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Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

漂う消化試合感(36節水戸戦)

2023-10-03 12:05:55 | マッチレポート23'
秋に向かって気温も下がり水戸のスタジアムの牧歌的な雰囲気から何となく消化試合感を感じ取ってしまった。選手たちはそんなことないんだろうけど。


「主審のジャッジが・・」みたいな先入観を持って試合を観てしまったわけだけど、そんなに酷かったかな?実況と解説の播戸さんがそういう印象に持っていくようなしゃべり方をしてただけじゃないかな?少なくとも退場した前田の2枚のイエローカードはどちらも妥当だし、主審云々よりも新太のアジリティに水戸の守備が追いついていなかっただけという感想の方が近いと思うよ。実際に前半に水戸に出た3枚のイエローカードは全て新太の被ファール。全て遅れてボールホルダーの新太にチャレンジしたもの。主審のジャッジではなくゴールまで含めて新太のキレを賞賛するべき試合。播戸さんは前半3分にイエローカードを出したことを疑問視しているような話ぶりだったけど、これが一番おかしいと思っていて前半3分だろうが後半ATだろうがカードに値するプレーにはカードが出るのが当然でそこに試合時間は関係ない。確かに微妙なプレーではあったけど、試合時間で出すか出さないかを決めるのなら序盤は激しいプレーをしても大丈夫という認識になってしまわないだろうか。


MOMは新太で文句なしだと思うけど、次点は伊佐。後半から何度も裏抜けで水戸の最終ラインを脅かし続けた。そしてそこから決勝点も生まれた。伊佐のプレースタイルからして全ての試合でハマるわけじゃないし何も出来ずに終ってしまうことも少なくないけど、こういう試合があるから伊佐にはずっと期待してしまう。


被シュート0が話題になってたけど、80分の左クロスからのダイレクトシュートはカウントされないのかな。大きくフカしてはいたけど、明らかにシュートの意図だったと思う。数年前にYS横浜が開催していた公式記録員の体験会に参加したことがあるけど、シュートにカウントするかどうかは長く記録員をやっている方でも迷うらしく「最後はシューターにシュートの気持ちがあったかどうか」みたいなことをおっしゃっていたのをふと思い出した。




個人的に水戸ホーリーホックというクラブは気になるクラブで試合もちょこちょこと観るようにはしているんだけど、この定期的に勃発する小島社長とサポーターによる「社長はビジネスだけでサッカーには興味がない」という不毛なやり取りがたまらなく好きだ。もともとはエルゴラの編集に携わっていたという小島社長。確かに小島さんの社長就任と時を同じくしてスポンサー獲得とか新しい事業とか水戸が大きく変わったという印象は端から見ていてもある。ビジネス面で優秀な社長なんだろうなとは個人的にも思う。ただJ2在籍連続24シーズン。かつては大宮から選手を借りる立場だった水戸がその大宮がJ3に降格しようとしているこの時代に降格せずにJ2に留まり続けているだけでも立派なのかもしれないけど、いつまで経っても昇格争いに絡むこともないクラブの社長に対してサポーターが「ビジネスだけ」とバッサリ切りたくなる気持ちも分からなくはない。ビジネス面も大事、地域密着という側面も大事、だけどフットボールクラブである以上結果からは絶対に逃れることは出来ないということを水戸を見ていて思う。ただ獲得する大卒選手の質が間違いなく上がっているのでそこをきっかけに水戸が浮上してくる可能性も低くはないと感じている。だからこそこんな試合をしていたらダメだよねと他人事ながら思った試合だった。
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ディフェンス崩壊(35節徳島戦)

2023-09-17 20:55:36 | マッチレポート23'





急な思いつきでお遍路を始めてみたんですよ。前々から何となく興味はあったもののもっと年を取ってからかなと思ってたんだけど、ほとんど衝動的と言っていいくらい急に始めてみた。車でスイスイ回るだけなので徒歩で回っている本物のお遍路さんなんかに比べたら邪道もいいとこなんだけど、かわりに周囲の行きたいところにも行けたりするわけだ。ちょうど2番札所と3番札所の中間に徳島ヴォルティスのクラブハウスと練習場がある徳島スポーツビレッジがあったので寄ってみた。午後3時くらいだったのでもう練習はやっていなかったけど、クラブスタッフの佐藤晃大さんがいてスタジアムで使うであろうフラッグを干しているところだった。まずクラブハウスが超素敵。徳島県らしい藍色の壁と木材がふんだんに使われている屋根の雰囲気が良し。サポーターたちが使う観覧スペースがまた良い。屋根付きのスペースに机と椅子が置いてあってこれなら快適に練習見学出来るよなあと思った。J1クラブまで含めてもここまで素敵な観覧スペース持ってるクラブ他にあるかな。





大分と似たような感じの小高い丘の上にあるんだけど、そこから車で5分くらいのうどん屋さんに行った。ヴォルティスの選手もよく来るらしいお店でめちゃくちゃうまかった。ちょうどすだちの最盛期だったので冷たいうどんにガンガン絞っていただいた。もちろんかぼすが好きだけど、すだちも良い。夜にお寿司屋さんでイカのお刺身を食べたんだけど、これもすだちかけるとマジでうまい。ほとんどの都道府県を遠征で回ってたくさんの知見を得たわけだけど、四国に行けばうどんは香川県じゃなくてもうまいという知識はその中でも特に役立つものの一つだと思ってる。わかめうどんも釜玉もマジでうまかった。



ということで試合。

もう守備が完全に崩壊。まず苦言。2失点目について語る時にまず最初に「ディフレクション」について言及するところが最高にセンスがない。ディフレクションを嘆いていいのはもっと寄せきれていてシュート軌道が不運な変わり方をした時だけだ。目を向けるところが全くもってセンスないし、だからこんな守備組織になってしまってるんだろうと思う。みんな大好き増田解説員の言葉を借りずとも徳島の要注意選手は西谷であることは明らか。個人的に西谷はもう1年以上「マリノスに移籍しそうな選手ランキング」の第1位に君臨し続けている。あのキレとスピードに個で対抗出来るとなると今の大分なら上夷以外にはいないと思う。周囲と連携して右SBの選手が西谷と1対1の局面を作らせなければいいという観点での野嶽起用なら理解はするけど、そんなこと今のコーチングスタッフで仕込めないことは誰でも分かるわけで選手選考からミスしている感がある。ベンチ入りもしていないのでケガかもしれないけど。渡の見事なサイドチェンジが西谷に通った時点で失点は覚悟したよね。


ただ試合としてはここ数試合の中では面白い方だった。2点差になった時点で気持ちを切らせなかった選手たちはよくやったと思うよ。こういう展開になった時のシンプル長沢大作戦はやっぱり脅威だし、期待感がかなりある。だからと言って先発から使うといいかというとそうでもないところがサッカーの難しいところだと思うけど。


自分は国内は大分、海外はスパーズという生活をもう10年以上続けているわけだけど、そんな生活が長くなればなるほどどっちも悪い時期もあればまれにどっちも良い状況もあったり、どちらかが悪い状況なんてのはもはや当り前で気に留めることでもなくなってくる。そして今はスパーズが良い状態の時期に入っている。今のスパーズは決して強いとは言い切れないもののポステコグルーが監督になり少なくとも全ての試合でワクワクだけは約束してくれている。もちろん強いことも大事だけどワクワクを約束してくれるということはとても大事なことだと思う。ここから勝てない時期も来るかもしれないけど、ハリー・ケイン移籍というここ数年スパーズが抱え続けてきた最も難しい局面で監督に就任したにもかかわらず、「ケインロス」を微塵も感じさせることなくワクワクさせてくれている。サッカーは監督である。分かってはいたけど、もう一つの贔屓クラブを通して本当にそのことを痛切に感じている。


