ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

足利尊氏と戦った子孫が「太平記」のDVDを観ていると聞いて

2011-10-31 08:51:46 | 文化

 先日は、「いくらを訪ねて」の作者の伊倉氏と、お昼ご飯を食べながら、いま改めて「太平記」のDVDを観ていると聞いて、面白いなあと感じたのです。

 「太平記」は足利尊氏と新田義貞などの戦いの歴史を表現したドラマです。 伊倉さんは、南北朝戦争に後醍醐天皇方に立って参戦した九州の菊池氏の家来の伊倉氏の子孫なのです。

 このことは、ここ数年に、退職後のライフワークとしてJR線の踏破の最終駅として立ち寄った九州の熊本にある肥後伊倉駅を降り立ってから、伊倉さんのドラマが始まったのです。

 たまたま立ち寄った神社の神主さんと話した時に、名刺を渡して挨拶をされたそうです。 名前を見て神主さんがびっくり。 その神社は、南北朝戦争時までいた伊倉氏を祭る神社だったのです。

 神主さんからは、神様が来られたという雰囲気で歓迎を受け、地元の有力者の紹介を受けて、その方々との交流が始まったのです。 また、伊倉さんは、これをきっかけに「いくらを訪ねて」の原稿を書くことにもなったのです。

 私も、文章の校正のお手伝いをさせてもらって、北九州市の「自分史」の懸賞募集にも、応募することになったのでした。 提出した後に、伊倉さんと1等は取れないかもしれないが、佳作は堅いと予想していたのですが、劇的な体験をまとめられた作品が、選ばれることになりました。

オギャーの泣き声と共に胎息から肺呼吸に変わると

2011-10-30 07:51:19 | 座禅

 私達は誰でもが、お母さんのお腹の中にいたときには、胎息という気の呼吸を行っていたと、感じております。 子供が時々、自分がお母さんのお腹の中にいた時に、お腹の外で起こった出来事を、自分が体験したようなことを話す子供がいるということからも、胎内にいたときに、気で感じていたのだろうと思うからです。

 お母さんのお腹から生まれ出た瞬間に、赤ちゃんは誰でもが、オギャーと泣きます。 泣かない赤ちゃんは、無理にでも泣かせるように助産婦さんや看護婦さんは、すると言うことです。

 私は、赤ちゃんはオギャーの泣き声と共に、お腹の中にいた時に行っていた胎息から肺呼吸に変わると思っています。

 何故、そのように感じるかといいますのは、私自身が、10数年前に生まれて初めて行なった、長く吐く呼吸、吐く息を体の中へ吐く呼吸―逆腹式呼吸を伴いながら、座禅を行ってきた体験からです。

 自分としては何かを期待して逆腹式呼吸や座禅を行ってきたわけではなく、ただひたすら出来るだけ長く吐く呼吸を行い、ただひたすら胡坐を組んで座禅を行ってきただけなのです。

 その中で、目には見えませんが体の中を流れる宇宙の気を感じ、下腹にある臍下丹田が心臓のように動くようになり、逆腹式呼吸を通して胎息という気の呼吸が存在するのを感じ、初めて胎息を行って肺呼吸を行おうとしたときに、ちょっと苦しく感じたからかもしれません。

 今では、胎息はごく自然に行うようになっていますので、肺呼吸に切り替えるときに、苦しくなるということはありません。

 考えてみれば、何事をも求めず、ひたすら逆腹式呼吸や座禅を行なってきたことが、よかったのかもしれません。 また、楽しみながら行なってきたからかもしれません。

寝ながらの逆腹式呼吸のコツは足の裏から息を出す

2011-10-29 07:57:35 | 逆腹式呼吸

 胡坐を組みながらの逆腹式呼吸が理想ですが、寝ながらの逆腹式呼吸も悪くはありません。 然しながら、いつでも寝れる状態ですから、逆腹式呼吸を行いながら、そのまま寝てしまうのが自然の姿です。

