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【新戦力分析2014・その2】末吉隼也選手

2014-02-08 21:33:55 | トリニータ
今季の第2弾は末吉。

末吉と聞いてまず思い浮かぶのはやはり10'シーズンの福岡昇格時の大活躍だ。福岡の昇格を目の当たりにして当時強く思ったのは、大卒ルーキーで末吉くらいの当たりが出ないと資金が潤沢でないクラブが昇格するのはなかなか難しいんだろうなということ。それくらいに10'シーズンの末吉は輝いてた印象がある。その後は11'、12'シーズンと福岡がクラブ自体が不調、移籍した鳥栖では出場機会を得られずでルーキーイヤーのような輝きは放てないでいた。そんな折に大分に移籍してきた。

分析のサンプルとして昨季最も長い時間出場した14節の大宮戦と、直近の大分との対戦として12'シーズンのアウェイ福岡戦をチェックした。

どちらの試合でもポジションはボランチ。しっかりとビルトアップに絡んでいき、寄せられた時に焦らずプレッシングの間合いを外すのがうまいなと感じた。プレッシングを外した後の右足で振るパスも良くて、田坂さんが欲しがりそうな選手だなと感じた。ルーキーイヤーの頃はもっとアグレッシブな印象があったけど、経験を積んで少しプレースタイルが落ち着いたのかな。昨季の大宮戦を観ててちょっと気になったのは、足が遅いんじゃないかということ。定位置は中盤の底で、攻撃に絡んでいく回数は少ないんだけど、後半に一度、右SHの水沼にボールを預けてその大外をまくっていったシーンがあった。その時のまくっていく素走りにスピード感がないんだよね。この試合の前半に足を痛めたプレーがあったから、その影響があったのかもしれないけど、ああいうシーンって攻撃へのスイッチというか、強度が上がる瞬間だから一番ワクワクするもんだけど、そこがちょっと心配。

例年通り一般レベルでは情報が全く漏れてこない我がクラブですが、今週のエルゴラにベースとなるスタメンが出てた。何試合かこなした後の番記者による予想だからある程度信憑性は高いと思う。そのフォーメーションでは、伊藤と末吉のダブルボランチの前にトップ下として木村が入るというものだ。昨季終盤のプレーぶりを見てて、木村の適性ポジションは2列目真ん中だと思ってたので、これはいいなと思った。田坂さんがずっと目指しているスタイルとしてしっかりとポゼッションして能動的に崩していくというものがあると思うんだけど、その考えに沿って伊藤と末吉を補強したのは非常に納得感がある。ただしとても気になるのは、中盤のトライアングルを形成する3人のプレースタイルがあまりにも似すぎてはいないだろうかということ。伊藤の試合をじっくりと観てて「木村に似てるな」と思ったし、その後に末吉の試合を観てて「伊藤に似てるな」って思ったくらいだから。3人ともボールを保持する能力は高く、パスのセンスもいい、FKのキッカーを務められるくらいにキックの精度も高い。ただスプリント能力だったり、当たりに強くなかったり(末吉はそうでもないけど)と、身体能力の面で少々心細い。さらに3人とも揃って右利き。その前の号のエルゴラで、末吉が後ろ気味で伊藤が前というバランスのダブルボランチらしいことが書いてあったけど、伊藤、末吉の両人には昨季のプレースタイルよりももっと攻撃に絡んで欲しいというのが希望。今の大分には前の4人だけで崩せるような破壊力はないし、勇気を持って持ち場を離れてでもゴールに絡むようなプレーを期待したい。

この末吉の記事とは直接関係ないけど、J2はJ1よりも前線から中盤にかけてのプレッシングの強度が間違いなく強いから、そこをうまく外せるか。個人的にはポゼッションに大事なのは足元の技術よりも運動量というか常に動き続けることだと思ってるので、そこをこの3人がどう構築していくのか気になるし、昌也あたりにももちろん負けてほしくない。

ということで、末吉にはルーキーイヤーのような輝きを是非ともこの大分の地で取り戻してほしい。で、来季一緒にJ1行こう。九州内のクラブを転々としてる選手はたくさんいるけど、九州の異なる3クラブでJ1を経験した選手ってまだいないんじゃないかな。末吉、3クラブ目を狙っちゃえ!!



上記のエルゴラの予想スタメン見て、一番ガッカリしたのはジョンハンがやっぱりサイドバックだったこと。。ジョンハンは納得してるんだろうか。。
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