もう相手がどこでどんなサッカーをしてこようがボランチは将輝&堅心で固定してほしい。今ではなく1年後、2年後の未来に目を向けたい。
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ドタバタ(34節甲府戦)

2023-09-15 20:30:09 | マッチレポート23'
今節も形だけ更新。


2点リードしたところでさすがに「今日は勝てる」って思ったけどな。


終始ドタバタと落ち着きのない試合だったなという印象。どちらもうまくいっていないチーム同士らしさが随所にドタバタした形で表れていたなと思う。見ていて失笑すらわいてくるような始末で本当に残念で仕方ない。今シーズンは(も?)完全にチーム作りに失敗したわけで早く次に目を向けなければいけない。


伊佐のコメントにあるように後半に急に試合が激変したわけではなく、2点リードを奪った直後から試合の流れは甲府に移っていた。それを試合のポイントを「ウタカ」の一言で片付けてしまう人マジでヤバすぎるし早く次に目を向けたい。


トリテンで選手コメントを読んでいるとチーム内の状況は良くないんだろうなと感じる。直近でこれだけ勝ててないから当り前なんだろうけど。どこかにチーム状況について示唆するようなコメントはないかなと、特にノムのコメントにはハッキリとは言えないけど何か言いたいことがありそうにも読めるんだけど何度読んでもボンヤリとしか伝わってこない。


残り8試合。2014シーズンの田坂監督は最後の粘りでチームのやり方をこのタイミングでガラッと変えそしてチーム状況を大きく打開させた。結果も出たけど、振り返ればやはり小手先感は否めなく昇格した湘南や松本には通用しなかった。シーズンのこのフェーズにおいてチーム力を上げられなかったクラブが良い結末を迎えることはやはり歴史を見ても難しいと思う。残念だけど今シーズンはもうそういうシーズンでしかない。


この試合の唯一の収穫はトリテンで司と松橋優が談笑している姿を見られたこと。オールドファンにはたまらんね。
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どこかにモチベーション落ちてませんかね(33節長崎戦)

2023-09-08 22:21:01 | マッチレポート23'
ダメだ。大分トリニータに対する意欲が全然わいてこない。大分トリニータを応援し始めてもう20年以上。こんなにもやる気とか熱量がわいてこないのは初めてかもしれない。どんなに気持ちを振り絞っても試合を観る気が起きずにズルズルと気付けば明日はもう次の試合。その振り絞る熱量は仕事で使いたいと思うくらいに振り絞って試合を観た。面白くなかった。以上。


まあ、モチベーションなんてひょんなことでわいてくるだろうし、今がこんな状態の理由は自分で明確に把握しているのであんまり重くは考えておらず、適度な距離感で今は離れていようかなと。長沢の同点ゴールは素晴らしかったね。ザ・長沢だった。


現実逃避して未来の大分トリニータに目を向けたい。今週の水曜日は宮城まで総理大臣杯を観に行った。かつては関西で開催されていたこの大会もコロナを機に紆余曲折あり今年は岩手県と宮城県にまたがった開催。一番遠いスタジアムだと200kmくらい離れているのでこれって果たして集中開催なのかなと疑問に思ってしまう。ついで水曜日は宮城県で警報が発令されるレベルの大雨。空港から車で当初開催されるはずだった七ヶ浜サッカースタジアムに向かっていると何とキックオフ1時間前に会場変更。観戦者歴としてはベテランの部類に入るけど、さすがにこの経験は初めて。車だったし距離にして20kmくらいしか離れていなかったから何とか事なきを得たけど、最寄りの仙石線も止まっていたし会場にたどり着けなかった人もいたと思うよ。七ヶ浜サッカースタジアムはまだ未踏のスタジアムだったので行きたかったな。



中京大の有働夢叶。先々月までは膝に大きなテーピングが巻かれていたけどそれもやっととれてこれで万全かな。水たまりでボールが転がらないからボールを待つポジションの選手にとっては難しい試合だったね。



ケガでずっと離脱していたので初めて見る小酒井新大。試合は120分スコアレスで何としてでもゴールが欲しい展開だったにもかかわらずサブの10番の選手が使われなかったということはまだ完全に治癒したわけじゃないのかなと思った。中京大はこの試合に負けて大会から敗退してしまったため、2日後の今日晴れて特別指定が発表された。無理せず来シーズンの開幕に万全の状態で合わせてきてほしい。ちょっとでいいからどんなプレースタイルか見てみたかった。



2年連続関東王者の国士舘大には昨シーズンの大分U-18No.10の後藤響くんが進学。2年生で初めて見た時からずっと期待を寄せていた選手。国士舘レベルになると1年生でメンバー入りするだけですごいことだと思うので、ここからの成長に本当に期待している。トップ昇格出来なかったのは単純にポジションの問題だけだと思っている。3年後と言わずに2年後でも来年でもいいから戻ってきてほしいぞ。


トップチーム以外のことを書き始めたら急にキーボードを叩く手が止まらなくなる。不思議ですな。
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このスタメンでダメならという気持ちです(32節仙台戦)

2023-08-27 01:43:56 | マッチレポート23'
試合前の期待感は高かった。個人的には現状でこれがベストと思うスタメンだったので楽しみにしていた。ボランチの組合せ、2列目3枚の組合せ等ベストだと思ってたんだけどね。これで勝てないならねという気持ちです、今は。


前半躍動したのは左サイドのユニット。ユニットが躍動する時って使う方と使われる方のバランスが良いことが多いと思うんだけど、ノムと奎汰のユニットは完全に主従関係がハッキリとしていて面白かった。徹底的にノムが奎汰を使う。もうそれは酷使していると言って語弊がないくらいに走らせる走らせる。ただ奎汰にも迷いがないからどんどんチャンスに絡めたね。何本クロス上げただろうか。攻撃時の全体布陣は奎汰が上がりっ放しなので左肩上がりの3-4-3みたいになってた。


先制点は伊佐の良さが凝縮されたゴール。今日の仙台の中で伊佐がああいうターンをしてくるっていうのを一番知っているのはフクだったと思うけど見事にやられたね。そしてシュート打って終わりじゃなくてその後に追えるところが伊佐の良いところ。最後まで絡んでくれたから堅心のプロ初ゴールが生まれた。前向きに推進力を出していくというところでここのところとても良いプレーを続けていた堅心だからこその思い切りの良いゴールですごく良かった。あれだけ枠を外し続けてきた選手とは思えないくらいにそこしかないコースを通して決まった。やっぱり思い切りだよ。


同点にされたゴールは時間帯も確かに問題だけどそれと同時に完全に崩されていることにも目を向けないといけないと思う。それまで全く崩されそうな雰囲気すらなかったのに終了間際のバタつきでああいう形を作られてしまうのは何なんだろうなと思ってしまう。


