ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

体を正常化してくれる呼吸法や坐禅

2008-08-31 14:50:28 | 座禅
 大きく胸いっぱいに息を吸ってから、ゆっくり息を下腹に吐いていく、胸式肺呼吸ー逆腹式呼吸を行いながら坐禅をしていきますと、自分でも知らないままに、自然と体の中に流れる気が、少しずつ流れが増してきます。

 息をイメージでゆっくりと体の中へ吐いていくときに、宇宙に無尽蔵にある気を取り入れ、病気に関係する鍼とか灸のツボ(経絡)の、気の流れの調節を浴していきます。 先天的に後天的に体の一部に支障をきたした場合、気の流れを良くすることによって、関係するツボを刺激することによって、病巣部の改善がなされるのではないかと、いつも坐禅の雑念の中で、感じることがあります。

 特に神経系統の疾患については、神経の線に沿って流れる気の流れを良くすることによって、絶えず神経を刺激し、宇宙のエネルギーである気でもって刺激することにより、少しずつ正常化するようになってくると思われます。

 呼吸が普通にできるのであれば、対症療法である西洋医学だけに頼ることでなしに、呼吸法や坐禅によって治癒の道が開かれるのではないかと、感じています。 そのためにも、逆腹式呼吸の習熟と1時間の坐禅を、継続的に続けることをお奨めします。 

 

パジャマ姿で坐禅ー日常性が大切

2008-08-30 09:11:09 | 座禅
 私は坐禅を始めて以来、自宅ではいつも、家に帰ればパジャマ姿になりますので、布団の上でパジャマ姿のまま、坐禅を行ってきました。 お寺のお坊さんが、よく坐禅の時には改まる気持ちが大切ということを、話される場合がありますが、私はむしろ逆に、改まらず日常的な姿のままで、気持ちのままに坐禅を行うほうが、良いと思っております。

 何故か、それはどんな状態でも、どんな時でも、ちょっと目を瞑れば瞑想ができるからです。 立っているときでも、座っているときでも、目を瞑ればできるからです。 胡坐を組む坐禅の姿が、一番良い形ではありますが、日常生活のあらゆる場面で、瞑想はできるからです。 胡坐を組む坐禅は、そのひとつにしかありません。

 とはいっても、胡坐を組む坐禅の姿が、一番良いことには違いありません。 胡坐を組む坐禅は、自分の日常性のひとつにしかなく、その時だけ、着替えをしたり、気持ちを改めたりすることは、必要ないことと感じています。 むしろ、日常生活のまま、その姿のまま行うことのほうが、自然ではないかといつも思っています。

 お寺に行った時だけ坐禅を行うのではなく、お寺に行って行う坐禅は、自宅で行う坐禅のきっかけに過ぎないと、考えたほうが良いのです。 どんな姿であれ、ひたすら坐禅を行う姿を見て、宇宙の叡智は、遠くのほうからにこにこ笑っているに違いありません。 楽しみながら呼吸法を、坐禅を行いましょう。

丹田が活性化するとどうなるんですかー2

2008-08-29 07:58:13 | 座禅
 臍下丹田が活性化し、心臓のように鼓動を始めると、全身の経絡(気の通り道)の気の流れが、よどみなく流れるようになります。 鍼とか灸のツボである経穴の気の流れの調節機能も順調で、病気になりにくい体質のなって行きます。 たとえ食あたりや不摂生のために病気になったとしても、軽くて済むようになってきます。

 一番感じることは、自分が思うように体の中の気は、動くことを知ることです。 今はしませんが、当初は私自身は、いろいろな事を試して見ました。 例えば内臓脂肪を取ってほしい、願ったことです。 そのように思うだけで、体の中の気は動いてくれます。 胃周辺に気が集まり、しゅっしゅしゅっしゅと動き始め、いかにも内臓脂肪を書き取るようなことを、してくれたのです。

 私は、そのようなことで、大切な気を使うことは良くないのではないかと感じ、今では一切することはありませんが、自分が思うー意念するだけで、気は動いてくれるのです。 したがって、病気などになって将来を悲観したりしますと、体全体がマイナス方向に進んでしまい、病気を尚一層、促進させてしまうのです。

