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Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

試合運びが残念すぎる(6節栃木戦)

2024-03-24 16:35:22 | マッチレポート24'
羽田のスリップは仕方ないと思う。こちらにも相手のスリップからいただいた決定機はあったわけで、それを新太が外したことがこの結果に繋がっただけ。決めた栃木に勝ち点3、外した大分は勝ち点0。ただそれだけのこと。


前半は組織がよく機能していたと思う。相手陣内での即時奪還あり、蹴らせて楽々回収ありで試合の流れは完全に握っていた。チャンスも作れていたし、決められなかったことが全て。連戦のアウェイゲームで後半がグズグズになることなんて火を見るより明らかだったわけで、新太を筆頭に支配した前半のうちに決めきれなかったから負けた。後半も決まらない方が信じられないようなシチュエーションが2〜3回。そうこうしているうちに決定的なミスから失点して終了。試合運びがヘタクソすぎる。


栃木には悪いけど勝たなきゃいけない試合だったよ。どんなにヘタクソな試合運びをしたとしても最低でも勝ち点1は取らなきゃ。中川、香川の動きが良くないので也真人、茂平の不在が悔やまれる。特に香川はずっと良くないのでそろそろ外したいところだけど薩川の起用を1列前にこだわっている片野坂さんだと変えないだろうなと思う。右に茂平を置ければ左に野嶽でもいいと思うんだよね。


悔しそうではありながらも試合を支配したことについては少し満足げでもあった片野坂監督の試合後インタビュー。「決定機の数はこれで十分」ってなかなか言えないと思うんだよね。鹿児島戦、栃木戦と相手との力関係もあるとは思うけど、徐々にやりたい形みたいなのはおぼろげに見えてきたように思う。次節岡山戦が序盤の山。岡山に対してどこまでその色を出せるかで今の完成度がハッキリと分かるでしょう。もうこういう試合はこれで最後にしていただきたい。
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高さは正義(5節鹿児島戦)

2024-03-21 00:36:55 | マッチレポート24'
J3だった2016シーズン以来の対戦となった鹿児島。昇格クラブとは言え、既に2勝をあげていて前節は昨シーズンのPO進出クラブである千葉から4発大勝とあっさりとカテゴリーアップの壁を乗り越えている感が試合前からあった。試合開始後すぐにゴールキーパーから繋ぐと見せかけて一気にどーんと蹴り出すトリックゴールキックを使ってきて色々と準備してきてそうで嫌だなと感じていたんだけど、そんな心配が杞憂に終るくらいあっという間に先制点が入った。前節うちが清水に対して感じたように、鹿児島の選手は良い選手も多かったかもしれないけどやはり個の質で大分の選手と比較して見劣りする選手がほとんどで組織として上回ったというよりも個の質で試合の大半は決したかなと思う。ちなみに鹿児島の大島監督は試合後のインタビューで大変ご機嫌ナナメでいらっしゃった。個人的な物差しだけど、試合後のインタビューで自らの不機嫌さを隠そうともしない監督は成功しないと思っている。別に愛想良くしろとは言わないけど、自分が見られている職業だということを意識して少しくらいはセルフプロデュースしろよと思う。代表格は山口とかの監督をやっていた上野展裕氏。


連戦で伊佐の疲労もあっただろうからの長沢の今シーズン初先発だったと思う。高さのある長沢起用だからクロッサー適性の高い薩川の移籍後初先発だったと思う。ここまでは容易に想像がつくけど、まさかわずか7分でその薩川のクロスを長沢が頭で決めるとは期待していてもなかなか思わないじゃない。もはや長沢と薩川セットみたいになってきたけど、まさかその2人が同じ幼稚園出身とか想像すらしないわけで何が起こるか本当に分からないもんだよね。今日も左からのクロスを2本頭で決めた長沢。ふとそう言えば左からのクロスを頭で決めることが多いなぁと思って調べてみたら大分移籍からリーグ戦で頭で決めたゴール数が今日の2本を含めて計13ゴール。うち左クロスから9本、右クロスから4本。やはり多いのは多かったけど、「頭は左利きです」というほどではなかったかな。ただクロッサーの内訳を見ると、三竿2本、北斗2本、怜さん1本、藤本1本で、昨シーズン上夷が右サイドに入るとその上夷から2本と、本人の得意不得意というよりもクロッサーの質に左右されるのかなと思い始めた。だから薩川という相性の良いクロッサーを手に入れた長沢が今シーズン頭で量産するのではという楽しい妄想が出来ちゃうね。


今シーズン初めての複数得点、今シーズン初めての前半での得点。何がこれまでの4試合と違ったのか。やみくもなハイプレスではなく、トランジション時にアクセントを置いた積極的にボールにアタックしにいくスタイルはプレシーズンに何となく想像していた「2024シーズンの大分トリニータはこんなスタイルなんだろう」というものに一番近かったかもしれない。少しファールが多かったのも、プレスに行くことが目的ではなくボールを奪いきることを目的としている意識がそうさせてしまったと思っている。相手ペナ内で新太が相手CBともつれ合うまで競ってファールを取られた後に真剣にレフリーに文句を言っている様子を見て、高い位置でのボール奪取が目的なんだろうと強く感じた。まだまだ粗さも感じるしもっと組織としての成熟度の高いチームを相手にしたら簡単にはがされたかもしれないから何とも言えないけど、片野坂さんが作りたい一つの形ではあるんだろうなと思う。このスタイルに適性のありそうな伊佐や中川が先発していなくてもこれくらい出来たんだから今後の可能性は感じるね。


ゴールが決まれば選手の体も動く、走れる、球際で勝てる、相手のシュートに対して体を投げ出せる、そんな典型のような試合だったと思う。これで良い方向に進める保証なんて何もないけど、やはり勝つことは大事。まずは次々節の岡山戦が序盤の試金石になるだろうからそこに万全の状態で臨めるよう次の栃木戦も勝ちたい。
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完敗(4節清水戦)

2024-03-16 22:14:20 | マッチレポート24'

素晴らしいお天気だった日本平。風もなく暖かくて富士山もスタジアムからバッチリ見えた。そんな素晴らしい観戦環境とは対照的に肝心の試合は完全なる敗北でしかなかった。


開幕からの数試合から判断して前節大敗したとは言え清水から簡単に勝ち点が取れるとはもちろん思っていなかったわけだけど、思っていた以上に何も出来なかったという印象の試合だった。一番狙っていたゲームプランは新太や長沢を投入するタイミングまで我慢してラスト20分程度で勝負をかけてあわよくば勝ち点3、というものだったと思う。前半10分にゴールキックのボールをノムがハマタローに戻すシチュエーションがあって、まるで相手チームにやるようにボールを投げて渡さずにその場に置いて時間をかけたシーンがあった。それを見て前半はスコアレスで進めたいというのがチームの共通認識だというのがハッキリと分かった。他にも守備が第一優先で攻撃は二の次と取れるプレーもいくつもあってプラン通りに試合は進められていた。それだけに先制点は痛かった。何が狙いかはいったん置いておいて今のチームは繋ぐことによるリスクを極力排除している。そこに起因する失点数の少なさと得点数の少なさという現象があるわけだと考える。だからあそこでパスを引っかけてしまう香川のミスは痛恨すぎるわけだよ。それ以外にも香川はこの試合で精彩を欠くプレーを連発。ここまで香川→薩川の交代はせずに薩川を一列前で使ってきた片野坂さんだけどさすがに後半15分という早めのタイミングで動かざるを得なかった。ただ残念というか、悩ましいのは交代で入った薩川のプレーも全体的にあまり良くなかったこと。