後半の試合の進め方はいかにも勝てないチームのそれでもはやあまり語る意味もないと思う。


久しぶりに仙台の試合観たらメンバーが豪華になってて驚いた。中でも松崎快がキレキレ。2点目の時のターンのキレと角度がパーフェクト。ステップアップで水戸から浦和に移籍してまたJ2に戻ってくるのは仕方ないと思うんだけど、それが残留争い中の仙台でいいの?というのはシンプルな疑問。東洋大時代からすごく良い選手だと評価していたのでもっと上を目指せるクラブに行けばいいのにとは思った。改めて良い選手。


残り10試合。まぐれで昇格することもあるかもしれないし、そう期待もしているけど、ただ一つ言えることは来シーズン今の陣容のままでは絶対にJ1では戦えないということ。その観点でクラブには色々と考えてほしいと思う。これだけ勝てなくても今が絶望の底だなんて思わない。本当に恐ろしいのはクラブが3ヵ年計画で考えていたらと想像することだ。もうこれ以上の上積みが期待出来ない中で来シーズンも同じ陣容でやらなければいけないと分かった時こそが本当の絶望だ。心の準備だけはしておこう。
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第38回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会

2023-08-23 17:07:01 | トリニータ
まずは十勝讃歌から。




この大会を追いかけて今年で5回目の帯広遠征。お盆休みなので休みは取りやすいもののその分交通費が高く毎度難易度が高い。にもかかわらず毎度毎度「こんなに素晴らしい遠征はないな」と素晴らしい満足感とともに帰宅するという。全国レベルの中学生の激戦が3日で9試合も観られるという充実感はもちろんのこと十勝という雄大な自然を感じられるということが最大の魅力だと思う。個人的には全国のどの土地よりも北海道が一番好きだけど、中でも十勝エリアが一番好きだ。




今年で帯広開催は最後と噂されている。競技を問わず酷暑で育成年代の夏の大会開催に色々な問題が発生しているわけだけど、もう十勝エリアを含めた北海道開催にしか答えはないと思っていた。それこそU-18も含めて帯広をクラブユース選手権の聖地のようにすればいいのにとも思っていたので、最後なのだとしたら本当に残念だ。来年以降どこでやるのか分からないけど、30分ハーフのクーリングブレイク有りとか条件付けまくって流れぶつ切りの違う競技のようになってしまっても何だかなぁとは思ってしまう。好きな大会だけに良い方向に進んでくれるといいなと願う。帯広開催でいくつかある会場のうち一番好きなのがこの中札内交流の杜。結局今年は3日ともこの会場をチョイスした。学校だったところを大会開催施設に改装しているわけだけど、本当に校庭だったのかというくらい広大な敷地で天然芝でフルコート4面(うち3面使用)も取れてしまう。おそらく学校だった頃は冬期は水を張ってスケートリンクにしていたので校庭の周囲が1mほどの土手になっている。このわずかな高さが観戦者にとって絶妙に試合を観やすくさせてくれて嬉しい。


その中札内会場の入り口にあって毎年気になっていた馬鈴しょ貯蔵所。じゃがいもって収穫したらすぐに出荷するわけじゃなくて貯蔵することもあるんだってのを初めて知ったし、この貯蔵所が体育館くらいのサイズがあってどんだけのじゃがいもを貯蔵出来るんだろうと想像をふくらましていた。こんなところも北海道らしくて良い。


さて本題。大会は本日準決勝が終了して決勝はFC多摩−ソレッソ熊本の街クラブ対決となり、クラ選の新時代到来を思わせる結果となった。どちらも大会中に見たクラブなのでどちらが優勝するかとても気になる。個人的には現地で見た17クラブの中では関東代表のLAVIDAが優勝予想だったんだけど残念ながらノックアウトステージ初戦でフェルボール愛知に破れてしまった。この4クラブに加えて大阪のリップエース、続々と新興勢力が台頭している関東地域と中学年代は街クラブが面白い。


クラ選初出場となった関東予選で横浜FCを破り堂々のベスト4進出を果たした東急SレイエスからはCBの5保延昭良。183cmと立派な体躯を誇りながらそれをストロングにせずとにかく持ち上がる。最終ラインからドリブルで2人、3人とどんどんかわして持ち上がる。それがチーム戦術として機能していたかと言うと何とも言えないんだけど、面白いタイプのセンターバックだなと見ていた。



今大会一番気になったクラブは初出場のFCカナロア。初出場の初戦が強豪のリップエースとの対戦という難しい状況にも関わらずノビノビとチームとしての良いところを発揮していた。CFの30武笠広大はガッチリとした体つきでポストプレーヤーかなと思わせて超器用。特に収めてからのターンの技術が秀逸で何度も単独突破していた。力強さもあるので相対するDFも相当疲弊していたと思うけど、大事な終盤に先にバテたのは彼だったのでそこが課題かな。



同じくカナロアの10今鷹叶は分かりやすく好プレーヤー。10番でキャプテンで中盤に君臨。ゴールに絡む回数も多くまさにゲームメーカー。良い選手になりそうだ。



前述のソレッソからは7梶原夢月。昨年の記事でも紹介したドリブラー。安定感のあるドリブルは今年も健在。すっかりチームの中心になっていた。



ソレッソには野口蓮斗というU-15日本代表がいて楽しみにしていたんだけどケガなのか残念ながらこの大会は欠場。エースを欠きながら決勝まで勝ち上がるソレッソ本当にすごいなと思う。梶原夢月が2年生の時に既に輝いていたように今年もソレッソは2年生が良い。その筆頭が28野口魁斗。名前からしておそらく野口蓮斗の実弟と思われる。



もう一人2年生から30宮崎叶も球際が巧みな好プレーヤー。



そしてソレッソで一番光っていたのがボランチの4太田大翔。柔らかさと力強さを兼備するスケール感のある逸材。強烈で正確なミドルシュートも放てて本当に素晴らしかった。普通に行けば東福岡か大津に進むんだろうけど、ソレッソの去年の4番芦谷原くんは大分U-18に加入している。大海さんは帯広に来てたのかな。


全国の強豪街クラブが一同に集結するので各Jクラブの強化担当もそこら中で見かける。鳥栖の強化担当である谷口博之さんとは2試合並んで観戦した。ご多分に漏れず脇が甘く、電話で誰々が良いとか普通にしゃべっていた。



大会前から注目度が高くおそらく得点王も手中にしたと思われるFC多摩の10吉田湊海。自分が観たヴィクサーレ沖縄戦は打てども打てどもシュートが決まらずまさに「not his day」。ただそのポテンシャルに疑いはなく、U-15日本代表で街クラブ在籍、そしてクラ選得点王。これ以上ないくらいに進路に注目が集まる材料は揃った。彼はどこを選択するのだろうか。



今大会は見事なミドルシュートが決まるところを何本も見た。中学年代のシュート技術が上がっているんだろうなと思う。ヴィクサーレ戦の先制ゴールとなったFC多摩8松本瑛太のミドルシュートも素晴らしかった。



同じくLAVIDA28白須裕基の金沢戦の先制ゴールも見事なミドルシュートだった。



冒頭でも触れたけど現地で観た中で一番強いと感じたのはLAVIDA。球際が強く、サボらず、最後までゴールに貪欲な姿勢に隙を感じなかった。これでもベスト32敗退なんだから難しい大会だなと思う。10番を付けて最終ラインに入るカマラ・シェック・セザールは登録上は186cm。荒削りではあるものの素材はピカイチ。LAVIDAもタレント揃いのチームだけどほぼ全員昌平に進むのでJクラブの強化担当が誰一人見にきていないのも面白いなと思った。



