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Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

リスクヘッジのためのロングボール戦法(35節水戸戦)

2024-10-22 12:38:46 | マッチレポート24'
やっていることは正しいとは思うけど見ていて虚しいよね。片野坂さんの忸怩たる思いも痛いほど分かる。久しぶりに復帰した新太も「積み上げはない」とハッキリと言い切っている。自動昇格をほぼ決めた2クラブは優勝を目指し別の産みの苦しみに必死にもがき、プレーオフからの昇格を目指す5クラブはまさにシーズンの積み上げの集大成を毎週の試合にぶつけ充実の時を過ごしている。日本サッカー界が1年で一番盛り上がる10〜11月にこんなことをやっているのは本当に虚しい。


ロングボールだって使い方によっては立派な戦術だと思う。でもこの試合で見せられたロングボール一辺倒の戦い方には戦術などは存在せず、少しでも自軍ゴールからボールを遠ざけておくというリスクヘッジのみを目的としたやり方。平均身長165cmの2トップが裏を取る工夫をするでもなく、相手プレスを引っ張り込んで陣形を間延びさせる工夫があるわけでもない。ただ残留を決めてモチベーションのなくなった水戸相手には賢いやり方だったとは思うし、実際に大事な勝ち点1は確保した。残試合数を一つ減らし、栃木に火事場の馬鹿力的な雰囲気は感じないのでおそらくこれで残留は大丈夫だと思う。ただ虚しいよ。1年やってきてこれかと。監督、選手が誰よりも感じているとは思うけど、虚しいという思いしかなかった。





この試合がエキサイティングな方向に転がらないことを前半のうちに見極めたので、残りはずっと水戸の右サイドを見ていた。この試合で水戸の右WBに入った長澤シヴァタファリをずっと見ていた。自分の観戦歴の中でも育成年代時代に最もたくさんの試合を観た選手は彼だ。おそらく20試合以上は観ている。横河武蔵野U-18時代は2年生からレギュラーで3年生ではキャプテンも務めた。自宅から徒歩5分のところで試合をやっているので本当によく観に行った。そして関東学院大に進学。身体能力の高い大型サイドバックはトレンドにも乗っているし、プロになれるんじゃないかとずっと思っていた。そんな自分の予想を大きく上回りJ1鳥栖に内定して、大学在学中にJ1デビューまで勝ち取った。今年の夏から水戸にレンタルで出て定位置を確保している。ずっと観てきた自分から言わせればこの試合でのパフォーマンスは半分も出してないしもっともっとやれる。横河→関東学院大はJ1クラブの10番を背負うまでに成長した見木友哉と全く同じキャリア。鳥栖のJ2降格で来シーズンは保有元に戻るかもしれないけど、また試合をしている姿を見たい。



次節は秋田。付け焼き刃のロングボールでやっても秋田の土俵でやられるだけだろうから、ローブロック敷いて5バックで迎撃かな。
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新スタジアムの開業おめでとうございます!(34節長崎戦)

2024-10-07 21:48:33 | マッチレポート24'

今シーズンの我が家の最優先遠征先だった長崎遠征が終ってしまった。単身赴任から戻ってきた4月には飛行機もホテルも抑えて万全を期してチケットも取り、久しぶりの家族での泊まり遠征で本当に楽しかった。長崎関係者の皆さまは新スタジアムの開業おめでとうございます!あんな素晴らしいスタジアムと過ごせるフットボールライフが正直うらやましくて仕方ない。



私は超が付くくらいの専用スタジアム原理主義者、そしてアンチ陸スタ。だからこの次々に日本中にサッカー専用スタジアムが建設されている流れが嬉しくて仕方ない。今年は日程に恵まれて北九州と長崎に行くことが出来たけど、それでもまだ広島も金沢もある。そして山形も具体化しつつあり他にも続々と新スタジアム構想が発表されている。プレミアリーグのようにJリーグも専用スタジアムが当り前のリーグになってくれたら嬉しい。さて、長崎の新スタジアム。ここ数年のトレンドと言ってもいい形状で正直新鮮味はなかった。低層スタンドとコンコースはパナソニックスタジアムや京セラスタジアムと全く同じ。上層スタンドの席数が少ないため収容は2万人止まりといったところか。ただこのレベルの収容人数で十分だと思う。代表戦を招致したいとか色々と上を見出したらキリがないけど、平均して2万人動員出来るクラブはJリーグにおいてはもう強豪だもんね。ちょっと残念なのは屋根がぶつ切りな構造になっていること。四方の屋根がそれぞれ独立していてやや突貫工事感は否めなかった。





すぐに課題になりそうなのは芝の生育。09年の大分を思い出してしまうくらいに酷かった。ちょっとプロの興行をやっていいレベルじゃなかったね。全体的に芝が根付いていなかったけど、南側のアウェイスタンドの陰になる部分が特に酷かったのでここは日照時間がまあまあ確保出来るこの時期でこの状態だと改善は急務だね。


日照時間の少ないロンドンではこんな設備を使って芝を生育していたので、長崎も必要かもね。とにかくケガ人が出ていないことだけを祈るよ。





事前情報を見る限りスタグルは期待出来なさそうだったので、唯一楽しみにしていたのがスタジアム内醸造ビール。これもおそらくスパーズの新スタジアムを視察して参考にしたんだろうけど、一番気になっていたのはどこが作っているのかということ。どうやらジャパネットの子会社がやっているらしく、おそらく目玉になるであろうヴィ・ビールを飲んだけどぶっちゃけ全然うまくない。スパーズのスタジアムではロンドンのほとんどのパブで繋がっているビーバータウンがやっているし、エスコンではもはやクラフトビールメーカーの域を飛び越えてるヤッホーがやっている。そしてどっちもめちゃくちゃ美味い。もちろんこれから改善していくんだろうけど、これでは目玉にはならないよ。


前日の夜は思案橋のバーで色々と新スタジアムやジャパネットの話を聞かせてもらった。色々と見たり聞いたりしているうちにこのスタジアムシティが本当に成功するためにはどれだけジャパネット色を消せるかにかかっているんじゃないかなと思った。事実かどうかは知らないけどバーのマスター曰く、ホテルの開業が遅れているのは従業員が集まっていないかららしい。ホテルも自社運営、モールも自社運営はさすがに無理じゃないかな。着想からわずか7年でここまでの実現にこぎつける旭人社長の手腕は本当に素晴らしいと思う。ただ餅は餅屋、ジャパネットが美味いビールを作れるとはどうしても思えないし、作る必要もないと思う。



新幹線の駅から徒歩10分。徒歩ルートは2本、路面電車もバスもあるから歩道もあまり混雑しない。トータルで見てこんな素晴らしい環境ないと思う。だからこそ色々なところがこれからこのスタジアムシティを参考にすると思うけど、これは長崎とジャパネットのような特殊な例であって参考にはならないんじゃないかな。それくらいにインパクトがあった。こけら落としにも関わらずシンプルな演出でこけら落とし感は全くなかった。全席完売とは言いながら、30席単位くらいで空席になっているところは1ヶ所ではなかった。ここまで環境が揃ってチケットが争奪戦にならない長崎の県民性もかなりシビアだなと思ったけど、あとはチームが強くなるしなかないのかな。これからどう改善していくのか本当に注目だね。