 状態が良いときは、決して悪くはならないのですが、悪い状態になったときに、精神的にも、心情的にも悪く考えることは、禁物なのです。 

 寝るときに、いつも自分の体の全部に(内臓も含めて)、話しかけながら感謝をしたうえで、寝ておられる方がいますが、これなどもとても大切なことだと、感じています。

 どんなときも、明るくいつも前向きで、建設的な考え方が、とても大切です。 どんなことでも、しっかりと受け止め、自然の流れに任せることも大切です。  

丹田が活性化するとどうなるんですか

2008-08-28 18:45:57 | 坐禅
 胸式肺呼吸で息をゆっくり吐くことによって、逆腹式呼吸に変化し、息音を殆ど聞こえないくらいにすることによって、しだいに胎息に変化していくのですが、その過程でお臍のちょっと下にある臍下丹田が、活性化し心臓のように鼓動をはじめます。 勿論、上半身の主要な気の通り道である小周天は通ります。

 胸にある心臓の鼓動は、感じることは出来ませんが、気の心臓ー臍下丹田の鼓動は、体全体に振動を感じさせます。 一番感じるのは、脳の部分です。 背中から上がってきた気は、脳を刺激しながら、おでこから視床下部に入り込みます。 気の通り道は神経の線に沿って流れていますので、神経の集中する脳細胞は、いつも刺激を受けることになります。 

 はじめて脳をいつも刺激するのを感じたときには、ちょっと鬱陶しい感じがしました。 起きている間中、ずーっと脳を刺激します。 その鬱陶しい感覚も、ああこれも世のため人のために、そのように感じるようになったのだと、思うことによって、いつも脳を刺激してくれることを、感謝するようにもなりました。

 いつも逆腹式呼吸の癖が付いてしまって、時々座禅以外の時にも、行っていることを気がつくことがあります。 最近では、じっとしているときなどは(たとえば映画を見るときなど)、胎息を知らず知らずのうちに、行っていたりします。 それも意識しなくてもです。

 このところ、座禅を行うのを楽しみにしております。 以前は、座禅の時の気の動きを、楽しんでいたのですが、座禅そのものを楽しんでいます。 呼吸に意識を集中するように慣れれば、座禅を楽しむことが出来るのですが、そこまでの過程が、多くの方はなかなか出来ないのかも知れません。

意識が集中できるようになれば1時間はあっという間に

2008-08-27 08:23:33 | 座禅
 大きく胸いっぱいに息を吸い、ゆっくり息を下腹の臍下丹田に吐いていく胸式肺呼吸。 息をイメージで下腹に向けて吐いているうちに、次第に逆腹式呼吸に変化していく。 胸式肺呼吸では息を吸ったときに、胸が膨らむと同時に下腹は凹みます。 息を下腹にゆっくり吐いていきますと、下腹の凹みは、元に戻ります。

 逆腹式呼吸は下腹の動きから。息を吸ったときに下腹は凹み、息を吐いたときに下腹が膨らむので、逆腹式呼吸といわれているだけです。 したがって胸式肺呼吸と逆腹式呼吸は下腹の動きは、同じになるということです。

 ゆっくり吐く息の動きだけに意識を集中します。 体の中へ息が入っていくのを実感するために、のどで息音をたてながら、下腹に向けて吐いていきます。 息を全部吐ききるつもりで、吐いていきます。 全部吐ききると苦しくなってきますので、そのちょっと手前でまた息を吸います。 

 坐禅を行っていますと、普通に胡坐を組んでも、足は痺れてきますが、その痺れも慣れるに従い、痺れなくなってきます。 逆腹式呼吸も慣れるに従い、吐く息だけに意識を集中できるようになります。 集中できるようになると、1時間の坐禅時間もあっという間に、過ぎてしまいます。 そのためには、体の中の微妙な変化を楽しむ気持ちが、とても大切です。

 慣れるに従い吐く息の息音は、できるだけ静かに、ほとんど吐く息音が聞こえないように、行うようにします。 この息音が聞こえない、息をしているかどうか分からない状態で、呼吸を行うことが、胎息(肺呼吸を伴わない気の呼吸)の練習をすることに、つながってきます。

 吐く息音が聞こえるようにする呼吸法が、十分できるようになり、呼吸がリズムよくでき、スムーズにできるようになったならば、チャレンジしてみましょう。 逆腹式呼吸を、坐禅を楽しみましょう。

気の流れが神経を刺激する

2008-08-26 10:02:53 | 
 体の中を流れる気の通り道(経絡)は、神経の線に沿って流れていると、いわれています。 坐禅の時に行う胸式肺呼吸から逆腹式呼吸を通して、体の中の気の流れを促進し、自分自身も気を感じ、その流れも感じるようになってきます。

