Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

最高の雰囲気でいざ天皇杯へ(38節柏戦)

2021-12-05 00:02:32 | マッチレポート21'
降格が決まるまで36試合で7勝しか出来なかったチームが降格が決まってからは2連勝するんだからね。降格が決まるまでは選手たちがいかに厳しいプレッシャー下で試合をしていたかだし、そしてプレッシャー下で力を出し切れる選手こそ本当の一流選手だということ。ずっと出来なかった1試合3ゴールもやっちゃうし、ハーフタイムの相手フォーメーション変更には今回も対応しきれなかったけどそこからもう一度巻き返すというこれまでには全く出来なかったことをやっちゃうしさ、何なんだろうね。ただこの試合をほめるよりはこの試合を「消化試合だから」として腐しておいた方が降格が決まるまでの選手たちが報われるような気もしてるから複雑だよ。とにかく来週の天皇杯準決勝に向けていい流れは作ったよ。勝てるイメージなんて微塵もわかないけど、せっかくのチャンスだし今日みたいにやりたいことをやり切ろう。


3ゴールとも素晴らしかった。降格したシーズンはやらないけどアウォーズやってたら間違いなくどれもノミネートしていたであろうくらい素晴らしいゴールだった。特に3点目の三竿の一連の動きがもう美しすぎて何度でも見れちゃう。左足のアウトサイドフリック→外回りのターンで前進→リターンパスをダイレクトでクロス。いや完璧よ。マジでソン・フンミンと見間違えちゃうくらい。これでセンターバックとか誰が信じるよ。昨シーズンは全試合出場、今シーズンは最多出場時間。大分の大黒柱が三竿雄斗であることはもう誰もが認めるところ。


北斗もホントに良かったよ。今日も仕事だったから何分に誰がゴールしたかは知った状態で試合を観たわけだけど、まさに2点目の時間が近づいてきたところで新太がファールもらって思わず声が出ちゃったよね「うわー直接だったのかー!!」ってな感じで。絶好の位置で蹴らせてあげれば入るわけで、そう言えばあんないい位置から蹴る直接FKとか全然記憶にないなってのも点が取れなかった今シーズンを象徴するような印象なんだろうなと思う。でもJ1大分トリニータの下田北斗に1ゴールという公式記録が付いて本当に良かった。


そして野嶽が徐々に分かってきたぞ。もう完全に「攻の野嶽」「守の香川」って感じだな。前半の攻勢時にキレのある動きで何度も侵入していったし、先制点の起点のパス出しも良かった。鹿島戦も今日も後ろから引っかけられながら流されてたけど、アレ完全に対面の選手の前を取ってるから起きてる現象だと思うし野嶽の攻撃センスを象徴しているように思う。一方で柏の1点目のように守勢に回ると途端にフワフワし始める。大南を視界から外してしまった結果、加速に付いていけずエリア内の大混乱を招いた。守備時に漂わせる雰囲気がアラートな感じゃないのもちょっと不安に感じる要因。一方で後から出てきた香川の守備時の安定感というか執着心は安心して任せられる感じがある。ATに入ってすぐくらいの時間帯に成豪が戻りながらスライディングで相手のパスをカットしようとしたけどそのまま相手のサイドの選手に絶妙なスルーパスになりそうなプレーがあったんだけど、そこでこぼれたボールに瞬時に泥臭く足が出てくるところに香川の安心感がある。天皇杯は香川だし、来季の左サイドがどうなるかとか、そもそもWBというポジションがあるかどうかも分からないから今日で終る悩みかもしれないけど、今日でかなり野嶽の特徴(特長とは書かない)は分かった。


色々あるけど総括は天皇杯が終ってから。とにかく今は天皇杯だけに集中。川崎戦でどんな試合が出来るか(勝てなくても全然いいと思ってる)で今シーズンの印象も大きく変わってくる。だからこそ本当に大事にしたい試合。ただ正直0−4で負けるくらいのイメージは持ってる。そんなに甘くない。あと1週間。


個人的にはもう一つの贔屓クラブである東京武蔵野ユナイテッドのJFL残留をかけた最終節が明日あるのでそっちにソワソワしている状態。贔屓クラブの同時降格だけは何としても避けたい。それもJFL→地域リーグの降格はJ1→J2の降格なんて比にならないくらい厳しいものだから何としてでもしがみつきたい。そして何の因果かそんな大事な試合が自分が住む滋賀県で開催されるというね。これは何かの運命なんだろうか。絶対残留。
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