まだ試合には触れないよ。何せしょぼかったからね。前日は軍艦島に行った。台風接近で天候が心配だったけど、運良く上陸出来た。廃墟はロマンがくすぐられるけど、あんな巨大な廃墟は他にはないもんね。一見の価値はあると思う。






さて、試合。前節良い試合をしたと思ったらあっという間に腑抜けた姿をさらして、本当にがっかりなチームだよ。チームをまとめる精神的な支柱になれる人材もいなければ、若手は好き勝手に感情のままに暴れてるし、本当にがっかり。残り4試合で勝ち点5差。普通なら生き残れるよ。でも試合を観ていて何かもうどうでもいいなと思っちゃったよ。どこのリーグだろうが、チームがまとまって戦略的に戦えるチームを見る方が楽しいだろうなと思うよ。一度落ちて叩き直せ的な話ではなくて。クラブとしてもチームとしても長崎との差を見せつけられて、もう上を目指すだけが答えじゃないんだろうなと冷静に思ったよ。


藤枝相手にうまくやれたローブロックで試合に入って失点まではうまくやれてた。明確に長崎に持たせることが出来た。ただ誤算だったのは長崎のビルドアップが思ってたより拙いから大分の選手たちがもっとやれるのではという要らない欲を持っちゃったところなんだろうなと思う。ミスは仕方ないし絶対に出るもの。でもキョンゴンのミスは求められていないことをやろうとして出たミスなので、とうてい受け入れられるものではない。今シーズンはゴールキーパーに苦労したシーズンだった。開幕戦のスタメンを勝ち取った西川幸之介がその試合に出られなかったところからこの負の連鎖は始まっていたのかもしれないね。結果論になるけど高い位置からプレスにいけば長崎はポロポロとロストしたと思うからニッパツの試合のような展開に持ち込めたと思うけど、まあ結果論だ。



ポール・ポグバにしか見えなかった長崎の6番。


秋田も行こうかなと思っていたけどまた今後でいいかと思い直した。今シーズンの現地は最終節の仙台のみ。その試合までには残留を決めておいてほしい。
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これが相性というものか(33節藤枝戦)

2024-09-29 02:28:19 | マッチレポート24'
人ってこうやって贔屓の選手だったりお気に入りの選手が出来るんだなっていう瞬間だったよね。先週の横浜FC戦でしっかりと心を掴まれた翌週の試合でこれ。吉田真那斗、そりゃもう手放せんよ。


前節である程度の手応えを感じた中でのこの試合。結果に繋がって良かった。保持したい藤枝にボールは譲り前半は防戦一方。少々の運も重なりながら何とかハーフタイムまでたどり着けそうだと思っていた矢先に飛び出した鋭いカウンター一閃。そのままゴールには繋がらなかったものの、PKにプラスして退場者まで付いてくるというラッキー。裏抜けが得意な鮎川の良さが光った。小酒井もよく狙ってた。ただ考える時間も少しあったし普通に考えたらあそこはイエロー持ちはタックル仕掛けないよね。ちょっと山原が軽卒だったね。


再びゴールキーパーのスタメンが交代となったわけだけど、ハマタローは横浜FC戦の失点時の中途半端な対応よりも後半ATに2本続けてパントキックを相手ゴールキーパーに渡してしまった部分を首脳陣から指摘されていたと思うよ。1本目はまあ仕方ないけど、直後の2本目でほぼ同じようなミスをしてさすがに片野坂さんも反応してたし。今日のキョンゴンはいつも以上に蹴っていたしおそらく戦術として繋ぎたいからキョンゴンを使ったというよりも懲罰交代的なニュアンスの方が強かったのかなと思う。それにしても相変わらず真那斗の跳躍力すごかった。


真那斗の2点目はマジでスーパーだよ。被カウンターを単独で阻止しただけでもナイスプレーなのに返す刀でそのまま自ら決めきってしまう。もちろんキレイに1本目で決めてほしかったけど、足を止めない者のところにボールはこぼれてくる典型のようなプッシュゴール。2週連続で言うのもなんだけど、Never fall in love with a loan player.なのは十分に分かってはいるけど、but I can'tだよ。チーム全体が不甲斐なかった今シーズンにまさかこんな選手が出てくるなんて夢にも思わなかったね。



そして、おかえり也真人。公式戦は1年ぶりの出場だったらしい。1月の宮崎キャンプ広島戦で3本目に出てきた也真人はわずか10分程度で負傷交代してしまった。この負傷が長引いたのかは分からないけど、チームが序盤に波に乗れなかったのは也真人不在も少なからず影響したと思う。ノムに代わって也真人が出てくるとかこんなにも頼もしい選手交代なんてないわけで、最後の一番大事な場面に帰ってきてくれて嬉しい。チームを救うゴールを決めて苦しかったシーズンを締めくくってほしい。


也真人と同じようにケガで長期不在だった池田がやっと存在感を出し始めている。昨シーズンはずっとボランチで使われていて、個人的には軽いボールロストが多くてちょっと恐いなと思って見ていたんだけど、1列前で使われるようになってそのリスクも軽減して良いプレーが目立ち始めた。ただまだゴール前でゴールに絡むようなプレーが多くは見られていないので、真の評価をそれからかなと思う。


これで藤枝との通算対戦成績6戦6勝らしい。千葉に全く勝てない時期があったり、現在進行形で山形に全く勝てないと思えば、通算成績で勝ったことしかないクラブがあったりと相性って不思議なもんだよね。


最後に屋敷優成の頑張りで2枚目のレッドカードを引き出した。守備の中心選手2名が出場停止で藤枝の次節の対戦相手いわきはラッキーだね、ちょっと遅めのお中元でももらいたいもんだねと思っていたら、何と明日の栃木の対戦相手がいわき。いわきさん、お中元はいらん、明日は必ず勝ち点3を取ってくれ。明日水戸が負けてくれればとりあえず一息つける。
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窮鼠猫を噛む、窮亀宇宙人を噛む(32節横浜FC戦)

2024-09-22 10:53:50 | マッチレポート24'


Never fall in love with a loan player.

とwise menがsayしたとかなんとか。










大分トリニータ(トップチーム)の試合を生で観戦するのはアウェイ鹿児島戦以来なので3ヶ月ぶり。なので吉田真那斗をこの目で初めて見たことになる。画面越しでも良い選手だということは分かっていたけども、昨日で完全に心を鷲掴みにされた感じだ。後半の逆襲は主に真那斗のサイド突破から。久しぶりにゴール裏から観戦したけど、サイドプレーヤーが迫ってくるようなあの感覚は最高だね。鮎川のワントップ起用+繋げないハマタローの同時起用の対策としてゴールキックのターゲットが池田廉と吉田真那斗になっていた。どうするんだろうとずっと思っていたので意外な解だなと思ったけど、うなずけるくらいに真那斗の跳躍力がすごかった。ジャンプの頂点でしばらく滞在出来るタイプのやつでかなり競り勝ててた。走る、投げる、飛ぶに優れていてまさに現代的なアスリートタイプの選手だ。素晴らしい。


で、冒頭に書いたとおり分かっちゃいるんだよ。Never fall in love with a loan player.なんてこれまで何度も経験してきたんだからさ。ローンプレーヤーが低迷するチームで期間延長するなんて選手側のキャリアを犠牲にして成り立ってるようなもんなんだから来シーズンも大分で吉田真那斗が見たいなんていうのが「三方良し」ではないことくらい分かりすぎるくらい分かっているつもり。でも素晴らしいって感じてしまったんだよ。