途中出場ながらそのドリブルに度肝を抜かれたのは17島田大雅。テーピングがなくフルコンディションならどれだけやれるのだろうかと思うとワクワクした。昌平でも注目したい。


クラ選のひそかな楽しみ。懐かしい面々シリーズ。


金沢の作田裕次さん。去年は金沢のU-18のコーチで大分とも対戦していたけど、今年からU-15に異動したのかな。


長崎の梶原公さん。10代の頃の面影がそのままだね。本当に懐かしい。


アントラーズつくばのコーチの那須川将大さん。2018シーズンの昇格時にメンバー入りしてた選手がもうコーチだもんね。光陰矢の如し。


毎年言ってる気がするけど、来年は大分U-15にもU-15宇佐にもこの大会に出場してほしいなと思う。これが一番の願い。
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夏の大冒険のしめくくりは岡山で(31節岡山戦)

2023-08-20 21:45:48 | マッチレポート23'
とりあえず皮算用から。町田、磐田、清水、山形。ここまでで4位以内は確定。あとの2枠をヴェルディ、大分、長崎、群馬、甲府の5クラブで争うという形になりそうだと見ている。その下の岡山、千葉あたりが追いついてくるようなら勢いで一気に飲み込まれちゃうだろうからもう無理だろうね。5分の2に滑り込めるかというところに対してまだいけるんじゃないだろうかという思いは冷静に見てもある。ただし「まだ」という条件付き。今が貯金食いつぶし状態であることは隠しきれないわけで、ここから実力通りに進むのならばもうとっとと今シーズンは諦めたい。1ヶ月半ぶりに生で見た大分トリニータはそれくらいに弱かった。


高木駿の移籍。今シーズンの出場機会や年齢のことを考えるとまさかと思ったけど、札幌の置かれている状況等を知るとなるほどねとなる。そしてそのオファーに飛びついた高木の選択もプロとして当然のことだと思う。個人的にはJ1の2年目くらいからプレー面では高木のことをあまり評価してこなかったんだけど、それでも前節のプレーぶりは素晴らしかっただけに「このタイミングなのか...」とは思ってしまった。ただまあ仕方ないし予測していなかっただけで起こりうることだよなとは思う。試合前に西川のチャントを繰り返したのはサポーターみんなの共通の思いだろうし、西川はこの試合に関してはその思いにプレーで応えたと思うよ。もちろんまだまだ成長は必要だけど。


「持つ」「握る」以上のビルドアップが出来ない。リーグ戦70試合以上を費やしてこの状態なので今のコーチングスタッフではもうこれ以上のビルドアップは仕込めないと思う。37分くらいに我慢強く後ろで回しながら西川→長沢のミドルパスを入れたシーンがあった。そのパスはインターセプトされそのまま最短距離で最前線のチアゴ・アウベスに繋がりシュートを受けるという流れになってしまった。個人的にはこのプレーを境にビルドアップに勇気がなくなったなと感じた。おそらく多くの選手が「ひっくり返されるの恐いな」と思ったんじゃないかなと思う。そしてそこから期待感がどんどん薄れていった。でも先制されると後がなくなるからまた攻勢に転じる。結局ビルドアップなんてメンタルに左右される部分が大きいんだと思う。強がりでいいから自信満々にスコアが動く前から積極的に動かしてほしいと思う。そういうのが見たいよ。前半にオフサイドで救われたプレーがあったけど、映像で見ると全然オフサイドじゃないし、誤審というスーパーラッキーがあっても勝ち点1すら取れないのは本当に弱いと思う。



也真人の復帰と鮎川は生で初めて見た。也真人がビルドアップに絡んだ時は可能性を感じるだけにノムと也真人で何とかしてくれないかなというもう完全なる個人頼み。鮎川は前節ゴールもこの試合はまた沈黙。悪くはないと思うけど全て新太でも出来そうなプレーばかりで期限付き移籍ということを考えるとわざわざ新太をベンチに回してまで使うレベルの選手かなと今のところは思っている。裏切ってくれると嬉しいけど。



飲水タイム中も通訳を交えてペレイラに強めに色々と要求していた新太。報われてほしい選手。



試合中のフラッグ。ピクリとも動かない全くの無風で本当に暑かった。暑さも影響したとは思うけど、岡山との対戦はいつも渋いというかしょっぱい試合になるよなーと。















あまりの熱さに辛い方のキーマカレーを注文してしまったけど、これがうまかった。岡山のスタグルは品数も多くて「わぁー」となるけど、いつも行列の長さで「はぁ..」となってしまう。


この日は日本海側から岡山入りしたのでお昼は鳥取で岩がきを食べたんだけどこれがめちゃくちゃうまかった。夏の日本海側は美しいところばかりでドライブしていて本当に気持ち良かったし、山陰にももっと行きたい。ガイナーレ鳥取様におかれましては山陰の雄として一刻も早いJ2昇格をお待ちしております。



ここからは遠征記。試合は全く関係ありません。


夏はここ数年帯広に行くことが多いんだけど、今年は休みの最後に岡山でアウェイゲームがあったので何とかうまく組み込めないかなと頭を悩ませ、前から一度やりたかった北海道フェリー遠征を敢行。どちらも新日本海フェリーで行きは敦賀→苫小牧、帰りは小樽→舞鶴と「旅は一筆書きが至高」の信念を貫いた我ながら素晴らしい行程だった。


船内は思ってたよりもかなり豪華だった。特に行きの「すずらん」はまだ新しいのかとてもキレイだった。


ベッドはこんな感じでまあカプセルホテルみたいな感じ。たまたま行きも帰りも向いに人がいなかったので極めて快適だった。事前に酔い止めを飲んでおけば船酔いもすることなくとても楽しかった。


途中で北向き航路と南向き航路がすれ違う。


海に沈む夕陽が本当に美しかった。


ごらんあれが竜飛岬 北の外れと


船内のレストランで食べたイカ丼。カップラーメンくらいしかイメージしてなかったので海の上でこんなにうまいものが食えるのかとちょっと感動。


下船したらすぐに運転なのでビールは午前中に1本のみ。


北海道に向かう船の中でゴールデンカムイを観るのは気分が上がるのでおすすめです。


今年のインターハイは北海道開催。北陸エリアの高校生がたくさん乗っていて下船前には船内放送で激励されていた。部活のメンバーと船旅とか最高に楽しいだろうな。




総移動距離約4,000kmの壮大な冒険の最後がこんな試合になるとはね。まあ、試合の結果で旅の成否が決まるわけじゃないし、そうしないようにとは思っているけど、なかなかうまくは割り切れないもんだよね。
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ひとまず勝った(30節藤枝戦)

2023-08-13 00:01:07 | マッチレポート23'
何とか勝ったという印象。この勝利から次節以降へのポジティブな要素を探すのは正直難しいけど、ここで勝てなきゃもうズルズル行きそうな雰囲気まであったからまずはそれを阻止したということだけでも大きいと思う。MOMは高木。ずっとバタバタしていたビルドアップに落ち着きをもたらした効果は絶大。