高さでも強さでも完全に伊佐を封じきった住吉ジェラニレショーン。水戸からステップアップした広島ではうまくいかなかったみたいだけど、J2だとその存在感は際立ちそうだね。国士舘大の頃と比較すると明らかに体に厚みが出てたし、しなやかさというよりはゴツさの方が全面に出てたかな。ハマタローのスーパーセーブ2連発に救われたけど、セットプレーでも1人だけ完全に異次元の高さで合わせてた。伊佐のところで全くボールを収められなかったことがこの試合で劣勢の時間帯が長かったことのまず最初のポイントだっただろうなと思う。


失点は仕方ないにしても終盤は逆襲に転じてほしかったところだけど、最後まで得点の香りは漂わなかった。長沢も有働も小酒井も交代で入ってきた選手の動きがことごとく良くなくこれではゲームプランの遂行は難しいよなと思わざるを得ない。アディショナルタイムに長沢が真ん中で待っているにもかかわらず最後に小酒井がグラウンダーのパスを選択して引っかけられてカウンターを食らったシーンが象徴してたと感じた。個の質で圧倒されてしまったという捉え方も出来るかもしれないけど、もうちょっと可能性の感じる試合をしてほしかった。


We are on the right path.

海外選手のSNSなんかを見ているとちょいちょい見かけるフレーズ。直訳すれば「我々は正しい道を進んでいる」。負けとか引き分けとか欲しかった結果じゃなかった試合後なんかによく使われる表現だなというのが個人的な感覚。結果は残念だったけど、進むべき道は見えている、続けていこうみたいな感じかな。今シーズンここまでカップ戦も含めて5試合を観てきたわけだけど、結果が出ないことよりもこの雰囲気を感じ取れないことの方に不安を感じるんだよね。2017、2018シーズンは我慢すべきポイント、導き出そうとしている道筋が明確に感じ取れた。どうしてもそこと比較してしまうから良くないのかもしれないけど、今の状態を We are on the right path. だと自信を持っては言えない。たかが4試合、されど4試合。片野坂さんの言葉や目の前のチームが繰り広げているサッカーから必死にヒントを探し続けるしかサポーターに出来ることはないわけで、中3日でまたすぐに試合はやってくる。



しらす丼うまかった。
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謎解きを楽しむようなシーズン(3節藤枝戦)

2024-03-11 21:35:19 | マッチレポート24'



とにかくひとまず片野坂さんが笑顔で試合が終われて本当に良かった。前節の記事の1枚目の写真との表情の違いに勝負の世界の厳しさを知る。勝って良かった。


試合から受ける印象はこれまでの2試合と大きくは変わらず。狙いや意図が掴みづらく、いま目の前で繰り広げられている状況はうまくいっているのかどうかすらもよく分からない。片野坂さんの真後ろあたりの席だったので注意深く様子を見ていたけど、悲観的なリアクションや表情はなく、とりあえずこのままで大丈夫そうだなと思いながら試合を観ていた。ただ試合が終ったいまも本当の狙いはどこなんだろうというのは分からないまま。もしかすると片野坂さんが仕掛けてくる謎解きを楽しみながら一喜一憂するのが今シーズンの過ごし方としての醍醐味なのかもしれないと思ったり。



まずは藤枝が昨シーズンまでと少しニュアンスが違ったかなと。もっと保持に全振りしているようなスタイルだったけど、この試合ではどちらかと言うと早く(速く)て強い寄せにポイントが置かれていたように感じた。だから藤枝の寄せが元気だったうちはかなり手こずっていたし得点どころかシュートの香りすら漂っていなかった。我慢強く進めて前半の終盤には攻め込める時間帯も出来てきた。ただ狙い通りかと言うと被決定機もあったし、何とかスコアレスでハーフタイムにたどり着けたというのが感想として正しそうだ。藤枝の須藤監督は主力を抜かれても抜かれてもちゃんとしたチームを作ってきて本当に優秀だと思う。選手名鑑のアンケートで注目クラブにジローナとレバークーゼンという今シーズンのリーガとブンデスを席巻する2クラブを挙げていておそらく研究熱心でもあるんだろうなと感じる。今も甲府から藤枝に毎日通っているらしいので、藤枝のクラブ規模が今のままなら甲府の監督にステップアップするのも時間の問題ではないかと思う。



得点シーンはトリテンでも取り上げられている通りに伊佐のスローインと中川のポジショニングが全てだったと思う。藤枝の選手はおそらく伊佐が投げると思っていなかったと思うし、オフサイドポジションからスッと出てきた中川の動きの絶妙さが藤枝守備陣を混乱させていたと思う。ねじ込んだ堅心もナイス。この試合では特に中盤でのボール奪取で堅心以上の存在感を示した将輝。ボランチの前とか後ろとか関係なく2人にはBOX to BOXでの全ての仕事で目立ってほしい。アカデミー出身4年目と2年目で組むダブルボランチなんて夢がありすぎて心の底からワクワクするわけだけど、だからこそもっと強くもっと結果を掴みたい。


この試合でうまく進めたと思うのはリードした後に攻勢を緩めなかったこと。相手の圧がさらに強まる状況で逃げずに押し返したこと。3試合通じてとにかく蹴るなという印象は間違いなくあるわけだけど、この攻勢を続けた時間帯に確実に相手のプレッシャーラインは高くなった。たった1本だけど、そこでハマタローが蹴らずに踏みとどまり相手の前線2枚の間を通して堅心にパスをつけたシーンがあった。これで完全に盤面はひっくり返り藤枝の選手は背走せざるを得なくなり、さらにそこに堅心から香川へ素晴らしい裏のパスが出され最終的にCKを獲得した。その直後に将輝がハマタローに向けて大きなアクションで拍手を送っていた。この一連の流れを見て、チームとして決して蹴りたいわけじゃないんだなというのは感じた。ただおそらくそこを徹底する、そこに固執するようなサッカーがしたいわけでもないんだろうなというのも感じるわけで、本当に謎解きのようだ。謎は解けなきゃイライラするかもしれないけど、勝ち点を積み重ねながらの難解な謎解きなら大歓迎だ。



新太の離脱が長期化しなくて本当に良かった。新太も1トップが適性ポジションではないと思うけど、そんなことは意にも介さず献身的に動いてくれた。投入早々わずか1分くらいで2本シュートを放ってしまうところこそ新太の魅力。新太が引っ張るこのチームをもっともっと押し上げたい。





藤枝で一番見たかった浅倉廉。静岡学園時代に選手権で見てからずっと注目していた。コロナがあったりで結局拓殖大時代は一度も見られなかったけど、やはりちゃんとプロになった。当り前かもしれないけど、静学の頃よりドリブラー色は薄まっていたけど、狭い局面でも何とか仕事をしようとするその姿勢は相手としてはとても嫌だった。



