ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

先ず胸いっぱいになるように息を吸うことから始めます

2012-04-30 07:19:41 | 逆腹式呼吸

 我流の逆腹式呼吸を行うときには、先ず胸いっぱいになるように、息を吸うことから始めます。 下腹は当然凹みますが、映像で見かける素潜りをするときや、ヨガの呼吸法で見かけるように、下腹が背中の皮に付くぐらいに、凹ます感覚で行います。

 ぜい肉が一杯ついている我が身にとっては、とてもではありませんが出来ません。 あくまでも、そのような気持ちでいることが、大切なのです。

 大きく胸いっぱいに拡げるということは、息を吐くときに長く吐けるということです。 吐く時には、出来るだけ長く吐くために、吐く息を細くして吐きます。 また吐く時には、息を体の中―下腹にある臍下丹田に向けて吐きます。

 体の中へ息が入っていくのを実感するために、自分自身で息音が聴こえるように吐きます。 普段の生活で、体の中へ吐く息音が聴こえるぐらいになるまで続けます。 私は、よく家人から、うーんうーん言っているの、うるさいわよと怒られました。 道を歩きながらも、自然と体の中へ吐く息音が聴こえたりしました。

 そんな体の中へ吐く息に十分慣れたと感じた時に、今度は一転して、出来るだけ静かに体の中へ息を吐きます。 息音は殆ど聴こえなくなり、息をしているかどうか分からないぐらいにして、呼吸を行います。

 体の中へ吐く息を追うようにして、そのことだけに意識を集中して、静かに胡座を組んで座ります。 自然と体の中は微妙な変化を生じ、静かに座っていることを楽しみます。

桜の花が散ると今度は花の芯が道を敷き詰める

2012-04-29 08:31:39 | 自然

 朝歩きする道には、桜並木もあります。 今年の桜の花は、突風や雨のタイミングが例年よりズレたため、長く楽しめました。 桜の花が散ると、今度は花の芯が道を敷き詰めます。 それはそれで美しく感じさせます。 

 花の芯の後は、桜の実が歩く地面を敷き詰めます。 

 桜の花が咲く頃に、丁度、通りにあるイチョウの木も、萌黄色に新しい葉が出てきます。 イチョウの木は葉が出ると同時ぐらいに、葉と同じ色の花が咲きます。 桜の花が落ちてから1週間後ぐらいに、今まさにイチョウの花も、地面にちょっと薄い褐色になって、敷き詰めています。

 イチョウの花は、銀杏として実がなるわけですから、よく考えてみれば花が咲くのです。 気をつけて見ていないと、意外と分からないものです。

 レンガ坂にそそり立つユリノキの木々の芽吹きも、眩しいぐらいに美しく感じます。 今日も1時間の朝歩くを楽しみました。

「空の」理念は素晴らしいのですが

2012-04-28 07:53:27 | 逆腹式呼吸

 体の中にあるものを全て吐き出すという呼吸法は、「空」の理念から発していると云われています。 「空」の理念そのものは、素晴らしい考え方だと思っております。

 ただし、胸も下腹の丹田も、同時に吐き出すということが、体の生理から考えて正しい考え方であるかは、疑問に感じております。

 先ず、胸を普通の状態から吐き出すのです。 大きく息を吸った状態からではなく、通常の胸の大きさから吐き出すため、胸は縮むのです。 また下腹の丹田もそこから吐き出すために、通常の状態から縮みます。

 はじめに同時に吐き出すときに、胸も下腹も通常の状態から縮みます。 息を吸うときには胸は、縮んだ状態から通常の状態に戻るのか、更に大きく膨らむのかは、私自身は体験したことがありませんので、分かりません。 また下腹の丹田は、元に戻るのか、更に大きく膨らむのかも分かりません。