今シーズンの藤枝と須藤監督には注目していて今日の試合でもう6試合もフルで観ている。とにかく試合にハズレがなく面白いサッカーをする。ただその内容の割には勝ち点が伴っていない感が強く、一方的に押し込み続けながら数少ない山形のチャンスをことごとく決められて勝ち点が一つも得られなかった前節などは象徴的な試合だ。今日の試合後インタビューでも須藤監督はその辺りに触れていたので課題は明確に認識してるんだろうね。まあまあの試合数を観てきたけど、その中でも今日の藤枝は全く覇気や躍動感がなかったと言っていいと思う。押し込んで即時奪還がハマる時が藤枝の一番良い時だと思うので、中途半端なやり方がこちらとしては助かった。大分側の対策がハマってのことだとしたら好材料だと思うけど、結局相手のミスからの1ゴールで終っているだけにそれは考えにくいかなと思う。


J2初挑戦のシーズンに渡邉りょうと久保藤次郎という絶対的な攻撃カード2枚をJ1に強奪されてしまったわけだけど、本来なら痛いはずだけどJ3の頃は考えられなかったこととしてポジティブなコメントを須藤監督が出しているのを見た。もちろんそう言えるのは素晴らしいことだけど、途中出場の名古屋から獲得したというレオナルドからは隠しきれないほどのパニックバイ感が漂っていたしやはりチームが難しい時期を迎えていることは間違いないと思う。大木監督とか吉田謙監督とか特徴的なチームを作る監督にありがちな変人っぽさは須藤監督には全くないし、来シーズン以降人気銘柄になりそうな予感はするね。藤枝はどんな手段を使ってでも阻止したいだろうけど。



今日途中出場した中京大の永田貫太とか、



静岡学園→拓殖大の浅倉廉とか、藤枝のチーム強化に一本筋が通っているところにとても好感を持っている。今シーズンは勝ち点6ありがとうございました。来シーズンも対戦することがあるようなら恐いです。


先週の記事で「そろそろ・・」と書いた途端に移籍後初ゴールを決めた鮎川。ゴール自体は奎汰と長沢によるお膳立てで0.8点くらい決まっているのでそこまでの評価はないが、それ以外で見せた前向きのドリブルから感じる鋭さの方が期待感があった。明らかに藤枝のディフェンダーはやりにくそうにしてたし、エリア内の仕掛けはPKが取れそうな雰囲気もあった。


中川の負傷が長引くようならとてつもなく痛いけど、そのタイミングを待っていたかのような也真人復帰。まだコンディションはこれからなんだろうけど、これはデカい。今シーズンはケガ人が多いのは事実だけど、茂平の負傷離脱が松尾の成長を促したり、ペレイラの負傷離脱と時を同じくして上夷の調子が上がってきたりと決して悲観するほどのことはないと思う。何よりも30節が終ってノムが全てのプレーヤーの中で最長時間出場というところが最大の嬉しい誤算。


山形戦の記事で堅心のシュートが枠に飛ばないことに触れたら、この試合でまたもシュートチャンスが巡ってきた。後半の終盤に右45°あたりからペナに侵入。この前への推進力が出せるところが最近の堅心の良いところだと思うけど、シュートの場面では直前で間違いなく逡巡したと思う。シュートが枠に飛ばないことは堅心自身もトリテンのインタビューで答えていたのでかなり意識はしていたはず。ほんのわずかな変な間があって結果としてシュートは枠を捉えるも完全に置きにいった形で入りそうな雰囲気は皆無だった。堅心、分かるけどそうじゃないんだよ。そんなシュートだったらぶちかまして外した方がまだマシだよ。まだ高卒ルーキーイヤーなんだしのびのびプレーしてほしい。おじさんももう「枠!」とか言わないから思い切ってやろう。


あとは久しぶりに1万人入って良かったですな。もうクラブとして諦めているのかと思っていたけど、夏休み、お盆、土曜日、天候と全ての要素が揃ってさすがにこれで無理ならもう無理かという状況だもんね。何とか結果もついてきて良かった。ホームゲームも残すところわずか5試合。いつの間にかもうシーズン終盤なんだよね。
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劇的同点ゴールにも上がらない気持ち(29節山口戦)

2023-08-07 01:15:33 | マッチレポート23'
もしかして大分を除いたJ2の21クラブの監督で回覧板を回してない?「いつもと違うフォーメーションでいけば大分は勝手にこけてくれるよ」っていう内容の回覧板を回してない?


って思うくらいいつもと違うフォーメーションで臨んでくるクラブが多い印象。この試合の山口も通常運用の4バックから3バックに変更。ただ今日は最初は対応出来てるかなと思ってた。特に先制点のシーンは山口のスライドがぎこちなくこの配置に不慣れな急造感の部分をうまく突けているなという印象だった。でもまあそこまでだったよね。


1失点目はデルランが引っ張り出されて中に2枚入ってくるのが見えたからまあまあのクロスを入れられたらやられるなという心の準備が出来ていたから驚きもしなかったよね。2失点目はダイブのようにも見えるけど当事者のデルランが全く抗議してないから引っかかってるのかなと納得。失点のきっかけとなったロストの池田はまだスタメンのレベルにはないかなと思う。これでまた野嶽が2試合不在なのでコンディション不良なんだろうけど、今日は将輝&堅心スタートで良かったと思うし、ボランチ羽田は個人的にけっこうやれると思ってるからもっと使ってほしい。難しい時期に加入してきているから理解はするけど、毎試合チャンスをもらっている鮎川もそろそろ何が出来るのか見せてほしい。


今日は藤本をサムエルの近くに置く形にしてマイナーチェンジをしてきた。その変化が功を奏したシーンもいくつかあったことは事実だけど本当にこれでいいの?サムエルにぶつけることを前提とした戦術の変更で本当にいいの?勝ててないから勝ちにこだわるために色々とチャレンジするのは悪いことではないけど、あまりにも色々と捨てすぎじゃない?


中川とか新太とかここ何試合かで「蹴りすぎ」ってコメントしてたよね。それでもこういうやり方を採用して、そして結果も残らない。これ選手たちが冷めてるんじゃない?こじつけになるかもしれないけど、試合後高木が熱い気持ちを見せる中で岡山コーチを除いて誰一人としてその動きに賛同の意思表示をする選手はいなかった。これ選手たち「いや、そういうことじゃないんだよ。気持ちの問題の前にサッカーの問題だろ。」って気持ちが冷めてるんじゃない?そうじゃないのなら高木があまりにもピエロでかわいそうだよ。いずれにしてもいまチームはバラバラ。


松尾は本当によくやってると思う。サイドの選手がこれだけダイレクトにゴールに関わり続けることってなかなか出来ないと思うし本当によくやってると思う。でも今日の試合で劇的同点ゴールが決まっても正直気持ちが高揚することはほとんどなかった。そこまでの95分があまりにも空虚すぎるし、これくらいの1発じゃ取り返したことになんないよって思ってしまう自分がいる。つまり全然楽しめてないんだと思う。


2巡目に入ってこれで1勝3分4敗。1勝もほぼボーナスゲームなので実質勝ちなし。分析サンプルが十分にあり1巡目よりも遥かに2巡目の方が試合に対する準備、対策が重要になってくる。実際に千葉、いわき、山口あたりは1巡目は楽勝だったけど、対策を仕掛けられた2巡目の対戦で全て勝ち点を落とした。さらに積み上げを放棄し目先の勝ち点に走った挙げ句にこの結果。どこに原因があるのかは火を見るよりも明らかなわけだけど、クラブがそこに手を入れられないことも経験上知っているから好転することを期待せずに待つより他に道はないんだよ。
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下がり続ける目線(28節山形戦)