1週間で2度目の元チームメートとの再会となった小酒井新大。藤枝の24永田貫太とは中京大の同期。昨シーズンの中京大の9番が永田貫太で10番が小酒井新大(ちなみに11番は有働夢叶)だった。昨年の5月に小酒井&有働が見たくて初めて東海学生リーグを観に愛知県まで足を運んだ。残念ながら2人とも不在だったんだけど、その試合で眩いばかりの光を放っていたのが永田。縦突破から鋭い切り返しで相手DFを振り切ると右足一閃。ものすごい勢いでサイドネットに突き刺さると隣で見ていた興國の高校生たちも感嘆の声をもらしていたくらい。昨日の試合でも縦突破で危ないシーンを作られて本当に肝を冷やした。ヒョンウはもちろん、熊本が獲得した古長谷千博(常葉大)、藤井皓也(中京大)、富山の碓井聖生(中京大)と東海学生リーグからのプロ入りが急増していて目が離せない。



野嶽が挨拶しているのは梶川かな。ちょっと接点が見つけられなかったけど。



香川が挨拶しているのは養父コーチかな。ここは長崎繋がりだろうね。



ハーフタイムのトークショーに出てきた鈴木惇。たった1年の在籍だったけど惇もインパクトを残した選手だったよね。昨シーズンで引退したみたいだけど、惇こそ賢そうだし第二の人生は何をやっても成功しそうだ。



大分の試合で藤枝に来るのはJ3だった2016年以来だけど、ここはSBSカップで何度も来ている大好きなスタジアム。遂にバックスタンドも完成してさらに素晴らしいスタジアムになった。入場者数が26百人と発表されて耳を疑ったけど、もっと入ってたと思うんだよな。どこかのゲートから入場した分のカウント忘れたりしてないかな。藤枝が「蹴球都市」たる所以は今のところはMYFCではなく、藤枝東であったり、藤枝明誠であったり、藤枝純心であったり、全国自治体サッカー選手権7連覇中の藤枝市役所サッカー部だったりだと思うんだよ。スタジアムの改修を機にスタグルも充実したし、クラブとしてはここをきっかけとして奪われるだけの立ち位置から脱したいと思っているはず。ポテンシャルはきっとあると思う。



大分ゴール裏側の山。いかにも杉っぽいし天気も良かったしかなりの花粉を覚悟していったけど、この日は結局ほぼ症状は出ず。快適な観戦だった。来週の清水も天気良さそうだし、今度こそやられるかもな。





試合後は西川幸之介が宣伝していた助宗食堂へ行ってみた。名物のミラカン(あんかけスパゲッティのこと)をいただいたけどめちゃくちゃ美味くて一瞬で平らげてしまった。藤枝東のすぐ近くで西川くんを始め多くの藤枝東サッカー部員のフィジカルを作ってくれたのはここの一皿なんだろうなと有難くいただきました。お会計を済ませて西川くんがサインを書いたグローブの写真を撮っていたらお店の人から「大分の方ですか?」と聞かれて話をしていると、何と大分サポーターからはお代をもらわないように西川くんから言われていると支払った代金を戻されてしまった。そんなつもりで行ったわけじゃないので何か申し訳なかったけど、この払えなかったお代は西川グッズを買うしかないので今シーズンはGKユニの発売を強く希望したい。この代金は西川幸之介のために使いたい!!

お店の方とすごく良い関係だなと思ったんだけど、グローブに書いたサインの食堂の「堂」の字が間違ってるらしくお店の方にいじられてて西川くんにすごく親近感がわいてしまった。あんなに賢そうなのに!
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深刻な得点力不足(ルヴァンカップ1回戦北九州戦)

2024-03-07 22:26:52 | マッチレポート24'

決定力不足と書くと決定機までは作れていますというニュアンスになってしまうけど、今はそこにも至っていないくらいの得点力不足。頑張ってはいたと思うし不甲斐ない内容だったとは思わないけど、得点が生まれそうな雰囲気があったかと言えばそれはほとんど感じられなかった。最もゴールに迫ったのが一番最後のパワープレーからの宇津元のシュートという一歩間違えればチームの作り方や目指している方向性が間違っているのではと思われてしまうような状態が今だ。90分×2と120分で計300分でゴールなし(長沢のはオフサイド)。怪我人が多いというエクスキューズはあるものの、リーグ戦が4試合少なくなった今シーズン。チームの成熟をそんなにゆっくりとは待っていられない。片野坂さん、どうするよ。



トリテンを読むとTMでも試していたみたいで突拍子もない起用ではなかったようだけど、それでも松尾がスタメン入りしていながらだったので有働夢叶のSB起用は驚きだった。ただ片野坂さんは松尾をアタッキングポジションでのサイド起用をしたそうなので松尾のSH起用ありきで有働のSBスタメンが決まったんじゃないかなと思う。苦しい台所事情を象徴するように選手交代の度にポジションを変えさせられていたけど常に矢印が前を向いているところに期待感が持てた。加入発表からかなり時間が経ったことやいきなり重たい役回りだったことで何だかデビュー戦の感じはなかったけど、ひとまずプロデビューおめでとう。



逆にあっという間のプロデビューとなった木本真翔。広島相手にもそこそこやれてたからいきなりでも期待感しかなかったわけでそれなりにはやれてた。ただインパクトを残したかというとそこまでではなくさらなるレベルアップが求められる。再来季加入が決定したばっかりの大学2年生にする評価じゃないことは百も承知だけど、それでもいまチームがこんな状況だからこそチャンスだと思う。特に前の選手は。インパクト残しにいこう。



3人のプロデビューの中で一番好印象だったのは松岡颯人。アカデミー時代も高いキープ力が目立つ選手だったけどその特徴が昨日の試合では出せてた。プロの選手に囲まれるとやはりサイズの差は隠しきれないわけだけど、それでも果敢に挑みプレスをかわしきるシーンは一度や二度だけじゃなかった。2列目&3列目どちらでもいける柔軟性、プレースキックを任される高いキックの質。楽しみな要素が盛りだくさんだ。久しぶりにルーキーイヤーからユニ買おうかなと思わせてくれる選手だ。



小酒井新大も良かった。インカレで一度見ていたのでボール扱いのうまさとかは驚きはなかったけど、意外と前のめりなプレースタイルなんだなというのを感じた。ロストシーンも多かったけど、チャンスメイクとの差は紙一重だったと思う。堅心や将輝とは特徴が違うので今後出場機会を増やしても何ら不思議はないと思う。


決勝点を決めた渡邉颯太と小酒井は草津東の同期。目の前でド派手に活躍されて悔しかったと思う。やったろうぜ。


おそらく週末の藤枝戦で使いたい(使える)選手を先に決めてからこの試合のメンバーを決めたと思うので、この試合の戦術等を単品で考えても仕方がないように思うので、個人評価だけにとどめておきたい。きっと良くなると信じているし、この苦しい状況をチーム全体で乗り越えたい。



永井龍も32歳。今シーズン完全移籍した北九州で国内8クラブ目。おそらくそのキャリアの中でも大分での在籍期間が一番短かったと思うけど、素晴らしい選手だったし今でもその動向を気にしてしまう選手。まだまだ長く頑張ってほしい。



Jリーグの審判交流プログラムで来日したアメリカチームのセット。けっこう期待していたんだけど、イマイチだったかなと感じた。一番気になったのはイエローカードを出すスピード。まあ、決めたんならとっとと出せばいいとも思うけど、あまりにも脊髄反射的な出し方は選手の印象も良くないんじゃないかなと思った。



