Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

深刻な得点力不足(ルヴァンカップ1回戦北九州戦)

2024-03-07 22:26:52 | マッチレポート24'

決定力不足と書くと決定機までは作れていますというニュアンスになってしまうけど、今はそこにも至っていないくらいの得点力不足。頑張ってはいたと思うし不甲斐ない内容だったとは思わないけど、得点が生まれそうな雰囲気があったかと言えばそれはほとんど感じられなかった。最もゴールに迫ったのが一番最後のパワープレーからの宇津元のシュートという一歩間違えればチームの作り方や目指している方向性が間違っているのではと思われてしまうような状態が今だ。90分×2と120分で計300分でゴールなし(長沢のはオフサイド)。怪我人が多いというエクスキューズはあるものの、リーグ戦が4試合少なくなった今シーズン。チームの成熟をそんなにゆっくりとは待っていられない。片野坂さん、どうするよ。



トリテンを読むとTMでも試していたみたいで突拍子もない起用ではなかったようだけど、それでも松尾がスタメン入りしていながらだったので有働夢叶のSB起用は驚きだった。ただ片野坂さんは松尾をアタッキングポジションでのサイド起用をしたそうなので松尾のSH起用ありきで有働のSBスタメンが決まったんじゃないかなと思う。苦しい台所事情を象徴するように選手交代の度にポジションを変えさせられていたけど常に矢印が前を向いているところに期待感が持てた。加入発表からかなり時間が経ったことやいきなり重たい役回りだったことで何だかデビュー戦の感じはなかったけど、ひとまずプロデビューおめでとう。



逆にあっという間のプロデビューとなった木本真翔。広島相手にもそこそこやれてたからいきなりでも期待感しかなかったわけでそれなりにはやれてた。ただインパクトを残したかというとそこまでではなくさらなるレベルアップが求められる。再来季加入が決定したばっかりの大学2年生にする評価じゃないことは百も承知だけど、それでもいまチームがこんな状況だからこそチャンスだと思う。特に前の選手は。インパクト残しにいこう。



3人のプロデビューの中で一番好印象だったのは松岡颯人。アカデミー時代も高いキープ力が目立つ選手だったけどその特徴が昨日の試合では出せてた。プロの選手に囲まれるとやはりサイズの差は隠しきれないわけだけど、それでも果敢に挑みプレスをかわしきるシーンは一度や二度だけじゃなかった。2列目&3列目どちらでもいける柔軟性、プレースキックを任される高いキックの質。楽しみな要素が盛りだくさんだ。久しぶりにルーキーイヤーからユニ買おうかなと思わせてくれる選手だ。



小酒井新大も良かった。インカレで一度見ていたのでボール扱いのうまさとかは驚きはなかったけど、意外と前のめりなプレースタイルなんだなというのを感じた。ロストシーンも多かったけど、チャンスメイクとの差は紙一重だったと思う。堅心や将輝とは特徴が違うので今後出場機会を増やしても何ら不思議はないと思う。


決勝点を決めた渡邉颯太と小酒井は草津東の同期。目の前でド派手に活躍されて悔しかったと思う。やったろうぜ。


おそらく週末の藤枝戦で使いたい(使える)選手を先に決めてからこの試合のメンバーを決めたと思うので、この試合の戦術等を単品で考えても仕方がないように思うので、個人評価だけにとどめておきたい。きっと良くなると信じているし、この苦しい状況をチーム全体で乗り越えたい。



永井龍も32歳。今シーズン完全移籍した北九州で国内8クラブ目。おそらくそのキャリアの中でも大分での在籍期間が一番短かったと思うけど、素晴らしい選手だったし今でもその動向を気にしてしまう選手。まだまだ長く頑張ってほしい。



Jリーグの審判交流プログラムで来日したアメリカチームのセット。けっこう期待していたんだけど、イマイチだったかなと感じた。一番気になったのはイエローカードを出すスピード。まあ、決めたんならとっとと出せばいいとも思うけど、あまりにも脊髄反射的な出し方は選手の印象も良くないんじゃないかなと思った。



今シーズンから北九州の監督に就任した増本浩平監督。横河ユースの監督をやっていたので名前は知っているレベルの監督だったけど、遠くからの見た目が宮本恒靖にしか見えない点には不安が残るものの、かなりやりそうな監督だという印象を受けた。41歳と年齢も若くちょっとマークしておきたい。








今回初参戦となったミクニワールドスタジアム。完成してから大分と北九州のカテゴリーがすれ違ってきたのでなかなか訪れる機会がなかったってのもあるんだけど、個人的には2020シーズンの第2節アウェイ鳥栖戦の翌日に予定されていた北九州の試合をハシゴする計画で飛行機もホテルも全て手配済みだった。めちゃくちゃ楽しみにしていたけど、ご存知の通り2020シーズンは第2節以降コロナで全てキャンセル。当時は本当にガッカリしたし、だから今回はなおのことやっとやっとの念願が叶ったという感じ。専用スタジアムなのでその臨場感が素晴らしいのは言うまでもないんだけど、このスタジアムの最も素晴らしいところはアクセスの良さにあると思う。まずそもそも日本において新幹線のぞみの停車駅であるという点で圧倒的な優位性があるわけだけど、そこから徒歩圏(それもわずか10分)。この条件だけで満たしているのは日産スタジアムとシティライトスタジアムとこのミクニワールドスタジアムだけ。さらに昨日実際に行ってみて驚いたのはその10分の徒歩コースのうち半分以上に屋根があるということ。個人的にはスタンドがぶつ切りで連続性がないところが美しさという点でマイナスかなと思うけど、実用性においては非の打ちどころがないスタジアムだ。こんな素晴らしいスタジアムがありながらギラヴァンツ北九州が集客面でも成績面でも低迷している理由が全く分からないわけだけど、クラブが強くなっていくにあたってスタジアムの総合的な魅力が必要不可欠な要素となる時代はもうすぐそこまで来ていると思うので、何度も言ってるけど山の上のワールドカップレガシーのその次について議論すら存在しないことは我が軍にとって不安でしかないと思うんだよ。


昨シーズンのアウェイ岡山戦以来7ヶ月ぶりの現地観戦となったわけだけど、やっぱり現地で観ないと感じられないことたくさんあるよなと再認識した。7ヶ月ぶりだったのに、今度はここから10日間で3試合観戦予定と振り幅がデカすぎる。でもその振り幅のデカさは片野坂さんのチームへの期待のデカさとイコールだと思ってる。まずは藤枝戦絶対に勝とう。
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