Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

これが相性というものか(26節岐阜戦)

2018-07-31 00:27:57 | マッチレポート18’
昨日は試合後、ほぼ最終の新幹線で帰京。夏休み中で明日なんてどこ吹く風で遅くても余裕の子どもと一緒に実家に泊まって翌朝そのまま出社。先ほど36時間ぶりの帰宅を果たしました。長い遠征だった。


トリニータは約1ヶ月ぶりの勝ち点3。試合を単品で評価したらこれ以上ない好評価をつけていいくらいに躍動感があって楽しい試合だったけど、これで不振から脱却出来たのかと言えば、まだ半信半疑というところかな。やっぱり岐阜には千葉が大分に感じるレベルで相性がいいし、昨日もそれが継続されたような試合で、90分を通して「ヤバそう」と思うことすらほとんどなかった。長良川の競技場に限定すれば6戦全勝ってこれちょっと異常値でしょ?相性だけじゃなく、岐阜が相手の対策よりも積み上げてきたサッカーを優先するというのもうちにとってはいい方向に作用してた。ここ数試合は綿密に大分対策を立ててくる相手にいいようにやられていたこともあり、そういう観点ではラッキーだったことは否定出来ない。だからまだ半信半疑。





片野坂さんの岐阜対策といえば、もはや定番化した感のある4バックスタート。しかし昨日の試合は、試合前の練習で岩田がクロスの練習をしてなかったので、キックオフ前から3バックスタートだというのは分かった。現代サッカーにおいてフォーメーションを数字の並びだけで表現するのはもう限界がきてると思うんだけど、昨日の試合はあえて「5−5−4」のフォーメーションだったことを強調しておきたい。最終ラインは右から「怜−岩田−ノリ−フク−星」、中盤は右から「怜−コテ−マル−前田−星」、前線は「右ウイングに怜、2トップに伊佐、さんぺーで、左ウイングに星」。おまけに高木もフィールドプレーヤーみたいなもんなので、昨日はピッチ上に15人のフィールドプレーヤーがいるという「超数的有利」なゲームだった。このスーパーフォーメーションを完成させるために怜と星は本当によく走った。真ん中の3レーンを「3−3−2」で埋めて、アウトサイドのレーンをそれぞれ1人で埋めてしまう、そんな戦術なんじゃないかと思えてしまうくらい本当によく走ってた。愛媛戦の記事で「大事な事を見落としている」と書いたけど、その点もそっくり取り返すように球際が激しかった。足元へのパスが多い岐阜に対して、とにかく寄せたら足を出して自由にさせない。それをやり続けて5回に1回取れば儲けモノみたいなディフェンスが徹底されてた。今まではそういう面では物足りないと感じることが多かった星が特に良かった。実際にボール奪取の数も多かったんじゃないかな。怜さんの写真がないのは、もはや水準の働きということで勘弁を。昨日の試合は星が本当に良かった。



岩田は愛媛戦も良かったと思うんだけど、肝心の守る局面があまりにも少なかったから何となく評価しづらかった。昨日もやっぱり守備機会は少なめで押し込まれっぱなしの厳しい試合だったらどうだろうかなという厳しめの目線は残しておきたい。ただ攻撃面では文句なく良かったし、何本かビシッと入れた縦パスも良かった。


その縦パスだけど、昨日はあまり考えずにというと語弊があるかもしれないけど、早めに縦につけたり、アーリークロスが多かったりと即判断の攻撃がリズムを生み出していたように感じた。もちろん栃木戦や愛媛戦はそうしたくてもスペースがなかったというのもあるかもしれないけど、早くて速い攻撃というのはもっと意識していいのかなと昨日の試合を観ながら感じた。



丸谷のシュートを拾ってゴールを決めるのはアウェイ讃岐戦の馬場のゴールと似てた。さんぺーはそれ以外の局面でもコンディションの良さそうな感じが見受けられたので、もっと使ってほしい。片野坂さんの中で1トップ起用となるとさんぺーの序列が下がるようなところがあると思うんだけど、個人的にはさんぺーは2トップかもしくは前が3枚の時のシャドーがいいと思ってるので、もう少し起用に幅を持たせてほしい。もう長い付き合いだから分かるけど、さんぺーの「旬」の時期はそんなに長くない。だからこそ今が「旬」の時期にたくさん働いてもらおう。







負けが続いてもしっかりとサポーターの声に耳を傾け続け、そしてその気持ちを表現する高木が好きだ。アップを始める前にサポーターに向かってグッと突き上げる腕に気持ちが熱くなる。



試合中にピッチに腰を下ろして靴ひも結ぶ人あんまり見かけない。かわいいノリさん。



2点目の直後。マルちゃんに対して、「今のマルくんのゴールじゃなくね?」とニヤニヤしながら言う。かわいいノリさん。





古橋はいい選手だ。大木さんのことだから絶対にやらないだろうけど「戦術古橋」でもある程度の勝ち点は取れると思うんだよね。もう少しスペースを与えてあげたいよね。ただ速いだけじゃなくゴールに向かう雰囲気にいいモノがある。大学サッカーを見てて、こういう逸材を見つけ出せるようになりたい。



「中か、外か!」「PKか、FKか!」「ここにスパイクの跡があります!」
真剣なまなざしで実況見分中の現場の皆様です。



試合終了の笛を鳴らすこのポーズを見るまで、実は昨日の主審が西村さんだったということに気付いていなかった。



散水あざーす。ただ後半の岐阜陣地は素人が適当に水を撒き過ぎた結果、グラウンダーのパスに水しぶきがあがってしまう事態が発生。長良川のピッチと水は切っても切れない関係。



岐阜サポにあいさつに行く清本。出たかったね。2−0からトドメを刺すのに最も適してるのが清本だと思ってたから後半絶対に出番あると思ってたんだけど。まあ、勝てない状況に片野坂さんもそれどころじゃなかったんだろうな。





本気で嫌がるコテを引っ張り出し、仲良くダンス。



試合中にも見せないスプリントかまして主役が合流。


準備運動してからの〜


謎ダンス!







「さんぺー」コールなのに高木が勝手に応えてさんぺーが突っ込む、ゴール裏が悪ノリして何回も「さんぺー」コールをしてまた高木が応えるという無限ループを延々と繰り返してた。楽しい時間でした。




片野坂さんが作るチームは決して走り負けるとかではないけど、夏に弱いんだなというのは3年目にして何となくだけど分かってきた気がする。いい試合だったし、もちろん自信にしなきゃもったいないと思うけど、夏に順位を落とす点も考慮してこの1勝で楽観してはいけないと思う。伊佐とさんぺーの2トップを見て、勝てないなら選手を替える、これが一番即効性があると改めて思った。あれだけ全く試合に絡めてなかった前田がこの水準のプレーをいきなり出せちゃうんだから、なおさらにそう思う。練習試合でハットトリックとか決めてる人、そろそろいいんじゃない?
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