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四十にして惑う、それがトリニータ。

金崎夢生帰還 司と夢生の物語

2022-08-18 23:05:31 | トリニータ
さすがにこれは予想外だった。昨夏の司帰還である程度予想は出来たと言っても夢生が帰ってくることはちょっと予想出来なかった。

でも嬉しいなぁ。夢生は本当に好きな選手だったから本当に嬉しい。そもそも高校時代に特A級の人気銘柄だったにも関わらず大分を選んでくれた時点で嬉しかったのに、またこうして帰還して喜ばせてくれるなんて何て孝行息子なんだろうか。


ノスタルジックな気持ちに浸りたいところだけど戦力としてどうなのかというところは冷静に見ないといけないけど、正直に言って分からない。今シーズンも名古屋でほとんど出場していなかったみたいだしコンディション面も含めて未知数と言っていいんじゃないだろうか。ただトリテン記事によれば大分以外にも手を挙げていたクラブはあるようだから間違いはないんだろうけど。とりあえず下平監督は週末の試合で必ず使ってくださいよ。残り試合数が少ない中で獲得したんだからとりあえずは使ってくださいよ。あなたの戦術よりも夢生が入ることによって巻き起こるかもしれない変化の方が何百倍も期待出来るんだから余計なことしないでくださいよ。


司が15年ぶりのゴールを決めた直後に夢生の帰還。どうしても2人の因縁めいた関係性を思わずにはいられない。06年オフにフランスのグルノーブルへ移籍した司と入れ替わるように入団してきた夢生。高卒ルーキーながら開幕戦から躍動感を見せるとコンスタントに出場機会を得る。その活躍はまるで司を失って我々の心にぽっかりと開いた喪失感を埋めてくれるような爽快感があったことを覚えている。しかし夢生の活躍の一方で07年シーズンはチームが低迷。夏を前に司が早々に帰還することとなる。低迷するチームで司が復帰後即ポジションを掴んだ一方で夢生の出場時間は確実に減少していった。ルーキーイヤーにJ1で18試合2得点という成績は立派なものだと思うけど、前半戦の輝きを思うと尻すぼみに終った感は強かった。エジやホベとともにチームを救った司はシーズンオフに浦和へのステップアップ移籍を選択。この頃のインタビューで夢生は「あんな思い(ポジションを奪われる)は二度としたくない」と新シーズンへの強い意欲を見せていたが、信頼を勝ち得ている状況とはまだ言いづらく、チームはそのオフに家長獲得に動いた。しかしご存知の通りプレシーズンで家長が重傷を負ってしまい、消去法的ではあるものの新シーズンはチームとして夢生に期待をせざるを得ない状況で始まった。そこからの上昇曲線はここに書くまでもなく。


すれ違ったと思ったら重なって1つのポジションを争った2人が10年以上の時を経て再び大分のユニを着てピッチに並び立つかもしれないと思ったら懐かしいとか嬉しいという一つの言葉では表せないポジティブな気持ちがこみ上げてくる。長い時間を経て2人もプレイヤーとしての幅が出た。今度は1つのポジションを争う必要はなく、2人同時にピッチに立ってほしい。願わくば、司のアシストクロスから夢生のダイレクトボレーでゴールなんて見られたら今シーズンはもうそれでいいやと思うかもしれない。


「力を貸してほしい」と哲平さんが夢生を口説きにいったようだけど、この2人の関係性も面白くて08年の出場記録を見ると夢生→哲平の交代がシーズン中に3回もあるんだよね。かつてのチームメートは今ではGMとチームを救うベテラン選手。何かを起こしてくれるか。ちなみにトリテンの中で哲平さんが言っていた「OBを大事にしたい。もっと戻ってきてほしい選手もいる」というコメントが気になって仕方ない。



夏休みで自宅にいたので昔のユニを引っ張り出してきた。08年シーズンのアウェイ西京極での試合後にもらったサイン。個人的に非公式の場でサインをもらうことなどほとんどなかったのにこの時だけは何か特別だった。まあ、それくらい夢生に夢中だったんだろうね。よく見るとひらがなで「むう」って書いてあってかわいいな。


突然今週末が楽しみになってしまう精神状態が正しいのかはよく分からないけど、とにかくめちゃくちゃ楽しみだ。
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