ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

イメージしながら呼吸法を行う

2007-01-18 08:17:57 | 逆腹式呼吸
 イメージしながら呼吸法を行いますと、体の中の気の通りがよくなり、神経の線に沿って流れる気の道が、神経を刺激し、様々な神経障害を改善してくれます。
特に、逆腹式呼吸は顕著です。 逆腹式呼吸は、鼻だけで息をしますが、軽く吸ってゆっくり息を、体の中へ入っていくようにイメージしながら吐きます。

 順腹式呼吸は、軽く吸ってゆっくり吐きますが、吐く息は体の外へ出します。 体の外へ息を吐きますと、基本的には、気は体外へ出て行きます。 逆腹式呼吸の場合は、息をイメージで体の中へ入るように吐きますと、息と一緒に宇宙の気が体の中へ入っていきます。

 自分では分からなくても、イメージしながら吸う、吐くという行為を通して、気が自分の体の中を、いったりきたりします。 イメージで体の中へ吐く時に、息(気)は体の中へ入っていきますが、大部分の気は鍼とか灸のツボから排出されます。

 息を体の中に吐くことによって、結果的に、ツボの気の調節の弁がよくなり、免疫力が高まってきます。 静かに暗闇の中で、座禅(静功)を行いながら、逆腹式呼吸を行えば、自然と分かってくる事です。

 座禅に慣れ、深化の過程で、着ている衣服を通して、体中のあちこちにあるツボから、息(気)が出て行くのが感じられるはずです。 イメージしながら呼吸していきますと、気が自分の思うように動いてくれるのが、いずれ分かる時期が来ます。

 軽く吸ってゆっくり吐くという単純な行為を続けることによって、今までとは違った世界が開かれることになります。 先ずは、逆腹式呼吸を日常生活の中で取り入れ、慣れてしまうことが先決です。 慣れたあとは、座禅(静功)の中での呼吸法の採用により、次のステップへと進んでいきます。