2023-07-29 22:48:10 | マッチレポート23'
まず最初に大分トリニータU-18の皆様はクラ選お疲れさまでした。残念ながらベスト8敗退ということでクラブとしての新しい歴史を作ることは出来なかったけど、2年連続ベスト8進出は本当に素晴らしい結果だ。胸を張って大分に帰ってきてほしい。残酷なまでの暑さと書いて酷暑。今日の準々決勝で5試合目。全4試合で23ゴールが乱れ飛ぶやや壊れ気味の準々決勝になってしまったのは暑さとは無関係ではないような気がする。大会方式は今のままではダメだと思うし、でもパーフェクトな代替案なんてないとは思うけど、個人的にはあと1ヶ月開催時期を後ろにズラすだけでだいぶ違うと思う。梅雨明けからの数週間が一年で一番暑い(数字も体感も)と思うからここは外して、夏休み期間中で進路のことにもギリギリ影響してこない8月下旬開催がいいと思う。


ここからは本日のトップチームの試合について。取り急ぎ一言。


だらしねーなー


ま、これは言わせてよ。あの0-5のアウェイゲームを受けてのリターンマッチがこれ?さすがにプロとしてないよね。


まずは熊本戦、いわき戦で気になったビルドアップは改善したと思う。ただ進歩、成長したかと言うとマイナスから少し戻ってきたくらいかな。やや優勢だと感じていた前半も山形の渡邉監督に「ピンチらしいピンチはなかった」とバッサリ切られてしまったのが象徴している。結局1試合を通して一番ゴールに迫ったのは中川のオープニングシュートという見事なまでの右肩下がりゲーム。前半が終った時点で嫌な予感はした。何となく主導権を握れたばっかりに「よし、後半もこの調子で行こう!」と入って、相手監督に対策されてあっさり形成逆転で落とした試合をこれまで何度見せられてきたか。今日はそこまで明確な形成逆転はなかったものの後半ゴールに迫る回数が多かったのは山形だった。試合後インタビューで渡邉監督はパスのリズムを上げようくらいしか変えたポイントに言及していなかったので何とも言えないわけだけど、まあ負けるよなというくらいにしかこの敗戦は受け取れないかな。


将輝の出場停止で今日のボランチは野嶽と堅心を予想していたけど、ふたを開けてみれば野嶽メンバー外でノムがボランチで先発する形に。おそらく野嶽がコンディション不良なんだろうから積極的にノムをボランチで使いたかったわけじゃないとは思うけど、前にも触れたとおりノムをボランチに置いたら複数得点取れないとその時点で起用は失敗だと思うよ。相手選手がスリップをして事なきを得たもののシンプルにかけっこでぶち抜かれた72分のシーン(そもそもドームスタジアムで雨が降るコンディション自体が奇跡みたいなもん)もそうだし、失点シーンではノムは本当に何をやりたかったのか。自分のマークだった田中渉を香川に受け渡すわけでもなく、中に切れ込んだイサカ・ゼインに当たるでもなく遠く離れた場所でくるりんぱしてるだけだし。解説の人は上夷がボールウォッチャーになったのが失点の要因みたいに語っていたけど、自分はほぼペナ内で前を向いているボールホルダーがあれだけフリーだったらさすがに視線は切れないだろと思うよ。ノムのボランチ起用はそれだけでリスク。だからそれ以上にリターンがなければただの失敗なんだよ。清水戦で学んだはずだと思うけど、点が取れないのにズルズル引っ張ったのは個人の技量に頼るしか術がない人の責任だと思うよ。


堅心はこの2試合で特に前への推進力や積極的なシュート意識で良さを出せているとは思うけど、そろそろシュートは枠に飛ばそう。


磐田、町田、清水には力の差を見せつけられたもののまだ良い位置にいたからそこから順位が下のチームに勝てばいいと考えていたんだけど、どうもそうは行かなそうだし明確な根拠なく勝てていた前半戦に理屈が追いついてきたような感覚があるし、もう何が何でも6位を死守する目線にすぐにでも変更した方が良さそうだね。と思っていま順位表見たらもう6位からも滑り落ちてたわ。思っている以上に既に状況は深刻かも。ただその下の群馬はエースが引き抜かれている上にまだ勝ち点4差もあるからしばらくは大丈夫そうだと思いたい。可能性がある限りズルズルと目線を下げ続けてでも何とかプレーオフにはしがみつきたい。

力の差がありすぎるから町田には負けても仕方ない。

力の差がありすぎるから清水には負けても仕方ない。

奇襲に対応出来なかったからいわきには負けても仕方ない。

本当に相性が良くないから山形には負けても仕方ない。

それでも昇格するんだという気持ちだけは持ち続けたい。つらい。
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このまま西が丘へ 連れてってくれないか

2023-07-28 02:03:21 | トリニータ

入道雲と使者。良い光景だなぁ。


昨日のセレッソ戦が終ってから東京に移動。バイエルン−マンチェスターシティ戦を観てから、今日も5時起きで群馬行ってきた。そして昨年に続いてクラブ史上最高となるクラ選ベスト8進出を見届けてきた。最高だな、おい!


ノックアウトステージに入り試合は一発勝負となるため試合運びはやはり慎重になってしまう。昨日のセレッソ戦で見せてくれたような超攻撃的な姿勢ではなくなり、一方で局面の攻防が激しい重たい一戦となった。



そんな難しい試合を動かしたのは11橋本宗樹くん。前半ATにゴールやや右から振り抜いた見事なシュートが突き刺さり先制。前日のセレッソ戦全休で今日先発した中でもコンディションが良かったと思われる選手が結果で引っ張ってくれるとチームは乗っていくよね。本当に素晴らしい一撃だった。


育成年代の試合を見ていると連続得点、連続失点が本当によくある。これは年齢が下がれば下がるほどよく見る。チームとしてのメンタル面のコントロールがうまく出来ないからなんだろうなと思っているんだけど、一発勝負の試合で先手を取られた札幌の心の動揺を見逃さずにうまく相手ライン裏に入り込んだ7木許太賀くんが前半のうちに2点目もゲット。これでかなり大分ペースで試合を進められるようになった。


後半にこの大会初めての失点を喫し1点差に迫られるものの最後までしっかりと守り抜き見事に勝利した。

























相変わらず群馬酷暑問題が話題となっているけど、まあ本当に暑いですよ。立って試合を観ているだけで滝のように汗が流れていくわけで、そんな中で走り続けている選手たちのしんどさたるや想像を絶するものがある。今大会は当然のことながら飲水タイムではなくクーリングブレイクが前後半にそれぞれ1回ずつ入れられている。作戦ボードですら選手の体を冷ますために使われている。



ディフェンスリーダーの4小野俊輔くんは2021天皇杯の準優勝メンバー。当時まだ高校1年生でこの群馬の地でトップチームのメンバー入りを果たした。残念ながら出場機会はなかったものの勝ち上がりの過程で一番ピンチだったあの群馬戦に間接的に貢献してくれたわけだから立派な準優勝メンバーだ。今大会も4試合1失点のディフェンスラインを見事に統率している。姓が小野で名が俊輔。スーパーファンタジスタっぽいけど、チームで与えられた役割は堅実なセンターバック。ギャップがいいね。



2年生ながらここまで右サイドハーフで全試合に先発している24後藤雅人くん。後ろの右サイドバック3小野駿斗くんと連携してサイドを崩したり、独力で中に仕掛けたりと素晴らしい攻撃センスを見せてくれている。中学3年生の時に無観客のクラ選を配信で観ていて良い選手だなと思った印象が強く残っている。