 「空」の理念による呼吸法は、胸も丹田も、同じ動きをすると考えられています。 息を吐き出す時には胸も丹田も縮み、息を吸うときには胸も丹田も元に戻るか膨らむのです。

 私は、「空」の理念を否定するものではありませんが、その理念を呼吸法に適用した点に、無理があると感じております。

 私は我流の逆腹式呼吸を通して、私たちが生来持っていたと思われる気感を取り戻し、下腹の臍下丹田が短期に動き出し、私たちの誰もがお母さんのお腹にいた時に行なっていたであろう胎息(肺呼吸を伴わない気の呼吸)を、感得してきました。

 私の我流の逆腹式呼吸が決して無理のない、自然の動きの中でおこなわれてきた証査ではなかったのかなと思うのです。

 胸も下腹も通常の状態から、大きく息を吸いゆっくり息を吐く呼吸の行い方が、ごく自然の動きではないかと感じるのです。 息を吸った時には胸は拡がり、息を吐いた時には胸は元に戻る。 息を体の中へ吐く(丹田に向けて)時には、丹田は吸う関係になり、従って息を吸うときには、下腹の丹田は吐く関係にあるということです。 空気を吸う胸の動きと気の呼吸を行う丹田とは、表と裏の関係にあるということを感じています。

 「空」の理念による順腹式呼吸は、体の生理、仕組みを無視した呼吸法ではないかと、改めて感じてしまうのです。

座禅は1時間続けることによりその真髄を感得する

2012-04-27 07:24:58 | 座禅

 私が生まれて初めて、胡座を組んで静かに呼吸法を伴いながら、座禅(静功)を行うようになったのは、10数年前に友人から気功の静かな功―静功の会に、声かけがあったからです。 

 いわゆる禅宗でいう座禅ではありませんでしたが、静かに意識を集中して座るということでは、何ら変わることはありません。 また静かに座ることによって、宇宙を感じ、この世の創造主の存在を感じるようになります。

 私は静功の会には月に4回、計8回しか参加しておりませんが、1時間は部屋を真っ暗にして、座ることになりました。 それ以来、最低でも1時間は座るようにしており、一時期は3時間続けて、座っていたこともあります。

 そのような体験を通して、私は座っている時間は、とても大切であると感じております。 呼吸法を伴いながら、体の中へ吐く息だけに意識を集中していますと、体の微妙な変化を感じます。 その中で時間が経過すると共に、体の微細な部分までもが、静かになってくるのを感じて来ました。

 その時間は、おおよそ45分から1時間経たないと、そのような状態にはならないのです。 また体の中を流れる気の動きも、はじめは硬く、時間の経過とともに、滑らかになり、ゆったりと流れるようになります。 そのような状態になった時にはじめて、崇高な至福感を感得できるのです。

 30分では肩慣らしでしかないのです。 30分を2回やっても同じです。 小休止を入れると、また初めからになります。 巷の座禅の会では、初心者用として30分座禅をしてから、30分お経を読むという例が、多いように感じておりますが、私は始めが肝心ではないかと、いつも思っております。

 呼吸法を伴いながら静かに座っていることが、嫌だと思ったことは一度もありません。 何故か、楽しいからです。

脳を休めてから活性化し生命力を高め心を清めるー逆腹式呼吸

2012-04-26 06:37:28 | 逆腹式呼吸

 私の我流の逆腹式呼吸は、素直に静かに1時間、座って行なっていれば、自然と脳をストレスから解放した上で、更に脳を活性化し生命力を高め、心が清められてくることを、感得することが出来ると思っています。

 あちこちの座禅会では、30分1回か、30分2回という場合が多いようですが、30分では野球で言えば、肩慣らしをしてウォーミングしているだけで、そこから先には進まないのです。 30分を何回行なっても同じことです。 そのことが分かって座禅会を行なっているかどうか、私には分かりません。

 呼吸法を伴いながら胡座を組んで座って、静かになるには時間が必要なのです。 心は勿論のこと体の微細な部分も含めて、静かになるには最低45分から1時間は必要です。 私はあえて1時間にしております。1時間を更に上回れば、もっと深まってきます。