ちなみにいま鹿島のユースに吉田湊海(FC多摩 1年)という得点を量産しているバケモンみたいなルーキーがいるんだけど、こちらは「よしだみなと」でうちのが「よしだまなと」。来シーズン高校2年生でデビューしそうな勢いだから天皇杯あたりで対戦して実況を困らせたい。



うちはもう書くのも憚られるくらいの惨状で一方で横浜FCは5連勝でもう4ヶ月くらい負けてないらしく、良い結末を想像する方が難しいくらいの状況。だから意外と試合前の気持ちは軽かった。勝ち点が拾えたらラッキーくらいな心持ちで。ただ前節徳島戦の教訓として「キックオフ2分で試合を終らせない」というところだけはちゃんとやってほしいと思っていた。だから少しオーバーペース気味ではあったと思うけど、強度高く試合に入ったところだけでこの試合は及第点かなとは思っていた。それでも凌がれてバテてきた後半に沈められるだろうけど、そこはもうしゃあないくらいの想定が試合前に考えていたことだった。

だから良い試合の入りだったにも関わらず前がかりになった裏をあっさりつかれて前半のうちに失点、でも後半もう一度ペースを取り返して同点に追いつくという試合展開は全く想像してなかったから試合としては本当に面白かった。この状況だからこの勝ち点1の捉え方は色々とあると思うけど、個人的には素晴らしかったと思うしここからの自信に繋げてほしい。試合後の円陣でそんなことがポジティブに共有されていればいいなと思った。

ただ正直に言って上記のような絶望的な成績の差に繋がるような差は横浜FCからは感じなかった。最後に押し込まれたのは序盤の強度の差だと思うから、大分がよくやれていた+横浜FCが低調だったかもというところもあったと思うから楽観は出来ない。


今の横浜FCですぐにイメージ出来るのはやはり福森のプレースキックなんだけど、かなり精度が落ちたなという印象。アシスト数リーグ1位でさすがの一言だけどこの試合に限れば特にコーナーキックとか可能性の低いキックが多くて助けられた。年齢的にもピークアウトの感はあるかな。あと試合後あまりにもしつこく審判に粘着してるのちょっとアレだぞ。



昨日は新横浜でプリンスリーグの試合を観てからニッパツに向かったので初めて地下鉄利用だった。横浜駅ではベイスターズはもちろんのことマリノスの陰にも隠れて存在感を出せていない横浜FCだけど地下鉄の駅はさすがに推してくれているようだった。しかしこれだけ結果出ていてもうJ1昇格確実の3連休初日のナイトゲームで集客5千人ってどういうことなの?1千人は大分側として自力集客4千人ってさすがに少ない。アカデミーでは最近はお隣よりも良い成績をコンスタントに出しているし、降格しても即昇格出来るくらいトップチームの成績も安定している。良いクラブ運営が出来ていそうだなというイメージだったけど、肝心の地元に受け入れられるという部分がうまくいってないのかな。やっぱり歴史もブランド力も親会社もあるマリノスの壁は高いのか。




しかしいまクラブを代表する選手は井上潮音なんだね。初めて見たのはヴェルディユースの頃の関クラ。小さくてうまいというヴェルディアカデミーそのものみたいな選手だった。ちなみにこの試合で井上潮音と一緒に中盤を構成していたのは学年が一つ下の渡辺皓太。井上潮音に輪をかけて小さくてうまかったけど、そんな2人が10年後にそれぞれ別の横浜のクラブを代表する選手になるんだからね。





こんなカオスの中で涼しい顔でスローイン投げちゃうンドカ面白い。



交代ボードが2枚出現。







貴重な勝ち点1を積み上げられたものの熊本が勝ったので、もう残留争いは実質栃木とのマッチレースと考えた方がよさそう。今夜の鹿児島戦はおそらく勝つだろう(そう思っておいた方が気持ちが楽)からその前提で皮算用。

大分 勝ち点33 藤枝/長崎/水戸/秋田/群馬/仙台

栃木 勝ち点29 磐城/愛媛/群馬/清水/横浜/徳島

残り6試合で勝ち点4差はかなり大きなアドバンテージだけど1試合であっさりなくなってしまう程度の差でもある。残りの対戦相手については栃木が清水と横浜FCを残しているけど、もうその頃にはどちらも自動昇格を決めているだろうから正直それほど大きな期待は出来ないと思う。それは何よりも昨日の試合が物語っていると思う。相性の良い藤枝、こけら落としで固くなるであろう長崎、何がなんでも水戸の3つのうち2つ取って早々に栃木の気持ちを折りたい。東北遠征2つは難しいし、降格が決まって解き放たれたクラブが死ぬほど強いなんてことは他ならぬ我々自身が一番知っていること。とにかく最初の3つで決めたい。
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勝ち点1が取れる試合展開を(31節徳島戦)

2024-09-14 22:56:49 | マッチレポート24'
クラブが揺れ動いた1週間が開けて迎えた一戦。誰もが変わったところを期待した矢先に2分で2失点。もう選手たちに厳しい言葉や叱咤を向けても意味はない。選手たちが自信を失っているのは明らかなので、これからは失点やつまらないミスには目をつむり、良かったこと探しに徹して拍手を送ることだけが観戦者側に求められていることだと思う。残念だけど、ここまで変われない選手たちにこれ以上を求めるのは酷だ。残留してほしいから最後まで出来る限りの応援はする。選手たちも「大分のため」とか「チームのため」なんて大きな使命感を感じる必要はないよ。ただ「自分のため」だけに頑張ればいい。その方が気も楽だろうし、プレッシャーはかからないはず。減俸や0円提示などの厳しいオフが待っているのはもう間違いない。「自分のため」に少しでも良い条件を勝ち取るようなプレーを見せればいいと思うよ。


結局のところ、徳島と大分の間にはそこまで大きな力の差はなかったように思う。ガス欠覚悟で突撃したやり方が自分たちが思っていた以上にハマった徳島といつもと変わらず入ってそのまま飲み込まれた大分のチームとしての一体感の違いだけだったように思う。あれだけ監督が必死な姿をサポーターの前でさらけ出した次の試合で誰一人としてアクセルを踏んで試合に入ろうとしなかったのはもはや背信行為に近い。おっとうっかりまた厳しい言葉を言ってしまっている。もうやめよう。


片野坂さんのやり方にも疑問は残る。ハマタローの起用=ポゼッションの放棄なわけでその蹴った先にいるワントップが鮎川峻(164cm)ではどうしようもない。ひたすら競り負け、延々と相手保持を許し続けた前半。ベテランが多い上に突撃して入ってきた徳島が後半に落ちてくるのは火を見るより明らかだったわけで、1失点くらいで我慢出来ていたらどうとでもなったであろう試合だったと思うから、キョンゴンの先発とかヒョンウのワントップ起用とかいくらでもやりようはあったはず。水戸と群馬には勝ちに行くけど、あとは全部引き分けでも生き残れるんだから、勝ち点1を確実に取るところから逆算して戦術や選手起用を決めてほしい。あとちょっとだけ未来も考えて。
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何度目の甜麺醤(30節山形戦)

2024-09-08 12:22:47 | マッチレポート24'


前節の記事で書いたように山形には10年勝っていなかった。今のこの状況でその歴史を動かせるわけなどなく、良くて勝ち点1だろうと思っていたからこの結果を見せられても何か新しい感情が生まれてくるわけもなく、もう何度やったか分からない敗戦を淡々と受け入れるという作業を昨晩もやらせていただきました。


