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Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

無得点の連敗でレギュラーシーズン終了(42節琉球戦)

2022-10-24 23:51:13 | マッチレポート22’
「熊本を欺くための死んだふりでした」。と1週間後にしてやったりの笑みとともに下平監督が振り返るくらいのしたたかさがあれば難しいプレーオフも勝ち抜けるんだろうけど、多分そうじゃないんだろうね。まあもう割り切るくらいしからないくらいにワーストケースでのレギュラーシーズン終了となった。


試合終了から30時間くらい経過してから観たし、もう熊本遠征の準備とかもろもろし始めたタイミングで観ているので感想は適当です。というよりももうプレーオフに向けてのいいとこ探しくらいしか書くことないよ。


まずは藤本と新太の復帰。ちょっと前の記事でどちらかでも戻ってきてくれたらデカいと書いたけどまさかの2人同時復帰。新太も藤本もケガなくフルシーズン稼働していたら三竿や健太と並んでシーズンMVP候補に挙げたいくらいの活躍だったと思うからこの復帰は本当にデカい。最初から全開というほどではなかったけど、随所にらしさは見えたし期待感は高まる。特に新太はアウェイ熊本戦で1人で熊本DF陣を蹂躙して決めた決勝ゴールの印象が強く、味方が頼もしいと思う以上に熊本がこの復帰を嫌がると思う。


終盤のパワープレーもプレーオフを想定しての練習だったと思う。ただ自陣から蹴られるロングボールが多くそれだと可能性出ないのではと思った。天皇杯のエンリケのゴールも、ペレイラのゴールもアウェイ山形戦のペレイラのゴールも全てちゃんとサイドから角度をつけて上げているボールだからゴールに迫れている。練習でさらに相手が1人少ないにも関わらずあんなに慌てて放り込んでいるのはちょっといただけない。


それにしても清武さんちの三男坊。今シーズン出場26試合で3ゴール、そのうち2ゴールが大分戦ですってよ。クラブにとって初のタイトルとなったナビスコカップ獲得直後がユースからの昇格のタイミングでポジション的に夢生、家長、お兄ちゃんと枠はいっぱいだった。さらに不幸だったのは同期の東慶悟まで同ポジション。クラブとして天秤にかけて東慶悟を昇格させたんじゃないのかなと妄想している。プロ入り後も何となく大分への恨み節っぽいところも感じる選手だっただけにこの2ゴールも偶然じゃないような気がするね。試合後のインタビューとても良かった。


何かを書こうと思うとプレーオフのことだったり、シーズン終了のことだったりになってしまうのでこの琉球戦のことに絞ると本当に書くことがない。琉球も降格が決まっていた(実質)がゆえの好ゲームだった感は否めないし、やっぱり至るところで消化試合感は払拭出来なかったかなと思う。期待したいのはここからのバウンスバック。それも極上のスーパーバウンスバック。それくらいの芯の通った強さがなければ3連勝なんてまず無理。今シーズン本当に積み上がったのかが試されるプレーオフ。本当に楽しみ。


レギュラーシーズンは勝ち点66で終了。優勝の新潟が勝ち点84。少し及ばずの横浜FCも勝ち点80で自動昇格なので勝ち点84という目標設定はドンピシャだったと思う。その目標に足りなかった勝ち点は16。昨日でシーズンが終っていれば下平監督は1年で契約満了しかなかったと思う。そうでないのであれば何のための目標設定なんだとクラブに問いたい。ただ幸いにもまだ昇格出来るチャンスは残された。下平監督は来シーズンの就職活動のつもりで今シーズンの集大成を見せてくださいよ。来シーズンもあなたに任せたいと思わせてくださいよ。


プレーオフ熊本戦に向けてかなりの文字数でこってりと記事を書いておりますので今日は極めてさっぱりと。
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ホーム最終戦は惨敗(41節山形戦)

2022-10-16 23:28:05 | マッチレポート22’
サッカーという競技においてモチベーションという要素がどれだけ大事かを改めて痛感させられるような今節のJ2の結果でしたな。結果を知った上でのディレイ観戦だったので、純粋な評価じゃなくなってしまうんだけど、思ってたよりも悪い試合じゃなかったという印象。ただ結果を知った上で観る試合の感想っていつもこんな感じなので自分でもこの試合の評価に迷っている。


失点の仕方が全て悪かった。1失点目は夢生が触れなかった時点でゴールキーパーはタイミングも含めて難しい。2失点目は吉田舜の声が小さかったのか、ペレイラが冷静じゃなかったのか外からでは判断がつかないけどまあ起こりうる失点だとは思う。ただ82分にもペレイラが下がって処理するのか、吉田舜が前に出て処理するのかで微妙なシーンがあった。結果的にペレイラが処理したけど、その後に吉田舜に出てこいとジェスチャーで文句を言っていたので、結局この2人の間であれだけの決定的な失敗を経ても試合中に解決出来ていないことの方が遥かに問題で、この時期のこの状況でやっている話じゃないしレベルが低いなと感じた。


今日のメンバー選考がどういう意図だったのかというところでこの試合の評価は大きく分かれるところだと思う。まず大前提としてこの試合をもって夢生のワントップスタメン起用はなくなったということ。ハッキリ言って全く機能していなかった。前節の記事でも書いたけど、夢生はコンディションも良くないように感じるし使うなら試合終盤に2トップの一角でに限られるかなと思う。夢生のワントップ起用の違和感の正体がハッキリしたのは夢生に代わって出てきた伊佐のプレーを見た時だ。今の大分トリニータのワントップに欲しいけど夢生がやらない(もしくは出来ない)プレーはワンタッチで落とすポストプレーかなと思う。相手DFとの激しいバトルを厭わずくさびのパスを収めようと奮闘しているのは伝わってくるんだけど、いわゆるチームのリズムを作り出すプレーには繋がっていない。長沢、サムエルが使えなかったのか、大一番を見据えて回復を優先したのか分からないけど、ワントップなら夢生は4〜5番手評価。そしてポジションに限らず53分のシュートは絶対に決めなければいけない。


0-3の敗戦よりも也真人の負傷の方が心配なわけだけど、いったんピッチ外に退いてから「あ、イケるかも」→「イケそうだな」→「やっぱやめとこ」みたいな流れで交代を決断したのとても良かったと思う。あそこで也真人が無理な判断を選択せざるを得ないようなシチュエーションにしていなかったことは本当に不幸中の幸いだと思う。順位もそうだし、サブの選手層の厚さもそう。ちなみに自分は昇格出来なければ下平監督には退任してほしいというスタンスには変わりはない。詳しくはシーズン終了後に書くけど、これだけの選手層の厚さでこの順位はもはや当り前。ただの一度も自動昇格争いに絡めなかったその手腕に対しては今も懐疑的に見ている。


也真人が痛んだ時も、健太が痛んだ時も自分がコンタクトしたわけじゃないのに寄り添ってくれるディサロは本当にいいヤツ。法政大時代から高く評価していたので卒業時に当時J3最下位だった北九州にしか決まらなかった時はさすがに日本サッカー界見る目なさすぎと思ったけど、今日の実質2ゴールでその力を見せてくれたのは複雑だけど嬉しくもある。元スパーズでオランダ代表のベルフワインのゴールセレブレーションを使ってくれてるのも個人的に好感度高い。


負けたことは仕方ないんだけど、ここまでリーグ戦41試合を戦ってきて最も苦戦を強いられたのは山形だと思う。何も出来ずに押し込まれ続け終盤に決勝ゴールを決められたと思いきやペレイラのゴールでうやむやにしたアウェイゲーム、そして0-3完敗のホームゲーム。自動昇格した新潟よりも横浜FCよりも、3位フィニッシュ確定の岡山よりも山形の方が間違いなく相性が悪かったと思う。山形の他の試合を観ているとそこまで強くないのでこれは相性の問題だと思うんだけど、この敗戦でその最も相性の悪い相手と今シーズン中にもう一度対戦せざるを得ない可能性を残してしまったことが最大の失敗だと思う。せめて引き分けていればその可能性はほぼほぼ自らの手で排除出来ていたわけだから。

ちなみに大分トリニータは今シーズンこれでチアゴ・アウベス選手から既に3失点(15節、17節、41節)を喫している。そして最終節の結果次第で反対の山が岡山−山形となればもう一度必ずチアゴ・アウベス選手と対戦しなければならなくなる。3度やられたことは4度だって十分にあり得る。「チアゴ・アウベスにやられたシーズンだった」なんて総括にならないように今からしっかりと研究しておこうね。どっちを?どっちも。


結果としては惨敗だけど、FW起用の最適解が見えてきたという点においては収穫がなかったわけじゃない。そして金沢戦、山形戦と起用されれば決定機に絡み続ける伊佐の存在を忘れてはいけないと改めて思い直したし、先発にはやっぱり長沢かサムエルが必要。ここは何とか間に合ってほしい。


引き分けでも4位浮上の可能性を残しているのは大きいけど、全力で4位の座を掴みにいくよりはプレーオフの3連戦をどう勝ち抜いていくのかを今から考えてそのための貴重な実戦の場として使う方が有効じゃないかなと思う。選手起用も含めて非常に興味深い最終節になりそうだ。
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2012年に似てきた(40節横浜FC戦)

2022-10-09 23:53:38 | マッチレポート22’
2012年に似てきた。ホーム最終戦が山形で最終節が遠方アウェイ。2012年はプレーオフから昇格したことを考えると似てきたのはいい傾向かもね。山形には快勝して琉球には納得出来ないジャッジでゴール取り消されてドロー、アウェイ開催に回るなんてことになったらいよいよじゃない?


