ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

座禅を楽しむ

2007-08-31 18:04:36 | 座禅
 静かな暗闇の中で、目を瞑り口を閉じて鼻だけで呼吸をします。 軽く吸ってゆっくり息を体の中へ入って行くようなイメージで行います。 ちょっと低めの座布団をひいて、胡坐を組み頭のてっぺんが天から引っ張られているような感じで、上体を維持します。

 肩の力を抜き、自然の動きに任せる、自然の摂理に任せる素直な気持ちを持ちながら、決して無理をせず、そんな気持ちで座禅を行います。

 日常生活のせわしい中で、静かに呼吸に意識を集中しながら行う座禅は、決して無駄にはなりません。 否、むしろ多くのものを感じ取ることができます。 私達の生活は、どちらかというと損得勘定で動くことが多いものです。

 あえて時間を作り、寝る前や朝起きた時などを中心に、座禅はやればやるほど飽きるものではありません。 座禅は、お寺でやるものだと思っておられる方が多いのですが、私はむしろ、日常的に行うほうが良いのではないかと思っております。

 私が ひとり座禅のすすめ のブログを書くようになったのも、座禅は日常的に行うことが大切で、時々お寺で行うのは、座禅を始めるきっかけにしか過ぎないと思うからです。

 単純にイメージしながら呼吸を繰り返すことによって、私達が生来持っていた機能を、回復するだけに過ぎないのです。 特別なことではなく、ただ目には見えないために、感じることからしか分からないため、何か神秘性を持ってしまいがちです。 また、そんなことはあり得ないと思ってしまうのです。

 体を動かすと感じにくいものを、静かに呼吸法を伴いながら、座禅を行うことによって、微妙な変化を捉えることができます。 体の中に流れる気を感じてください。 神経の集中する脳を、優しく癒してくれるのを感じることもできます。

 私はあえて理屈的なことは、ものの本に任せ、そこに行くまでの道程をサジェスチョンしているだけです。 この素晴らしさは、体験してみないと分かりません。 座禅を楽しみながら行う、見えないものが見えるようになるー感じる、楽しみが待っています。

何事も生活習慣の中で

2007-08-30 13:39:49 | 逆腹式呼吸
 生活習慣というう言葉は、現在では余り良い意味での使われ方はされてはいませんが、良い生活習慣をつけて毎日の生活を送れれば、これ以上のことはありません。

 座禅の時に、意識を集中するために行う呼吸法を、生活の一部にしてしまえば、しめたものです。 緊張をほぐす時に深呼吸を行ったりしますが、呼吸法(ここでは逆腹式呼吸法)を生活のあらゆる場面で行うことによって、その呼吸にもなれ、座禅の時には特に、意識が集中しやすくなります。

 よく、座禅を行う時に、日常的な雑念が次から次へと沸いてきてしまうという話を聞きますが、そのような場合は意識が呼吸に集中できていないためです。 逆腹式呼吸は、息を吐く時にイメージで体の中へゆっくり吐きます。 

 息を体の中へ吐くといっても、どのように入っていっているのか、なかなか実感できません。 イメージしながら息を吐く、息を吐きながらイメージする、そんな呼吸法を通して、次第に私達が生来持っていた気感を取り戻せるのです。

 見えないものが見えてくる(実際は感じるのですが)と、今まで隠れていたものが見える(感じる)ようになってきます。 日常生活の中で、自然と逆腹式呼吸ができるようになれると、生活観そのものが変わってくるものと思っています。

わがまちの防災訓練

2007-08-26 17:42:45 | 社会・経済
 今日は朝8時からの私達のまちの防災訓練に展示参加しました。 私達のグループは耐震のための心構えをしてくださいね、という趣旨の展示参加でしたが、隣で消防の方たちが、ロープの縛り方(結束)を参加者に教えていました。

 見ているうちに自分でも教えてもらいながら、何回も何回も繰り返して覚えることができました。 消防の方の教え方を見ていて、普段自分達は訓練でいつもやっていますので、初めての方への教え方はどうもまずいのではないかと感じ、自ら、手取り足取りして、教えることになってしまいました。 おかげさまで、すっかりロープの結束の仕方を、覚えることができました。

