Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

漂う消化試合感(36節水戸戦)

2023-10-03 12:05:55 | マッチレポート23'
秋に向かって気温も下がり水戸のスタジアムの牧歌的な雰囲気から何となく消化試合感を感じ取ってしまった。選手たちはそんなことないんだろうけど。


「主審のジャッジが・・」みたいな先入観を持って試合を観てしまったわけだけど、そんなに酷かったかな?実況と解説の播戸さんがそういう印象に持っていくようなしゃべり方をしてただけじゃないかな?少なくとも退場した前田の2枚のイエローカードはどちらも妥当だし、主審云々よりも新太のアジリティに水戸の守備が追いついていなかっただけという感想の方が近いと思うよ。実際に前半に水戸に出た3枚のイエローカードは全て新太の被ファール。全て遅れてボールホルダーの新太にチャレンジしたもの。主審のジャッジではなくゴールまで含めて新太のキレを賞賛するべき試合。播戸さんは前半3分にイエローカードを出したことを疑問視しているような話ぶりだったけど、これが一番おかしいと思っていて前半3分だろうが後半ATだろうがカードに値するプレーにはカードが出るのが当然でそこに試合時間は関係ない。確かに微妙なプレーではあったけど、試合時間で出すか出さないかを決めるのなら序盤は激しいプレーをしても大丈夫という認識になってしまわないだろうか。


MOMは新太で文句なしだと思うけど、次点は伊佐。後半から何度も裏抜けで水戸の最終ラインを脅かし続けた。そしてそこから決勝点も生まれた。伊佐のプレースタイルからして全ての試合でハマるわけじゃないし何も出来ずに終ってしまうことも少なくないけど、こういう試合があるから伊佐にはずっと期待してしまう。


被シュート0が話題になってたけど、80分の左クロスからのダイレクトシュートはカウントされないのかな。大きくフカしてはいたけど、明らかにシュートの意図だったと思う。数年前にYS横浜が開催していた公式記録員の体験会に参加したことがあるけど、シュートにカウントするかどうかは長く記録員をやっている方でも迷うらしく「最後はシューターにシュートの気持ちがあったかどうか」みたいなことをおっしゃっていたのをふと思い出した。




個人的に水戸ホーリーホックというクラブは気になるクラブで試合もちょこちょこと観るようにはしているんだけど、この定期的に勃発する小島社長とサポーターによる「社長はビジネスだけでサッカーには興味がない」という不毛なやり取りがたまらなく好きだ。もともとはエルゴラの編集に携わっていたという小島社長。確かに小島さんの社長就任と時を同じくしてスポンサー獲得とか新しい事業とか水戸が大きく変わったという印象は端から見ていてもある。ビジネス面で優秀な社長なんだろうなとは個人的にも思う。ただJ2在籍連続24シーズン。かつては大宮から選手を借りる立場だった水戸がその大宮がJ3に降格しようとしているこの時代に降格せずにJ2に留まり続けているだけでも立派なのかもしれないけど、いつまで経っても昇格争いに絡むこともないクラブの社長に対してサポーターが「ビジネスだけ」とバッサリ切りたくなる気持ちも分からなくはない。ビジネス面も大事、地域密着という側面も大事、だけどフットボールクラブである以上結果からは絶対に逃れることは出来ないということを水戸を見ていて思う。ただ獲得する大卒選手の質が間違いなく上がっているのでそこをきっかけに水戸が浮上してくる可能性も低くはないと感じている。だからこそこんな試合をしていたらダメだよねと他人事ながら思った試合だった。
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