夢の実現へ きむら社会福祉士事務所

独立型社会福祉士事務所を続け、地域&在宅医療の重要性を訴え、あきらめず!岩手県の医師充足度ワーストワン汚名を返上したい!

懲役7年の求刑の判決!

2007-06-05 09:46:42 | 盛岡・元ホームヘルパー準詐欺事件
ボクシングWBC世界ミニマム級八重樫(岩手出身)判定負け
元ヘルパー準詐欺事件の元ホームヘルパー無職小原さつ子被告(55)に、6月4日、盛岡地裁の杉山裁判長は「被害者女性は当時、預金の価値や重要性について理解できておらず、財産管理能力を失っていたと強く推認できる。ヘルパーとしての倫理に背き、信頼関係を逆手にとった悪質な犯行」として、懲役7年(求刑懲役10年)を言い渡した。
①犯行時、女性が認知症で判断能力が著しく低下した「心神耗弱状態」だったか?
②小原被告は女性が心神耗弱状態と知って犯行に及ぼうとしたのか?の2点が争点となった。検察側の主張をほぼ支持した妥当な判決と言えるのではないかと思う。
小原被告と弁護人は直ちに「控訴」を検討しているという。
読売新聞岩手版

他人のお金、財産を勝手に使うことはご法度である。もし、どうしても必要に迫られたら依頼書とか同意書とか作成して、収支を明確にし、どなたにも公表出来るような体裁を作る事が大切になる。
「成年後見人の場合」は、家裁が監督しており、最低1年に1回は報告する義務がある。
「ホームヘルパー」は、所属の機関でしっかりとチェックする重要性が確認された。これまでは、善意を優先して、一定の信頼関係の上に、ややもすると曖昧な処理がなされてきた反省をしなければならない。日常生活に必要な少額な支出はそれで善しとしても、高額な財産管理については、まだ検討を要すると思う。
結局はケースバイケースになるが、「財産管理の有り様」を考える機会になった事件であった。また、長い期間継続する「介護」の問題の重要性、「認知症」について、「家族のかかわり」、「行政の限界」、「福祉・介護職の倫理の問題」、「ネットワークの大切さ」等など多面的に考える機会となった。
大きなテーマである高齢者・障害者の権利擁護の視点からは「セーフティネット」をどう位置づけていくか?重大な問題提起をしていると思う。
コメント
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