ノムには土下座で謝りたい。金沢戦での消え方からもう今シーズンのノムは終ったとここでも触れたけど、正直あそこから上がってくるノムがもう想像出来なかった。相変わらずフィットしていないという思いには変わりはないんだけど、このゴールは本当に見事だった。美しくて力強くて非の打ちどころがない。そして決まったシチュエーションを考慮してもこれ以上の賛辞はなかなか見つからない。「本当に申し訳なかった」って言いたい。「信じてなくてごめんなさい」って言いたい。


この土日は鈴鹿に人生初のF1観戦に行っていた。F1終了後の激甚渋滞については鈴鹿経験者の人からも聞いていたのでもう開き直ってこの試合を車の中で観てから帰ってきた。案の定、鈴鹿サーキットから東名阪道の鈴鹿インターまでの10km弱で2時間40分かかったのでいい判断だったかもしれないけど、小さなスマホの画面で観ていたので試合の感想はやや適当かもしれない。


いずれもビルドアップを引っかけられての2失点はもったいないように思うけど個人的にはそれでもこの試合をポジティブに捉えていた。引っかけられても引っかけられてもチャレンジングにビルドアップしていく姿勢が常に見えていたからこの失点は受け入れられるものだと。そして2-2になった時にまさに下平監督が言ってきた「2点取られても3点取るサッカー」が証明出来るチャンスがやってきたなと、大宮戦で越えられなかったこの課題を残り20分でどんな答えを見せてくれるか、むしろ勝敗以上にそこに注目していたと言っても過言ではないかもしれない。だから勝ち切れた時に本当にやっとそれを証明してくれたなと。長かったよ。もう第40節。これが間に合ったのか、間に合わなかったのかは分からないけど、いずれにしてもシーズンのクライマックスに向けてチームの完成度は高まり団結感が出てきているのは外から見ていても手にとるように分かる。勢いを継続する、ちょっと神がかったような勢いがないとプレーオフ3つは勝ち続けられないことを考えると何となくだけど5位フィニッシュがいいような感じを持ってるけどどうだろう。


長崎戦ほどではないにしてもまたも早い時間帯に点が取れた。クロスに対して長沢やサムエルが引っ張ってその裏に中川ってのがいくつかあったからそれがまた炸裂したと思ってたんだけど、よく見返してみると司へマークがないどころか長沢にもマークが付いていないという棒立ちディフェンス。あの時横浜FCのディフェンスラインは何がしたかったのだろうか。北斗のFKの時もたくさんの大分サポーターがニアに蹴ると思ってたよ。だってニアに蹴ったとこしか見たことないもん。それは言いすぎにしても少なくとも北斗のFKが決まる時は全部ニアだもん。昇格を目の前にしてスカウティングが甘すぎやしませんかね、横浜FCさんは。試合終盤も勝手にエキサイトしてくれるもんだから試合がぶつ切りになってうちの選手はやりやすかったと思うよ。まあもうどうせ昇格するんだろうから次は落ち着いてやろうね。


ここに来て北斗と也真人の調子が上がってきているのが心強い。やっぱりこの2人がいてくれる安心感は絶大だし、ビルドアップの質向上には欠かせない。2失点目は也真人が引っかけられたところからだったけど、タッチをミスすれば即ピンチになることを分かっていても味方が窮屈そうにしていればあそこに下りてきてくれるのが也真人だし、ああいう場面こそ回避出来ればビッグチャンスって舌なめずりしながらボールに寄っていってるくらいまではあると思っている。そして泥臭い仕事は若い将輝にせっせとやってもらって北斗には中盤の底で気持ちよくプレーしてほしい。そうすれば今日のような飛び道具もバンバン炸裂してくれるでしょう。去年からの流れという点で考えるとやっぱりこの2人には最後の最後にピッチに立っていてほしい(フル出場しろって意味じゃなくて)と思う。


呉屋はどうしちゃったんだろうね。ここ数試合の夢生のキレがあまりよくないように思うので終盤で呉屋が見たいんだけどケガかね。あとは新太か藤本のどちらかでもプレーオフに間に合ってくれたら本当に面白くなるんだけどね。いやしかし本当に選手層厚い。


とりあえずプレーオフ1回戦は熊本にほぼ決定だろうね。ぶっちゃけどっちでやってもいいから早く決めてほしい。熊本でも大分でも日曜日なので行き飛行機、帰り新幹線になると思うので、マイルで予約出来るうちに予約してしまいたいので出来れば来週決めてほしい。まあそれはつまりうちが負けるってことだけど。何となくだけど5位から行った方がいいような気がする、本当に何となくだけど。
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スペクタクルな前半(39節長崎戦)

2022-10-02 01:36:02 | マッチレポート22’


半年前のこのツイートがあっての今日の27秒ゴールを自らが実況してるのって実況者冥利に尽きるんだろうな。原大梧さんは今後も自慢げに「弓場将輝はオレが見つけた」って言っていいんですよ。ちなみに62分に司のクロスが長沢の頭に合ったところで「長沢用のボールだー!」って言ってましたかね。もしそうだとしたら長沢用のボールってシンプルだけど破壊力あるフレーズだなと思った。違うかな。


ちょっと予想以上だった前半。キックオフから相手にわずかに1タッチしかさせずにゴールを決めてしまうという電光石火の先制。少し前の試合でも触れたけど健太のクロスが良くなったのって先制点の時のような「来ないなら上げます」の選択が出来るようになってからだと思うんだよね。今の健太は相手チームのスカウティングからトップレベルのケアポイントとされていると思う。この試合で最初のマッチアップで対面の加藤聖が取った距離感がその何よりの証拠。ぶっちぎられたくないから距離を取って対応する。これまでの健太だったらそれでも果敢にチャレンジしに行ってたと思うんだけど、今の健太は「来ないなら上げます」が出来る。そしてそれをバイタルエリアのポストプレーヤーに正確に届けてしまう。これをされたら対面の相手はもっと距離を詰めるしかない。そうなれば2点目、3点目のような突破の餌食。ちなみ加藤聖はパリ世代のバリバリのアンダー代表だ。その選手を引きちぎるように置き去りにしていく様からはすごみのような雰囲気すら漂っていたように思う。もうバレてしまった、もう隠せない。これはもう仕方ない。流出の恐怖に怯えるより一緒に戦える間は全力でワクワクしようと改めて思い直した本日の「井上健太ワンマンショー」でした。


ハマりにハマりまくった前半。前線からのプレッシングが効いていて相手の苦し紛れの前線へのボールを何度も相手陣内で回収出来た。詳しくは分からないけど長崎はビルドアップ時に強気で前に人数を揃え過ぎていて後方が孤立しているようなイメージだった。長沢も司も也真人(ハイペースで飛ばしてフル出場した也真人は本当に立派)も後半で交代すること前提だからペース配分くそくらえの勢いでガンガンにプレッシングに行っていて、ボールが回収出来る度に本当に気持ちが良かった。ボール保持になったら点差からくる心の余裕もあったとは思うけど、全員が気持ち良さそうにポジションチェンジを繰り返し相手に全く捕まえさせなかった。特に北斗が気持ち良さそうにプレーしているのが印象的で北斗はずっとこういうサッカーがしたかったんだろうなと思ったよ。後半開始から1点返され少し巻き返されたけど、前半にあれだけ走らせとけば反撃もあれくらいが限界でしょう。60分頃から落ち着きを取り戻すとそこからは決定機につぐ決定機。1本も決められなかったことは反省材料だけど、試合運びとしては文句なし。


試合の途中に原さんの実況にもあったけど「大分は仕上がってきた」と思いたいところだけど、今日はさすがにうまくいきすぎたくらいに思っておく方がいいと思う。後半に試合が落ち着いたこともあり試合後のインタビューで下平監督も極めて冷静に試合を振り返っていたから安心はしているけど、残り3試合もこんなにうまくいくことはないと思う。ただこの勝利でプレーオフ進出はかなり現実味を帯びてきた。というよりもう1回戦はどっちのホームでやるかは別にして熊本とやるの濃厚になってきた。今シーズンは1勝1敗。完全決着には申し分ない相手。


しかし19分の奎汰のシュートが決まってたら昇天して死んでたかもしれんな。将輝、司、奎汰のアカデミー揃い踏みなんてのを見られたんならもうシーズン終了でいいよ。
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ヴェルスパ大分にJ3クラブライセンス交付

2022-09-29 01:15:58 | トリニータ
ヴェルスパ大分にJ3クラブライセンスが交付された。あまり詳細に追っていたわけじゃないけど、スタジアム面は厳しいだろうなと思っていたから少し驚いた。ただもっと驚きなのがtwitterなんかを見ていると意外と多くのトリニータサポーターがこの件に反応をしていて、かつネガティブな意見を表明している人が多いことだ。主には「大分県の経済規模でJクラブは2つもいらない」「スポンサーの取り合いになる」みたいな意見なのかな。

これに違和感を感じた。

言いたいことは分かるんだけど、こういう意見が出るところに大分トリニータが骨の髄まで「半官半民クラブ」「大分県立大分フットボールクラブ」になってしまったなと思ってしまう。当然のことだけどヴェルスパ大分がJ3に昇格して使いたいとなれば大分トリニータの持ち物ではない昭和電工ドーム大分を独占することは出来なくなるし、大分フットボールクラブの代表が県からの天下りであることもおかしくなってくる。ヴェルスパ大分になく大分トリニータにだけ県からの支援があるなんてことはあり得ないわけで。結局はそういうことを心配してるんじゃないんだろうか。トリニータがありながらスポンサーが取れないんじゃないかというのはトリニータサポーターが心配する前にヴェルスパの関係者はよりシビアにそんなことは考えていると思うよ。だからヴェルスパ大分がJ3に上がってくるのが良いとか悪いとか、支持するか支持しないかの観点で語っている時点でおかしな物の見方だなと思う。大々的にネガティブキャンペーン張って「将来のライバルになるかもしれない芽をいまから摘んでおくぞ!J3昇格絶対阻止!!」とかなら分かる。

