ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

古川健司著 ケトン食がガンを消す を読み込んでみて 1

2017-01-27 12:06:41 | 禅宗

私の外科の主治医の多摩南部地域病院の古川健司先生が、上司に云われて栄養食を勉強している内に、毎日、摂取する食事が病に非常に関係していることを知り、様々な臨床対応の中で本を出されました。 

この本を読んでいて、これまでガンの嫌いな食材を食べるゲルソン食事療法を更に上回る、ガン細胞の好きな糖質を制限する食事を通じて、体内で産出されるケトン体が、糖質に代わって私達の体を動かしていることを知りました。

断食をすることによって私達の体は、飢餓状態から脱却する為に、今までになかった体内での対応を、自然に行ってくれますが、実はガン細胞そのものも、好きな糖質がない場合には、それなりに対応して生き延びる術を持っていると云う。

それをも絶つためにも、お医者さんは更に対応するべく薬等の摂取を行うとのことです。

読んでいて改めて学ぶことが多いので、本の内容を記述してみたいと思います。


正眼寺住職の山川宗玄師の修行時代の話を聴いて

2016-10-30 11:19:28 | 禅宗

今朝のこころの時代の番組で、座禅の専門道場でもある正眼寺の住職である山川宗玄師が、正眼寺に修行しに来た当初の話をしてくれました。

それによると、修行は厳しく腰が痛いこともあって、この修行から逃れるべく、早くぶっ倒れるべく、より厳しい作務、托鉢、座禅を自ら課したそうです。 3日で倒れると思うも倒れず、1週間経っても倒れず内に、ふと考え方が変わったそうです。

睡眠時間も1年目は平均2~3時間だったそうですが、それまでは修行していると云う感覚だったものが、修行させて頂いていると云う感覚になったのはそうです。 更に自分はこの世に、生かさせて頂いていると云う感覚に至ったそうです。

正しい眼で見ることにより、正しい認識が出来るとのこと。 早朝から清々しい話が聴けて、感謝。


禅をきく会で角田泰隆師の話を聞いてきました

2009-03-27 06:32:07 | 禅宗
 禅宗のお寺の関係で保育園の仕事をさせてもらいましたが、園長先生から禅をきく会の葉書をいただき、よい機会なので大宮まで行ってきました。

 NHKの教育テレビで、日曜日の朝5時からの「こころの時代」で最近話をされている、曹洞宗の駒澤大学教授の角田泰隆氏が、自分と仏教との出会いを含めた話をしてくれました。

 親がお坊さんだったこともありますが、高校までは普通に過ごし、駒沢大学で初めて仏教の勉強をしたとのこと。 3人姉弟で男が自分ひとりだったので、将来はお坊さんになることを覚悟していたが、何となく抵抗感もあったそうです。

 然しながら大学で仏教は、自分と関係あるかないか、自分が信じるか信じないか、自分に必要か必要でないか、を超えた教えであるということが分かり、勉強をしようという気持ちになったということです。

 テレビでは自分が学問としての研究テーマである「正法眼蔵随聞記」について、やさしい語り口で話をされていますが、いまだにまだ分からないことがいっぱいあるということを、改めて素直に吐露されていました。

 51歳という若さにもかかわらず、長野の常圓寺の住職を兼務しながらも、大学で学究生活を送っています。 テレビではまじめな話し方しかされないのですが、講演ではそれとは違った、楽しい話し方をされ、楽しいひと時を過ごさせてもらいました。 感謝いたします。

仏教の中の観想法

2008-05-22 08:14:48 | 禅宗
 私自身は、余り仏教関係の本を読まないので、よく分かりませんが、時々散見する本の中でも、お経を暗誦しながらお釈迦様や観音様を、イメージすると、読んだことがあります。 

 私たちは、喧噪の中での日常生活の中で、心を落ち着けることはなかなか出来ません。 呼吸法を伴う座禅を通して、心を集中する訓練を行うことに繋がります。 吐く息をゆっくりと、ここでは息を体の中へ吐くこと1点に、意識を集中します。

 逆複式呼吸がスムーズに行え、意識を呼吸に集中出来るようになった段階で、次にイメージをする世界に移ってきます。 先ず、無、無心のイメージを行ってみます。 よく座禅の時には、無心になりなさいという話を聞きますが、そんな簡単にできるはずはありません。 意識を一点に集中出来るようになれば、イメージを通して無心の境地に、近づくことができます。