 初めて座禅を始めた時に、中国のちょっと年配の留学生が教えてくれたのですが、子供の頃に既に始めていたために、自分としてはその教え方には疑問を持っていました。 子供の頃から行っていたということは、自分でも知らず知らずの内に、それなりのものが習得できてしまうのです。

 では何も分からず、これから始めようという人に教える場合に、どのようなことが大切なのか、どのような点に注意が必要なのかが、わからない場合が多いのではないかと感じたものです。

 自衛隊の災害時での炊飯車もきてくれて、おいしいカレーライスもいただくことができ、コーンスープに乾パンを入れたものも、食べることができ、良い経験ができました。

 マンションの隣家への避難のための隔て板の壊しの体験や、災害用へリポートが飛んできて、地上への降下及び、救助の訓練風景も見ることができました。 普段からの災害時での訓練の、大切さを改めて知る一日となりました。

無心をイメージする

2007-08-25 09:43:38 | 座禅
 座禅を行う時には、よく無心になりなさいといわれます。 無心になんて、なかなかそんな精神状態になれるものではありません。

 意識を呼吸に集中して、雑念が起きないようにしてから、無心の状態になれるイメージをします。 口を閉じて鼻だけで息をし、軽く吸ってゆっくり体の中へ息を吐く逆腹式呼吸を行います。 

 呼吸の仕方は余り無理しないことが基本です。 息を長く吐く長息法は、ここでは必要ありません。 はじめは吐く息が体の中へ入って行くのを、自分自身が体感するために、鼻息のように息音が聞こえるように行います。

 逆腹式呼吸を日常的に行うようにして、慣れてきたら次第に息音が聞こえないように、静かに呼吸法を行います。 静かに行うことによって、深化の過程で、息が実際に出て行かないような感じになっていきます。 胎息の境地に達する第一歩です。

 私自身は、無心のイメージを大宇宙の中に、自分ひとりポツンといるというイメージを行います。 豆粒ぐらいの人間一人の存在は、無限に広がる宇宙に比べれば、殆んど存在しないようなイメージー無のイメージに近づいてきます。

 宇宙ステーションから地球が見える映像は、時々テレビで見ることができます。 そんな映像を思い出しながら、逆腹式呼吸をしながら、青い海、茶色い大地、地球を取り巻く白い雲などをイメージします。

 はじめは大きく見えた地球から次第に離れていき、バレーボールの大きさぐらいになったイメージをします。 更に離れて、野球のボール、更にピンポン玉の大きさに、更に小さく点にしか見えなくなります。

 最後にもう殆んど見えなくなり、広い宇宙に自分ひとりがポツンと存在する、そんなイメージをします。 このようなイメージをしていきますと、自然と耳がキーンとしてきます。

 これが、無、無心のイメージです。 無心の境地になるのは決して難しいことではありません。 

 

呼吸法から経絡、神経を刺激する

2007-08-24 10:53:18 | 逆腹式呼吸
 座禅で静かに目を瞑り逆腹式呼吸法を行うことによって、体の気の通り道である経絡を刺激し、経絡の気の通りが良くなることによって、経絡と絡み合って体中の張り巡らされている神経の線を刺激します。

 息を体の中へイメージで吐くことによって、経絡にも宇宙の気は入り込み、逆腹式呼吸を繰り返し行う中で、次第に気の通りが良くなってきます。 人間が生来持っていたものが目覚め、徐々にではありますが、気の通り道が復活してきます。

 体の気が通りやすくなるにしたがって、神経の線がいっぱい詰まっている脳に対して、刺激をし始めます。 何故、座禅の時間が長ければよいかといいますと、硬くぎこちなく流れていた気が、時間の経過と共にその流れも優しく緩やかになってきます。

 快い刺激を脳全体に与えてくれ、全ても疲れも癒され、至福の時間を過ごすことになります。 しーんとして宇宙の繋がっていくような感覚にもなってきます。 時として、水の中で潜水した時に感じる、耳がキーンとなることがあります。