5年前に駒沢公園で開催されたダノンネーションズカップ。その時にこの11番を付けているのが後藤くんだと思うんだよね。違ってたらごめんなさい。







もろもろの色んな思いを取っ払ってフラットに評価してもベスト4、そしてその先までこのチームは行けると思う。次の対戦相手はガンバ大阪。



ガンバユースにはヤットさんの息子さんがいます。今大会は背番号も7。ただGS第3節以降メンバー入りしてないのでもしかするとケガしたかもしれないけど、出来れば対戦してみたいよね。でもうちの背番号7も負けてないから。


2試合で十分に楽しませてもらったけど、もしもう1試合行けるとすれば決勝戦@西が丘。期待して待ってる。それだけの力のあるチームだと思うから。
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歴史を塗りかえたれ2023

2023-07-26 12:15:58 | トリニータ





今年も灼熱の群馬の季節。今日ももう驚きもしない38℃。選手たちは本当にお疲れさま。生きて帰ろう。







今年は九州クラブユース準決勝で熊本に負けてしまったため九州第4代表での出場で、おそらく厳しい組に入るだろうからあまり期待はせずにいたのが正直なところ。ところがどっこい、いきなりプレミアウエスト(いまだに違和感)の横浜FCに2-0で勝つと、続く第2節も徳島を4発撃破、そして今日。クラ選ディフェンディングチャンピオンのセレッソも3発で一蹴。グループステージ3連勝はもちろんすごいんだけど、何と無失点!これはマジですごいよ。どこかのチームが何ヶ月リーグ戦続けても得失点差がプラスにならないのにわずか3試合で得失点差+9!大会前にあまり期待していなかったことを全力でお詫びしたい。


何しろ攻める。とにかく攻めまくる。速攻よし、遅攻よし、ショートカウンター強烈とゴールに迫るバリエーションがとにかく豊富。無失点だけど守備がガチガチに固いかと言うとそうでもないんだけど、とにかく攻めまくるから守備のターンが少ない。サイドバックの攻め上がり回数も相当多い超攻撃型チーム。だから見ていて本当に楽しい。ハーフタイムの時点でグループステージ突破はほぼ確定だったので後半は少し自重するかなと思っていたんだけど、全くそんなことはなかった。後半も攻める攻める。決定機につぐ決定機。あれだけの決定機を積み重ねて3点というのが唯一の反省点かというくらい。





































よく走るし球際闘えるし本当に良いチームだと思うけど、やっぱり10松岡くんと7木許くんが別格。






ボールを持った時の落ち着きが2人とも素晴らしい。絶対に奪われない3列目の松岡くんと遠くが見えててチャンスメイクのパスを何本も出した2列目の木許くん。段違いで2人ゲームメーカーがいるから相手は相当やりにくいと思う。哲平さん、ほれ、ほれ。



明日はノックアウトステージベスト16。勝てば昨年更新したクラブ最高に並ぶ。明日のキーマンは39三上倫広くん、君だ。今日決めきれなかったたくさんの決定機を明日決めきることが出来るかにベスト8から先がかかっていると思う。絶対にやれる!





石橋監督と雅人コーチ。雅人に言われたらみんな走るわな。現役時代の雅人のプレースタイル本当に好きだった。


明日の対戦相手は札幌に決定。もうここまで来たら下馬評は関係ない。今日の試合を観て、やれると感じたよ。歴史を塗りかえたれ!!
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完敗(27節いわき戦)

2023-07-22 23:22:31 | マッチレポート23'
こういう試合をされると先週の熊本がやっぱり疲れてただけなんじゃないかと疑いたくなっちゃうからもっとシャキッとした試合をしてほしかった。


シーズン前に筋肉ムキムキのいわきFCとはこういうチームなんじゃないだろうかという想像そのまんまのような試合をされた。シーズン序盤はそのフィジカルの強さという良さを出す前に組織力で上回られて降格候補筆頭のようなシーズンを過ごしていたけど、監督交代から劇的に良化。戦い方が整理されたのか迷うことなくフィジカル勝負に持ち込んで試合の主導権を持っていかれてしまった。


ただちょっと気になるのは試合中に全くいわきの戦い方に対応出来なかった我が軍の引き出しの少なさ。もちろん精神論として球際で負けんなとは言いたいところだけどそこは相手の土俵なわけでわざわざ合わせる必要はない。実際にアウェイゲームではそういう戦い方に持ち込ませずに勝ったわけだから。一番気になったのは熊本戦に引き続きドカンドカン蹴っ飛ばしまくっていたこと。熊本にはパスワークによるビルドアップでは太刀打ち出来ないからサムエルを使ってその過程をすっ飛ばすというのは戦い方としては理解出来る。なぜいわき対しても同じ戦い方に固執したのか。何となく思ったのは、サムエルの起用とデルランの起用がセットなような気がするんだよ。サムエルの強さとキープ力を使いたいが先にあるんじゃなくて、ビルドアップが得意ではないデルランを使わざるを得ないのでその蹴っ飛ばした先でサムエルに頑張ってもらうしかないという消極的な選手起用に思えて仕方ない。ただそれを差し引いてももはやパスワークでもいわきの方が洗練されていた印象なのでもう完敗以外の言葉でこの試合を表現するのは無理。


いわきはここから良くなっていきそうな雰囲気。嵯峨理久や山下優人ともともとタレントは揃っている印象だし。先制点を決めた山口大輝は先日のU-17アジアカップでも大活躍だった山口豪太(昌平)の兄。


本人も流経大時代は宮本優太、菊地泰智、満田誠、伊藤敦樹、安居海渡等のそうそうたるメンバーがいたチームでNo.10だったからね。野嶽が手を焼きまくった加瀬直輝もウインガ−として存在感抜群。戦い方が整理されてきてまだまだ勝ち点取っていきそうだ。他の昇格ライバルたちも苦しめてね。


何かもう本当によく分かんないチームだ。このタイミングで次節は最も相性の悪いチームと言い切れる山形。あのアウェイゲームで現地にいた人間としてあの日の借りはちゃんと返してよと言いたいところだけど、こんな試合を見せられた後だとそんな強気なことも言えない。ただ周りのライバルたちも順調に勝ち点を積めているわけではないので諦めずにやり続けるしかない。


かぼすユニは良かったな。今までのリミテッドユニフォームの中でも一番好きだな。合わせるのは黒パンじゃないだろうとは思うけど、ソックスまでセットになっててとても良かった。縁起のよくないユニフォームにならないように次節は絶対に勝ってくれ。
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これでいいのだ(26節熊本戦)

2023-07-17 00:28:16 | マッチレポート23'
自動昇格を争うであろう3クラブとの連戦は完敗だった。明確にチームの力の差を見せつけられた。でもそれほどネガティブにならなかったのは力の差があることは既にうすうす分かっていたことだし、他に生きる道があると開き直れたからだと思う。だからこうやって順位が下のクラブからきっちりと勝ち点が取れていればそれでいいのだ。オレたちは大して強くない、でも昇格するんだ、その先に何が待っているかは今は知らん。