大分トリニータがありながら大分県にもう一つJクラブを作る意味や価値があるのかというのは大分トリニータサポーターよりもヴェルスパ関係者の方がずっと真剣に考えていてそれでやろうとなったわけで、意見は勝手にすればいいけど、もう物事はそれらの意思とは関係なく動き始めているということ。


それとは別に、ヴェルスパにはこれまでに後藤優介や姫野宥弥を始めとする我々の大切な若手を預かって育ててもらったという重要なパートナーとしての歴史があることを絶対に忘れちゃいけない。そのクラブが真剣にJ3昇格を狙っていることについて良いも悪いもないだろうとは思わないのかな。


で、そのもっと前段階でヴェルスパがやろうとしていることはとんでもなくすごいことだということは分かってほしい。自分はいま滋賀県に住んでいる。この一帯は福井県から滋賀県、奈良県、三重県、和歌山県へと縦断する日本有数の「Jクラブなしエリア」で身近でJに昇格したくてもなかなか出来ない実例をたくさん見てきている。和歌山県ではサッカー観戦をしたことがないので分からないけど、まず福井県ではJ3の前に県としてJFLクラブを生み出すところからとんでもなく苦労している。そして滋賀県では何とか生み出したJFLクラブが地域リーグ降格のピンチに陥っていてJ3昇格どころじゃない。奈良県では観客水増し、三重県ではJ入りは現実的なところまで来ているものの争う2クラブが「選手の暴言」や「内部崩壊による八百長疑惑」とサッカーとは別のところで戦っているという始末。そんな中クラブライセンスを交付され、現実的な順位を守っているヴェルスパは全国的に見ても優れたクラブだと心の底から思う。



特に競技面は突出して優れている。大分トリニータは成し遂げられなかったJFL優勝を2020シーズンに達成。コロナの影響で試合数が半分だったのでフロック的な見方もされたけど、翌2021シーズンも堂々の3位、そして天皇杯では並みいるJクラブを押しのけてベスト16入り。そして今シーズンも今のところ3位が狙える位置で5位と健闘している。個人的にJFLはよく見るカテゴリーだけど、本当に難しいリーグでレベル的に決してJ4ではないと思っている。本当に立派。言ってしまえば全国的には地味な存在であるヴェルスパがどうしてこれだけの好成績を収められるのかむしろ興味がある。


ヴェルスパが将来的に大分トリニータの現在のポジションを脅かす存在になるのかという点については知らんとしか言えない。我々がうらやむような激太のパトロンをあっさりと捕まえて、我々がW杯の負のレガシーとなりつつあるスタジアムにいつまでもしがみついてる間に、さくっと1〜2万人規模の専用スタジアムを造ってしまうなんてことがないとも言い切れない。そんなことがあれば20年の歴史の差なんてあっという間に吹き飛んでしまう。だからもしヴェルスパがJ3に昇格してくることがあるのなら、それは大分トリニータが避けてきた諸々のことを改めて考え始めるいいきっかけになるんじゃないだろうか。諸々とはクラブの体制やスタジアムのこと。


最後に果たしてヴェルスパはJ3に昇格出来るのか。観客動員面はホームゲーム残り4試合で1万数千人の動員が必要。これは11月20日の最終節が昭和電工ドーム大分開催なのでもう実質達成済みと考えていいと思う。もし最終節前までに成績面の目処が立ったのなら、そこら辺を歩いている人を引きずり込んででも1万人は動員させるでしょ、普通に考えて。だからあとは成績面。実質、奈良、青森、ヴェルスパの三つ巴。ポイントは3クラブとも延期試合を1つ残しているけど、ヴェルスパ以外の2クラブは試合がない今週末に消化させる一方でヴェルスパは10月19日のミッドウィークに組んでいることか。その週末は武蔵野戦で東京遠征なのでけっこう厳しい。奈良も青森も直近でホームゲームに参戦して雰囲気は分かるからこの三つ巴の昇格争いは本当に面白そうだし、やっぱりその中でもヴェルスパの昇格を応援したい。


今シーズン初の大分遠征がヴェルスパの最終節なんてことがあるかもしれない。
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代打サヨナラ満塁ホームラン(38節甲府戦)

2022-09-24 23:24:42 | マッチレポート22’
「残り試合全部勝つ」「ここからはトーナメントのつもりで戦う」こんな声が聞こえてきたらもう本格的な秋の訪れですね。「残り試合全部勝つ」と「ここからはトーナメントのつもりで戦う」はもう秋の季語に認定してもいいんじゃないですかね。そんな「残り試合全部勝つ」真っ只中の大分トリニータもいよいよ残り5試合。今日の勝利は勝ち方も含めてその価値は相当にデカい。プレーオフに出ることだけを考えたら残り試合全部勝たなくてもいけそうな雰囲気が出てきた。


今日の試合の一番の印象は主導権がなかったこと。押し込んだ時間帯もなければ押し込まれた時間帯もない。こんなにも五分五分な試合はなかなかないんじゃないかなと90分を通して観ていた。そういう試合でセットプレーで先制出来る力があるのは強い。今日は序盤から司や北斗から際どいボールが送られてきていてニオイはしていた。三竿がニアに突っ込んでくる形は今シーズン何度もやっていて今回は触れなかったけどニアで軌道を変えてファーで押し込むがやっと形になった。


同点にはされたけどその後も良い形は作れていた。71分吉田→健太→也真人→健太→長沢とか、73分朝陽→夢生→長沢→朝陽とかかなり良かった。逆に言うとここで断ち切れないのが今シーズンの弱いところなんだろうけど、特に71分の吉田のフィードと健太の也真人を使ったパス&ゴーは本当に気持ちの良いプレーだった。


小出のスーパークリアは確かにこの試合の分かれ目だったと思う。でもアレを「魂のスーパークリアだ!」で持ち上げてはいけないと思う。その数秒前にもっとフォーカスしなければこのチームに未来はないと思うよ。なぜ相手GKのキック1本であそこまで壊滅的にDFラインが崩壊しているのか。中継の映像ではDFラインが映し出された時点でもうDFラインはガッタガタで、セオリーとして絶対にやってはいけないとされているボールを落とすということあっさりとやってしまいそしてあのピンチを招いている。個人的にはもうペレイラの守備について全く信用していないのであっさりと頭を越されたペレイラの責任だと言いたいところだけど、このプレーについては正直よく分からない。ペレイラが相手選手に引っ張られて空けられたスペースなのかもしれないし、そこに突っ込まなかった小出や三竿が悪いのかもしれないし、正直よく分からない。ただあんな目を覆いたくなるような軽いプレーが大事な時間帯で出てしまうことには大きな問題があると思う。起きてしまった事象に対して小出は最善の対応を行ったかもしれないけど、フォーカスするべきはそこじゃないし、この手の問題は今シーズンずっとこのチームにつきまとっている。自分の答えはDFラインの真ん中からペレイラを外すことだけど、あとは下平監督が決めることだから最後は知らん。


吉田舜さんまたも負けず。52分、81分とスーパーセーブが飛び出し今日はハッキリと吉田のセーブが勝ち点を呼び込んだように思う。吉田はこれで大分でのリーグ戦通算4勝3分。2019シーズンは群馬でルーキーながらフルタイム出場を果たしていて18勝9分7敗。つまりプロキャリア通算のリーグ戦成績が41試合で勝ち点78。来週の長崎戦で勝つと42試合で勝ち点81という堂々のJ1自動昇格ペースの勝ち点獲得になる。ふとした足元のミスとかヒヤッとするけどハイボールへの対応は明らかに高木より上、ビッグセーブはまだまだ高木の方が上のように思うけど今日のようなプレーを続けていけば全然分からない。そして何より上で触れた健太へのフィードのようなキック精度がスタンダードになってくればもう高木云々はなくなると思う。とにかくシーズン終了まで掴んだポジションを手放すな。勝ち点を取り続ければ変えようなんて思う人はいないはずだ。そして結果としてそれがチームを押し上げることになる。


長沢大仕事。代打サヨナラ満塁ホームラン。サッカーには満塁ホームランはないとよく言われるけど、この勝利の価値を考えると満塁ホームランに等しいよね。今日の長沢は正直に言って良くなかったと思う。高さで勝てない、至近距離から枠を外す等、まあ復帰戦だし今日はリハビリだったかなと思ってた矢先に極上の大仕事。決勝ゴールのシュートも当たり損ないがゆえに入ったようなところもあるので大仕事を見せられた後でもやっぱりまだ本調子ではないんだろうなという思いは変わらない。ケガをする直前の6〜7月頃の長沢は絶好調だった。それこそ大分入団後最高のコンディションのように見えた。そのタイミングでのケガだっただけに辛かったと思うけど、わずか2ヶ月で頼れるベテランは帰ってきた。またあの無慈悲なまでのハイタワーぶりを見せてほしいし、期待している。


そしてやっぱり健太。タフだった試合のラストプレーであの仕掛け。最後は「個」。レベルが上がれば上がるほど最後は「個」だと最近強く思うようになってきた。今シーズン健太は自分の中で特別な選手になった。片野坂時代は「個」については無意識に抑圧されていたような感じだから、「個」にこんなにもワクワクするのは久しぶりなような気がする。


呉屋や伊佐がいなくて長沢が入る今日のメンバーを見ても思ったし、試合前の甲府・吉田監督コメントでも触れられていたけど、今シーズンの大分トリニータの選手層は厚いということを改めて感じた。何が何でも勝つしかない現状に対しては応援をするわけだけど、一方でこの選手層でこの辺りをうろちょろしてただの一度も自動昇格争いに絡めなかった下平監督の手腕は冷静に評価しないといけないと思うよ。ねえ、哲平さん。


あとやっぱりゲームキャプテンはシーズン最後まで北斗がやるべき。
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井上健太は伊東純也になれる(37節金沢戦)