 座禅は1時間ぐらいを目安に続けることができれば、感じてくるものが次第に増幅されてくるのではないかと、思っております。

呼吸法の繰り返しから目覚める

2007-08-22 07:06:49 | 逆腹式呼吸
 座禅を行う静かな暗闇の中で、単純な呼吸法の繰り返しの過程で、眠っていた生来持っていたものを目覚めさせることになります。

 私達は、お母さんのお腹から生まれるまでは、胎息という気の呼吸をしながら、お母さんから貰う栄養分ですくすくと育っていきます。 また、気を通して体外での出来事を、静かに感じ取っています。

 お母さんのお腹から出た瞬間から、肺呼吸を始めます。 すると、それまで行っていた気の呼吸は次第に忘れ去り、その機能もなくなってきます。 

 イメージしながら呼吸する、呼吸しながらイメージする行為を通して、私達が本来持っていた気感を思い起こしてくれるようになります。 気を感じることは、決して特別なことではなく、もともと持っていた機能を復活させるだけのことなのです。

 目を瞑り、口を閉じて鼻だけで息をします。 軽く吸って体の中へ吐くようにイメージしながら、ゆっくり吐きます。 全部息を吐ききると、苦しくなりますので、無理をせず吐ききる寸前に、またすーっと軽く吸います。 

 軽く吸ってゆっくり吐く、その呼吸の繰り返しだけで良いのです。 吐く時にイメージすることだけが大切なのです。 息を体の中へ吐くイメージが、スムーズに行くようになったら、今度はもっと違うイメージをしていきます。

 無 のイメージや、光 のイメージ、蓮の花 のイメージなどです。

座禅は自然の摂理に従う気持ちが大切

2007-08-21 15:30:38 | 座禅
 胡坐を組む座禅の姿は、肩の力を抜いてリラックスし、上体は頭のてっぺんが天から引っ張られているような感じで維持します。 決して胸を反るようにしてしまうと、筋力が働き長くは座禅は組めません。

 意識を呼吸に集中しながら座禅を行いますが、いつも自然の動きに任せ、自然の摂理に従う気持ちを持つことが、これから起きるであろう体の変化に対しても、有効に働きます。 

 人によって気を感じやすい人と、感じにくい人がいるようですが、呼吸法を伴いながら座禅に集中していきますと、遅かれ早かれ必ず、体に変化が訪れます。 初めての体験にびっくりすることなく、その動きを楽しむ気持ちを持ちながら、座禅を行います。

 胡坐を組んだ時の姿勢は、椅子に座っている時でも、立っているときでも上体の姿勢は、天から頭のてっぺんが引っ張られているようなイメージで維持します。 肩の力を抜き、いつもその状態でいられるように,気をつけます。

座禅は先ず意識を集中することから始まる

2007-08-20 09:13:01 | 座禅
 私達は日常生活に追われ、何かに集中するということはなかなかできません。 そのような状態で行われる座禅は、先ず意識を集中することから始まります。

 意識の集中の仕方は、呼吸に集中する方法と、数をひたすら数える数息法(1から順番に数を数えていく)とかがあります。 ここでは呼吸に意識を集中することをとり上げます。

 呼吸法にも順腹式と逆腹式があります。 私自身は逆腹式呼吸しかしたことがありませんので(友人が順腹式を行っていましたので一度は経験があります)、逆腹式呼吸についてお話します。

 体の変化の形だけでいいますと、息を吸う時に下腹がへこみ、息を吐く時に下腹が膨れるので逆腹式呼吸といいますが、余り下腹の動きを気にする必要はありません(意識しなくても自然とそうなりますし、逆に下腹を意識しすぎるのもよくありません)。

 舌を赤ちゃんのように上の歯の付け根にそっと付け、口を閉じて鼻だけで息をします。 軽く吸って(鼻で息が入るのがよく分かります)、ゆっくり息を体の中へ吐くようにイメージして吐きます。 このとき、ゆっくり吐きますので、実際には鼻から息は出て行きますが、ゆっくり吐けば吐くほど、呼吸に慣れてくればくるほど、息が体の中へ入って行くような感じがつかめます。