ゴールキーパーをキョンゴンからハマタローに再びチェンジ。前節のキョンゴンの失点直結ミスがあった直後のタイミングなので単なるレギュラー交代とも受け取れるけど、どちらかと言うと山形とのボールの握り合いを避けて蹴ってもいい、セーブのところだけを切り取ったらハマタローの方がいいからという消極的な選択だったんじゃないかなと思う。試合が始まってみれば案の定ポゼッションは完全に放棄(後半は少し戻してたけど)、蹴っ飛ばした先の伊佐が負傷交代でサブにヒョンウがおらずまたもや消極的な選択で鮎川をワントップで使わざるを得ず完全に機能不全に陥った。確かに山形は現在保持率がJ2でNo.1。だからと言ってその選択で本当にいいんだろうか。残留した上で来シーズンに向けて何か少しでも積み上げをしておいてほしいと思っている自分の考え方はまだどこかで残留出来るだろうという甘いものなのだろうか。ただ結果以上に戦術選択が非常に残念だったのが一番の感想ではある。


試合を決定付けた香川の退場。今シーズンの香川のパフォーマンスにはずっと不満を持っていたので、さもありなんくらいにしか思っていない。その香川を使わざるを得ない状況がマズいのであって香川個人に思うことはない。この試合はポゼッションを放棄したにもかかわらず香川から左CBのポジションを奪えないデルランの方が何なんだという思いだし、もっと言うと哲平さんはマジでブラジル人の代理人にカモにされ過ぎだって。何度でも言うけど、哲平さんが絡んでのブラジル人は獲得禁止。


後半2度ほど素晴らしい持ち上がりがあった堅心。チーム全体が低調だった中で目立っていた。ただこれも何度か指摘している「火事場の堅心」なんだよな。試合が壊れてからヤケクソ的に躍動しても評価しづらい。堅心が成長出来ているかはこの観点でずっと見ている。そして屋敷優成が復帰。マジで頑張ってほしい。もう来シーズンが正念場だと思う。早くもプロとして3シーズンが終ろうとしていてイヤでも坂井大将のキャリアと優成のキャリアを重ねてしまう。ユース時代にサポーターが膨らませた期待はこんな姿だったはずじゃない。ここからマジで切り開いてほしい。


鮎川の決定機逸に代表されるように10人になってからの方がボールもよく回ったしチャンスも多く作れた。リードをして山形が引いたからというわけでもなさそう。確かホーム徳島戦でも退場者を出してから新太のゴールが生まれたりと同じような現象を目の当たりにした記憶がある。今シーズンのうまくいかない要因を分析していくのにあたってこんなところがキーになりそうな気もするんだよね。強制的にミスマッチが生まれ続けるシチュエーションの方が躍動感が出ることは偶然だけではないように思う。


山形 55.0%
清水 54.3%
熊本 54.1%
大分 53.5%
長崎 52.6%
徳島 52.5%
藤枝 52.3%

山形が保持率(支配率)1位と聞いてちょっと調べてみた。今シーズンのJ2保持率上位7クラブ。この中で昇格争いに加わっているのが清水と長崎だけというところにトレンドを感じる。

【J2】
2021年 新潟 61.3%
2022年 新潟 60.3%
2023年 大分 56.4%
2024年 山形 55.0%

【J1】
2021年 横浜 60.0%
2022年 横浜 57.9%
2023年 新潟 56.0%
2024年 新潟 57.6%

直近の保持率リーグ1位の変遷。明らかに保持しない傾向になっている。特にそれはJ2で顕著に出ている。ちなみに今シーズンJ1で上位を走る広島、町田、鹿島、神戸は全て保持率50%を下回っている。「持つ」から「持たされる」へ。このトレンドにクラブが付いていけるか。昨日のゴール裏での首脳陣の立ち振る舞いを見ていて「本当にこの人たちで大丈夫かな?」と思ってしまったのは本音のところだ。


壊滅的な敗戦と今シーズンは我がクラブにお鉢が回ってきたJリーグ秋の伝統芸能「社長出てこいや」を見させられても平穏な気持ちでいられたのはひとえに栃木も水戸も負けてくれていたから。これもJリーグ秋の風物詩「他力本願寺 秋の収穫祭」がいよいよ始まったなーと実感する次第。さあ、ヒリヒリしてまいりました。楽しんでこー!

さ、銀ブラついでに築地本願寺にお参りでも行ってくるかな。
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とにかく残留(29節千葉戦)

2024-09-03 10:26:55 | マッチレポート24'
千葉の決断の早い攻撃に序盤は押し込まれるも少しずつペースを取り戻した矢先にビルドアップのミスで失点、その後は少し引いた千葉に対して押し込むもゴールの雰囲気がない割に単発の反撃にはあっさり沈んで完敗。以上。


試合前からあまり期待感もなかったのでこの試合を観てガッカリ感も憤りも失望もあまり感じないわけだけど、とにかく残留だけはしないと。一緒に熊本もコケてくれたから何となく順位表上は安泰のように見えるけど、マジでもう追い込まれていると感じる。チーム内に何とかなるでしょ的な緩い雰囲気があるような気がしてならない。今のままじゃどうにもならんと思う。


前節でキョンゴンが良かったと書いた次の試合での決定的なミスなので何とも書きづらいけど、プレッシャーラインを飛ばすパスの選択だったわけだからやむを得ないミスとするしかないと思うよ。もちろんないにこしたことはないわけだけど。サッカーってそういうもんじゃないと思うけど、これだけ決められない前線の選手の方がよっぽど罪が重いと思うよ。


フクアリでも思ったけど小森はステップをあまり踏まずともパンチ力のあるシュートが撃てるのが魅力だと思う。今日も前半に危ないシュートがあった。彼からすればプレゼントパスにドフリーヘッダーと赤子の手をひねるより容易かっただろうね。ペレイラに言いたいのは本当にゴール決めなくて全然構わないから目の前の相手選手をちゃんとケアしてほしい。マークしていたけどそれでも上から叩かれてしまったらそれは質の問題だから仕方ない。小森をマークしていたら後ろのスペースに飛び込まれてしまったは構造上の問題だから仕方ない。でも目の前の選手に寄せすらしないのはただの職務怠慢だよ。個人的にずっとペレイラに信頼が置けないと思っているのはこういうところ。ユニ脱いだ警告含めて累積で次節出場停止。監督から見てこんなに使いにくい選手いないと思うよ。


試合中に実況の方も触れてたけど、29試合で流れの中からのゴールがわずか11で総ゴール数もリーグワースト2位。完全なるチーム作りの失敗。今シーズン残留出来なきゃ本当に何も残らないシーズンになってしまう。個人的には片野坂さんのことは信用しているし来シーズンもやってほしいと思っている。ただクラブがこの成績ではと今シーズンで見限ってしまったとしてそこに反対の意を唱えるつもりもない。ここに至るまでに監督だけでは如何ともし難い事象があってそれさえなければみたいな総評があればちょっとは救われる気もするけど。いずれにしても残留だ。J2のオフは長い。来シーズンの体制について考えるのは終ってからでも十分に時間はある。