2022-09-19 02:09:32 | マッチレポート22’
この試合をシーズン序盤にやってくれていたら納得したと思う。殴られても殴り返すサッカーとはこういうことなんだろうなと納得したと思う。でももうこの数ヶ月でそのやりたいサッカーが恐ろしく不十分であることが露呈してしまい、ギリギリ間に合ったかどうかのタイミングでウノゼロ3連勝という新たな方向性に進み始めた矢先にこんなゲームされて追いついたくらいで納得するわけないのは分かるよね、下平監督。クラブOBである高松大樹からも馬場賢治からも苦言を呈されていることが下位相手との連戦で勝ち点4も落とすのがどんだけまずいことかを象徴していると思うよ。







今日の試合はたくさん潮目があったように思うけど、まず前半は大石竜平にいいようにやられてしまった。2トップとほぼ同じ高さで変則3トップみたいな立ち位置で攻撃時も守備時もとにかく嫌な存在感を放っていた。しまいにはゴールまで決められてしまい、対面の朝陽はハーフタイムで交代に追い込まれた。交代の意図はよく分からないけど、金沢が大分の左サイドを狙っていたのは明らかでそこからやられていたわけで選手交代ではなくもっと大胆に手を入れれば少なくとも3失点目は防げたんじゃないだろうか。しかし大石よ、大学1年の頃はこんなにかわいい坊主頭だったのに随分とえらそうな髪型になったもんだな。まあそれは冗談として大石は負けた試合の直後にベンチ裏で先輩と小競り合いをしてチームメートに止められるくらいの気の強さを学生時代から見せていて好きな選手だった。



先制点を決めた松本大弥は武蔵野U−15出身。スケール感のあるセントラルミッドフィールダーでもっともっとやれる選手だと思う。しかし先制点決められた時のペレイラは何がやりたかったのか。もうDFラインなんていう概念がない世界でサッカーやってんじゃねーかなと思うくらいにあっちこっち動き回ってやられている。本当にゴール決めなくていいからちゃんと守ってほしい。DFが大事なゴールを多く決めるチームは絶対にうまくいかないから。



夢生の復帰後初ゴールを生で見られて本当に嬉しかった。まあでも復帰後のパフォーマンスを見ていて決めるのは時間の問題って感じだったから驚きはないけどね。夢生の出場記録を見返してみると09シーズンは開幕戦で決めた1点のみだったんだね。最終戦の1つ前の試合でボール叩き付けてもらったイエローで最終節は出場停止、そのまま移籍という10代の夢生らしいエピソードだけどもうあそこで夢生と大分の物語は終ったもんだと思っていたからね。こんな日が本当に来るとはね。ゴールの形は昨シーズン最終節アウェイ柏戦の朝陽のゴールに似てたね。相手からしたらぐうの音も出ないほどに完璧に崩された形。ネットが出した2本目のパスのタッチの柔らかさと絶妙さに思わず唸ってしまう。



7年前にここ西部緑地でプロ初ゴールを決めた伊佐。そんな記念すべきスタジアムで久しぶりのメンバー入り。試合展開、投入された時間帯からしてドラマティックな結末になるお膳立ては完璧だったんだけどな。実際に決定機も2本あった。ただ足にはテーピングは残っていたし、伊佐の良さである全身からほとばしるような活力が感じられなかったのは事実。



そしてノム。1失点目のきっかけを作ってしまう等いいところが全くなし。というか存在感がほとんどなかった。相手の疲労度も違うので単純な比較は出来ないけど交代した将輝の力強い前への推進力を見てノムはどう思っただろうか。試合の強度が高まれば高まるほどノムの存在感が薄くなっていくのは今シーズンの試合で何度も見てきたわけだけど、今シーズンはもう週中に試合がないしケガ人が多発しない限りチャンスは回ってこないと思う。スタジアムではもしかするとこれがノムの大分ユニ最後の試合になるかもなと思いながらシャッターを切っていた。それくらいに精彩がなかった。




試合終了の笛が吹かれると井上健太は不満そうに大きな声を出した。それは試合結果に対してだったのか、チームに対してだったのか、それとも自分自身に対してだったのかは分からないけど、この表情を見て健太はもっともっと上に行けると思ったよ。


大宮戦の時は座った位置が悪くて健太のプレーが見づらかったんだけど、今日の後半は目の前で「健太ショー」を拝ませてもらった。何より印象的だったのは試合終盤になると対面の長峰祐斗が健太のスプリントに対して追うのをやめたこと。そしてプレーが切れるとチームメートに対してジェスチャー付きで「もうアイツまじで無理。カバー来てくんなきゃ1人じゃ無理。」とキレ気味に伝えていたこと(やり取りは想像です)。3点目のアシストのスプリントはもう圧巻だった。夢生も呉屋もとにかく健太のところにしゃべりに行く。きっとこういうボールが欲しいという要求を伝えているんだろうけど、それは健太なら出してくれるという期待の表れなんだと思う。


ただ今日は4日前の大宮戦にフル出場していたからどこかで奎汰を左に投入して朝陽を右に回す交代策かなと思っていたので、この連戦でのフルタイム出場はまた一つ健太のレベルが上がったことを象徴する出来事だなと思う。爆発的なスプリントゆえ足をつってしまう時間も早かった以前の健太。中3日でも最後まで試合に出続け、そして最後まで相手にとって脅威であり続けた。試合前にふくらはぎに塗りたくっていた謎の白いクリームが持久力アップの秘訣か。


健太には入団当初から伊東純也のようになってほしいと思っていた。昨年から平日が休みの職場になり今年はW杯イヤーということもありちゃんと代表を見ようと今年だけで3試合も代表の試合を現地観戦した。久しぶりに代表を見て一番驚いたのが伊東純也の序列が一番上にあったこと。プレー面でも納得だし、何よりも普段からちゃんと代表を見ているであろうお客さんも伊東純也に一番期待している雰囲気がビンビンに伝わってきた。大学までは目立ったキャリアはなく、プロキャリアのスタートも甲府。しっかりと見ていたわけじゃないけど「速い」以外の良さをそこまで出せていたわけではないと思う。でもそこから柏を経由して今シーズン遂にリーグアンにたどり着くサクセスストーリーは誰もが知るところ。最近のグングン成長している健太を見ていると、本気で伊東純也になれるんじゃないかと思うようになった。もうここからは自分次第。自分をどこまで磨き上げていけるかだと思う。健太の成長速度に対して大分トリニータという器が邪魔になるようなら置いていってくれて大いに結構。個人的にそれくらいのスピード感を期待している。

健太、突き抜けろ!お前なら突き抜けられる!!




西部緑地に行くと何となく撮ってしまう火炎土器型の聖火台。西部緑地はスタジアム出てすぐに高速に乗れる好アクセスが有難い。


そして金沢の新スタジアム構想。1万人規模の専用スタジアムが2年後には完成。広島も山形も金沢ももうシンプルに羨ましい。陸上競技場と球技場では違う競技を見ているのではと思ってしまうくらいに臨場感が違う。


試合前にスタジアムDJとお話をする辻尾さん。いまはクラブアンバサダーとスポンサー営業も兼務してるみたいだね。







庄司と一緒にやっていた選手ももう少なくなっちゃったね。



司と毛利駿也は湘南つながり。



個人的にこの金沢遠征で今シーズンの観戦は全て終り。2000年に市陸で初めて大分トリニータの試合を観てからずっと少なくとも年に1回はホーム観戦を続けてきたわけだけど、それも今シーズンで途切れることとなりそう。一応10月30日は休みを取ろうと思っているので3位か4位になってくれれば連続ホーム観戦も継続することが出来るけど、そもそもプレーオフから昇格出来るとは思っていないこと、万が一プレーオフからギリギリで昇格したとしても来シーズンに地獄を見るだけだということ、プレーオフに進出してしまうと来シーズンも下平監督が継続されてしまう恐れがあること、以上たくさんの理由からホーム行けなくていいので8位フィニッシュくらいでお茶を濁してくれて結構という気持ち。
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止まる連勝(36節大宮戦)

2022-09-15 01:22:34 | マッチレポート22’

7月のアウェイ山口戦以来2ヶ月ぶりの現地観戦。予想していたよりは面白かったけどいまいち熱くなれないんだよな。原因は監督に対して信用が全くないから。今が自動昇格圏に位置しているのならこういう試合もあるよと切り替えられるけど、そういう立ち位置じゃないしまたしてもあっさりと連勝は途切れるし。勝ってるチームはいじらないだったのかもしれないけど、中3日の連戦が2回続く今週は違ったんじゃないのかなと、勝てない監督にはどうしたって懐疑的になるよね。「J1昇格ではなくJ1復帰」「連勝が止まらなくなる」ご自分の言葉を証明するチャンスはもう6試合しかありませんよ、下平監督。



1失点目。いくらなんでも時間帯が早すぎるしそしてあっさりすぎる。マーク振り切られたのあなたですよ、将輝さん。


同点ゴールは現地では入ったことは分かったけどどんな形だったかまではよく分からなかった。帰宅してDAZNで観るとけっこうキレイに決まっていた。お互いに1本目のCKを決められるという守備ガバガバ対決。

逆転ゴールは美しかった。奎汰のクロス本当に良かった。パス&ゴーで対面を振り切って正確なダイレクトクロス。ドンピシャで合わせたサムエルも良かったけど、このゴールはやっぱり奎汰のクロス。今シーズンはスーパーなゴールも見せてもらった。まだまだもっともっと成長していく奎汰を見せてほしいぞ。

同点にされたゴールは司の悪い形でのロストが全てだったけど、どちらかと言うと奪った栗本をほめるべきか。司の判断が遅かったこともあるけど、周りは声でサポート出来ていたのだろうか。

