私の深呼吸の要領で行う、はじめに大きく息を吸って、出来るだけ長く吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐く、ここでの逆腹式呼吸は、私が生まれて初めて行った静功・座禅のときに、出来るだけ長く息を吐こうとした時に、子供の頃に行っていたラジオ体操の深呼吸を、思い出していました。
またテレビで見た深海を潜る前に、ダイバーが大きく息を吸って、下腹が大きくえぐられる姿を見て、それを思い出しておりました。
更に極真空手の創始者である大山倍達の映画「空手バカ一」で演武していた、体をゆっくり動かしながら、体の底から息を吐き出すような呼吸法をも、思い出しておりました。
私は幸いなことに、禅宗のお寺が座禅のスタートではありませんでした。 禅宗(特に臨済宗・黄檗宗)では、はじめに息を吐き出すと同時に、下腹の丹田からも吐き出す、空の理念による呼吸法が取り入れられています。
一般的な腹式呼吸は禅宗の腹式呼吸と同じです。 一般的な腹式呼吸での逆腹式呼吸とは、腹式呼吸では吐く息は体の外へ吐き出しますが、逆腹式呼吸では吐く息をイメージで体の中へ吐き入れます。
私のここでの逆腹式呼吸は、生まれて初めて行った真っ暗闇の中での1時間の座禅で、頭の上に電子の輪の帽子を被るような状態になり、その後、毎晩行った1時間の長く吐く呼吸を伴う座禅を、継続的に行ったけっか、1ヶ月半で下腹の臍下丹田が、自発動を伴いながら活性化し、心臓のように鼓動を始めたのです。
私は、その後、一般的な腹式呼吸を本で知り、また腹式呼吸の反対の逆腹式呼吸も知りました。 然しながら、逆腹式呼吸を究めたとされる方の、下腹の一部が風船のように膨らんでいる写真をみて、異常だなと感じたのです。
更に本には、逆腹式呼吸は男性の性的なものを強めるとも書かれており、古くから知られていることだとも記されておりました。
私が行ってきた、ここでの深呼吸の要領で行う逆腹式呼吸は、決してそのような体の反応は示しては来ませんでした。
また私は年賀状で、ブログの存在や、座禅は脳と心のエクササイズとも書いており、それを読んだ禅宗の方で、自分でも時々、座禅を実践されておりますが、私の逆腹式呼吸ではなく、一般的な腹式呼吸の逆の逆腹式呼吸(禅宗と同じ)を行ったら、下の息子がムクムクして来た、そんな呼吸法を行っているとはけしからんと言って、訪ねて来られました。