今シーズンから北九州の監督に就任した増本浩平監督。横河ユースの監督をやっていたので名前は知っているレベルの監督だったけど、遠くからの見た目が宮本恒靖にしか見えない点には不安が残るものの、かなりやりそうな監督だという印象を受けた。41歳と年齢も若くちょっとマークしておきたい。








今回初参戦となったミクニワールドスタジアム。完成してから大分と北九州のカテゴリーがすれ違ってきたのでなかなか訪れる機会がなかったってのもあるんだけど、個人的には2020シーズンの第2節アウェイ鳥栖戦の翌日に予定されていた北九州の試合をハシゴする計画で飛行機もホテルも全て手配済みだった。めちゃくちゃ楽しみにしていたけど、ご存知の通り2020シーズンは第2節以降コロナで全てキャンセル。当時は本当にガッカリしたし、だから今回はなおのことやっとやっとの念願が叶ったという感じ。専用スタジアムなのでその臨場感が素晴らしいのは言うまでもないんだけど、このスタジアムの最も素晴らしいところはアクセスの良さにあると思う。まずそもそも日本において新幹線のぞみの停車駅であるという点で圧倒的な優位性があるわけだけど、そこから徒歩圏(それもわずか10分)。この条件だけで満たしているのは日産スタジアムとシティライトスタジアムとこのミクニワールドスタジアムだけ。さらに昨日実際に行ってみて驚いたのはその10分の徒歩コースのうち半分以上に屋根があるということ。個人的にはスタンドがぶつ切りで連続性がないところが美しさという点でマイナスかなと思うけど、実用性においては非の打ちどころがないスタジアムだ。こんな素晴らしいスタジアムがありながらギラヴァンツ北九州が集客面でも成績面でも低迷している理由が全く分からないわけだけど、クラブが強くなっていくにあたってスタジアムの総合的な魅力が必要不可欠な要素となる時代はもうすぐそこまで来ていると思うので、何度も言ってるけど山の上のワールドカップレガシーのその次について議論すら存在しないことは我が軍にとって不安でしかないと思うんだよ。


昨シーズンのアウェイ岡山戦以来7ヶ月ぶりの現地観戦となったわけだけど、やっぱり現地で観ないと感じられないことたくさんあるよなと再認識した。7ヶ月ぶりだったのに、今度はここから10日間で3試合観戦予定と振り幅がデカすぎる。でもその振り幅のデカさは片野坂さんのチームへの期待のデカさとイコールだと思ってる。まずは藤枝戦絶対に勝とう。
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スタートダッシュ失敗(2節横浜FC戦)

2024-03-02 23:16:59 | マッチレポート24'
開幕ホーム2連戦は2分けで勝ち点2。1勝1敗よりも劣るわけで及第点には至らずスタートダッシュには失敗した。


鮎川、池田に続き今節は新太も欠場と苦しい台所事情は続く。昨日U-18から2名の2種登録が発表され、これはおそらく来週のルヴァン対策と予想される。厳しい言い方になるけど今日3〜4回のプレー機会があった佐藤丈晟はその全てでミスかもしくは対面の相手に負けていたのでまだJ2のリーグ戦でやれるレベルではないと思う。つまりチーム内ではメンバー入りのための競争は行われておらず出られる人から順に選ばれているような状態なんじゃないかと思う。こればっかりは早期回復を願うしかないので何とかチームがギリギリ耐えられてる間に戦える陣容になってほしい。


開幕戦の仙台戦と似たような渋い内容。仙台戦の長沢のゴールはオフサイドだと思うので開幕から2試合で実質ノーゴール。第一次片野坂政権を思い出すとちょっと寂しい数字だ。前半に即時奪還に成功しかけたシーンが2回ほどあったけどそれを戦術の柱にしようというほどではなさそうだし、かと言ってボールを大事にして敵陣侵入を試みるような姿勢も見られない。点が取れないこと以上にチームが目指そうとしている方向性が見つけられないことの方にもどかしさを感じる。片野坂さんの言葉から必死にどういうことを目指そうとしているのか探し出そうとするけど、これといったヒントも見当たらない。やりたいことはあるけど人のやりくりでそれどころじゃないという感じなんだろうか。


今日良かったのは前半途中から後半に横浜FCのトリプルチェンジで主導権は奪い返されるまでの数十分間で試合を支配出来たこと。やはりまだ第一次片野坂政権から見る側の頭がアップデート出来ていないので、ボールを握って主導権も握れるサッカーの方にどうしても安心感を感じてしまう。野嶽であったり、将輝であったり、堅心であったり単発で良いプレーはあるものの組織的とは言いづらくかつ流れとなって続くこともない。良くないながらも飛び道具なり、個の暴力なりで何とか勝ち点3を取れてしまうようであればそれでいいんだけど、この2試合はそれも出来なかった。


ハマタローは見事に前節のミスを取り返した。勝ち点直結のスーパーセーブ。一方でPKについては横浜FC側の人選ミスの感も多分にある。もう決して人材を潤沢に抱えているとは言い難い千葉がアカデミー出身の22歳の選手を岡山に続き同カテゴリーの横浜FCに完全移籍で放出したということは現状での櫻川ソロモンの力は推して知るべしなわけで、キックが巧みな福森とか外国籍選手とか他にもいたと思うけど。まあ、うちは助かったのでどうでもいいけど。


入場者数は第2節にしていきなり開幕戦から50%超の減少と状況は苦しい。土曜日14時キックオフでこれなので結果で目立つ以外に解決策はないように思える。あと横浜FCのユニフォームサプライヤーがプーマに変わっていたことで思い出したんだけど、今シーズンの大分のユニフォームは青パンツに戻してほしかった。21年シーズンに黒パンツを導入した時は新鮮で良いと思っていたけど、あれから降格、昇格失敗、昇格失敗と結果だけを見れば最悪の3年間を過ごしてきたわけで心機一転パンツの色はかつての青パンツに戻してほしかった。


仙台や横浜FCはシーズン最後まで自動昇格を争うライバルだからという淡い期待もないわけじゃないけど、それが分かるのはもっとずっと先だしね。次は週中にルヴァンをやってから7日間で静岡連闘というメンバーが揃わないチームには非常に厳しい日程。ここは乗り越えたい。
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全貌は見えなかったシン・カタノサッカー(1節仙台戦)

2024-02-25 22:57:11 | マッチレポート24'
大分トリニータを愛する皆さま、あけましておめでとうございます。


第二次片野坂政権はドローでの幕開け。


1月31日に宮崎で観た広島とのTMとあとはわずかな文字での情報収集しか想像をふくらませる材料がなかったから今日のスタメン発表は本当に楽しみだった。広島戦の1,2本目がおそらく1stチームで、3,4本目が2ndチームだったと思うんだけど、そこから変更があった、というよりもいなかったのは鮎川、池田あたりなのでこの辺が事前に出ていた負傷者ということなんでしょう。大体予想通りという感じもありながら、意外だったのは藤原のサイドバック起用。野嶽がベンチ入りして使えるにも関わらず藤原を先発で起用した意図は何だったんだろうか。試合中も注意深く見ていたけど結局分からずじまい。途中の選手交代でペレイラがアウトして安藤を左CB→右CBにスライドさせて藤原を左CBに入れるという配置替えでCBの序列が全く分からなくなってしまった。


個人的に広島とのTMで一番良かったと感じたのは安藤。アグレッシブで体も動いていて広島のピエロス・ソティリウをほぼ完璧に抑え込んでいた。今日もミスらしいミスもなく、安藤を軸に回していきそうだなというのは感じた。











ハマタローについては急遽スタメンが回ってきたという点については割り引いて見てあげなければいけないけど、かつての片野坂さんのチームのようにおそらくGKに守備局面以外では多くは求められていないだろうから、厳しい評価にならざるを得ない。個人的にはキョンゴンに頑張ってほしいと思っているけど、チームにとって一番いいのは正GKがどんと座っている状態だとは思う。


「オレがやってやる」という姿勢を分かりやすいほど分かりやすく見せてくれた堅心。同点ゴールに繋がった素晴らしい縦パス(薩川はオフっぽかったけど)もあれば、相変わらずの閃いたように突然出す雑なパスもどっちも見られた。ポジションを考えるとあまりアグレッシブすぎてもちょっと恐いけど、そういう姿勢でいてほしいと思える選手。気持ちの出し方についてはちょっと方向性を見失ってるような感もあるけど、まぁまだ若いしね..