前半に比べれば重たくなった後半だけど、本当に強いチームであれば押し切れるんだろうなと思う。押し込んではいたけど、本当の決定機って朝陽がフカしたのくらいしか記憶にないし、チームとしてパワーダウンするところを見るにつけまだまだなんだろうなと思う。そんな中で前節にロマン枠からの卒業認定を行った健太が引き続き好パフォーマンス。久しぶりに生で見たけど、完全にステージが1つ上がっている感があるし、何よりもあのボールの集まり具合がチームからの信頼の証。



地元凱旋ということもありスタンドのお友達から声がかかると試合中にもかかわらず笑みがこぼれてしまう町田也真人くん。この直後のプレーで大分は先制点を許します。



前の方でみんな集まってゆりかごダンスをしているその頃、自陣では吉田舜さんと坂圭祐さんが2人でゆりかごダンスをしていました。こういう時代ですから、気持ちさえ込めればゆりかごダンスもリモートでいいんですよ。



躍動感いいね。






同点ゴールを決められたここのマッチアップは台北ユニバ組。スコットランドに渡った旗手はレアルと対戦、ポルトガルに渡った守田はスパーズに快勝と他のユニバ組は欧州CLでも躍動している。現地で見た代表チームは特別だし、あれから5年経過してみんなキャリアのピークを迎えつつあるかもしれない。



ここはどういう繋がりなんだろう。志村滉のキャリアを見ても坂と重なる部分がなさそうなんだけど。



横浜FC。ちなみに今日の大宮のDFラインは4人中3人が明治大出身。



阪南大学。香川が1つ下だからガッツリ3年かぶり。



北斗はなぜキャプテンを剥奪されたんでしょうか。いまアマプラでアーセナルのAll or Nothingをずっと観てるんだけど、あれほどのビッグクラブでもキャプテン剥奪となるとチームが動揺するくらいの一大事なんだけど。ピッチに出てくる時も北斗が先頭、挨拶を仕切るのも北斗。なのにゲームキャプテンは剥奪って嫌な想像しかわいてこないんだけど。





スタジアムに着くまで大宮の監督が誰かも忘れてたし、もう本当にヤバい時期は乗り越えたのかと思っていたけど、改めて順位表見たらまだまだ崖っぷちだった。にしてはスタジアムの雰囲気はけっこう前向きだったしもう大宮を取り巻く多くの人がこの立ち位置を受け入れつつあるんだなと感じた。お金がなければ弱くなっていく典型のような変遷をたどる大宮。再び復活してくることはあるのだろうか。




今日の試合は評価が分かれるところだろうけど、個人的にはもう勝ち点3以外は全て評価出来ないという時期だと思うので今日の評価は0点。改めて思うけど、もう残り6試合しかないんだねぇ。
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ウノゼロ3連勝(35節仙台戦)

2022-09-11 22:53:42 | マッチレポート22’
ウノゼロ3連勝というタイトルを書いていてふと「こんなタイトルいつだったかに書いてたな」と思ってたら、シャムスカ大分が最も強かった08年シーズンの8月に新潟アウェイ、大宮ホーム、京都ホームでやってたね。ゴールはそれぞれモリシ、モリゲ、モリシと、本当に懐かしい。あの頃はウノゼロの展開に持ち込むことが必勝パターンだったわけだけど、今はそうではなく勝った結果がウノゼロという感じかな。それでもあれだけ不安定で簡単に失点していたチームがここまで安定するとは予想外なわけだけど、北斗のトリテンコメントを読む限りバランスを取れるようになってきたというのが一番大きな要因なんじゃないかなと思う。下平監督のチームビルディングのまずさにもっと文句を言いたいところだけど、まあいまは勝っているしこれ以上はやめときましょう。


まず最初に、井上健太さん「ロマン枠」からのご卒業おめでとうございます!!あふれ出すほどのポテンシャルへの期待感とそれをチームへの貢献に結びつけられないもどかしさが常に我々の心の中でせめぎ合っていたわけだけど、もうこの試合をもってあなたに「ロマン」というワードを使うのは失礼だなと率直に思いました。アシストのクロスはもちろん、23分、31分、46分と高精度のクロスを連発。もうちょっと前から健太が相当クロス練習をしているんだろうなというのは徐々に上がっていくクロスの質から分かってはいたけど、もはやあのクロスは我々にとって「ロマン」ではなく「武器」。先輩たちのコメントでもたくさん触れられているように、一緒にピッチに立っている選手たちも同じように感じているんだろうなと。ここから駆け上がるのは名クロッサーへの道。直近の大分トリニータでクロスが一番うまいなと感じていたのは山岸智。いまの健太の成長曲線ならその領域まで本気でいけると思う。


サムエル・司⇄呉屋・夢生のダブルチェンジまでは中盤がフレキシブルすぎて3-1-4-2みたいに数字だけで立ち位置を表現するのは難しいと感じたくらい。試合を観ている時は司、也真人、将輝を自由にやらせる分、北斗はアンカーに固定させているのかなと思ったけど、北斗のコメントを読むと北斗自身が自重したみたいだね。北斗の自重だけでバランスが保たれたとは思わないけど、やっぱり安い失点を繰り返していた時はバランスが悪かったんだろうなと推測出来る。シーズン序盤のチームコンセプトはそれでもいいから殴り勝つだったけど、、、と今日はやめとこうと言ったはずなのにまた下平監督への文句になってしまった。交代後は北斗を含めた中盤の3枚を固定気味にして最前線を2枚にした。そこからボール保持という観点では少し仙台に譲り始めたけど、よりシビアにゴールに迫れていたのは交代後だった。これを呉屋が話していたようにサムエルのパワーやボールを動かしたことによる相手の疲労と捉えるか、それともより有効な立ち位置だったのかは分からないけど、交代策が的確だったことは確か。この辺も含めてスコア以上の完勝だったと言っていいと思う。


キャリアピークを思わせる好パフォーマンスを継続する三竿さん。右CB坂のクロスに頭で飛び込んでいける三竿さんも好きだし、セットプレーからの帰陣で相手ボールをクリーンにかっさらう三竿さんも好きだけど、何よりも三竿さんが一番素晴らしいと思うのは左WBに誰が入ろうが好パフォーマンスを引き出せることだ。藤本、朝陽、奎汰と直近は特によく変わっているけど、本当に誰が出てきても良いプレーが出来る。推測にすぎないけど、これは三竿さんの存在があってのものだと勝手に思っている。藤本のケガも、もしかすると朝陽のケガも本当であればチームにとって痛手なわけだけど、次に出てくる選手も同レベルのパフォーマンスを見せてくれるのはチームにとって本当に大きい。




「大分・呉屋に決められて敗れた仙台は5連敗を喫した。勝ち点55のまま5位に後退した。」宮城県の地元紙である河北新報のこの試合に関する記事の序文。ちょっとつけ加えたけど、それにしても「ご」がすごい、「ご」が。こじつけたら多分もっといくらでも「ご」でいけそう。

残り8試合というタイミングで監督交代に踏み切った仙台。対戦相手の我々からすればやはり恐いのは監督交代という劇薬をぶち込まれた選手たちの目の色が変わること。監督就任からわずか数日で戦術的なことを落とし込めるわけはなく、もっと運動量であったり球際だったりというところで激変してくるのが恐かったわけだけど、この試合の仙台の選手からはそういうったところは微塵も感じられず、もう前半のうちから新しい監督のチームとやっているという感覚は全くなかった。多分伊藤監督もそこの部分は求めていなかったんじゃないかと思うし、仙台はクラブとしてもう昇格は正直厳しいという評価で来シーズン含みでの伊藤監督就任なんじゃないかなと思う。


しかし素晴らしかった小畑裕馬。前半は大分のシュート精度にも少し問題があったと思うけど、決まっていればほぼ試合終了だった夢生との1on1を止めたのは本当に素晴らしかった。昨シーズンオフにスウォヴィクが流出してピンチだったはずの仙台GK陣だったけど、素晴らしい若い力が育っているね。




ちなみに後半開始早々にドフリーのヘッダーを真っ正面に打ち込んでしまった弓場将輝ですが、3年前のクラ選で小畑裕馬と対戦経験があります。この試合は現地で観ているんだけど、正直に申し上げて小畑裕馬の印象は残っておらず当然写真も残っていない。改めてクラ選って原石がゴロゴロ転がっている素晴らしい大会なんだよなと。それと当時は気付かなかったけど、この試合大分U-18に控えのGKがいない。なかなか珍しい。


それとCBで先発フル出場した佐藤瑶大。シーズン途中にガンバから移籍してきたわけだけど、今シーズン彼と大分トリニータは何と4度目の対戦。

①3月2日ルヴァンカップGS第2節 先発フル出場

②4月13日ルヴァンカップGS第4節 先発フル出場

③6月22日天皇杯3回戦 先発フル出場

④9月10日J2リーグ戦第35節 先発フル出場


サムエルとマッチアップする佐藤瑶大。J1、ルヴァン、天皇杯ならいくらでもありそうだけど、J2、ルヴァン、天皇杯で1シーズンにこれだけ集中して1人の選手と対戦した例ってそうそうないんじゃないかな。これでもしプレーオフでも対戦するなんてことがあればまず間違いなく史上初だよね。全部でフル出場している佐藤瑶大も立派。明治大卒のディフェンダーとは何かと縁のある大分。数年後に青いユニフォームを着ているなんてことがないとも言い切れない。しかしこうやって見ると春頃のサムエルってやっぱり太ってるな。


第35節にして今シーズン初の3連勝。まだ気温も高くシーズンが深まっている感覚はないんだけど、本来のシーズンであればもう10月中頃くらいの進行具合なわけで、そこで初めて3連勝しているようなチームが果たして昇格に向けて間に合ったのかどうか。内容も伴っているだけにこの連勝は本物だと思うけど、これからより色々な思惑が絡んで難しくなっていく中で果たして間に合ったのだろうか。うっかりまた下平監督のことで記事を締めそうになって慌てて消した。
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ビッグスワンはホーム(34節新潟戦)