 テレビや新聞報道で、宇宙ステーションから地球の映像を見る機会がありますが、それをよくイメージしておきます。 青い海、茶色い大地、白い雲を伴った大きな地球をイメージします。 少しずつ地球から離れていきますと、あれほど大きく見えた地球が、バスケットボールぐらいの大きさになりました。 更に離れていきますと、ソフトボールの大きさになりました。 

 更に離れていきますと、ピンポン球の大きさに。 更に離れていきますと点ほどの大きさになりました。 更に離れていきますと、もう殆ど見えなくなり、気がついてみると大きな宇宙に自分一人がぽつんといます。 このようにイメージしたときには、耳がキーンとしてきます。 昔、プールで潜水したときに、耳がキーンとしますが、その時のような感覚になってきます。 

 大宇宙の中に自分一人が、そこにポツンといる、そのイメージが無、無心のイメージになります。 限りなくゼロに近い、それが無の概念なのです(数学の世界の話ですが)。 逆腹式呼吸の時の吐く息だけに意識を集中出来るようになれば、比較的簡単に、無、無心のイメージが出来、その境地に達することが出来ます。

 座禅を実践する立場でお話すれば、イメージしながら座禅を行うことは、とても大切なことと感じております。 禅宗であっても心ある修行者は、そう思っておられるだろうと、想像しています。 座禅と共に遊ぶ、座禅を楽しむ感覚が、とても大切なように思えてなりません。 楽しんでください。

下化衆生(げけしゅじょう)のこと

2008-04-20 07:10:31 | 禅宗
 臨済宗、黄檗宗の公式サイトの中で、座禅入門の項目の最後の行に、「どの門から入っても(座禅という意味ー健康問題、宗教関係など)自由ですが、ただ自分の禅によって救われたら、その福音を他にも分かとう、地上の人々みんながよくなるようにと、それだけはお考え下さい。 これを下化衆生といいます」 とありました。

 私がたまたま級友のよびかけで、生まれて初めて座禅(静功)を行い、たまたま色々なものを感じるようになり、その時に行う呼吸法のことや、座禅の素晴らしさを、一人でも多くの方々に知っていただき、その手段としてブログを始めたのでした。 考えてみますと、ごく自然の成り行きだったのかもしれません。

 自分自身も、静かな暗闇の中で行う座禅は、独特のものを感じさせてくれます。 座禅をしなければ、一生涯分からなかったことでしょう。 宇宙の気を感じ、気を通して宇宙の叡智のサジェスチョンを感じさせてくれるようになりました。 また、優しく脳を刺激し、日常的な疲れやストレスを癒してくれます。 どんな喜びよりも崇高な喜び、至福感を与えてくれます。

 たまたま、私が感じさせて貰った、この感覚をより多くの人に感じて貰いたいと思ったことが、ごくごく自然なことのようであったと、今更ながら感じた次第です。

68才の卒業祝い

2008-03-21 07:56:52 | 禅宗
 知人が68才で大学を卒業したというので、勉強会の仲間がお祝いに集まりました。 聞けばK短大を卒業後、K大学に編入してこのたびの卒業を、迎えたということです。

 60才を過ぎてからの学求心に対して、改めて驚くと同時に、その知人のまじめな姿勢に感心するだけでした。 仏教学科で広く宗教について学びたいというのが、動機であったようでしたが、残念ながら座禅は、腰痛のため30分程度しか出来なかったということでした。 

 そうですか、座禅の時間が30分では、肩慣らしだけで終わってしまいますよね。 これから本格的にやろうとするときに、終わってしまうとその座禅の神髄を,つかむことができません。 腰痛についても,詳しくは聞けませんでしたが、そのうちまたお話しする機会も出来るでしょう。

 参集者の中では、73才の方が顔のつや、色がとても輝いていた方がおりましたので、なにかやっていますかと尋ねたところ、毎朝4時に、1時間のストレッチをやった後、近くを散歩するということでした。 後で聞いたら比較的、山に囲まれたところで、緑がいっぱいあるところのようです。 お嫁さんからも健康を考えて,ご飯の量を制限されているという話しも聞きました。