 枕は出来るだけ低いほうがよいのです。 胡坐を組んで頭のてっぺんが天から引っ張られている姿勢が、一番よいからなのです。 胡坐を組んだ姿勢を、そのまま上を向いて寝た姿勢が、理想です。 高くした枕は首の姿が不自然になります。

 上を向いて両手はお腹の上に置きます。 両手の親指がお臍にそっと置くようにし、力が入るのはよくはありません。 掛け布団は出来るだけ軽いほうが、よいと思います。

 大きく深呼吸する感じで、先ず息を吸います。 吸った息を出来るだけゆっくりと長く吐きます。 吐く息は体の中を通り、足の裏から吐くような感じで吐きます。 大きく吸ってゆっくり吐く、この呼吸を繰り返し行います。

 この呼吸を繰り返し行ううちに、自然と眠ってしまいます。 なかなか眠れないような時も、この呼吸法を行っていますと、いつの間にか寝てしまいます。
 翌朝は、すっきりとしているはずです。

ガンと思ったら糖尿病で入院した友人を見舞いに行って

2011-10-27 07:11:42 | 

 仕事仲間の友人に電話をかけたら、糖尿病で入院しているというので、昨日、お見舞いに行ってきました。 血糖値の数字をすぐに見せてくれました。 初日の数字が450前後だったと記憶していますが、現在は150前後の数字が並んでいました。

 本人によると、だんだん痩せてくるので、食事の量を増やしたというのです。 ところが一向に増えるどころか、痩せる一方で、体重も50キロになったそうです。 身長が170強ありますので、痩せすぎです。 そうこうするうちに、だるい感覚になったので、クリニックに行って検診したそうです。

 血液検査の結果、これは糖尿病で、すぐに入院治療の必要があると、即日、入院することになりました。 本人は、ガンではないかと疑っていたそうですが、糖尿病などとは思ってもいなかったそうです。

 食事の前にインシュリン注射をしながら、様子を見て今月中には退院する予定とのこと。 数年前に膵炎にかかったという話から、糖尿病への注意信号が出ていたにもかかわらず、本人は気がつかなかったようです。

 友人には、眠れる内臓を活性化する半身浴を勧め、また寝ながらの逆腹式呼吸法を勧めてきました。

見た映画が13000本・定年後に読んだ本が6500冊という恩師

2011-10-26 07:32:13 | 健康

 昨日は、久しぶりで近くに住む恩師(少学校3年の時の先生)のお宅に伺い、先生の子供の頃の話を聞きながら、奥さんを交え、地震や呼吸法などの話をしてきました。

 子供の時から映画が好きで、毎日のように映画を観ていて、今までの見た映画のリストを、見せてもらいました。 中学生の頃から通算すると、12958本を観ていました。 現在87歳ですから、75年間で計算すると2日に1本は、見ている勘定になります。

 映画評論家の故淀川長治さんと話をしたことがあり、淀川さんは洋画は観ていたようだが、日本の映画は余り観ていなかったようだと話しておりました。

 また、定年前の58歳で教職を辞め、そのときに天に還るまでに10000冊の本を読もうとしたが、現在は未だ6484冊だとも話しておりました。

 今、読んでいる本は、画文集・炭鉱(やま)に生きる・地の底の人生記録・山本作兵衛著・講談社発行で、世界的にも評判の本で、ユネスコが認定する「世界記録遺産」にもなっているということでした。

 小学校の3年の時に1年間しか習わなかった先生ですが、真っ直ぐな方で、大好きな先生です。 生徒の接触が出来なくなるということで、校長にもならず教頭で過ごし、全国教頭会の会長として、教頭の職務の向上をも働きかけた先生でもありました。 