2022-09-04 23:56:18 | マッチレポート22’
忘れてたなあ、ビッグスワンがホームだってこと。年間わずか2回しか勝てなかった2013シーズン。ホームで1回も勝てないという今考えてもとんでもないシーズンですらビッグスワンでは勝ってる。もう1勝が熊谷(大宮ホーム)でイレギュラー開催だったことを考えるとなおさらにビッグスワンの特異性が際立つ。2013シーズンは天皇杯もビッグスワンで勝ち、ナビスコカップ(当時)でも勝ち点を取った。次の対戦となった2018シーズンも当り前のように勝ったし、明らかにチーム力は新潟が上なことが証明済みの今シーズンでもビッグスワンでは勝ててしまう。もはや超常現象。


熊本戦の時にも感じたけど、前半戦での対戦の失敗が活かされていると感じる。ホームで新潟と対戦した時は新潟にボールを握られたくないという一心で特攻を仕掛けて冷静にいなされて玉砕した。今日も1分にトーマス・デンを深い位置まで追い込んでやや苦し紛れに蹴らせたボールが伊藤涼太郎に渡った時には「あー今日も同じパターンか」と頭を抱えたけど、ここからプレスの位置を調整して無理に高い位置まで追いかけなくなった。これが奏功してこの後試合終了まで終始守備がハマっている感があった。前半戦までの下平監督であればこういう柔軟性は発揮出来なかったし、そもそも自分がやりたいサッカーに固執していたと思う。本当に良いゲームだったと思うけど、その試合のスタッツがポゼッション30%台、スコアはウノゼロというところに下平監督が今シーズンにこのチームで目指そうとしていた方向性が間違っていたことが奇しくも証明されてしまったような気がするよ。


唯一のゴールシーンは今シーズンのベストゴールに選びたくなるくらいに良いゴールだった。序盤からサイドの攻防で優位に立っていた朝陽に気持良く1on1を仕掛けさせて好クロス、中のサムエルには合わずもその裏から中川が突っ込んできてゲット。クロスを合わせる先が点でないことが一番素晴らしい。中川は長沢の影から決めた熊本戦に続いてまたもや同じような形でヘディングで決めた。試合後の気持ちの入ったインタビューが印象的だった。そのチームの雰囲気を今度こそ最後まで続けてよ。3分にデンのボールをもぎ取って放ったループシュートは惜しかったけど、そのミスが心理的に影響したと思われる5分のサムエルからのマイナスのパスでシュートを選択しなかったのは大減点。あそこで振り抜かなくて「人生かけてる」は信じづらいぞ。もっとやれる。


後半は握られる時間が長かったもののあまりネガティブには捉えていない。先にも書いたけど守備はずっとハマっている感があってこれはヤバいというシーンもわずかだったと思う。握られただけで押し込まれていたとは感じなかった。64分の吉田、坂、保田のパス回しでプレス回避したシーンなんかを見るにつけ守り倒そうという意識は本当の試合終盤までなかったと思う。こういう勝ち方でいい、朝陽の言うとおりこういう勝ち方で団結していく方が期待感あるし、はるかに「もしかすると」の可能性が高まるように思う。プレーオフに滑り込めるかどうかはいかに下平監督が余計なことをしないかにかかってきてるような気がする。下平監督はもう調理はせずに配膳に徹してほしい。


仙台が最後の直線を前に集団に飲み込まれ、代わりに岡山が集団を飛び出して先行馬2頭を果敢に捕まえに行った。2着と3着の間には天と地ほどの差があるこのレギュレーション。岡山の勇敢な仕掛けは実るのか、この後が山形、徳島、長崎、仙台の難敵続き。タレて調子を落とすか、最後に鼻差で差し切るか。唯一の不安は鞍上の木山ジョッキーの経験不足か。7月頃には想像出来なかったくらいにJ1昇格争いは分からなくなってきた。ちょっと遠目から眺めてて最後に漁夫の利くらいがうちのポジションとしてはちょうどいいかもね。
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耐えた一戦(33節秋田戦)

2022-08-29 01:37:58 | マッチレポート22’
正直に言って負けると思ってた。諸々の難しい状況が重なって今のチームで乗り越えられるとは思っていなかった。相手からのプレゼントゴールのみでサムエルのハンド見逃しもあっての勝利なので手放しで喜べる内容ではないけど、吉田・伊東・羽田・三竿の急造感あふれるディフェンス陣はよく頑張って耐えたと思う。この試合で評価出来るのはそこだけかな。


秋田はもっと割り切ってどんどん放り込んでくるかと思っていたけど、前半は中途半端で全く怖さがなかった。ハーフタイムで徹底されたのか躊躇なくロングスローを連発してこちらが悪いわけでもないんだけど何となくペースを持っていかれてしまった。この辺りから予想していた通りの展開になったけど、ここからよく耐えたと思うよ。伊東なんかはルヴァン・ガンバ戦で散々の出来でチームが3バックを継続する限りはもう出番はないだろうと思っていたし、もっと言うと本人のためにも夏に移籍した方がいいくらいに思っていた。実際にガンバ戦以降全く出場機会がなかったわけだけど、突然にやってきた出場機会によく対応していたと思う。羽田健人もボランチが最適ポジションだという思いに変わりはないんだけど、今日は高さでしっかりとアピールした。三竿には改めて評価の必要はないよね。攻守に素晴らしかった。ただあの決定機は決めて。


吉田舜さん、出場試合での平均勝ち点2。つまり勝ち点84ペース。ショートレンジの良いパス2本、好セーブ2本と明らかに好パフォーマンス。次節高木がコロナから戻ってきたとしても変えられる理由はどこにもないと思うけど、今の監督、コーチ陣のダメっぷりからすると全く信用出来ない。


次節新潟戦は非常に難しい試合になると思う。結果云々よりも昇格争う資質がこのチームにはあるのかを試される試合という位置づけで観ようと思う。現実突きつけられるんだろうなと予想はしているけど。
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3日経ってから観た(28節水戸戦)

2022-08-26 22:39:41 | マッチレポート22’
このご時世に飲み会があったり、静岡に遠征行ってたり、チャンピオンズリーグの組合せ抽選があったりと色々あったとは言え火曜日の試合を金曜日の今日まで放置してやっと観た。それでも何とも思わないし、もうこのチームに全然興味が持てなくなってきている。


試合からかなり時間が経過して色々な情報が入った上で観た試合なので純粋な自分の感想ではないと割り切って書いている。この試合に負けたことで「ここ一番で勝てない大分」みたいな表現をちょこちょこと見かけたんだけど、そもそも今シーズンの最長連勝が「2」なわけでどこに「ここ一番」があったのだろうか。むしろ後半戦に入ってからは全てがここ一番みたいなわけで、この試合に限らずここ一番で勝ち点を落としまくっているのが今シーズンの大分トリニータだと思っているから、この試合から新たな失望感なんて生まれるわけもなく。


前節が快勝でここから上昇気流に乗っていくんだとあえてこの試合を「ここ一番」と位置付けようとするならば、結論は岩手が弱すぎたことによる勘違いだったにすぎないということ。この可能性は絶対に捨てきれないと思って前節の記事にも書いたし、前節後も極めて冷静に下平監督の采配を見ていたけど、もう予想するのもつまらないくらいに確実に勝ち点を落とせる監督だという評価にしかならないよ。この試合の一つのテーマと言っても良かった水戸のリバウンドメンタリティ。秋葉監督の大きな感情の起伏がリーグ戦にエンターテインメント性をもたらしているのは大事な側面だけど、個人的にはそれを持って優秀な監督だと持ち上げる気はさらさらなくて、本当に優秀なら山口戦でしっかりとした試合をさせられるはずだと思うから。だから秋葉監督と下平監督を比較するのもあまり意味がないように思うけど、試合後のインタビューで下平監督自身も言及していたようにその点はこの試合の大きなポイントだったわけでそれにあっさりと飲み込まれてしまうような試合しか出来ない下平監督からどうやって良さを見つけ出せばいいのか。少なくとも「何もない、今季最低の試合」から「This is 水戸ホーリーホック!」でこの試合にクライマックスを作った秋葉監督の方が明らかに魅力的。意味がないように思えるけど比較せざるを得ないよ、これでは。


この試合で一番目を引いたのは健太のクロス。実況と解説がやたらとほめるのでもともとそういう能力があった選手のように見えてしまうけど、ずっと健太を見てきている大分サポーターからすれば健太が地道にクロス練習をしているんだろうなというのが感じられた試合だった。確か坪井さんが「多彩」という表現を使っていたと思うんだけど、これまでの健太ならまずはスピードで縦に仕掛ける、複数人で対応されればドリブルで中に入っていく、相手に追いつかれる前にアーリークロスを上げてしまうの3パターンだったと思う。シンプルにそれらの精度が上がってきたということもあると思うけど、48分のクロスに健太の成長を見たような気がする。前半に何度も仕掛けられてやや嫌気がさしていたであろう対面の大崎。後半の入りからは少し距離を取って健太の仕掛けに対応しようとしていた。ここで健太が「来ないなら上げます」とばかりに仕掛ける前にクロスを上げてサムエルに合わせた。シュートはキーバーに止められたものの、また一つ健太がスピードだけでない成長を見せてくれたなというのがこの試合で一番良かったところ。


木下康介すごかったな。切り返しでディフェンダーを振り切り、追いすがられてもなぎ倒し、カバーリングに来た選手はかわしきらずにシュートコースのみ作ってサイドネットに決めきった。強さ、イメージ、精度の高さと先制点のゴールは相当ハイレベルなゴールだと思う。献身的な面もあるためどうしても後半はキレが落ちるもののトータルバランスとしてはとてもいいFWだと思う。これでシーズン11ゴール。改めてJ1から注目されても不思議はない選手だと思う。