試合後に香川がスタンドに何か伝えようとしている映像を見た。正直まだやってるのかよという思い。もうサポーター側から話すことを求めたことはないと思うけど、香川も何を言ったとしてパフォーマンスが伴ってないから説得力を持たないよ。サポーター側は目の前の試合に納得がいかなければブーイングすればいいし、選手たちは黙って結果を出すしかない。野次は別としてお金を払っている側ともらっている側なんだからそこは成立する。勝ててないチームの関係者同士が興奮状態であそこで話し合って何か生まれるわけがない。あそこでちょっと吠えたり、涙を見せた選手が「レンタル中の選手が一番気持ち見せてどうする!」とか論点ズレもいいとこ。自分はスーパーが付くくらいの「気持ち論者」。だからこそ気持ちはピッチで見せるべき、そして結果を出す。それしかない。


次節の山形は前節こそ首位の横浜FCに負けたけど8月は3連勝含む負けなしと絶好調。相性も悪いしなと思って調べたら何と山形に10年勝ってない(5分5敗)らしい。確かに昇格した2018シーズンですら勝ってないし、もうNDスタなんて入った瞬間に「あ、今日も勝てなそう」っていう雰囲気あるもんな。かつての千葉に比肩する相性の悪さの山形との対戦を残しているのも運がないと思わざるを得ない。何が何でも勝ち点1を拾う気持ちで。
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よくやった上での勝ち点1(28節岡山戦)

2024-08-31 14:32:20 | マッチレポート24'
試合はリアルタイムで観ていたんだけど、記事の更新をサボりにサボりまくってこんなに遅くになってしまった。プレミア開幕、F1再開、育成年代の現場と色々と忙しいのでトリニータの優先順位が下がりまくっている。伊佐の記念ユニ、リミユニ、進撃コラボシャツと絶対に着ないであろう高級衣料品を買いまくって経済的にはクラブに貢献し続けているけど、心はだいぶ離れちゃってるなと自分でも思う。


内容は愛媛戦に引き続き良かったと思う。でもその内容が良いように見えた愛媛戦は逆転負け、この岡山戦もスコアレスドローともうこのチームの限界をとことんまで見せられているような感じだね。来季しっかりと建て直すためにも何としても残留だけは頼む。


良かったのはキョンゴン。ビルドアップへの貢献度が高い。サイドへ1人飛ばすパス、真ん中に鋭く差し込むパスと最後方からゲームメイクに参加し続けた。シーズン序盤の蹴っ飛ばしまくるサッカーの時にキョンゴン使ってもっとビルドアップを仕込んでおけばなと後悔の思いは残る。結局シームレスって何だったの?


岡山はこれで5試合連続で引き分けらしく分かりやすくチームが調子を落としている。良い内容の試合が出来たのは岡山の調子の悪さの影響も大きいよなとは思う。さすがにこの試合のようなチーム状況では岡山は昇格なんて絶対に無理なわけだけど、残り10試合もある時点でチーム状況を落としておいてここからピークを持って来れるようならプレーオフを勝ち抜くにはそっちの方がいいかもしれないなんて思う。ただ岡山の場合は「絶対に上がれない男」こと木山隆之を監督に迎えた時点でその負のジンクスに打ち克てるかどうかなんだよね。


試合終盤の野嶽のレッドは不用意すぎるよと残念に思うけどまさか2試合出場停止だとは思わなかった。そんなにハードヒットでもなかったしね。ただ野嶽が出られなくても瞬時にまあ茂平がいるし大丈夫かと思える状態に今はなってるんだよね。春頃の退場者を出すとすぐさま選手層がピンチということにはならなくなった。だからこそ片野坂さんももう言い訳は出来ないと思うんだよ。夏までは確かに人が足りなくて大変だったと思う。でも今は違う。それでもこの体たらくなわけだ。この状況を片野坂さんはどう思い、そしてクラブはどう評価しているのか。


ここ数年の選手の平均年齢の高さはずっと気になっている。J1に定着したい、J1に戻りたいという短いスパンで成果を出したい思いが強く出すぎた結果だと思うんだよね。即戦力かつ常識的な金額で獲得出来るとなるとどうしても年齢の部分には目をつむらざるを得ない。地球環境の温暖化、サッカー選手のアスリート化、全てベテラン選手には逆風の時代だ。結果が出ないからではなく将来を見据えて若手選手をもっと使ってほしい。特に松岡、木許。


残り10試合。直近4連敗の群馬と鹿児島は決まりかなという感じだけど栃木はまだ全然分からない。最終盤にしびれるような展開になったらこのチームでは勝てる気がさらさらしない。とにかく今のうちに甲府、水戸あたりに食らいついて抜け出したい。
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第39回日本クラブユースサッカー選手権大会(U-15)

2024-08-21 01:02:57 | トリニータ


今年も夏は北海道へ。もうかれこれ10年くらい恒例となっているクラブユース選手権(U-15)を観戦してきた。ただ今年の大会はいつもと違って遂に遂に大分トリニータU-15が出場!厳密に言うと現高3世代も3年前に出場したもののコロナで無観客開催だったために10年目にして初というわけではないんだけど、やっとやっと現場で大分トリニータU-15を見ることが出来た。大会は今日決勝戦を迎え川崎フロンターレ生田が快進撃を続けた岐阜を破って優勝。おめでとうございました!!

クラ選U-15は東日本大震災以降Jヴィレッジから帯広に開催地を移していたものの、その帯広開催も昨年で最後。今年から札幌近郊開催となった。今回はほぼ1週間札幌に滞在したけど最高気温が24℃〜30℃という感じなので東京あたりと比較するともちろん涼しいんだけど、もう一般的に思う北海道らしい涼しさはないと言ってもいいと思う。大会も一番暑い日はクーリングブレイクが入るけど、涼しい日だと飲水タイムすらも入らないという感じ。もう夏の大会は北海道固定開催にしか答えはないと思うけどね。

大会は札幌(東雁来、白旗山)、小樽、栗山、夕張の5ヶ所開催。今回は全ての会場を訪れたので、今後の参考に会場を紹介。感想は全て観戦者目線なので、プレーヤー目線は違うと思いますがその点はご了承ください。

①東雁来公園サッカー場

今大会の中でワースト。人工芝でネットが二重、高さなし。良いとこなしなんだけど何でここでやるんだろうというレベル。隣にあるコンサドーレアカデミーの練習グラウンドはまだもうちょっと見やすいかな。

②札幌サッカーアミューズメントパーク(天然芝)

ネットはさんで簡易スタンドあり。ネットなければ最高だけど、見やすくてとても良かった。決勝戦の会場もここ。

③札幌サッカーアミューズメントパーク(人工芝)

②とクラブハウスをはさんで反対側にある。天然芝同様にネットをはさんで簡易スタンドがあるので見やすい。①〜③は実質同一会場でクラブハウスあるし、札幌駅から車で30分かからず駐車スペースも余裕があるので会場としてのポテンシャルは高め。ただ4面のうち3面が人工芝なので全国大会くらい天然芝でやらせてあげたいなと思ってしまうのは観戦者目線なんだろうか。

①〜③は丘珠空港から近いため飛び立ったJAL機などが見られます。


④小樽市望洋サッカー・ラグビー場



1枚目がA面で2枚目がB面。A面は崖の上から観戦すると俯瞰出来て観やすいものの若干遠いかな。B面は少し離れているもののちょうどいい土手があるので観やすい。ただこの会場の最大の難点は虫がハンパないこと。虫よけスプレーは必須。小樽駅から車で30分ほどの山の上。隣がスキーのジャンプ台でランディングバーンがキャンプ場になっているのでキャンプ泊しながら連日の観戦も可能。