 家がお菓子屋さんであったため、現在は自分の歯が一本もないと、威張っていたようにも感じました。 楽しいひと時でした。

摂取した食べ物を完全燃焼させる体をつくるー代謝をよくする

2011-10-25 11:58:12 | 

 がん細胞を兵糧攻めにするという故ゲルソン博士の食事療法は、博士によればガンは代謝障害によって発生する病だというのです。 ゲルソン療法は、がん細胞の栄養源になるものは摂取せず、なおかつ自己免疫力を高めるものを摂取し、また食物の持つ生命力を、そのまま口にするような食事療法です。

 私の身近におられる方が、糖尿病だとか脳梗塞だとかいう話を聞くにつれ、改めて体を一定時間動かして(運動して)、食べたものが完全燃焼させる必要性を、特に感じるようになりました。

 私自身も1年前までは、体を動かすことも無く、せいぜい家から事務所まで、トロトロと歩くぐらいの日常生活でした。 そんなある日、メタボ検診で限界値を超える項目が増えてしまったので、これはまずいと思い立った翌日から、朝歩きをしたのです。

 毎日、深夜に1時間の座禅は行ってはいたのですが、殆んど連続して体を動かすことはしていなかったのです。 胡坐を組んで1時間の座禅が楽しいのですから、朝歩くのが楽しくないわけがありません。 したがって、雨の日を除いて、毎日、新鮮な空気を吸いながら、樹木に囲まれている1周1キロの公園を、3周以上するようになったのです。

 結果的に、8キロやせ、血圧もちょっとは下がり気味です。 血圧以外は、特に問題点はなくなりました。 勿論内臓脂肪も、だいぶなくなってきたようです。

 自分が1年間行なってきた朝歩きを通して、連続して体を動かすことによって、食べたものが消化吸収さされ、なおかつ完全燃焼するのだということを、感得したのです。 

 ですから、体を動かしていない方がおられると、いつか近いうちに病にかかってしまうのだということを、感じてしまうのです。 ただし、人間の体は結構、適応力がありますので、病が発生するまでは、時間がかかります。

 糖尿病は、食べたものが不完全燃焼する最たる病ではないかと思うのですが。

深化の過程で大きく胸を膨らますより下腹をより凹ます感覚が

2011-10-24 07:43:04 | 逆腹式呼吸

 座禅のときに、長く吐く呼吸を行うときに、胸いっぱいに息を吸いますので、胸は大きく膨らみ下腹は凹みます。 息を出来るだけゆっくりと長く吐くと、胸も下腹も元に戻ります。

 意識して吸う吐くの呼吸を続けていくと、慣れるに従い深化の過程で、大きく息を吸うというよりも、息を吸うというよりも胸は大きく膨らみ、下腹が大きく凹ますようになってきます。 これは意識しなくても、気がついたら、そうなっていたということになります。

 口を閉じ鼻だけで呼吸を行いますが、吐くときには鼻から息を出すことは、一切忘れます。 出来るだけ長く吐こうとすると、意識しなくても、自然と息は体の中へ入っていきます。 

 出来るだけ長く吐こうとする意識を持ちながら、この呼吸を続けていけば、また長く吐く息だけに意識を集中していれば、深化の過程で、意識しなくても自然と上記のような呼吸を感得できるのです

吐く息は苦しくなる寸前まで出来るだけ長く吐く

2011-10-23 09:17:16 | 座禅

 座禅を行うときには、今まで意識しなかった呼吸を意識し、吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息に意識を集中します。

 吐く息は苦しくなる寸前まで出来るだけ長く吐きます。 出来るだけ長く吐くことだけに、意識を集中します。 全部吐ききろうとすると、苦しくなって吸う吐くの呼吸は、長く続けることが出来なくなってきます。

