Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

真価を問われる一戦で完敗(6節京都戦)

2014-04-05 19:31:11 | マッチレポート14’
薄々感じてはいたけど、ものすごく弱いかもね。ゴールに迫れることと、ゴールすることは似てるようで決定的な違いがある。完敗以外の表現が見つからない。

単純にダメだなぁと感じることを思いつくままに列挙。

・CK時のゴールの無臭っぷりはあまりにも強力すぎて、もはやエステーにその特許を買い取ってもらうべき。6試合で計48本のCKがありながら、惜しいというシーンもほとんどない。中の人にももちろん問題はあるだろうけど、伊藤が蹴るボールに単純にスピードがないと思う。だから事故くらいなら起こるかもという期待感もない。1試合平均8本と多くのCKを獲得出来てるのは、ゴールに迫れてる証拠だと思うけど、そのご褒美としてもらえてるCKがアレじゃ、守る方もかなり楽だろうなと思う。キッカーを変えるのか、キックの質を変えるのか、身長の高い選手をたくさん入れるのか、解決方法は何でもいいので、もう少し香り立つようなCKにしてほしい。

・今季の大分によく見られるバイタル横あたりで3人くらいで短いパスを繋ぎ続けて結局何も出来ないでロストするケース。京都の2点目の前の石櫃の突破も同じような状況だったにも関わらず、なぜ京都だけは少ないチャンスが決定的なシーンに結びつくのか。個人的に一番に感じるのは、大分の選手たちのゴールへ向かう姿勢が希薄だということ。繋ぐことやボールを回すことが目的になっているように感じられて、相手にとって最も嫌なゴールへ向かうということがない。だからダラダラと長いことパスを回して、「結局今の攻撃は何がしたかったの?」で終わることが多い。キジに最も期待感が持てるのは一にも二にもこの点に尽きる。そもそも田坂さんがどういうサッカーをやりたいのか不明なところが問題の出発点。

・個人的にいい選手だと判断する基準の一つに、パスを出した後やミスをした後にすぐに動き直せる選手というのがある。パスを出した後にすぐに動き出してリターンをもらう、仕掛けてミスをしたけど、そのまま足を止めずにボールを奪い返しに行く、そんな選手。今の大分のサッカーにスピーディーな展開を期待するのが無理なのは十分によく分かるが、今季の選手は動きがとにかくとてもスローリーに感じる。例えば今日だけでもオフサイドの位置に残ったままだったので、ボールが来たけどプレーに関与出来なかったシーンを2回(伊藤、高松)見た。細かく見ればやむなしだったのかもしれないけど、クイックに最終ラインまで戻ってきてれば、プレーに関与出来たかもしれない。これも上と同じだけど、落ち着いてボールを保持することが主目的になってしまっているが故に起きてる弊害なんじゃないかな。そして何よりも勝てない中で動きが機敏だと感じられないと、見ている側のストレスが倍増するという現象が不可避。


序盤の5試合の出来が何とも言えなかっただけに、真価が問われると見られた京都、札幌、湘南の3連戦。例えここを3連敗したとしてもPO進出を目標とするならば、まだまだ諦める数字じゃないけど、その時は監督は解任してほしい。クラブが頭を下げて続投させた経緯を考えれば、解任は絶対にないんだろうけど、去年ホームで1度も勝てなかった監督が今季の序盤これだけの成績しか残せないのは、解任するのに十分過ぎるくらいの材料が揃ったと言っても過言ではない。クラブが弱くてどっかりとJ2に腰をおろしてしまっても、それはそれで楽しみ方があるから全く構わないんだけど、今のままなら年末にボロボロと若手の有望株がクラブを離れていくイメージしか持てない。それは耐えがたい。


同じ状況だったにも関わらず、どうして湘南とここまで差がついたのか。再来週の湘南戦で現実を見せつけられそうなのが、恐怖ではなく淡い期待になりつつある感情をどう説明すればいいのか分からない。田坂さん、もう一回言っとくよ、「勝ってこそスタイル」だから。まだこの時点で試合後のコメント出てないけど、これだけの完敗で「目指すべきところは出せている」とか要らないから。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする