私は何時も年賀状の下段の欄に、座禅は脳と心のエクササイズ と書いて、300数人の方々に送ります。
脳は座禅の時に深呼吸の要領で行う、大きく吸ってから出来るだけ長く吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐く呼吸が、微細な脳神経を絶えず刺激するからです。
また長く吐く呼吸に意識を集中している時に、ふと浮かぶ雑念について払うことなく深く考えるからです。 ふと浮かぶ雑念を考える度に、ものの考え方が構築されて来るからです。
口を閉じ鼻だけで呼吸を行うのですが、イメージで吐く息を体の中へ吐く時に、吐く息は少しずつ鼻から出て行くのですが、自分では分からないものの、イメージで体の中へ吐く息は、実際には宇宙に無限にある気が、体の中の経絡という気の通り道に入って行きます。
経絡は神経細胞と絡み合うように流れていると云われ、上記の長く吐く呼吸を行えば行うほど、神経細胞を刺激します。 特に微細な神経細胞がある脳への刺激は大です。
上半身には主要な気の溜り場所である丹田があります。 下腹にある臍下丹田から発した気は股下の会陰を通り、臍下丹田の真裏にある丹田(尾りょう関)を通り、背中にある俠脊関(きょうせきかん)を通り、後頭部の玉沈関を通り、頭のてっぺんにある百会を通り、目の奥にある上丹田を通り、上の歯の付け根のそっと付けてある舌を通り、胸の中心部にある中丹田を通り、臍下丹田に戻って行きます。
私は自分の体験から、中丹田に心があると感じております。 気が上半身を一周することを、小周天と云いますが、この気の巡りを良くすることによって、中丹田の心を鍛えることに繋がって行くと考えております。
クラシック音楽のコンサートに行くと、微妙に胸を刺激し痛みを感じることがあります。 感情的なものも含めて、中丹田に心が存在するのではないかと、何時も感じるのです。