⑤栗山町ふじスポーツ広場

今回の優勝会場。札幌から車で1時間くらい。ネットなし土手ありの天然芝と環境全て整っている。アクセスは確かに良くはないんだけど、帯広開催を思い出させてくれる素晴らしい会場。次回大会はもっと開催試合数を増やしてほしい。

⑥サングリンスポーツヴィレッジ(夕張市)





1〜2枚目が多目的広場。3枚目が第1球技場でもう一つ第2球技場がある3面開催。栗山町からさらに東に20分ほど車を走らせた炭坑とメロンの街・夕張にある会場。ここも帯広開催を思わせてくれる。多目的広場はフラットだけどすぐ間近で観戦OK。第1球技場も高さありのところから観戦OKなのでかなり観やすい。簡単な陸上競技場みたいのもあったので最大4面まで確保出来て大会のメイン会場にも出来るくらいのポテンシャルあり。夕張メロンのワゴン販売あり(昼には完売)。栗山⇄夕張のハシゴはチャレンジしてみたけどキックオフに遅れちゃってもやむなしくらいなら可能な範囲。

⑥白旗山競技場サッカー場



ピッチが縦に2面取れるという面白い形状。冬はクロスカントリースキーの競技場ということであまりない雰囲気で面白い。高さはないもののすぐ間近で観られるので良い。縦に2面取れるので間に陣取るとちゃんと2試合同時に観られるというレア体験も可能。東雁来からは車で30分くらいなのでギリギリでハシゴが可能。


北海道らしい会場も多く全般的に良かったと思う。個人的には東雁来公園さえなくしてくれれば帯広開催にもひけを取らないくらいの素晴らしい大会だなと感じた。まだ初めての開催なので徐々に改善されていくでしょう。


冒頭でも触れたとおり、大分トリニータU-15が出場する大会が初めてだったので、何だかソワソワしてしまった。いつもは出来る限り多くのチームが見たいのでうまく観戦日程を組んでたけど、今年は大分の試合が最優先でそこから組んだのでいつもよりは見られたチーム数は少ないもののそれでもやはり「当事者」として参加する大会は違う。結果としてはグループステージを2勝1敗の2位突破。ノックアウトステージ初戦のラウンド32で敗退となった。本当に楽しませてもらったし、選手たちや指導者の皆さま、会場で一緒に応援させてもらった保護者の皆さまには感謝感謝大感謝ですよ。

試合を観たいという気持ちと選手たちの勇姿を残したいという気持ちがずっと葛藤し続けた結果として残せた写真だけを載せておきます。ここに載せられなかった選手たちも本当にかっこ良かったよ。

1 GK 北田旺佑(ドリームキッズFC)









2 MF 成松怜音(寒田少年SC)





3 DF 野﨑隆太(大分トリニータU-12)





7 MF 水江泰雅(金池長浜サッカースポーツ少年団)







8 MF 安部銀之助(明治北SSC)





9 FW 染矢涼志(大分トリニータU-12)





10 MF 波多野瑛太(大分トリニータU-12)



11 DF 佐藤煌将(大分トリニータU-12)キャプテン





13 DF 古門倖太(荏隈サッカースポーツ少年団)





14 MF 高橋佑樹(大分トリニータU-12)







15 FW 友永英汰(判田サッカースポーツ少年団)







16 DF 奈須要(寒田少年SC)







17 FW 増永大生獅(大分トリニータU-12)









20 MF 佐藤嘉人(ドリームキッズFC)





28 DF 林天音(大分トリニータU-12)





29 MF 田村瑛人(ブルーウイングFC)







30 FW 今井龍之介(東大分サッカースポーツ少年団)








そして髙田監督。



いつもはもっと挙げる他クラブの注目選手も今大会は少なめで。

昌平のアカデミー組織であるLAVIDAの10番押江颯人(渋川FC)は圧倒的だった。特にドリブルは良い意味でのエゴイスティックさを出せていて最近じゃ珍しいタイプだと思う。ロアッソ熊本戦で189cmのGKからコーナーキックを直接決めたシーンはちょっと別格だった。おそらく昌平に進むと思うけど、彼は注目だ。






当事者として実際に対戦してみての感想なのでかなりリアルだと思う。柏の10長南開史(柏レイソルU-12)は何でも出来るオールラウンダー。大分のDF陣も奮闘したけど、何とも出来なかった。速い、強い、シュート正確と攻撃的なプレーヤーとして備えていてほしい能力をほぼほぼ高い水準で兼ね備えている逸材。





天才的というニュアンスでは今大会見た中で最も引っかかったのがFC東京むさしの14北原槙(JACPA東京FC)。クリエイティブでかつ守備もさぼらずチームに貢献出来る。目の前で見た清水戦のゴールがあまりにも衝撃的だったのでその印象が間違いではなかったという成長を遂げてほしいなと思う。



今大会の注目選手というと語弊があるけど贔屓目ありで見て今大会No.1FWの横河武蔵野9川村求。現時点で身体の強さが圧倒的なので色々と出来てしまうけど、周囲が追いついてきた時にどこまで違いを見せられるか。武蔵野の誇り頑張れ!


この記事をアップ出来たら今年も夏休みの宿題完了という気持ち。来年もこの大会に参加出来ますように、願わくば当事者として参加出来ますように。
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残留争い抜け出せず(27節愛媛戦)

2024-08-19 12:42:56 | マッチレポート24'
残り11試合で降格圏と勝ち点9差なら大丈夫だろうと思っていたからこの逆転負けは残念。ただ中断明け山口戦、熊本戦の内容を見ていてこの結果は容易に想像出来たので驚きはない。そこがまた残念なところでもあるけど。ただまだ降格圏とは勝ち点6差ある。安全圏の間にも水戸、熊本と2クラブあるので有利な立場にいることは間違いないのでとにかく1つの勝ち点を大事にして何とか生き残りたい。


中断明け3試合の中では内容は一番良かったと思う。後半の大部分を大分ペースで進められたし勝ち点3の雰囲気はあった。ただそれでも後半45分間でゴールを決めることは出来なかったし、愛媛にはワンチャンスをきっちりと決められてしまうというのが現状だ。勝ち点に対する甘さ、緩さというのは間違いなくあるんだろうね。愛媛の決勝点のシーン。中川のところで振り切られてしまったことが一番痛かったのは間違いないけど、そこまで中川の守備は効いていたしコンディションを考えるともう少し早く将輝に代えてあげても良かったんじゃないかなと思うけど、これは結果論だね。良かった選手を疲弊を理由に代えるのはタイミングが難しい。


いただいたPKはハンドではないよ。もちろん有難くいただくんだけども、あれはハンドではない。ハンドではないPKと言えば、9節秋田戦の将輝のアゴ直撃をハンドとされたものが思い出されるわけだけど、人間のやるジャッジだから間違いはあるもんだし長いシーズンで見れば結局イーブンみたいのが真理だと思う。そういう意味でのリターンがこの試合で来たと考えると秋田戦は負けて、リターンの来たこの試合でも負けてるんだからそりゃこの順位だよねという感じだ。あらゆる言い訳を排除してもめちゃくちゃ弱いと思う。