長沢さんは本当にありがとう。もうこの勝ち点1だけでも感謝してもしきれない。「ふざけんな」って思いもきっとあったと思うけど、プロフェッショナルに徹して開幕戦から結果を残すあなたは本当に素晴らしいよ。


個人評はこの辺にして果たしてシン・カタノサッカーとは何なのかという点。事前の触れ込みもそうだったし、宮崎で観たTMもそうだったようにシン・カタノサッカーの肝は「即時奪還」だと思っていた。単純なハイプレスではなくトランジション局面における即時奪還こそが片野坂さんのやりたいことなんだろうと。広島相手にもかなりゲキを飛ばしながらアタックさせていた。しかし開幕戦で蓋を開けてみれば、とらえどころのない特徴のないサッカーだった。相手のミスを除けば数えるほどしか相手陣内で奪還したボールはなかったと思う。TMではチームにやり方を落とし込むためにあえてその部分を強調していたということも考えられるけど、それにしても今日の試合ではその色は薄かった。ただGKも最終ラインもあまり躊躇なく前線に大きなボールを蹴るし、第一次片野坂政権時代のボール保持にこだわったサッカーは一度忘れた方がいいのかもしれない。個人的にはチームに迷いが生じた時、成績が伴わない時に立ち返るところが分かりやすいチームほど立ち直りやすいと思ってるんだけど、そういう意味ではすごく抽象的なサッカーだったなという印象。


ポジティブな部分は56分のトリプルチェンジで明確に試合の主導権を握れたこと。この流れのまま同点ゴールが奪えれば本当に強いチームということになるんだろうけど、まだそこまでではないけど選手交代とはこうあるべきというしばらく忘れていた感覚に少し高揚した。


今日の試合だけではよー分からんというのが正直な感想。これくらいパッとしないのが開幕戦らしさだとも思うし、だからこそ勝ち点1が拾えたのは本当に大きかったと思う。トリテンで少しずつ狙いだったり出来なかった部分が分かってくると思うので、少しずつチームを掘り下げていきたいと思う。

今年も始まりましたな、長いシーズンが。
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2023年のサッカー

2024-01-07 00:09:48 | トリニータ
今年1発目の更新。毎年大晦日に書いている恒例記事、、と書き始めたところで去年も年を越してから書いていたことに気が付いた。年々このブログの扱いが雑になっている気がするので今年はちゃんとしようと思う。

現地(スタジアム等)観戦数 54試合(前年比+9試合)
映像(テレビ等)  観戦数 118試合(前年比▲52試合)


・公式戦でキックオフ1時間半前に会場変更
・毎年の楽しみ帯広遠征が最後に
・平日13時30分キックオフ
・大分トリニータレディース初観戦
・英国遠征

昨シーズンの現地観戦のトピックはこんな感じでしょうか。とにもかくにもコロナ禍からの完全復活が今シーズンという感じかな。観戦出来るのかなとかいちいち調べずに堂々と観に行けるようになったのは2023年になってからだったよね。9月に宮城に総理大臣杯を観に行った際にとんでもなく雨が降っていてただでさえテンションがミニマムまで下がっていたのにキックオフ1時間前に20kmも離れた会場に変更になるという観戦歴20年超の自分でもさすがに初めての体験をした。幸いにもレンタカー移動だったから対応出来たけど公共交通機関移動だったら間違いなく終っていた。直近だと息子と2人で行った英国遠征。約1週間の行程で5試合も観戦するという大満足で大充実の遠征だった。選手たちは大変だと思うけど、毎日のように試合が開催される英国の年末は観戦者側からすると天国のような時間だった。改めて英国のフットボール文化が好きだと実感したしまだこれからも足を運び続けたい。


大分トリニータ(トップチーム)の現地観戦は8試合。昨年13試合でこれまでの最少を更新していたわけだけど、今年もその記録を大幅に更新。理由は明確なのでもう後ろは振り返らず、今年はちゃんと大分トリニータに向き合いたいと思う。


【ベストゲーム】
昨シーズン現地で観た54試合の中からベストゲームを選出。

2023年12月9日 高円宮妃杯U-15女子サッカー選手権1回戦 セレッソ大阪ヤンマーガールズ(0-0)日テレ・ヴェルディメニーナ

かなりコアな大会からの選出となったけどこの試合は本当に面白かった。前述の通り、今シーズンは大分トリニータレディースの試合をU-15ながら初めて現地観戦した。その次の試合でたまたま観たという巡り合わせでしかなかったわけだけど中学年代の女子でこんなにハイレベルのポゼッションをするのかというちょっとした衝撃を受けた。


中でもメニーナのボランチ8須長穂乃果が抜群だった。ミスをしない、常に視野を広く持てる、そして創造性も兼ね備えている。これでまだ中学生なのかと思ったけど、後で調べたらもう普通に皇后杯とか出てて少し納得した。将来間違いなくなでしこジャパンにも絡んでくると思うから注目しておこうと思う。



今シーズンは主要大会をたくさん観に行けたしやっぱり何よりも制限なく選べるのが嬉しかった。そう考えるとコロナってホントにクソだったなと改めて思うわ。さて、2024年。アジアカップに始まって五輪があり、Jリーグも少し変わって、夏の育成年代の大会のあり方も変わりそうな1年。今年もたくさん良い試合が観られますように。
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これぞ消化試合(42節群馬戦)

2023-11-18 22:36:57 | マッチレポート23'
消化試合でそのシーズンのベストゲームが出がちなのはもはやあるあるだ。古くは2009シーズンのホーム川崎戦、2013シーズンのアウェイ大宮戦(内容はベストじゃないものの唯一まともに勝った試合)、2021シーズンのアウェイ柏戦。この3シーズンに共通するのは全て降格したシーズン。なぜこれが残留を争っている時に出来ないのかと思うわけだけど、選手たちもそれだけ強いプレッシャー下に置かれながらプレーしていることの裏返しでもあるよね。でもそのプレッシャー下でも出せるプレーがそのチームの本当の力であって残念ながらプレッシャーから解き放たれて良いゲームをしたとしてそれが未来に繋がるわけでもなく、つまりこの群馬戦が2024シーズンJ2第0節として何かを担保してくれわけでもない。良い試合だったと思うけど、これはあくまでも2023シーズンの42分の1。


