Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

まだ満額回答はいただいていない(7節札幌戦)

2014-04-14 01:19:54 | マッチレポート14’
選手の試合後のコメントを読んでると、田坂さんが今日の試合で一番こだわった部分は「心」の部分だったようだ。特に前半は球際に厳しく、よく走って、今まで足りないと思ってた「覇気」の部分が十分に伝わってくる内容だった。ただし後半は札幌の巻き返しと前半がんばった分のツケがきたんだろうけど、なかなかペースを奪い返せなかった。松本怜の交代は復帰直後なので例外とすると、その後全体的にバテてるのがスタンドからも手に取るように分かったのに、田坂さんはなかなか動かなかった。ペースは奪い返せないものの、DF自体がヨロヨロしてたわけじゃないから動きにくかったこともあると思うけど、何となくその「心」の部分を田坂さんは試してたんじゃないかなと思った。





ケガから復帰してきた松本怜をいきなりスタメンで起用した田坂さん。今までにも前節までベンチ入りすらしてなかった選手をいきなりスタメンに抜擢したりすることがよくあったから、田坂さんらしいなと思いつつも、この起用に対して試合前まではあまり前向きには受け取ってなかった。でもいざ始まってみると、ジョンハンと松本怜の左サイドのユニットはとても面白かった。2人とも将棋の駒に例えるなら「香車」のような選手だけど、この2つの直線的な駒を同じレーンに並べることで見事に相手の右サイドを押し込み続けた。今季のここまでの大分はパスの本数は多いものの、ほとんどが足元のパスばかりで、ポゼッションして進んでいくことが相手にとってあまり脅威になっていなかった。それが今日は特に左サイドで、スペースにボールを出したり、縦に仕掛けたりとポゼッションだけじゃない攻撃を見せられた。それがバイタルがぽっかりと空いた末吉の先制ゴールに繋がったとも言える(前田さんがチェックをサボってたという見方もある)。


ただ、今日の勝利で今までのモヤモヤに対しての満額回答をいただいたとは思ってない。先制ゴールが早い時間帯だったこともあるし、今日の最終目標は2点目を獲って札幌にとどめを刺すことだったわけで、その点は結局クリアすることが出来なかった。良好なピッチコンディションに適度な水分でパスが回りやすい状況だったことや、長距離移動の影響か特に前半は札幌の動きに精彩がなかったことや、色々考えるとやはり1-0の勝利で満足してはいけないと思う。次節の対戦相手の湘南が千葉を6ゴールで葬り去ったことを見るまでもなく、今のまま敵地に乗り込めば再起不能レベルまで叩きのめされることは容易に想像出来る。「心・技・体」の「技」ばかりが先行してた今季のチームに「心」が付いてくる兆しが見えた今日の試合。後半にバテた「体」の部分は湘南が最も得意としてるところ。この1週間の準備に期待して、そしてその湘南戦で満額回答をいただきたい。





左足で持った時の何をしてくるか分からない恐怖感も、右足のシュートを空振りした時の何とも言えない安堵感も、新加入の都倉とまだ全然うまくいってない簡単には心開かねえぞ的な感じも、全部ひっくるめて前田さんは前田さんのままだなと。大分戦以外だったら、どんだけでも輝いてほしいと思えるやっぱり愛すべき選手だなと改めて思った前田さんとの再会だった。






個人的には525日ぶりの大銀ドームでの勝利。525日前はしゃべることも十分じゃなかったうちの子も2日前から幼稚園に通うようになった。525日間とはそんな期間。今までの分を取り返すくらいにここからじゃんじゃん勝ってください。
コメント
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