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四十にして惑う、それがトリニータ。

【新戦力分析2014・その1】伊藤大介選手

2014-02-02 16:42:53 | トリニータ
さて今年も開幕までの暇つぶしに新戦力分析を出来る限りやろうと思う。ただ残念ながら数名の選手を除いて、分析するサンプルがほとんどないため、取り上げる選手は限られる。増田なんかはシーズン序盤はレギュラーで出てたから、早くに獲得発表を出してくれてたら、録画も出来たんだけどね。

そんな中で、今季の新加入選手で最も昨季の出場時間が長いのが千葉から来た伊藤大介。第一弾はこの選手でいってみようと思う。

伊藤大介には前からいい印象があって、トライアウトの参加メンバーが出た時にまず「来てほしいな」と思ったのが、伊藤と中村(京都)だった。千葉を戦力外になってたことも知らなかったし、J2に落ちたうちにまさか来てくれるとは思わなかった。

まずは去年の出場試合が多いから、分析のしがいのある選手。その中から23節ガンバ戦、24節山形戦、25節愛媛戦、そして目線を分かりやすくするために伊藤が直近で出場した大分戦として12'シーズンの16節をチェックした。

試合を観てて、最初に感じたのは誰かのプレースタイルに似てるなと思ったこと。それは北九州時代の木村祐志。去年のちょうど今頃、同じように新戦力分析として木村の北九州時代の試合をたくさん観た。その時に感じた印象に伊藤は非常に似ている。ポジションはボランチ。というよりもほぼアンカー。千葉はダブルボランチを採用してるんだけど、伊藤の仕事はDFラインの前に張りついて、自分の仕事場はめったなことでは離れない。数少ないポジションチェンジといえば、超攻撃的SBの米倉が上がったスペースを埋めるためにSBに下がってくるか、CK等のプレースキックを蹴りに行く時くらい。ドリブルも3タッチ以上に限れば、極めて稀。大分トリニータではどうしても歴史的にボランチというと、縦横無尽に走れて、ボールが狩れるポジションというイメージを持っちゃうけど、伊藤はそのイメージではない。ボールタッチも正確だし、しっかりとパスも振れる。とてもいい選手だというかつてのイメージは変わらないんだけど、あまりにも試合中に動きが少ない(運動量が少ないという意味ではない)から少々物足りないイメージは受けてしまう。中盤の底から前線にくさびのパスを預けて自分も上がるとか、千葉の強力なサイド攻撃のクロスに3列目から飛び込んでくるとか、そういうプレーが全くない。これは千葉の決めごとなのかなと思うくらいに絡んでこない。決めごとであれば、むしろいいんだろうけど、うちの戦術においては、去年の伊藤のような役回りの選手を置くことは出来ないでしょう。

そこで思うのは、田坂さんは伊藤をどこで使うイメージをしているのかということ。北九州時代の木村と似ていると言ったけど、木村も北九州時代の主なポジションはアンカーだった。しかし大分に来てからは、試合中にボランチに下がることはあったけど、スタートポジションは2列目が多かった。そのイメージでいくと、うちでは2列目が適性なのかなとも思ったけど、田坂さんは去年の夏頃のサッカーを完成形として梶山のようなプレーを伊藤にさせたいのかなとも思った。ボランチの相方にはタメあたりを配置してせっせと働かせて、伊藤は繋ぎ役に徹する。去年のマンシャを前に行かせて後ろでコントロールする梶山のイメージ。まあ、この辺は田坂さんのことだから想像力を無限大に働かせても、全然違ったりするから、イメージでの話はこの辺で。

他に特徴的なポイントとしてはやはりプレースキッカーとしての仕事。右利きだし、ここも思いっきり木村と重複しちゃうんだけど、ガンバ戦で山口にピンポイントで合わせたFKとか本当に秀逸で、どっちがキッカーになるか相当悩みどころだと思う。苦しくてもセットプレーで勝ち点がガバガバ拾えるのがJ2だし、それを身を持って経験したのが12'シーズンだったわけで、左右で準備したかったのが理想だけど、ここはこだわりたいポイント。



最後に、いい選手だというイメージがあり、去年もコンスタントに試合に出てたのに、なぜ千葉を戦力外になったのかを一番身近な千葉サポである兄貴に聞いてみた。本人に許可は取ってないけど、返ってきたメールを原文そのままに載せてみる。

『キックの精度しか長所がなくて使いにくい。スピード、ドリブル、スタミナないからサイドはダメ。守備がザルなのでボランチもダメ。トップ下は激戦区だしね。キックはいいんだよ、キックは・・。』

まあ、去っていく選手に対して持つイメージなんてこんなもんなんだろうけど、うちはどんな選手だって期待感を持って受け入れる。だってキックの精度がいいなんてこれ以上ないストロングポイントだぜ。木村もフィットするまでに少し時間がかかったけど、千葉との対戦は前半戦最後の21節までないからそこは心配無用だ。昇格を争うなら37節フクアリでの試合はまず間違いなく相当痺れるシチュエーションになるでしょう。そこにあるはず、千葉サポーターたちが目を疑わんばかりの『New伊藤大介』の姿が!!
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2 コメント

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Unknown (lagoon)
2014-02-02 23:49:11
こんばんわ、いつも読ませていただいております。
今日のTM見て来ました。
4-2-3-1で、伊藤選手は末吉選手とのダブルボランチでした。
コーナーキックは、木村選手と交互に蹴っていました。
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lagoonさん (triority)
2014-02-03 13:05:53
おお、現地情報ありがとうございます。

ただ大丈夫ですかね、書いちゃって。
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