選手交代にも消化試合感は表れていた。1週間遅れで試合を観たわけだけど、群馬側の終盤の交代選手は軒並み退団が発表されていて記念出場ぽさは拭えない。その観点でいくとこの試合で最も良かった将輝を60分で下げてノムを投入しているわけだけど、あれもしかしてノムも退団なのかなと思ったり。そんなこんなを含めて真剣にはやるけどどちらもシビアに勝ち点を求めていたとは言いづらい消化試合だったと思う。


希望があるとすれば4-1-4-1システム採用後に将輝と堅心が躍動したこと。特にこの群馬戦ではゴールに近いところで良い仕事をたくさんした将輝が目立った。来シーズンはこの2人がチームの中心となるくらいの活躍を期待している。


先制点はまさに「長沢用のボール」。ふんわりクロスをピンポイントで合わせてしまえばDFは競ることすら許してもらえない。今シーズンも1年を通しての活躍は出来なかったけど、要所要所で長沢らしさを見せるのはさすがにたくさんのクラブを渡り歩いてきたベテランらしさがあるなと思わされる。


そしてやはり新太。パス&ゴーでペナ内に侵入、相手GKという壁を利用して将輝へラストパス。仕掛けることの重要性を最も理解しているのが新太だと思う。もともと新太の魅力はパンチ力のあるシュートだと思っていた。実際に前節も今節も決まったものも含めて何本も強烈なシュートを放っている。でも改めてゴールに向けて仕掛ける新太の姿勢こそこのチームに一番足りていなかったことじゃないかなと思い始めている。まあ、素人でもこんな感想を持つわけで他クラブが見逃しているはずはないので移籍してしまったとしてもそれはやむを得ないんだけど、せめてもう一年違う監督のもとで輝く新太が見たい。


2023シーズンは17勝11分14敗の9位で終了。結局得失点差はマイナスから浮上せず。前年よりも勝ち点、順位、得点数、失点数全てで成績が悪化。クラブが昇格が目標という看板を下ろさない限り、ここから3年目のシーズンを同じ監督に託すことは普通に考えてあり得ない。試合後のインタビューで将輝もさも当り前のように「大分はJ1にいるべきクラブ」と発言してしまっているけど、そろそろこの認識を全員で改める時が来ているように思う。もちろんJ1を目指すなということではなくて、もう通算の在籍年数でもJ1よりJ2の方が長いし来シーズンで最低でも連続3シーズンはJ2に在籍することが確定しているわけだから「大分トリニータはJ2のクラブ」っていうのが世間一般の認識だよ。それを当事者たちだけが「大分はJ1にいるべきクラブ」と発信し続けるのはもはやダサい。甲府が天皇杯を獲りそしてACLでも結果を残したり、福岡がルヴァンカップを獲ったりともう我々が地方クラブのトップランナーだった時代は終った。もう一度地に足をつけて本当に目指すべきところはどこなのかをクラブでじっくりと考える時なんじゃないのかな。それでもなお「J1昇格が目標」だとクラブが言うのならそれはサポーターとして後押しをしたいと思う。


8月のアウェイ岡山戦を最後に現地観戦からも遠ざかったし、1〜2週間遅れで見逃し配信を観るとかざらだったのでシーズンの振り返り記事なんて書けないし、こんなシーズンでアウォーズもないなと思うので2023シーズンに関する記事はこれで終わり。ここから新シーズンに切り替えだ!新監督楽しみだぞ!!








哲平さん、アントニオ・コンテもサム・アラーダイスもヴァイド・ハリルホジッチもみーんなフリーだぞ!候補者はあの人だけじゃないはずだ、頼むぞ!!
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シーズン閉幕(41節金沢戦)

2023-11-18 16:13:16 | マッチレポート23'
これまでシーズンが終る時に「終戦」という単語を使ってきたんだけど、ふと「閉幕」の方が相応しいなと思った。開幕戦なんだからシーズンが終るのは「閉幕」だな。


シーズンが始まる前は新スタジアムの栃木と現在の自宅から2番目に近い金沢の遠征は行く予定にしていたんだけど、結局どちらも行かず。数少ない週末の休みは他のカテゴリーの試合を観たいという気持ちを大分トリニータが上回れず。来シーズンは本当によろしくお願いします。


堅心ワンアンカーシステム継続。堅心自体の判断、ポジショニング、パスの質等決してベストな配置だとは思わないけど堅心の成長を促すために多くのタスクを与えて鍛えることには大賛成だ。堅心の周囲がスカスカなので前半の15分までにボールロスト=被シュートフィニッシュという絶望的な展開でアンカーが堅心じゃなきゃこんなシステムとてもじゃないけど受け入れられなかった。その後バランスを修正したのか試合は膠着。DAZNの解説の方も言ってたけど膠着したらミドルで局面を動かすというのは定石だと思うんだけど、あの場面でその意識が堅心にあった上でのあのミドルシュートだったとしたら本当に素晴らしいと思う。このチームでちょっと気になるのはファイナルサードでこじ開けられない展開が続くと必ずと言っていいほど最後の選択をするのが新太しかいないこと。勝負の縦パスだったりクロスだったりいつも新太が最後の決断を下しているように思う。つまり他の選手に勇気がないように見えてしまう。もちろん危ない奪われ方をしてはいけないという判断は尊重するけども、いつまでも決断せずに最後に何でもないパスミスとかでロストすると失望感がこの上ない。こういうところに本当に信頼すべき選手が誰なのかが見えてくるように思うんだよね。そして起点からシュートフィニッシュまで本当に完璧だった2点目。シーズンオフが残念なことになるのは覚悟しているけど、個人的に一番残ってほしいのは新太。


勝たなければシーズンが終る試合で最下位相手に2-2の展開から30分もあったのに1ゴールも奪えないところがこのチームの本当の実力だなと思う。試合を単体で評価すれば面白かったけど、対戦相手の金沢は直近3試合ゴールなし、ホームゲームに限ると3ヶ月もゴール出来ていないらしい。そのチーム相手にきっちりと2点献上してしまい勝てないところが我々の立ち位置。昇格とか本当におこがましい。


その金沢は新スタジアム完成のシーズンを下のカテゴリーで迎えるというタイミングの悪さ。かつて同じようなことをやらかした九州方面のクラブを知ってるけど、そのクラブがいまどうなっているかを思うと金沢も他人事じゃないと思う。クラブにはいくつもターニングポイントがあるし、絶対に逃してはいけないタイミングというのがあると思う。金沢は粘りきれなかったね。それにしても専スタ原理主義者としてはNACK5、金沢の新スタ、ヤマハが流出して入ってくるのがニンスタとかもはや来シーズンは絶望的。さらに50%の可能性で日本平かフクアリという日本最高レベルのスタジアムまでも流出してしまうとかもうこれ以上考えたくない。マジでスタジアムだけならJ3の方が充実している。


ということで最終節群馬戦は消化試合に。
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こういう試合をもっと作りたかった(40節秋田戦)

2023-11-18 16:11:23 | マッチレポート23'
2012年よりも2018年よりも今の方がJ1昇格は遥かに難しくなっているし、今後もどんどん難易度は上がってくるんじゃないかな。そんな中で小手先じゃないチーム強化が必要なのは大前提としてそれ以外にもちょっと精神論に寄ったような勝ち方をどれだけ出来るかが昇格出来るかの分かれ目になっているような気もする。例えばこの秋田戦みたいな試合がもう何試合か必要だったんだろうね。ただそれって精神論と言ったように神がかっているように見せて実は自分たちで引き寄せるもんだと思うし、そういうことが出来るチームではなかったよね、今シーズンの大分トリニータは。