明らかに朝陽のコンディションが良さそう。ただ長沢、新太、藤本と今シーズンはコンディションが上がり始めた選手から順に負傷していると言っても過言ではないような状態なので十分に気を付けてほしい。


この試合は変則日程ではあったものの水戸も前節山口でのアウェイゲームだったから大きな有利不利はなかったと思うけどあっさりと負けた。次の秋田戦の方がよっぽど大変なわけで勝てるんでしょうかね。今シーズン最も遠方のアウェイ、アウェイーアウェイの連戦で中4日、パワフルなサッカーを展開してくる秋田、今週だけで3選手のコロナ陽性判定。期待出来ない下平監督が乗り越えるにはちょっと壁が高すぎるし、そして厚すぎる。
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とりあえず勝ったっぽい(32節岩手戦)

2022-08-21 00:10:11 | マッチレポート22’
とりあえず勝ったっぽいなんてこれっぽっちも思っていないけど、今日は大切な筆頭株主であるTKP様のスペシャルデーだったので、何かしらTとKとPにかけたタイトルにしないといけないのではないかという使命感にかられたんだけど、Pが難しすぎるのよ。


今日の試合で唯一注文をつけるとすればもう少し早い時間帯に岩手のディフェンスを攻略してほしかったというところくらいか。がっちり5-4-1ですき間を埋めてきたので難しかったとは思うけど、不満なのはそのペースに合わせちゃって全員が全員とも2〜3タッチでのらりくらしとパスを回してて本当に崩す気あんのかよという進め方をしていたところ。どこかでダイレクトのパスを繋ぐなりしなきゃズレなんて生まれるわけないのにタラタラとしてるから先制点まではイライラしながら観ていた。先制点はまさにダイレクトパスが繋がってうまく中に入り込めた形だ。そこからは言うことなしだったけど、先制点が39分だからもう少し粘られていたらハーフタイムに入っていたわけで、守る気しかない岩手からすればそこで大きな勇気を手に入れるところだったから本当にギリギリだったと思う。もう少し早い時間帯にあれが出来ていればというのがこの試合で唯一の注文。


将輝はリーグ戦初ゴールおめでとう!そのポジションの選手に期待したい形のゴールだと思うし利き足じゃない右足でしっかりと枠に収めたのも見事。もう誰が何と言おうとこのチームのNo.1ボランチはあなた。ファールされた時でも不適な笑みを浮かべる感じとかどんどん頼もしくなっているしもっともっとこのチームを引っ張っていってほしい。下田塾でたくさん学べ。受講料ならオレが出す。


3点目がとても良い形だったと思う。スローインの地点から最短距離でゴールに向かう相手が嫌がる組み立てがまず良し。也真人にパスが通った時点でほぼほぼ勝負ありだったけど、パスを出した後も止まらずに走り続けた朝陽のところにご褒美としてボールがこぼれてくるところがこのゴールの一番好きなところ。徳島戦の教訓を試すかのように今日もハーフタイムで2-0というシチュエーションだったけど、見事に一発回答。こういうのをシーズンのもっと早い段階で見たかった。


喜びたいところではあるけど、岩手が弱すぎたという側面を無視するわけにはいかない。2-0になった時点でみんな大好き増田さんも言ってたけど、このままずっと大分のディフェンスラインがボール回しを続けていたら岩手はどうしたんだろうかというのは自分も思った。最低でも2点取らなきゃ勝ち点は得られないのに前半と同じように5-4-1で全く出てこないのにはさすがに驚いた。もう秋田さんにスコアレスドローのプランしかなかったんじゃないかと疑いたくなるくらいに腰の引けたサッカーだった。シーズン序盤は高さと強さを全面に押し出したスタイルが勝ち点をもたらしていたけど、4ヶ月ぶりに対戦したらただのラフプレー連発のチームになってしまっていた。このままだと1年でJ3に戻ることになっちゃうんじゃないかと他人事ながら心配になりました。


この試合の一番大きな収穫は也真人の完全復活だと思う。朝陽のゴールシーンでのシュートは決めてほしかったけど、何よりもアグレッシブなディフェンスに本来の也真人が戻ってきたと感じた。もともと也真人の良さってプレッシャーに行くだけじゃなく足を出して少しでも相手ボールを突っついたり、自分より大きい相手の懐にもぐり込んでマイボールにしたりするアグレッシブなディフェンスだったと思うんだよ。攻撃面での良さって後から気付いたような気がするんだよね。今日はそういうアグレッシブなディフェンスが随所で見られたのでこれは也真人完全復活と言っていいんじゃないかな。3日後の水戸戦は先発濃厚だと思うので、次は也真人完全復活祭をやりたい。




そしてこの姿が遂に実現した。1週間前なら夢にも思わなかったことが実現するんだからサッカークラブというのは分からないものだし、長く追いかけていればこんな幸せな気持ちになることもあるんだなというのが今回の移籍の一番の実感。プレー面ではまだこれからという感じだったけど、中川が試合後のインタビューで言ってた通り、ここから相互理解が進んでチームが成長していけばクラブを取り巻く雰囲気も変わってくるんじゃないかな。正直哲平さんのこのやり方で誤摩化されるのちょっと腹立つんだけど、そんなのを軽く超越して夢生が大分のユニを着て走っている姿に心が揺さぶられた。哲平さん、もっとちょうだい、もっともっとちょうだい。


次節は変則日程で火曜日開催というレア日程。今日の試合が不甲斐ない内容で秋葉監督のインタビューがすごかったと話題の水戸と対戦。ロッカールームで軽く2〜3人はぶん殴られているだろうし火曜日に水戸の選手たちがどんな心構えで臨んでくるかは火を見るより明らか。そういう前のめりの相手に対してどう対峙するか、どういうプランを練るのか、チームの総合力を試される試合としてはこんなにも最適なシチュエーションはないんじゃないだろうか。ホームで対戦した時もガラッとメンバーを変えられてあっさりとポイントを持ち帰られた。あれから5ヶ月、下平監督の手腕をけっこう引いた位置から冷静に見てみようと思う。
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金崎夢生帰還 司と夢生の物語

2022-08-18 23:05:31 | トリニータ
さすがにこれは予想外だった。昨夏の司帰還である程度予想は出来たと言っても夢生が帰ってくることはちょっと予想出来なかった。

でも嬉しいなぁ。夢生は本当に好きな選手だったから本当に嬉しい。そもそも高校時代に特A級の人気銘柄だったにも関わらず大分を選んでくれた時点で嬉しかったのに、またこうして帰還して喜ばせてくれるなんて何て孝行息子なんだろうか。


ノスタルジックな気持ちに浸りたいところだけど戦力としてどうなのかというところは冷静に見ないといけないけど、正直に言って分からない。今シーズンも名古屋でほとんど出場していなかったみたいだしコンディション面も含めて未知数と言っていいんじゃないだろうか。ただトリテン記事によれば大分以外にも手を挙げていたクラブはあるようだから間違いはないんだろうけど。とりあえず下平監督は週末の試合で必ず使ってくださいよ。残り試合数が少ない中で獲得したんだからとりあえずは使ってくださいよ。あなたの戦術よりも夢生が入ることによって巻き起こるかもしれない変化の方が何百倍も期待出来るんだから余計なことしないでくださいよ。


司が15年ぶりのゴールを決めた直後に夢生の帰還。どうしても2人の因縁めいた関係性を思わずにはいられない。06年オフにフランスのグルノーブルへ移籍した司と入れ替わるように入団してきた夢生。高卒ルーキーながら開幕戦から躍動感を見せるとコンスタントに出場機会を得る。その活躍はまるで司を失って我々の心にぽっかりと開いた喪失感を埋めてくれるような爽快感があったことを覚えている。しかし夢生の活躍の一方で07年シーズンはチームが低迷。夏を前に司が早々に帰還することとなる。低迷するチームで司が復帰後即ポジションを掴んだ一方で夢生の出場時間は確実に減少していった。ルーキーイヤーにJ1で18試合2得点という成績は立派なものだと思うけど、前半戦の輝きを思うと尻すぼみに終った感は強かった。エジやホベとともにチームを救った司はシーズンオフに浦和へのステップアップ移籍を選択。この頃のインタビューで夢生は「あんな思い(ポジションを奪われる)は二度としたくない」と新シーズンへの強い意欲を見せていたが、信頼を勝ち得ている状況とはまだ言いづらく、チームはそのオフに家長獲得に動いた。しかしご存知の通りプレシーズンで家長が重傷を負ってしまい、消去法的ではあるものの新シーズンはチームとして夢生に期待をせざるを得ない状況で始まった。そこからの上昇曲線はここに書くまでもなく。


すれ違ったと思ったら重なって1つのポジションを争った2人が10年以上の時を経て再び大分のユニを着てピッチに並び立つかもしれないと思ったら懐かしいとか嬉しいという一つの言葉では表せないポジティブな気持ちがこみ上げてくる。長い時間を経て2人もプレイヤーとしての幅が出た。今度は1つのポジションを争う必要はなく、2人同時にピッチに立ってほしい。願わくば、司のアシストクロスから夢生のダイレクトボレーでゴールなんて見られたら今シーズンはもうそれでいいやと思うかもしれない。


「力を貸してほしい」と哲平さんが夢生を口説きにいったようだけど、この2人の関係性も面白くて08年の出場記録を見ると夢生→哲平の交代がシーズン中に3回もあるんだよね。かつてのチームメートは今ではGMとチームを救うベテラン選手。何かを起こしてくれるか。ちなみにトリテンの中で哲平さんが言っていた「OBを大事にしたい。もっと戻ってきてほしい選手もいる」というコメントが気になって仕方ない。



