日は仕事をそっちのけに、30分近くも、その話をさせていただきました。

 初めて会う方には、そのあと又いつ会えるか分からないことがあります。 今、自分がどんなことを考えているのか、どんなことを行っているのかを知ってもらう手段としては、相手の方がその意思さえあれば、見ることができるのです。

 先ず自分が裸になって、体の隅々まで見てもらえれば、一番よいのです。 自分が裸にならなければ、相手にも裸になってもらえません。 何回も裸になっても、相手が裸にならなければ、仕方がありません。 服を着ることになります。 結構、体の隅々まで見られてしまっていますが、やむ終えません。 

 健康づくりをメインテーマにして、ブログを書いてきていますが、先日も胸式肺呼吸の呼吸の仕方を、尋ねてきた友人に話しましたが、慣れるまでには時間がかかるのかなあ、という感触がありました。 私自身は、初めて座禅を行ったときに、特に呼吸の仕方を、教わった記憶はありませんが、なんとなく吐く息を、できるだけ長く吐くようにしたことしか、覚えていません。

 連れ合いと見に行った極真空手の創始者である大山倍達の映画「空手ばか一」を思い出し、空手の演武でゆっくり動かすときに、体の底から息を吐くような感じー音を聞いていましたので、座禅のときにゆっくり吐く息が、そのような雰囲気で、いつの間にか吐いていたのでした。