素晴らしい前半、と書こうと思ったんだけど、もうここまで来ると本当にそうか?と思わざるを得ない。清水よりも上位でフィニッシュしたヴェルディを相手にしても試合の入りは攻勢で入れた。でも結果的に勝ち点3は手に入らない。その理由として監督の采配の乏しさだとずっと思ってきたわけだけど、これだけ何度も繰り返すとそれだけでもないような気がする。身も蓋もない話をしてしまえば、もしかするとシンプルにゲーム体力の問題とか。だからもうこの段階においては前半の優位性には何の意味もないのではないかと疑っている。


将輝を1列前に出すワンアンカーシステム。堅心への負担は大きいもののハマれば面白いと思う。来シーズンに向けて堅心の成長をより促すという意味では良いチャレンジだと思う。角度がある位置からのプレースキックも良かったね。バリエーションは少なそうだけど、3回ほどあった機会全て同じような軌道のボールを送ってていてキックの質自体は高かった。左のセンターバックがデルランから香川に変更。結果的にとても良かった香川の起用だけど、おそらく栃木戦のデルランを見て「これはもう使えん」と判断したケガの功名ではないかなと思っている。デルランがケガしたのかもしれないけど、それは知らん。自分が監督ならあんな愚行をする選手危なくて使ってられない。1点目の起点のボールとなった香川のロングパスはサイドバックを本職とする選手ならではのアイデアだなと思った。なかなかセンターバックが本職だとあの位置からゴールに直結するパスを入れようとは思わないんじゃないかな。そして長沢の真骨頂のようなゴール。バイタルエリアで2人に寄せられながらでも、ダイレクトで叩き込むもあり、フリックもあり、そして手前に落としもありとなると相手DFはなかなか捕まえられない。走り込んだ鮎川もタイミング合わなかったものの何とかねじ込んでみせた。連携面は個人的にシーズンベストゴールの上位にランクインさせたい好きなゴール。


そして司のPK。フリーキックの流れの中からのPK獲得だけど、この前の数分間は間違いなくゴールのにおいがしていたしタイトルにもしたけどこういうゴールをもっと決めてこういう勝ち点の取り方をしなければ昇格戦線には絡めないんだと思う。司は少し前に決定機をポストにぶつけて外しているので精神的には楽ではなかったと思う。これまでチームとしてはノムをキッカーにしていたわけでちょうど復帰戦でピッチにいたノムという選択肢もあったとは思うけど、チームとしてキッカーを司に決める過程に迷いはなかったように見えた。そして司のキックの当たりも決して完璧ではなかったと思うけど、それでも決めた。精神論に寄ってでも何でも勝たなければならない、そんな試合をもっと作らなければいけなかった。そんな風に思った1ヶ月ぶりの勝利だった。
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アカデミーから3選手が昇格、大分の未来となれ!

2023-11-13 21:01:35 | トリニータ
シーズンが終わりましたが、まだ3試合書いてない。でもこれだけはちゃんとやろうと思う。出来る限り早く。


8月頃からもうちゃんとこのチームを見ていないので昇格に失敗したことに何の思い入れもないわけだけど、とりあえずクラブが来季に向けてまともな判断をしてくれたということは本当に嬉しい。来シーズンはちゃんと応援しようと思う。タイムリーさは完全に欠いているけれども後ろを振り返るよりも先を見たい、ということで来シーズンもアカデミーから3選手が昇格。本当に嬉しいねぇ。







まず1人目は木許太賀(津久見市出身)。37番は2年生の時、7番が今年。まず一言で「うまい」。ボールの扱いがうまく、ボール保持時にも全く慌てない。シュート技術も高く昨年のクラ選では確か3ゴールほど決めていたはず。グループステージの金沢戦で決めたペナ外からの豪快なシュートを見た時には「あれ、この子ちゃんとうちに上がってくれるのかな?いきなり海外とかあり得るんじゃ?」と心配すらしてしまうくらいだった。なのでまず間違いなく昇格してくるだろうなとは1年前から思っていた期待の選手。適正はおそらく2列目の中寄りじゃないかなと思う。屋敷優成とのコンビネーションで相手を崩していくシーンなんか想像するだけでウキウキしてしまう。











2人目は松岡颯人(杵築市出身)。32番が2年生、そして10番でキャプテンマークが今年。2年生の時も活躍していたけど正直木許くんほどではなかった。ただ1年経って今年見た時は本当に驚いた。急激な成長カーブを描いて中盤に君臨している松岡くんは本当に頼もしかった。ボールを奪われることがほとんどなく長短のパスでチャンスメイクの山を築き上げていく。木許くんを創造性の「うまい」とするなら、松岡くんは安定性の「うまい」。だから2列目に木許くん3列目に松岡くんがどしっと構える今シーズンの大分トリニータU-18の試合は楽しかったのなんのって。適正はセンターハーフとかボランチの3列目。将輝-堅心-松岡の3センターで先発が組まれる日なんかを想像しちゃうよね。たまらんよね。













3人目は正直サプライズだった小野俊輔(大分市出身)。佐藤昂洋や高橋祐翔の例を挙げるまでもなく高卒センターバックで成功するのは本当に難しいわけで、それでもクラブが昇格にゴーサインを出したわけだからやっぱり期待したい。16番が2年生、4番が今年。そしてやはり彼を語る上で外せないのが21年天皇杯群馬戦。保田堅心らと2種登録されベンチ入りした時まだ高校1年生。ディフェンダーというポジションから残念ながら出場機会はなかったものの中学卒業からわずか数ヶ月でプロの遠征に帯同したということは大きな経験だし、クラブからの大きな期待の表れでもある。姓が「小野」で名が「俊輔」、でもポジションはセンターバック。過去に類を見ないファンタジスタセンターバック、大分に爆誕だ!!



アカデミーはクラブの宝。トップチームの状況に関わらず、とにかくアカデミーには金を出し惜しまない。クラブにはこの姿勢だけは求め続けたい。
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まるで大宮戦(39節栃木戦)

2023-11-03 01:29:25 | マッチレポート23'
さっき順位表見たら明日のお昼にある甲府−熊本で甲府が勝つともう昇格を目指すという意味合いでの今シーズンは終了なんだね。まあ明日は仕事だから試合は観られないけど、熊本にシーズンの大目標を託さないといけないのは何か嫌だね。自分たちが弱いのが一番悪いんだけど。


終盤に力尽きて勝ち点を失うという今シーズン何度も見た試合展開。押し込みながら点が取れなかった大宮戦は勝ち点ゼロだけど、この試合は前半に先制点を決めることが出来たから何とか勝ち点1は拾えたけど、同じような展開でもう見飽きたなという印象。


ボランチのところの攻守分業制はうまく機能した感じ。ビルドアップのスタートは羽田に任せて将輝は前での仕事を担当。得点シーン以外でも藤本のさらに前に走り込んでクロスを上げたりとしっかりとタスクを理解して躍動していた。将輝がもう一つレベルを上げるには運動量とか球際の強さだけじゃダメだと思うからこういうタスクをやり切れたことは大きな収穫だと思う。羽田もボールへの関与回数多くビルドアップに貢献出来ていた。