 逆腹式呼吸の深化の過程で、鼻からは息が殆んどでなくなります。 イメージで息を体の中へ吐く時に、自分では分からなくても実際は、宇宙のエネルギーである気が、体の中へ入っていきます。

 体の中へ入った気は、殆んどが体の鍼とか灸のツボ(経穴といいますー体の気の調節をする弁)から出て行きます。 逆腹式呼吸を日常的に行うことによって、経穴の調節がよくなり、自己免疫力が自然と高まります。

 意識を呼吸に集中することによって、日常的な雑念から解放されてきます。 とはいっても雑念は沸いてきます。 座禅の本を読んでいると、雑念は良くないといいますが、不思議なことに静かに呼吸だけに意識を集中させている時に、ふーっとわく雑念は、意外と問題解決のためのサジェスチョンを、与えてくれます。

 ただし、呼吸に意識を集中していない時には、次から次へと雑念のオンパレードになる恐れがありますので、ご注意願います。
 

カレー大好き

2007-08-19 11:57:11 | 文化
 昨日は、10年ぶりぐらいで中央沿線の駅から徒歩5分ぐらいにある商店街のインドカレーのお店に行って、カレーを食べてきました。

 店構えとしては余り目立たなく、2軒手前にできたインド人によるインドカレーのお店のほうが、はるかに目立っています(どういうわけか4ヶ月前にできたということです)。

 妙齢なママさんとお手伝いの女の子と2人で、やっているようではありました。 当日のお勧めのカレーをいただきましたが、愛情がいっぱい凝縮したような味がして、インドコーヒーともどもおいしくいただくことが出来ました。

 以前に友人の紹介で一度しか行ったことが無かった筈ですが、久しぶりにもかかわらず、以前から何回も行っているような馴染みの客のような雰囲気でした。

 暑い夏は、カレーライスに限ります。 市販のカレーのルーでも、香辛料の種類が15品目以上が入っているといわれています。 いつも市販のルーを使っている身としては、カレー作りは、今後挑戦してみたいことでもあります。

寝姿はどんな

2007-08-18 10:37:35 | 逆腹式呼吸
 座禅を初めてから、半身浴で充分下半身を温めた後、上を向いて両手をお腹の上に、そっと置いて逆腹式呼吸を行っていました。

 今は、臍下丹田が活性化し体の気の流れが良くなってからは、足を開き両手を広げて、軽く握りこぶしの状態で寝ます。 いわゆる大の字です。 両足が付いてたり、手が身体に触っていたりしますと、体の中の気がショートサーキットするようで、熱くなってしまいゆっくりと寝ることができません。

 ですので身体を全て離して寝ることになります。 以前に猫が我が家にいたときに、早朝、寝ぼけ眼で水を取り替えた折に、腰痛が発生するようになり、そのおかげで4時間、上を向いて寝ていると、腰が痛くなってきてしまいます。 たまには身体を横にして寝たりしますが、4時間以上はなかなか眠れなくなってきています。

 握りこぶしにして寝るのは、体の中の気を外に出さないためです。 手のひらを広げておくと、自分で意識しなくても気は放出されていきます。 赤ちゃんが生まれたばかりのときに、いつも手を握っているのは、それだけの意味を持っています。

 最近では手を開いた状態の赤ちゃんを、結構見かけると聞いておりますが、それだけ生命力が落ちてきているのかなあ、と感じてしまいます。

 赤ちゃんが、腹式呼吸をしているのは、お母さんのお腹の中にいたときには、腹式ー丹田呼吸ー胎息をしていたからに、ほかなりません。 お母さんのお腹から出た瞬間から、初めて肺呼吸を始めます。 丹田呼吸ー気の呼吸から肺呼吸の切り替えで、オギャーと叫ぶのではないかと、私自身の胎息からの経験から感じることです。

 低い枕をして、上を向いて寝る姿が、一番身体には良いのではないかと、いつも思っています。