ただ謙虚にならんといけないなとも思う。やっぱり熊本が同じコンディションだったらどうだっただろうかという点は頭の片隅くらいには置いておかないといけないと思う。水曜日にJFA TVで天皇杯の鳥栖−熊本をフルで観た。結果を知ってから観たんだけど、少し感動に近いくらいの感情を持った。特に2点リードを奪われながらも激しい寄せと勇敢なパスワークで鳥栖陣内に居座り続けて3ゴールを奪った後半の45分は特筆に値する。我々が絶対に負けてはいけなかったはずの相手に初戦でコロッと負けた一方で、J1クラブにフルメンバーで堂々と立ち向かいベスト16の切符を勝ち取った熊本には尊敬の念を持っている。ただ本来であればもっと大事であるはずの週末のリーグ戦でこういう結果になってしまうところが大木さんの大木さんたる所以なのかなと思うわけで、その辺りにもっとうまく立ち回れる能力というか柔軟さがあれば大木さんは今ごろA代表の監督をやっていてもおかしくないと思うよ。まあそこまで徹底した純粋さがあるからこれだけの力を全てのチームに落とし込めるだろうなとも思う。


スコアは完勝だったけど、ビルドアップに関しては雲泥の差があったと認めざるを得ない。熊本のビルドアップは洗練されていて本当に素晴らしいと思う。一方で西川→安藤→西川でドカーン、西川→デルラン→西川でドカーンばっかり。その結果大分で最もパス数が多かったのが西川幸之介という信じられないスタッツに。これではあまりにも目指している方向性と乖離がありすぎるし、勝ったからいいで片付けられるものではないんじゃないだろうか。ドカーンと蹴った先にいるサムエルも前半は江崎や大西に潰されてほとんど収められなかった。後半になって徐々に収まるようになったのも熊本の選手が疲労からパワーダウンしたからじゃないかと思っている。もう今シーズンは熊本と対戦することもないだろうし、勝てばいいんだろうけどもう少し勇気を持って戦ってほしかったというのが本音。


ネガティブはここまでとして、やっと出たサムエル砲。その前のノムのクロスには少し入りすぎてしまって枠に収め切れなかったけど、次のチャンスは入り込みすぎずにちゃんと調整出来た。今シーズンが始まる前に一番期待していたFWはサムエルだった。だから今シーズン初ゴールが7月16日の第26節というのは想像もしてなかったくらいに遅いわけだけど、とにかく決められて良かったね。そしてそのサムエルと交代で入った伊佐が今シーズン一番なのではと思うようなキレっぷりだった。ダイビングヘッドの美しさと躍動感はもちろんだけど、右サイドで縦に仕掛けてクロスを上げたシーンはちょっと今までの伊佐のキャリアの中でも見たことないようなプレーだった。鮎川の裏抜けを引き出したパスも素晴らしかった。しかしダイビングヘッド決めさせてあげたかった、そう思うくらいに美しい跳躍だったよ....


上夷への信頼感が極限まで上昇している。熊本の天皇杯を観ていて一番恐かったのはやはり2ゴールの松岡瑠夢だった。左サイドからの積極的な仕掛けと迷いなく放たれる豪快な左足のシュートは見事だった。パク・イルギュの好セーブで3本目は防いだものの、同じような形だけでハットトリック決めそうな勢いだった。でも対面が上夷なら大丈夫だと思えるくらいに今の上夷には信頼を寄せている。何度か恐いシーンはあったものの粘り強くそして力強くはね返してくれた。後ろが3枚だろうが4枚だろうがどこでも高水準でやり切ってくれるのでチームとしてこんなに助かる選手いないよ。ゴールはおまけとは言え、プロ初ゴールであそこまで喜びを表現しない選手初めて見たかもしれない。上夷らしくていいと思うけど。


大木さんの熊本はどんな時でもいつもの熊本のままで来てくれるからむしろ与しやすいところがある。これからのシーズンで難しくなってくるかもしれないのは、例えば次節のいわきとか残留を争っているクラブが死ぬ気で勝ち点1を確保しにくるような試合が多発することが容易に想像出来ることだ。特に今シーズンは今の時点で11位の熊本ですら自動降格圏と2ゲーム差しかないので次々にそんな試合ばっかりやってくる。まさに2巡目の対戦の最初で千葉にうまくハメられたような試合が続くことが予想される。そういう試合を勝ちきれるか、例え勝ち点を落としたとしても引きずりすぎないこと。


ひとまず今日はナイス勝利。
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明らかな質の違い(25節清水戦)

2023-07-09 23:50:22 | マッチレポート23'
この敗戦は想定内なので何ら驚きも失望もない。それよりも大事なのはここから。もう今シーズンのJ2において上から数えて4番目以下であることはこの2週間ほどで嫌ってほど見せられたのでそれはもう仕方ない。だけど今シーズンは6位でも上がれるかもしれないわけで、自分たちより下の順位のクラブとの対戦でしっかりと勝ち点が取れればまだ可能性はある。


あらゆる局面で清水の質が上回っていた。3バックで対策がハマるとかもうそういう次元じゃなくてシンプルに清水の方が強かった。いま大分の選手の中でも一番好調と言っても過言ではない上夷をエリア内であっさりと振り切ってしまうカルリーニョス・ジュニオの突破とかが象徴していたと思う。うまいとか強いとかそういう部分で上回られてしまうのは仕方ないと思うんだけど、真夏の連戦で試合が重たくなることが想定されるわけでおそらくそれを見越して序盤にラッシュをかけてきて先制点奪ってしまうような賢さの面でも上回られてしまってスコア以上の完敗だなと思う。後半キックオフから同点まではうちの時間帯だったと思うけど、終ってから冷静になって振り返ると90分での配分の中で転がされていただけのような気もしてくる。


ノムのボランチ起用。確かにボールがよく回っているようには見えたし、実際にゴールも決めた。ゴールの形はここ数試合の中でも一番良い形だったと思う。でもボランチって当然のことながら2列目よりも守備のタスクが重要になってくるわけで、決勝点の乾のドリブルに対してのノムの動きはあれでいいのかどうしても疑問に思ってしまう。乾がドリブルを開始した時点で最も近くにいたノムがなぜかどんどん遠ざかっていき、完全に最終ラインに任せる状態に。当然飛び込めない羽田はズルズルと下がりゴールを許すことに。ノムに守備の強度を期待するのが難しいのは分かるんだけど、そこを受け入れた上での起用だとしたら毎試合3点取れるくらいじゃないとこの起用は正解とは言えないと思う。


西川のミスは痛かったけど、前節のミスと比べて今日のミスの方がまだ仕方ないかなと思う。今日のは戦術を遂行する中で起こったミス、前節のはシンプルな技術的なミス。ただもう代えていいタイミングだと思うよ。本人にとっても納得感のあるタイミングだと思う。


磐田戦に続いてまたもや静岡県のクラブからゴールを決めた松尾。来月もホームで藤枝戦があるので期待大。ゴールシーンの飛び込みもすごく良かったけど、前半最大のチャンスのきっかけとなった飛び出しはもっと良かった。クイックネスで対面の相手よりも前に出てスペースでボールをもらう。今の松尾が一番活かせる形だと思う。J1とJ2の違いがあるから一概には比べられないけど、井上健太のルーキーイヤーと比較しても十分によくやってると言える。


強いチームには勝てなくてもその他のチームに勝てばいいと楽観的に考えたいとも思ったけど、自動昇格枠は2つしかないわけで町田、磐田、清水のうち少なくとも1つはプレーオフに回ってくるのは確定なので楽観もしてられないなと思い直した。やっぱり清水とか磐田の取りこぼしに期待して自動昇格狙うしかないかもな。
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