 私自身は、いつも神経障害のような病は、時間はかかるかもしれないが、体の中の気の流れを良くすることによって、少しずつ改善されてくるのではないかと、思っております。

 その一例が、真向法の創始者である長井わたるさんのことです。 長井さんは、若くして(43歳)脳梗塞にかかり半身不随になってしまいました。 たまたま生家がお寺であったもので、勝まん経というお経の中に「頭面接足礼」という言葉に疑問が生じ、その礼はどんな礼なのかと調べたそうです。

 結果的には、お釈迦様のお話を聞いたときの、坐礼であることが分かりました。 その坐礼にヒントを得て、真向法の第1体操が出来上がりました。 更に第2、第3、第4体操を考案し、自ら実践しました。 すると3年ぐらいで半身不随が治ったということです。

 私自身も実践しましたが、体を曲げるときに息を体の中へ吐くのが、真向法体操の基本だと、感じました。 ゆっくり曲げながら息を体の中へ、吐いていくのです。 逆腹式呼吸を行いながら、体を曲げていくのです。

 長井さんが、自ら真向法体操を実践し、自らの半身不随を治したということを知って、ますます気の通りを良くすることによって、神経障害も克服できるのではないかと、改めて思ったしだいです。

 

半身浴の後に坐禅を行ったのが良かったのか

2008-08-25 08:12:19 | 座禅
 生まれて初めて坐禅を行い、初日に百会が活性化し、1ヵ月半で臍下丹田が心臓のように鼓動を始めたことを、時々反芻してみますが、私自身は坐禅を始める1年前から行っていた半身浴の影響が、大きかったように感じます。

 いつも寝る前に、お臍のちょっと上に湯面が来るようにして入る半身浴。 下半身を温め、頭も含め上半身が汗でびっしょりなります。 汗をふき取り、パジャマに着替え寝る準備をします。 布団の上で低い枕をお尻に敷いて、普通の胡坐を組み、隣の部屋から聞こえるテレビの音を無視するかのように、目を瞑り口を閉じて鼻だけで呼吸をします。

 吐く息を体の中へ、下腹の丹田に向けてゆっくりと吐くことだけに、意識を集中します。 どんな状況下でも、体の中へ吐く息だけに集中すれば、雑音は気になることはありません。 明るすぎるから、音がうるさいからと、意識を集中できないと泣き言を言うこともありません。 

 半身浴を行って十分下腹を温めることが、坐禅のときの逆腹式呼吸との相乗効果で、臍下丹田が活性化しやすい状況を、作り出して行ったのではないかと、考えています。 それでもお風呂に入れば、疲れたときには坐禅を始めても、眠くなってしまいます。 そんなときには寝ながらの呼吸法です。

 低い枕をして上を向いて眠ります。 目を瞑り両手の親指を、お臍の上にそっと置いて寝ます。 大きく息を吸い胸いっぱいにします。 胸に入った息を今度はゆっくりと下腹に向けて、息を吐いていきます。 下腹から足の裏へ吐き出すようにしても、良いのですが。

 そんな呼吸を行っているうちに、自然と眠ってしまいます。 一眠りしてすっきりした後に、早朝や深夜に坐禅を行います。 そんな毎日の生活を行ううちに、臍下丹田が活性化したということです。 気の動きを楽しみながら、坐禅を行ってきたということです。

テレビを見ながら映画を見ながら呼吸法を

2008-08-24 14:35:06 | 座禅
 先日、坐禅仲間の一人が、法事のときにお坊さんのお経を聞きながら、目を瞑って逆腹式呼吸を行っていたら、あっという間に法事が、終わってしまったという話をしてくれました。 

 私も知人の告別式に参列し、目を瞑って弔辞を聞きながら、立ちながら逆腹式呼吸を行った経験があります。 当時は、テレビを目を瞑って、座布団の上で胡坐を組み、音だけを聞きながら逆腹式呼吸をやっていました。 テレビを見ながらだと、あっという間に30分や1時間は、終わってしまいます。

 電車を待っている時間や、電車で座っては、いつも呼吸法を行っていました。 目を瞑って行えば、呼吸だけに意識は集中できるものです。 事務所では椅子に座って、ちょっとした時間に、目を瞑り、姿勢だけ上体を、頭のてっぺんが天から引っ張られているように、リラックスさせながら呼吸法を、行っていました。

