Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

スペクタクルな前半(39節長崎戦)

2022-10-02 01:36:02 | マッチレポート22’


半年前のこのツイートがあっての今日の27秒ゴールを自らが実況してるのって実況者冥利に尽きるんだろうな。原大梧さんは今後も自慢げに「弓場将輝はオレが見つけた」って言っていいんですよ。ちなみに62分に司のクロスが長沢の頭に合ったところで「長沢用のボールだー!」って言ってましたかね。もしそうだとしたら長沢用のボールってシンプルだけど破壊力あるフレーズだなと思った。違うかな。


ちょっと予想以上だった前半。キックオフから相手にわずかに1タッチしかさせずにゴールを決めてしまうという電光石火の先制。少し前の試合でも触れたけど健太のクロスが良くなったのって先制点の時のような「来ないなら上げます」の選択が出来るようになってからだと思うんだよね。今の健太は相手チームのスカウティングからトップレベルのケアポイントとされていると思う。この試合で最初のマッチアップで対面の加藤聖が取った距離感がその何よりの証拠。ぶっちぎられたくないから距離を取って対応する。これまでの健太だったらそれでも果敢にチャレンジしに行ってたと思うんだけど、今の健太は「来ないなら上げます」が出来る。そしてそれをバイタルエリアのポストプレーヤーに正確に届けてしまう。これをされたら対面の相手はもっと距離を詰めるしかない。そうなれば2点目、3点目のような突破の餌食。ちなみ加藤聖はパリ世代のバリバリのアンダー代表だ。その選手を引きちぎるように置き去りにしていく様からはすごみのような雰囲気すら漂っていたように思う。もうバレてしまった、もう隠せない。これはもう仕方ない。流出の恐怖に怯えるより一緒に戦える間は全力でワクワクしようと改めて思い直した本日の「井上健太ワンマンショー」でした。


ハマりにハマりまくった前半。前線からのプレッシングが効いていて相手の苦し紛れの前線へのボールを何度も相手陣内で回収出来た。詳しくは分からないけど長崎はビルドアップ時に強気で前に人数を揃え過ぎていて後方が孤立しているようなイメージだった。長沢も司も也真人(ハイペースで飛ばしてフル出場した也真人は本当に立派)も後半で交代すること前提だからペース配分くそくらえの勢いでガンガンにプレッシングに行っていて、ボールが回収出来る度に本当に気持ちが良かった。ボール保持になったら点差からくる心の余裕もあったとは思うけど、全員が気持ち良さそうにポジションチェンジを繰り返し相手に全く捕まえさせなかった。特に北斗が気持ち良さそうにプレーしているのが印象的で北斗はずっとこういうサッカーがしたかったんだろうなと思ったよ。後半開始から1点返され少し巻き返されたけど、前半にあれだけ走らせとけば反撃もあれくらいが限界でしょう。60分頃から落ち着きを取り戻すとそこからは決定機につぐ決定機。1本も決められなかったことは反省材料だけど、試合運びとしては文句なし。


試合の途中に原さんの実況にもあったけど「大分は仕上がってきた」と思いたいところだけど、今日はさすがにうまくいきすぎたくらいに思っておく方がいいと思う。後半に試合が落ち着いたこともあり試合後のインタビューで下平監督も極めて冷静に試合を振り返っていたから安心はしているけど、残り3試合もこんなにうまくいくことはないと思う。ただこの勝利でプレーオフ進出はかなり現実味を帯びてきた。というよりもう1回戦はどっちのホームでやるかは別にして熊本とやるの濃厚になってきた。今シーズンは1勝1敗。完全決着には申し分ない相手。


しかし19分の奎汰のシュートが決まってたら昇天して死んでたかもしれんな。将輝、司、奎汰のアカデミー揃い踏みなんてのを見られたんならもうシーズン終了でいいよ。
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