 私の友人で仏性の高い方が、いつも30分のお経を読み30分の座禅を行なっていました。 友人には、いつも30分では深まることはありませんよ、1時間は座禅を行なって下さい、と話しておりました。

 そんなある日、1時間以上座っているようになったと話した上で、崇高な至福感を感得しましたと、話されました。 私は、友人は友人なりの深まり方があると、喜びました。

 深呼吸の要領で、大きく息を吸って出来るだけゆっくりと吐きます。吐く時に息を体の中へ吐きます。 体の中へ入って息を追うようにして、そのことだけに意識を集中しながら、あぐらを組んで座ります。 体の中へ入っていく息が体感出来るように、息音が聴こえるように吐きます。 体の中へ吐く呼吸に慣れたならば、今度は一転して、出来るだけ息音が聴こえないように吐きます。 息をしているかどうか分からないぐらいに、吐きます。

はじめに肺と丹田から吐き出すことを順腹式呼吸という

2012-04-24 06:53:08 | 座禅

 私の4月12日付けのブログ「私の逆腹式呼吸が亜流である理由」にも述べていますが、はじめに肺と丹田から吐き出すことを順腹式呼吸ということから、全ての話が始まったようです。

 逆腹式呼吸は、肺から吐き出す時に丹田に向けて吐くので、逆という言葉が付いたようです。 私の亜流の逆腹式呼吸は、深呼吸の要領で息を吸うことから始まります。

 肥田式の呼吸法は、いわゆる逆腹式呼吸法だと思いますが、下腹が通常の状態から吐き入れるので、下腹の丹田が次第に膨れてくるのではないかと、感じております。

 はじめに肺と下腹から吐き出す順腹式呼吸の問題点は、下腹の丹田を私たちが認識できる臓器と同じように考えていることだと、私自身は感じています。 自分の体験から肺から吐く時には、下腹の丹田は吸う関係にあるのが、生理学的には自然なのではないかということです。 肺の動きと下腹の丹田の動きは、表と裏の関係にあるのではないかとも感じております。

 私たちは、生来、体操の時に大きく息を吸ってから、ゆっくり吐いていました。 息を吸うときには胸は拡がり、下腹は凹むのです。 息を吐く時には胸も下腹も、元に戻ります。 

 私の我流の逆腹式呼吸は、息を吸うときに下腹は凹み、息を体の中へ吐く時には、胸も下腹も元に戻ります。 従って私の呼吸法は、下腹が出っ張ることもありません。

 下腹の臍下丹田は、気の心臓部にあたり、胎児の時には活性化して、心臓のように鼓動し、体中へ気を送り出していたと思われます。 私は、たまたま現在は何をしなくても、いつも心臓のように鼓動をしております。

 一般的に云われている順腹式呼吸や逆腹式呼吸の呼吸法については、自然の流れのある呼吸ではないのではと、私自身は思っております。

ゴルフのジャンボ尾崎が力が抜けたスイングになれば

2012-04-23 07:45:22 | 文化

 静かに力を抜いて、静かに胡座を組んで、ゆっくり息を吐きながら座っていると、普段の生活でも力を抜いて、いつも自然体でいようと思います。 否、自然と常に何事に対しても、自然体になってきます。

 プロゴルファーのスイングを見て、いつも思うのは、何故あのような力が入ったスイングをしているのだろうかと思うことが、しばしばです。 現在では石川燎さんが、若くして日本でもトッププロの一人として、活躍しておりますが、やはり力が入りすぎているなと、感じてしまいます。

 一時代を築いたジャンボ尾崎も加齢化とともに、優勝から遠ざかってしまいました。 ジャンボのスイングは、下手な私でも随分と力が入っているなと、感じたものです。 時々、世界のトッププロのスイングを、テレビで見ることがありますが、あっ、これは力が抜けているスイングだなと、感じるゴルファーの存在を知ることもあります。