 逆腹式呼吸を、日常生活のあらゆる時間を使って行うことにより、坐禅のときに、体の中へ吐く息だけに、意識を集中できるようになるのです。坐禅の時間だけ行おうとしても、なかなか意識を集中することは、難しいのが現実です。 そのためにも、普段から、ちょっとした時間を使って、逆腹式呼吸になれ、スムーズにできるようにしておくことが、大切なのです。  

 坐禅を楽しく行うためにも、是非ためしていただきたいことではあります。 私自身は、胎息をしながら映画を見たりします。 

坐禅時の雑念もまた良し

2008-08-22 07:01:24 | 座禅
 体の中へ吐く息だけに意識を集中させながら、坐禅を行いますが、それでもふと日常生活の問題解決しなければならない事柄が、頭をよぎります。 意識を呼吸に集中できない場合を除き(吐く息が胸から下腹に行くように、いくのを感じながら呼吸のみに集中できるはずですが)、ふっと沸き起こる雑念については、無理に振り払おうとせず、その雑念を考えてみることも、決して悪いことではないと、感じております。

 何故か、それは脳の状態が落ち着かないβ波から、吐く息に意識を集中するほどに、α波に変化してくるからです。 α波の状態に脳波が維持されるようになると、落ち着いた状態で、物事を考えられるようになります。 日常的にいつも精神的に追われている状態で考えるときよりも、もっとゆっくり、じっくり考えることができます。

 逆腹式呼吸を行う坐禅において、深化の過程では脳波がシータ波になり、その状態になりますと、更に宇宙の叡智のサジェスチョンをも、得ることが可能になってきます。 吐く息の意識を集中できないでの雑念のオンパレードでは、困りものですが。

坐禅は臍下丹田が全ての中心です

2008-08-21 11:04:14 | 座禅
 坐禅は臍下丹田が、未だ活性化して心臓のように鼓動しなくても、全ての中心にあります。 坐禅を呼吸法を伴いながら行っていれば、遅かれ早かれ臍下丹田が動き出すのは、必然のことなのです。 ただし、いつも30分の肩慣らしの坐禅時間では、ちょっと難しいかもしれません。 最低でも1時間の坐禅時間は、ほしいところです。

 口を閉じて鼻だけで呼吸する胸式肺呼吸。 目を瞑り(視覚からの雑念を排除し呼吸だけに意識を集中するために)大きく胸いっぱい息を吸います。 胸に入った空気を、下腹にある臍下丹田に戻すようにして、ゆっくり吐いていきます。 空気が肺から丹田に入っていくのを、自分自身が実感するために、息音を立てながら吐きます。 

 全部息を吐ききるつもりで行いますが、全部吐ききろうとすると苦しくなりますので、そのちょっと手前で、また大きく息を吸います。 大きく吸ってゆっくり体の中へ吐く、その繰り返しの呼吸を繰り返すだけで、胸式肺呼吸から次第に逆腹式呼吸に、変化していきます。 逆腹式呼吸を続けていきますと、今度は自分でも知らないうちに、気の呼吸の練習をしていることにつながります。

 ただひたすら坐禅、そんな坐禅を1時間行っていますと、いつの日か体の中の気が充実してきて、自発動という気が勝手に動き出すことにつながります。 そして、臍下丹田が活性化し、心臓のように鼓動を始め、体の中の気の循環がスムーズに、流れるようになります。 余程の不摂生をしない限り、長生きを保証されるようになります。 脳もいつも刺激を受けますので、痴呆にはおよそ関係がなくなります。

 坐禅の良さは、丹田の活性化へ至る過程で、いつも体の中を循環する気が、脳を優しく癒してくれることです。 逆腹式呼吸を行いながら45分から1時間も経過するころには、気の流れも滑らかになり、優しく脳細胞を刺激してくれるのが、分かってくるはずです。 坐禅仲間の一人は、このところに来て、やっとその域に達してきたように、話してくれます。 その仲間も、私の言うことを聞かず、30分の坐禅時間しか行っておりませんでした。 30分の坐禅時間では、肩慣らしでしかありませんよ、その先に進むには、本格的に取り組むには、最低でも1時間の坐禅時間が必要ですと、話しておりました。 今は1時間の坐禅時間になったそうです。