 顔色が良く,他の人に健康そうに見えるだけで、私たちの心を元気づけてくれるのですから、不思議です。 

宗教の成立には時代的な背景があるのでは

2007-05-01 07:10:40 | 禅宗
 湯島にいる叔母のところへ時々遊びに行き、叔父といつも自分の行っている座禅や、叔父がお寺で勉強している浄土真宗の考え方などについて、話をするのがいつものことでした。

 叔父のお寺にきている先生が、私の住んでいる近くでも勉強会を開いているということを聞き、ミニコミ誌で調べて私もその勉強会に参加することになりました。 歎異抄という親鸞上人の教えを、お弟子さんが書き表し、上人の教えはこうなんだけど、現状はどうも違うのではありませんか という感じで書いた短文集です。

 これを教材にしながら、毎月1回夜の2時間半を使って勉強します。 私自身は、本来無宗教ですが、父は浄土真宗、母は天理教という環境の中で育っております。 文語体の文章は苦手ですが、先生の分かりやすい説明を、目を瞑って聞くのが好きでした。

 親鸞上人は、仏教を一般大衆にも受け入れやすくしようと、努力された方ではなかったかなというのが、私の印象です。 自ら妻を娶り、善人より悪人ほど救われるとか、目には見えない計らいー本願とか、今まで上流階級にあった仏教を、大衆の人たちに理解されやすいような考え方を、示しています。

 先日、母のためにお線香をあげに来てくれた叔父が、小さな仏壇の中にある位牌を見つけて、浄土真宗は亡くなると皆、仏になるというので、位牌は置かないんですよといわれました。

 私は、仏(仏様)になるには、生命体(霊)を高めなければなれないと、座禅(静功)を通して感じておりますので、そうか上人は、そのようにしてまで大衆化するための努力をされたんだなと、改めて思いました。

 

白隠禅師の軟酥(なんそ)の法とは

2006-08-22 08:57:16 | 禅宗
 知人が送ってくれたコピーによれば、軟酥の法とは、先ず清い色、清浄な香りのする鶉の卵くらいの大きさの丸い仙人の薬が、頭の上に載っていると想像する。
その神仙の絶妙な働きを持つ仙薬が、バターなどが熱で溶けて柔らかくなり、頭上からゆっくりと下の方にたらりたらりと流れ始める様子を想像する。 つまり心の目で見、深く思うのである。
 次に、その仙薬が、頭の内外の隅々を潤すことを想像してみる。 次に両肩、両肘、乳、胸を静かに潤して流れることを想像する。 同時に、肺臓、肝臓、胃腸などの内臓、また、背骨、尾骨なども潤して、各部に染み渡るようにして下に流れていく状態を想像する。
 この想念の中では、心の一切の悩みー身体の一切の悩みも、その仙薬に溶けて消え去っていくのである。 この霊妙な仙薬は、身体の全てを潤していく。 最後に
足を温かく湿らせ,足の裏まで流れ下ることを、心の目で見るのである。
 以上のことを繰り返し繰り返し観想する。 更に、頭上から溶け落ちて全身にしみわたり、潤して流れ下った神仙の薬は次第に足元にたまり、下半身を温めることを心の目で見るのである。
 「夜船閑話」によれば、この秘法を怠らず修していけば、どんな難病でも必ず治り、高い徳を積むこともでき、必ず禅の道も修めることができるといいます。 その効験が現れるにあたっては、人によって早いか遅いかは当然あります。 ただ、それはこの法を修する人の真剣さの程度によるということもあります。
 この中で書いてないことで大切なことは、呼吸法を駆使しながら観想することです。 できれば、その呼吸法も逆腹式呼吸法であれば、もっと免疫力が高まり、西洋医学では治らないといわれている難病に対しても、効果があるものと思われます。 元々私達人間が(否全ての生き物が)お母さんのお腹のなかで感じながら育っていった気(宇宙のエネルギー)を、生まれ出た瞬間から気の呼吸から肺呼吸に代わるにつれ、次第に気の感覚から遠ざかってしまったに過ぎません。 よいことをイメージしながら呼吸法を駆使することによって、気の感覚を呼び覚ますことができるのです。 その事実を知ってしまえば、これから起きるであろうことは、ごく自然なことであって、神秘的なことでは決してないのです。