 苦しくなる寸前に、軽く息を止めまた、大きく息を吸います。 出来るだけ長く息を吐く呼吸とまた大きく息を吸うリズムは、無理をせず自然の流れが大切です。

 苦しくなる寸前まで息を吐くという行為と、自然の流れというちょっと矛盾した感じがしますが、何回も続ける呼吸を通して、この感覚をつかんでほしいものです。

 長く吐こうとすることだけに意識を集中しますので、不思議なことに雑念は沸いてこないものです。 また、長く吐く呼吸を続けていますと、時間が経つのが早く感じます。

 大切なことですが、舌は上の歯の付け根に、そっと付けておきます。

座禅の基本はいかに力を抜くかです。

2011-10-19 07:35:59 | 座禅

 座禅は胡坐を組んで坐り、力を抜いた形で姿勢を正し、呼吸を整え、意識を集中することです。

 胡坐の組み方は、結跏趺坐がよいとされていますが、私は膝が悪いので半跏趺坐の組み方です。 当初は胡坐の組み方は、普通の胡坐でした。 何故、結跏趺坐がよいのかは、自分で胡坐を組んで、その意味を感得するのが、最もよいと感じております。

 座布団の敷き方も、私自身はお尻を中心にして、お尻周り全体で坐るのがよいと、思っています。 

 上半身は、頭のてっぺんが天から引っ張られているような感覚で維持します。 姿勢を良くしようとして、胸を反らすようなことは、筋力が働くのでよくありません。 どんな場合でも、筋力が働かないように心がけます。 筋力が働くということは、力がかかっているということなのです。

 手印の基本は法界定印です。 膝の上にそっとおきます。 親指の先まで含めて、先々にも力がかからないようにします。 法界定印でない場合は、両手を合せて膝の上においても、よいのです。 私は長い間、そのような手印でした。 手印の場合でも、力がかからないように心がけます。

 目は、禅宗では半眼にするとされていますが、私は半眼にするのではなく、半眼になると思っています。 私自身はいつも深夜、真っ暗闇の中で座禅を行っていますので、目を瞑るとか、半眼にするとかを意識したことはありません。

 然しながら、当初、昼間にあらゆる時間を使って、逆腹式呼吸の練習を行っていた時は、軽く目は閉じて行なっていました。

 力を抜く、究極的に力が抜けた時には、目は自然と半眼になると感じています。 このことも自分自身で、座禅を通して感得することが大切であると思っています。

 呼吸は、口を閉じ鼻だけで呼吸を行います。 体操の時に深呼吸したことを思い出し、大きく吸ってゆっくり吐きます。 吐くときには、鼻から吐くことを一切忘れ、出来るだけ長く吐きます。 全部吐ききるつもりで吐きますが、
苦しくなりますので、そのちょっとその手前で軽く息を止め、また大きく息を吸います。 この吸う吐くの呼吸を、繰り返し繰り返し行います。

 出来るだけ長く吐くことだけに、意識を集中します。 決して無理をしないことが肝要です。 また、いつも自然の摂理に従い、自然の流れに委ねる気持ちを、持っていることも大切です。

故田中角栄さんの非嫡出子の佐藤あつ子さんへの手紙文を見て

2011-10-18 10:27:18 | 文化

 友人が持ってきてくれた文芸春秋には、更に興味をひく記事がありました。
旧田中派の金庫番といわれた佐藤昭子さんと、娘さんのあつ子さんに宛てた角栄さんの手紙です。

 母昭子さんが亡くなって、残されたものを整理するうちに出てきた手紙が、文芸春秋に肉筆文もまじえ、立花隆さんの解説文も含めて、掲載されていたのです。

 角栄さんは、目白の自宅に奥さんと真紀子さんのほかに、神楽坂の芸者さんとの間に2人の子供がおり、更に非嫡出子としての佐藤あつ子さんが、おられたというのです。

 これまで個人的なことには興味がなかったのですが、角栄さんの佐藤昭子さんに対する手紙の内容や、あつ子さんへの愛情溢れる手紙を見ていると、改めて角栄さんの人間性がよく分かって、楽しく読むことが出来ました。

 国会で忙しく議論百出しているさなかにも、細やかな愛情溢れる文章をそれぞれに、送っていることがよく表れていました。

 貴重な文章に、文芸春秋の11月特別号を、保存することにしました。