Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

パーフェクト(天皇杯3回戦川崎戦)

2024-07-10 23:20:45 | マッチレポート24'
勝っただけじゃなく、茂平、野嶽、松尾の試運転を済ませ、さらに鮎川に今季初ゴールとこの試合をパーフェクトと呼ばずして何をパーフェクトと呼ぶのか。もはやこれはカモ崎フロンターレ。Jリーグ公式でさえこの結果を下克上と書くけど、この内容を見て本当に下克上だと思う?最初から最後までアンダードッグの戦い方をしていたわけじゃないし、どこからどう見ても大分の方が強かったでしょ。


まずは先発メンバーから片野坂さんの本気度合いが見て取れた。ただ絶対に勝ちたいという本気度合いというよりも公式戦という大事な機会をチームを成熟させていくための場として1試合でも無駄にしたくないという本気度合いに見えた。何が良かったって中途半端にプレスに来てくれた川崎の無策さに尽きるわけで徹底ぶりがJ2リーグ戦とはまるで違うから楽観視は出来ないけど、そうは言ってもこの日の川崎のメンバーならJ2で普通に優勝争い出来るくらいの陣容なわけでそこにこれだけやれたのは自信にしていいよ。


1点目はいったんやり直すバックパスで緩急の「緩」を見せておきながらダイレクトで出した小酒井の「急」なパスで勝負あった。あのパスセンスは今日先発で並んだアカデミー出身の3センターの選手たちにはないもので小酒井の魅力だ。素晴らしかった。2点目は堅心の魅力いっさいがっさい全部乗せのようなゴール。繋ぎの部分のタスクを少し免除してあげて前への推進力をどんどん出すように仕向けてあげた方が堅心の魅力はもっと出るよね。ただ一つ苦言を。今日も安っぽいカードをもらった堅心。鹿児島戦の教訓が全く生かされていない。熱さは大事だけど、それは冷静さを失っていいということではない。もう少し賢く立ち回らなければダメだよ。


得点以外で良かったのは14分の相手陣内で引っかけて堅心のフィニッシュで完結したショートカウンター。これはおそらくシーズン前から片野坂さんがやりたかったことだろうと思う。もう一つは53分の伊佐のフィニッシュで完結したキョンゴンからのビルドアップ。これはシーズン中に修正していく中でいま片野坂さんがやりたいことだと思う。このビルドアップでは松岡の受け方、出し方がとても良かった。冷静になればこんな中途半端に前からボールを奪いに来てくれるチームなんてJ2にはいないわけで今日だけの特別なプレーとも言えるけど、それでもボール保持による多方面への好影響を考えてもこういう繋ぎは磨いていくべき。


改めて良い試合だった。昨シーズンは天皇杯敗退あたりから下り坂を転げるように失速していったわけだけど、今シーズンはその逆をやりたいね。
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