こんな言い方するとアレだけど、どうせ勝てないんだから人選を大幅に見直してみるのも一つの選択肢だと思うけどね。いまこの選手だけはどうしても外せない選手なんていないでしょ。だったらたくさんの選手にチャンスを与えた方がまだ希望が見出せる。やれる選手もたくさんいるだろうし、自信を失って結果を出すことに恐くなっちゃってる選手とかは外してあげることも優しさだと思うよ。


次節は今シーズンもプレーオフ圏内に食らいつく岡山と。何か毎年8月にやっているようなイメージがあるアウェイ岡山。当日は吉田麻也選手や為田大貴選手、小林伸二監督の誕生日なので彼らのためにも何とか勝ち点3を獲得してほしいものです。
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30周年記念試合(26節熊本戦)

2024-08-16 23:22:41 | マッチレポート24'
今年の夏休みは長期で北海道遠征をしていたためこの試合も札幌のホテルで観た。率直に言って「勝って良かった」。もう本当にそれに尽きる。


進撃の巨人コラボとかhitomiとかお金はかけたんだろうなというのは現場に足を運ばずとも感じられたので、うまくいったらいいなというよりは失敗したらどうなっちゃうんだろうという思いの方が強かった。肝心のフットボールの部分でもう昇格争いもすることのない今シーズンにこれだけのことをやる必要あるのかなという思いはあったけども、30周年なら今しかないんだろうねと納得もしていた。結果として予想を大幅に上回る28千人超という最近じゃちょっと見ない埋まり具合で興行としては大成功だったと言っていいんじゃないだろうか。これをきっかけにしてクラブを取り巻く雰囲気が前向きになるといいなと思う。


一方でチームにとってどうだったのかに目を向けると何ら前向きになれる要素はなかった。重度の得点力不足に悩むチームがこの大事な試合で逆転まで持ち込んだその精神力については賞賛に値すると思うけど、結局追いついたのはセットプレーでひっくり返したのはパワープレーという結果。繰り返しになるけど逆転したことは素晴らしい。なかなか出来ることじゃないと思うし、最後まで諦めなかったことがこの結果に結びついたと思う。でも87分までの絶望感をこの狂乱で忘れてはいけないと思う。ちゃんとはがして熊本ゴール前まで運べたのは90分通して片手で数えられる程度。期待の夏の新戦力である髙橋大悟も加入2試合目にしてスタメン落ち。何が良くないのか正直よく分からないんだけど、ケガ人が戻ってきた今の状態でもこんな感じというのは最大限片野坂さんを擁護して言ったとしても、チームを作り上げる段階でメンバーが固定出来なかったからなのかくらいかな。もう今シーズンこのチームが劇的に良くなることはないと思う。まずは残留は出来るだけ早く確定させて安心したい。多くは期待出来ない。


個人で見ると吉田真那斗のダイナミックな動きは目を見張るものがあった。もう少し精度があればとも思うけどあれだけ激しくやってくれたら少々の精度のブレは出るもんだと思う。熱いプレースタイルは気持ちを乗っけやすいから好きだ。茂平が戻ってきても場所を取り返せないのが納得のパフォーマンス。あとは堅心。火事場の堅心は本当に素晴らしい。どこまで伸びていくんだろうというワクワクするようなプレーが出てくるのはいつも火事場に限られるのがどうしても気になってしまう。追い込まれた時、開き直った時、感情に火が付いた時に出せるパフォーマンスが平時に出せるようになったらいつでも海外行けるくらいだと思うけど、今のままならしばらく大分にいてくれそうだなという複雑な感情で最近の堅心を見ている。ペレイラのゴールは各所で「まさか!」とか「予想外!」とか言われてるけど、自分はペレイラならヒールで撃つかもとあの瞬間に思ったし、同じように思った大分サポは他にもいると思う。どの場面か具体的には思い出せないけど相手ペナ内でヒールでラストパス出したこととかあったように記憶している。それにしてもよく枠に飛んだよなとは思う。


改めて思い返してもよく勝ってくれたと思う。チームの内容が良くなかっただけに負けてたらと思うと本当にゾッとする。ただ今週の愛媛戦であっさりと負けてこの記念試合で積み上げたものがまるで何もなかったかのようにぶっ飛んでしまうなんてことも十分あり得ると思うので結果は継続を、内容は改善を。


久しぶりに愛媛遠征行きたかったな。
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無力感(25節山口戦)

2024-08-07 23:47:15 | マッチレポート24'
この中断期間にめちゃめちゃ期待していたし、何とかなるのではと考えてもいた。だからこそその期待の裏返しとしてこんな試合を見せられるとガッカリ感もただの敗戦以上のものがある。ハッキリ言ってしまえば中断前からチームは何も変わっていなかったし、選手たちから危機感のようなものを感じるシーンも皆無だった。冷静になって考えれば半年以上やってきて改善しなかったチームがわずか3週間で改善するなんてことは考えにくいわけで、そう考えるともう無力感のような感覚すらある。もうこのチームには何も期待出来ない。ただ残留だけはしてくれ。


この試合まで24試合で20失点しかしていない山口に対して大分は19得点しか奪えていない。そんな両チームの対戦にもかかわらずあんなあっさりとしたミスで失点していたらそりゃ勝てないよ。そしてこの感想は前節清水戦と全く同じ感想なんだよ。チームとしてのレベルが低すぎるよ。もう何も期待しないからとにかく残留だけはしてください。お願いします。


期待の新加入髙橋大悟は長沢との2トップで先発。負の要素しかないチームに埋没して何のインパクトも残せないまま80分で交代。ただ髙橋がどうとかいう問題ではないと思う。チームのレベルがどうしようもないところまで落ちてしまったのかもしれない。残留しか望んでいないので何とかそれだけは頼む。本当にそれだけは頼む。


ただ最悪の事態も想定せざるを得ないかなとも思う。片野坂さんの記者会見の最後のコメント。もう降格するチームの監督が発するコメントのテンプレートと言っても過言ではないくらいの内容にしか受け取れなかった。いまのチームを見て「何やってんだよ!しっかりしろ!」という感情にもなるけど、監督からこんなコメントを出されたらもう必要なのはそういう支え方じゃないんだろうなと思う。なりふり構ってなんかいられない。とにかく残留。残念だけど今シーズン我々が作れたのはそのレベルのチームでしかなかったということ。それでも残留だけは絶対に勝ち取るぞ。
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自滅(24節清水戦)

2024-07-15 12:15:36 | マッチレポート24'
あまりの力の差に絶望すらしなかった日本平でのアウェイゲームと比較すると試合にはなっていた印象。シーズン半分を過ぎて遅すぎるんだけど、少しずつ上がってきているのは間違いないので中断期間をうまく使ってチームを仕上げてほしい。絶対に残留するよ。


予想以上に清水が消極的な戦い方を選択してきたので、おそらく予想以上に保持する形になったと思う。焦らず丁寧に繋いでゴールに迫るまでは至らないもののCKを取るところまではいけていた。前半はあのままでパワーを残したまま後半勝負で良かったと思っていた矢先に出てしまった小酒井の致命的なミス。小酒井は印象論にはなるけどボールをロストすることが多いと感じる。でもそれはビルドアップの肝の部分を担ってもらっているし恐がらずにボールを受けてくれる小酒井の存在があって後半の息切れ問題が少しずつ解消したということもあると思う。ただあのロストはあまりにも質が悪すぎた。ロストする場所とタイミングがほぼ最悪の部類。チームの矢印が前に向いた瞬間に目の前の相手に渡してしまってはもうチームとしてどうしようもない。今のチームに清水に先制されてからどうこう出来る力はハッキリ言ってないので、あのミスでこの試合は終ってしまったと言っても過言ではないと思う。


