我流の逆腹式呼吸を行うときには、先ず胸いっぱいになるように、息を吸うことから始めます。 下腹は当然凹みますが、映像で見かける素潜りをするときや、ヨガの呼吸法で見かけるように、下腹が背中の皮に付くぐらいに、凹ます感覚で行います。
ぜい肉が一杯ついている我が身にとっては、とてもではありませんが出来ません。 あくまでも、そのような気持ちでいることが、大切なのです。
大きく胸いっぱいに拡げるということは、息を吐くときに長く吐けるということです。 吐く時には、出来るだけ長く吐くために、吐く息を細くして吐きます。 また吐く時には、息を体の中―下腹にある臍下丹田に向けて吐きます。
体の中へ息が入っていくのを実感するために、自分自身で息音が聴こえるように吐きます。 普段の生活で、体の中へ吐く息音が聴こえるぐらいになるまで続けます。 私は、よく家人から、うーんうーん言っているの、うるさいわよと怒られました。 道を歩きながらも、自然と体の中へ吐く息音が聴こえたりしました。
そんな体の中へ吐く息に十分慣れたと感じた時に、今度は一転して、出来るだけ静かに体の中へ息を吐きます。 息音は殆ど聴こえなくなり、息をしているかどうか分からないぐらいにして、呼吸を行います。
体の中へ吐く息を追うようにして、そのことだけに意識を集中して、静かに胡座を組んで座ります。 自然と体の中は微妙な変化を生じ、静かに座っていることを楽しみます。