 ジャンボが若いときに、力任せでスイングしていた形を脱して、もっと力が抜けたスイングをするようになれば、もっとトーナメントで優勝出来る力があると思っています。 若いときには、練習量で自分のスイングの形を創っていくようですが、加齢化とともに、もっと力が抜けたスイングに変えていけば、違った形で素晴らしいスイングが、確立されて行くのではないかと、感じてしまうのです。 また、ひと頑張りしてもらいたいという願望からかも知れませんが。

腰痛の持病があっても座禅の姿勢が一番楽なのですが

2012-04-22 14:11:52 | 座禅

 いつも不思議に思うのは、腰痛の持病があっても、座禅の姿勢が一番楽なのです。 布団の上で羽毛の枕をお尻に敷いて、半跏趺坐で胡座を組み、上半身をお尻を中心にして受けます。 膝はあくまで、転倒しないように軽く布団に付けるだけです。

 肩の力を抜きリラックスし我流の、上半身全体を頭のてっぺんから、引っ張られているような感じで、維持します。 時々、上半身が正しい姿勢になっているかチェックするために、お尻を支点にして、上半身をまっすぐにしたままで前に倒します。 そのまま元に戻した位置が、正しい姿勢になります。

 座禅の姿勢を保つときには、体のいずれの部分にも力が入らないようにします。 勿論、膝にも力は入ってはいけません。 更に、法界定印の手印の時の、親指の先端にも、力がかからないようにします。

 舌は上の歯の付け根に、そっと付けるようにします。 これはとても大切なことです。 上半身の小周天を行うためには、欠かせません。 体の中には気の通り道―経絡があり、その主要な上半身の体の前部の任脈と体の後部の督脈を繋ぐのが、口の中の舌になります。

 下腹の臍下丹田から発した気は、背中から駆け上がって頭部の頭蓋骨と頭皮の間を通って、おでこから目の中心部に入っていきます。 上の歯の付け根に接する舌を通して、体の前部にある任脈に至り、元の丹田に還っていきます。

 体の中の気の循環は、ごく普通のことで特別なものではありません。 気は私たちの誰もが胎内で感じていたのです。 お母さんのお腹から生まれ出た瞬間から、肺呼吸に変化していく過程で、次第に感じなくなって行くのです。

 私の我流の逆腹式呼吸を行なって、ひたすら静かに座っていれば、自然と気感を取り戻すことになります。 

 私が腰痛がありながらも、長く座っていられるのも、有難いことだと思っております。

出来るだけ長く吐くと云いながらも決して無理をせず

2012-04-21 10:19:21 | 逆腹式呼吸

 逆腹式呼吸で、吐く息を出来るだけ長く吐くと云いながらも、決して無理はしてはいけません。 吐く息を限界まで吐きますと、そのあとの呼吸がスムーズにいかなくなります。 そのへんの感覚を、自分自身で掴むことが大切です。

 全部息を出し切る寸前で、軽く息を止め、また大きく息を吸います。 あくまでも流れるような自然のリズムで、呼吸を行うことが大切です。

 私の友人が、○○式呼吸法を行なっているということを、直接、本人から話を聞いたのですが、体の自然の流れに逆流するようなイメージで呼吸を行なっているような印象を持ったことがあります。 その後、その友人は脳梗塞に罹ってしまわれました。

逆腹式呼吸を伴いながら、静かに座っているときには、自然の動きに委ね、自然の摂理に従う気持ちを、いつも持っていることが大切なのです。 ひとり座禅を行うときには、特に気をつけたいことです。

最近になってもっと長く座っていなさいと云われているようで

2012-04-19 16:40:47 | 座禅

 静かに意識を一点に集中して座っていると、時間はあっという間に過ぎていきます。 最近になって、もっと長く座っていなさいと、云われているような気がしています。 

 静かが深化すればするほど、時間の単位が短くなるような気がします。 一時期のように、3時間は座っていたのですから、再度、はじめてみましょうか。