実際のその後の展開でビッグチャンスを作り出すことも出来ず徐々に体力を奪われて最後に危ない奪われ方からキッチリと追加点を許すという自滅以外の何物でもない敗戦だった。自滅を呼び込んだ清水の狡猾な戦い方だったと言うことも出来るかもしれない。序盤から清水はボールは保持させるけどリトリートするわけではなくハイラインで簡単には大分の前進は許さないというやり方だったので、FWの先発は新太ではなく鮎川か伊佐の方が面白かったと思う。使わざるを得なかったからやむを得ないと思うけど、新太の調子が上がらない。収まらない、ボールが足につかない、ファールで流れぶつ切りと今の新太には期待感が全く持てない。ケガ人続出の非常事態の中、ほぼフル稼働してくれたことだけで大感謝なわけだけど中断後もこのままなら序列が下がるのは必至なので一度コンディションを戻してもう一度キレのある新太のスタイルを見せてほしい。


まあ、天皇杯を別物と考えればいわきに押されながらも勝っただけでチームの状況が激変したわけじゃないから「勘違いすんなよ」とサッカーの神様からフルスイングの金属バットでぶん殴られただけだから気にする必要もなし。もともと勝負はこの中断期間だったわけだから。補強と復帰で一番の懸念だったサイドの戦力は逆に十分なくらいになった。GKとDFはやれることはやってくれていると思う。あとはリーグワースト2の得点力の部分をクラブはどう考えるか。ケガ人続出とか考慮する要因があることは間違いないけれども、24試合で19得点はチーム作りに完全に失敗したわけでそこをどう考えるか。個人的には既存戦力への刺激注入も含めて最前線の選手を獲得してほしいと考えている。


中断明けは今シーズン好調の山口から。ラスト14試合。落ちるわけにはいかない。
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パーフェクト(天皇杯3回戦川崎戦)

2024-07-10 23:20:45 | マッチレポート24'
勝っただけじゃなく、茂平、野嶽、松尾の試運転を済ませ、さらに鮎川に今季初ゴールとこの試合をパーフェクトと呼ばずして何をパーフェクトと呼ぶのか。もはやこれはカモ崎フロンターレ。Jリーグ公式でさえこの結果を下克上と書くけど、この内容を見て本当に下克上だと思う?最初から最後までアンダードッグの戦い方をしていたわけじゃないし、どこからどう見ても大分の方が強かったでしょ。


まずは先発メンバーから片野坂さんの本気度合いが見て取れた。ただ絶対に勝ちたいという本気度合いというよりも公式戦という大事な機会をチームを成熟させていくための場として1試合でも無駄にしたくないという本気度合いに見えた。何が良かったって中途半端にプレスに来てくれた川崎の無策さに尽きるわけで徹底ぶりがJ2リーグ戦とはまるで違うから楽観視は出来ないけど、そうは言ってもこの日の川崎のメンバーならJ2で普通に優勝争い出来るくらいの陣容なわけでそこにこれだけやれたのは自信にしていいよ。


1点目はいったんやり直すバックパスで緩急の「緩」を見せておきながらダイレクトで出した小酒井の「急」なパスで勝負あった。あのパスセンスは今日先発で並んだアカデミー出身の3センターの選手たちにはないもので小酒井の魅力だ。素晴らしかった。2点目は堅心の魅力いっさいがっさい全部乗せのようなゴール。繋ぎの部分のタスクを少し免除してあげて前への推進力をどんどん出すように仕向けてあげた方が堅心の魅力はもっと出るよね。ただ一つ苦言を。今日も安っぽいカードをもらった堅心。鹿児島戦の教訓が全く生かされていない。熱さは大事だけど、それは冷静さを失っていいということではない。もう少し賢く立ち回らなければダメだよ。


得点以外で良かったのは14分の相手陣内で引っかけて堅心のフィニッシュで完結したショートカウンター。これはおそらくシーズン前から片野坂さんがやりたかったことだろうと思う。もう一つは53分の伊佐のフィニッシュで完結したキョンゴンからのビルドアップ。これはシーズン中に修正していく中でいま片野坂さんがやりたいことだと思う。このビルドアップでは松岡の受け方、出し方がとても良かった。冷静になればこんな中途半端に前からボールを奪いに来てくれるチームなんてJ2にはいないわけで今日だけの特別なプレーとも言えるけど、それでもボール保持による多方面への好影響を考えてもこういう繋ぎは磨いていくべき。


改めて良い試合だった。昨シーズンは天皇杯敗退あたりから下り坂を転げるように失速していったわけだけど、今シーズンはその逆をやりたいね。
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2ヶ月ぶりの勝利(23節いわき戦)

2024-07-09 22:47:14 | マッチレポート24'
ゴールデンウィークに小瀬で堅心の素晴らしい決勝ゴールを目の前で見られた時は本当に嬉しかったけど、そこからまさか2ヶ月間も勝てないなんてあの時は夢にも思わなかったよね。


勝利どころかもう4試合もゴールが決まっていないから正直に言って中断に入る次の清水戦までは我慢かなと思っていた。そこまではどんな結果に終ろうとも耐え時かなと。そういう意味では少し早くにトンネルを抜けてくれて良かった。ただこの勝利がこの先の何かを担保してくれるわけではないことは試合を観ていれば分かる。


前節からキョンゴンの起用により保持率は高まった。ただ今のところその高まった保持率が攻撃に寄与しているかというとそこまでではないものの、ずっと課題であった後半のパワーダウン回避には繋がっていると思う。さらに鮎川を筆頭に徐々に戻りつつある戦力も相まって終盤に勝負出来るだけのパワーを残せるという効果は少なくとも生まれていると思う。ただこの試合の終盤でもいわきが2回攻めたら大分が1回攻められるくらいの不均衡具合であったからチームが良くなったというよりはよくこの試合を勝ちきったという評価が正しいんだろうなと思う。


やっとやっと鮎川が戦力として戻ってきた。哲平さんも片野坂さんも今シーズンのFW1番手として期待していたのはおそらく鮎川だったと思う。その選手が5ヶ月も出遅れたらそりゃ苦しいわな。戻ってくるまでに時間はかかったけど、早速期待感のあるプレーを随所に見せてくれた。特に双方が1点を取りたい終盤においては裏抜けが出来る選手は非常に重要。


ヒョンウはプロ初ゴールおめでとう!これ以上ないシチュエーションでのプロ初ゴールだったね。追える、競れる、狙える。FWとして持っておいてほしい資質は大体持っているなという印象だから期待感は高いし、何よりも伊佐を彷彿とさせる戦う姿勢に好感が持てる。試合後のインタビューも溌剌としていて見ていてとても気持ちが良かった。


この勝ち点3でひとまず降格圏から一息つけるくらいのところまでは上がれた。7月に入って各チームの移籍動向も活発となってきているからもちろん油断している場合ではないけれどもね。最近のシーズンではなかった3週間のサマーブレイク後にどれだけ走れるかでこのシーズンが決まるのは間違いない。ケガ人の回復を待ちたい大分としてはこの時間が追い風になることは間違いない。この勝利に何とか乗っかっていきたい。
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