夏休みで自宅にいたので昔のユニを引っ張り出してきた。08年シーズンのアウェイ西京極での試合後にもらったサイン。個人的に非公式の場でサインをもらうことなどほとんどなかったのにこの時だけは何か特別だった。まあ、それくらい夢生に夢中だったんだろうね。よく見るとひらがなで「むう」って書いてあってかわいいな。


突然今週末が楽しみになってしまう精神状態が正しいのかはよく分からないけど、とにかくめちゃくちゃ楽しみだ。
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第37回日本クラブユース選手権(U-15)大会

2022-08-18 14:30:57 | トリニータ
数ある育成年代の大会の中でも帯広で開催されるこのクラ選U-15が一番好き。

実は弊ブログは表向きは大分トリニータ応援ブログのように見えますが、アクセス数が多いのは育成年代の記事、特にU-15関連の記事は長期間にわたってアクセスいただいているんです。そんなこともあって今回もちょっと盛りだくさん。これを書き上げたら何だか夏休みの宿題を終えたような気分。


3年前はロンドン遠征、2年前はコロナで中止、昨年は無観客開催だったため個人的に4年ぶりの参戦となった帯広。U-18の前橋開催が早朝一斉キックオフのため1日1試合しか観られないのに対して帯広では1日3試合観戦が可能。たくさん観たい人間にとってはこれほど楽しい大会はないんですよね。もうU-18も帯広開催にしちゃえばいいのに。


今回は予選リーグ3日間全て参戦。初日の第1試合だけ飛行機の時間の関係で間に合わなかったけど、合計で8試合観戦。

ヴィクサーレ沖縄ーFCV可児
清水エスパルスーガンバ大阪門真
リップエースーソレッソ熊本
フレスカ神戸ークラブ与野
サガン鳥栖ーTSV1973四日市
鹿島アントラーズーセレッソ大阪
インテルナシオナルー長野パルセイロ
ヴィッセル神戸ーベガルタ仙台

初めての街クラブもいくつかあって充実した3日間だったけど、さすがに3日目終った後はけっこうヘロヘロだった。東京や群馬と比較すると当然涼しいんだけど、時間帯によっては30°を超える時もあってそれなりに厳しい観戦環境だった。


最初に観たのがヴィクサーレ沖縄。沖縄県のクラブとして初のクラ選出場だったらしくその初陣に立ち会えたのは光栄でした。左SBの2瑞慶覧長汰。SBながらボールに関与する回数が多くチームからの信頼感がうかがえた。球際も強くタフな選手。


対戦相手のFCV可児。ジュビロが予選敗退する激戦の東海地域を勝ち抜いてこちらもクラブ史上初のクラ選出場。調べてみるとサッカーだけではなく地域の総合型スポーツクラブのサッカー部門という感じみたいだね。こちらも左SBの6和田樹生也。自分でも行けるし、人を使っても行けて推進力がある上に、クロスを上げる局面では無理もきいてサイドバックに欲しい資質をたくさん持ち合わせている。


FCV可児のエースストライカー・9井上蓮斗。馬力系でシュート強烈。この日2ゴール、2日目も1ゴール決めて予選合計3ゴール。






ガンバ大阪門真の9中積爲。個人的に今大会一番印象に残ったのは彼。清水戦で決めた1点目のミドルは中学年代の試合じゃちょっとお目にかかれない強烈さ。隣に森岡隆三さんが座ってたんだけど、おかまいなしに思わず声を出してしまった。そして2点目は鋭い裏抜けと引き出しの多さも見せてくれた。セットプレーのキッカーを務めているところからキックの精度も高そうだし、これは楽しみな素材。ガンバ本隊に昇格するのか、大阪のハイレベルな高体連に進むのか分からないけど、楽しみにしておきたい。


清水の中盤・8菊池武蔵ジョセフ。183cmの高さがありながらCBやCFとして育てるのではなくドリブラーとして育てられるところに育成名門清水の懐の深さが垣間見える。


2日目第1試合は今大会で一番楽しみにしていたリップエースーソレッソ熊本。どちらも地域を代表する街クラブで一度は観てみたかった。予選3日間でこの時間帯だけ大雨だったこともあり普段通りのサッカーというわけにはいかなかったのが少し残念だった。そんな中、リップエースは馬力のある選手が多くピッチ状態に関係なく力強さが際立った。特にハットトリックの99新川志音は強引にシュートを枠に持っていく力があり「それ入るのか」というのが2つあり圧巻だった。


一方でソレッソ熊本も面白かった。このグループはJFAアカデミーが辞退した関係でリップエースのみ初日に試合がなかった。連戦のソレッソはその点でちょっと押し込まれてしまったかなという印象。ただ総じて技術的に高くリップエースの圧力を受けながらも面白いサッカーを展開していた。7岡本桂乙は中でも高い技術と抜群のボールタッチで目立っていた。


2年生の28梶原夢月は重心の低いドリブルでなかなかボールを奪われない。158cmの小柄な体型が3年前に見た高橋隆大(ガンバJY→静岡学園)を思い起こさせる。









関西地域は先に触れたリップエースが優勝。フレスカ神戸もガンバ、MIO、ヴィッセルを3タテで決勝まで駒を進めている。明石市に本拠を置くインテルナシオナルも4位でクラブ史上初クラ選出場。関西は7枠のうち3つを街クラブが勝ち取り、京都サンガは出場を逃している。他にもたくさん思い浮かぶ街クラブがあるし関西の中学年代は激戦だなと思う。



そのフレスカ神戸に競り勝ったクラブ与野も初出場。近年力を付けている印象のクラブ。10深田京吾はドッピエッタ。


このお方によると深田は浦和や湘南が興味をしめしているらしい。


クラブ与野といえば、3年前のエースでその後浦和に進んだ堀内陽太がちょうど昨日トップ昇格が発表されたばかり。深田もこの選手を追って浦和に行くかもしれないね。







チームとして一番印象に残ったのは鳥栖。選手のレベルが高いのはもちろんだけど、チームとしての完成度も高い。各ポジションが責任持って仕事を全うしネガティブな声出しがほとんどない。対戦相手とのチーム力の差が明らかで3-0のスコアになってもチームが緩まず芯の強さが見える良いチームだった。ちなみに自分の後ろで見ていた松本の赤帽さんが徹底してロングスローを投げる様子を見て「ノーストライク3ボールからでもフルスイングしてくるんだから相手はたまんないよ」と評していたのが的確な表現だなと思った。鳥栖やソレッソのようなハイレベルのクラブと戦って結果を残していかなくちゃいけないわけだから大分アカデミーも大変だよ。ちなみに保田堅心の出身チームですな。






中でも10東口藍太朗は強豪チームのNo.10らしい好プレイヤー。157cmとサイズはないものの中央でさばきに徹するだけじゃなくて何でもやる。


最初は残酷なスコアになるかなと思ったけど、3失点で食い止めて最後にFKから乾坤一擲のヘディングを決めたTSV1973四日市はお見事だった。先ほどの金髪の方によると旗手怜央の出身クラブらしい。





3日目は決勝の会場である幕別陸上競技場に初めて行った。セレッソのGK1イシボウ拳。名前からハーフだと思われるけど、中学3年生にして身長192cm。ただ高いだけじゃなく前半にあった1対1のピンチにも足でセーブする俊敏性も兼ね備えている。高校年代だと190cmに近い身長をちょこちょこ見かけるようになってきたけど、これからは中学年代でもどんどん出てくるのだろうか。動ける190cm超がGKの基準となる時代が日本にもそろそろ来るかもね。




対戦相手の鹿島のGK1黒澤奨永は後半一気の猛攻でセレッソに攻め込まれるもビッグセーブを連発して何とか耐えていた。結果3ゴールは許すものの彼がいなければもう倍は差がついていたと思う。ちなみに鹿島のサブのGKは16黒澤慈永。生年月日が同じなので多分双子。全国レベルで双子でGKやってるのは初めて見たかもしれない。









セレッソの後半の猛攻はお見事だった。決定機につぐ決定機。何度も決めきれなくて監督から「決めてくれよー」という指示ともクレームともつかない要望を出されてたけど。


セレッソの36永添功樹はまだ中学1年生。ほんの5ヶ月前までは小学生だったわけで出場しているだけですごいと思う。競っているのは鹿島のU-15日本代表の大川佑梧。いい経験だよね。




鹿島の8三浦直人は身のこなし軽やかなゲームメーカー然とした印象に残る選手。





長野もグループステージ2勝でノックアウトステージ進出。特に浦和から5点も取っておりかなり力があるかも。自分が見たインテルナシオナル戦は勝ちたくて気持ちばかりが先行している相手をうまくいなしてしっかりと勝ちきった。北信越予選は新潟が出場権を逃して富山、長野、松本とJ3クラブのアカデミーが出場権を獲得しておりここも激戦。



神戸の3島佑成はU-15日本代表。審判とのやり取りなんかを聞いていると何ともいえない落ち着きを持っていて、この年代にありがちなフィジカルにものを言わせる系のCBとは一線を画すレフティのCB。


仙台の5似内久隠は中学年代だとあまりお見かけしない気持ち系のストロングヘッダー。はね返しも素晴らしかったけど、チャンスでのヘッダーを決めておけば試合結果も変わったかもしれなかった。





クラ選のひそかな楽しみである懐かしのJリーガー達。神戸のGKコーチは荻晃太。現役時代と全然変わらないね。大分関係だとセレッソの小松塁コーチ。相変わらずデカい。あとは千葉のコーチに村井慎二さん、湘南の監督に山口貴弘さん、ガンバのコーチに高木和道さんあたりかな。









女性レフリーがとても多かった。女性の場合、特に主審だと声がよく通って選手とどんなコミュニケーションを取ろうとしているのかがよく分かってとても良かった。










試合後はばんえい競馬行って、インデアンカレー食べて、ウイスキー飲んで、移動中は十勝地方の大自然を堪能して本当に楽しい3日間。来年もまたこの大会が観戦出来ますように。
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