禅の瞑想法のコピーが送られてきました

2006-08-21 16:19:20 | 禅宗
 知人が、古い装丁の仏教聖典(いつも読んでいるから古びた感じになったのかも)を読んでいて、そこから派生して白隠禅師の話につながり、禅の瞑想法にたどり着きました。
 そのコピーは既に読んだ本の一部ではありましたが、改めて読んで見ますと、自然治癒力を高める瞑想法「内観の秘法」と「軟酥(なんそ)の法」とありました。 内観の秘法とは、布団の上に上を向いて、肩や全身をリラックスさせ、4つの紋々をを心の中で念じるといいます。 自分の気海丹田、腰脚、足心はまさに自分の本来の面目(姿)である。 その面目にはどんな鼻の孔がついているか。 また、これは自分の生命の住むべき故郷である。 故郷であれば,その便りはどうか。 また、これは自己の心の中にある浄土である。 浄土であるとすれば、その荘厳さはどうか。 また、これは自分の本当の姿としての自分の中にある阿弥陀仏である。 それならば、阿弥陀仏はどんな説法をしているかということを、絶え間なく心の中で思い続けるという。
 この文句を心の中で唱えている時に、様々な雑念が沸いてきても、それを気にする必要はない。 ただひたすらに繰り返して4つの言葉を唱えていると、悠久な天地とともにある自分、また宇宙の中に溶け込み広がり行く自分が感じられ、自ら、清浄で澄み切った神秘的な境地に自然と入っていくといいます。
 決まった時間が定められているわけではなく、通常は30分ほど続けられればよいといっています。 夜であれば、そのまま自然と眠ってしまってもよいとのこと。
 私の場合は、寝る時には、親指をお臍の上にそっとおいて、目を瞑り口は閉じて鼻だけで息をします。 軽く吸ってゆっくり10秒以上かけて吐きます。 吐く時には、息が口から喉を通して気管支から胃、腸を通って臍のちょっと下辺りにある(あると思ってくださいーいずれ分かってきます)とされている臍下丹田が活性化するように念じながら、ひたすら呼吸に集中して行います。
 呼吸に集中できなくて、自然に寝てしまうことがたびたびですが、それも構いません。 朝起きると不思議なことに頭もすっきりしています。 慣れるまでその呼吸法を生活のあらゆる場面で行うことが大切です。 電車やバスを待っている間、立ちながらその呼吸法を行います。 また仕事中、ちょっと疲れたら椅子に座りながらその呼吸法を行います。 立ちながら、座りながらその呼吸法を行うときには、肩の力を抜いて頭のてっぺんが天から引っ張られているようなイメージで行うことが大切です。 勿論、座禅の状態で行うことも大切です。
 自分自身が色々なものを感じるようになれば、自然と創造主のことを考えるようにもなっていきます。

白穏禅師の呼吸法を始めたと言っていました

2006-08-18 13:34:54 | 禅宗
 知人で、いつも古い仏教聖典を毎日のように読んでいるという方が、ばったりと朝あった時、今、実は白穏禅師の呼吸法を始めたんです と言っておりました。
立ち話でしたので、長くは話をできませんでしたが、治りにくい難病に効くということを知り、はじめたとのこと。
 呼吸法は、一般的には腹式呼吸と逆腹式呼吸があります。 ものの本には、逆腹式呼吸は、免疫力を高めると記述がありますが、何故、免疫力を高めるかについては、書いてはありません。 逆腹式呼吸とは、息を吐く時にお腹が出っぱる呼吸法のことをいいますが、余りそのことは意識しなくても,慣れてくれば自然とそうなります。
 軽く吸って、ゆっくりと体の中へ吐くイメージで行います。 呼吸をするときに、イメージをしながら行うことが大切です。 吐く呼吸を長くやればやるほどよいという呼吸法もありますが、10秒ぐらいでもよいのです。 呼吸する時に無理をしないのが肝要です。
 いつも吐く時に、イメージしながら行うと、いずれは自分の体の中にある否、宇宙にある気をコントロールできる自分に気づかされる時期がきます。 気長に、逆腹式呼吸を日常的に、自分の生活サイクルの中に取り入れて行うことが、大切です。 慣れるにしたがって、逆腹式呼吸が楽しくなってくるはずです。