私は子どもの頃に、キャラメルをよく舐めていたので、青年になるころには虫歯だらけで、よく歯医者さんに通ったものです。 今でも検診を兼ねて3ヶ月毎に行っております。
歯医者さんで治療を行なうときには、口を開けて行ないますが、ある程度治療が終わると、綿を上下の歯で噛んでいるように、先生から云われます。 すると上の歯から下の歯へ、強く体の中の気が流れるのを感じます。
深呼吸の要領で、大きく息を吸ってから、出来るだけ長く息を吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐く呼吸を、継続的に続けていきますと、いずれの日にか体の中を流れる気の動きを、感じるようになります。
長く吐く呼吸を行うときには、舌を上の歯の付け根に、そっと付けておきます。 この理由は、体の上半身を流れる主要な経絡で、背中から体の前部に流れるときに、上あごから下あごに流れるときの、大切な役目を行なうのが舌なのです。
舌を上の歯の付け根に付けることによって、スムーズに体の前部に気は循環するのです。
歯医者さんでの治療は、口を開けていますし、舌は上の歯の付け根から離れています。 従がって、綿を噛んだ上の歯から下の歯を通して、体の中の気は流れることになります。
先生からは強く噛んでいるように云われますので、その気の流れも強く大きく流れるのを、感じることになります。
この気を感じるー気感は、誰でも生来、感じていたものなので、特別なものではありません。 私たちは、この世に生まれ出てから肺呼吸を行うようになって、次第に気を感じなくなってきただけのことです。
上記の呼吸法を行なうことによって、生来、持っていた機能を回復しただけのことだと、私は思っております。