この試合で印象的だったのは実況、解説ともに伊佐の前線での奮闘をやたらと褒めちぎってくれたこと。解説の戸川さんにいたっては67分くらいのやや伊佐が不利な体勢からマイボールにした場面では感嘆のため息をもらすほどだった。伊佐の魅力であるこういうところを分かってもらえると本当に嬉しい。


最近頻発するこういう展開だけど、なぜそうなってしまうのかとやはり考えるわけだけど試合後の監督インタビューでは「選手がボールを持つことを放棄したから」とまとめている。「ボールを持つことを放棄する」つまり「大きなボールを蹴ること」だと思うんだけど、確かに終盤に近づくにつれて香川やデルラン、テイシェイラあたりが大きなボールを蹴ることが多くなってきている。ただそれは時間の経過とともに追いつかないといけない栃木の選手のプレッシャーが強まってくるのは当然のことであってリスクを考慮したら前半などにくらべて蹴る回数は多くなってしまう。ボールを持つことを放棄した理由として監督が挙げているのが①選手のポジショニング(が悪い)、②選手の判断(が悪い)、③選手の勇気が足りないの3つ。( )内は補足だけど、それでもここまで明確に選手に責任を求める監督も珍しいと思うけど、まあそれはいいか。でもここで思い出されるのが先ほどの伊佐のこと。伊佐の前線からの頑張りがあれだけ実況、解説から評価されるということは前半からそれなりに大きいボールの数もあったからではないのか。この試合での伊佐のアウトは73分。大きく蹴っても前線で頑張ってくれる人がいなくなってしまったから押し込まれてしまうのではないかという仮説もとんでもなく外れているわけではないと思う。長沢がどうのというつもりはないけど、伊佐のハードワークが前提で成り立っているビルドアップでしかないのではないかと思えてしまう。


あとこの試合で「ジャッジに若干ストレスを感じた」とかコメントしちゃう監督マジでどうなのよ。終盤とはいえデルランの愚行はレッドカード出されても何の文句も言えないわけであってそれを大甘で救ってもらったにも関わらずだよ。自分がイエローカード出されたからだろうけど感情的なコメントを口走る監督は信頼出来ないよ。あとデルランは矢野貴章が差し出してくれた握手を拒否したらアカンよ。それはあまりにも幼い。


半日後には厳しい現実を突き付けられているのか、はたまた首の皮一枚残して金沢戦に臨めるのか。金沢も降格が決まっているから完全な消化試合になってしまうことだけは避けたい。
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甜麺醤(38節東京V戦)

2023-10-11 00:00:15 | マッチレポート23'


こんな何とも言えない試合の後は甜麺醤をバッチリ効かせた回鍋肉でも食べて次に切り替えましょう。退場は仕方ないにしてもあまりにもタイミングが悪かった。せめてスコアがイーブンの時なら何とかなったかもしれないけど、今のチームにこの劣勢のシチュエーションをはね返すだけの力強さを期待するのは少々酷だと思うよ。


タッチミスは起こりうるから仕方ないけど何であそこでペレイラは足を上げてしまったのだろうか。あれでは「私はボールにチャレンジする意思はございません」と自ら自己申告してるようなもんだもんな。ただ数的不利になってからも選手たちが切らさずに試合を壊さなかったことは良かったと思う。自分たちのペースで試合に入れた矢先の失点、レッドカードが立て続けに来たら気持ちが切れてしまうことだって十分に考えられたと思う。厳しい状況でも攻守に躍動感が感じられたのは素晴らしいと思うけど、何となく「負けてるし、数的不利だし・・」という開き直りがその躍動感を呼び込んだ気がしてならないのがちょっと残念だ。例えるなら小学生の喧嘩で泣いたら突然強くなるみたいな感じかな。もう大目標に対して本当にギリギリのところまで追い込まれているはずなのに、こういう状況にならないと躍動感が感じられないのがとても残念に思う。


羽田をボランチで使っていたメリットがこんな形で現れるとは思いもしなかったわけだけど、選手交代なしにすっと数的不利の状況に対応が出来た。まずは試合を落ち着けて最後にカウンターなりセットプレーで一刺しというゲームプランはよく分かったものの、結局試合を落ち着けたまんま何も起こせずに終ってしまった。もっと良い位置でのFKとかCKが取れれば可能性も感じただろうけど、何も起こりそうにない雰囲気が充満したまま何も起こせずに終ってしまった。


完全に吹っ切れた感のある将輝。将輝の力強いプレーだけは光っていた。寄せや読みの部分は本当に抜群。一つだけ注文をつけさせてもらうとすればパスの部分かな。精度はもちろんのこと狙うところも含めてパス全般。そこが成長出来れば本当に素晴らしいボランチになれると思う。


J2だけど今週は代表ウィークでお休み。この久しぶりに長い時間が取れることをきっかけに好転してくれることを願う。ただ群馬の未消化だった藤枝戦があるので、ここで群馬が勝ちきってしまうようだといよいよ終幕ですかねぇ。
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負ける試合ではなかったと思うが(37節大宮戦)

2023-10-08 01:34:06 | マッチレポート23'
負けた方がこういうことを言うのはまさに負け惜しみでしかないわけだけど、正直に言って理に適った持ち方とは言えない大分のポゼッションに対してでも腰の引けた守り方しか出来ないし、大宮がこの順位で長いこともがき続けているのが納得の試合展開だった。ただだからと言って大分から点が取れそうな雰囲気が出ていたかというとそうじゃないところがサッカーの難しいところ。どうだろうか75分くらいまではまさか負けることはないだろうと思いながら観ていたけど、不思議なことに試合終盤が近づくにつれ何だか怪しい空気が漂い始める。そしてそれは現実になる。強いとか弱いとかの前にもう勝てそうな試合ですら負け試合に持ち込んでしまうくらいの負のスパイラルに入り込んでしまった感じだな。監督をはじめコーチングスタッフに能力がないのはもう大前提として、それ以外にも色々と要因はありそうな気がするからそこはちゃんと明らかにしてほしいけど、そんなことをしてくれるのは大分トリニータ周りにはいないだろうなと期待もせず。



自分は3年連続でレプユニに坂の背番号を入れるくらいにちょっと思い入れがあったわけだけど、そんな自分でももうすっかり使われないもんだろうと思っていたくらいに長いブランクだった。坂が出てきたことでふと思い出した感があるけど、思い入れのある選手が使われないことも今のチームに熱を持って接することが出来ない理由の一つだなと。もちろんポジション争いに勝って試合に出るべきだけど、それは勝っているチームやうまくいっているチームでの話。これだけ勝てないチームで使われない選手がいるなら使う方に疑いの目線を向けられるのは至極当然のこと。もうほぼほぼ昇格が不可能なところまで落ちてからじゃ遅いんだよ。1年ぶりの出場かつ慣れない右サイドバックでの出場となった坂だけど、随所に良いところを見せてくれた。特に深さを出す長いパスで伊佐をダイアゴナルに走らせて大宮陣内深くに何度も侵入させてたのはサイドバックとしてのセンスを感じた。1列前の野嶽が大外に張ったり、インサイドに密集を作ったりと自在に動く中でオーバーラップもアンダーラップも果敢にチャレンジしていた。やや開き直りつつも本人も楽しいと言っていたサイドバック起用をここからのチャンスに変えてほしい。


さて、気持ちを奮い立たせて結果を知っているヴェルディ戦を観るとするかな。苦行だよ、苦行。
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