会津若松市長が長州、萩市を訪問

 産経新聞が「風評被害の会津若松市長が「長州」訪問へ」と云う記事を配信している。戊辰戦争から明治初年にかけての会津の歴史をご存じない方にとっては「だからどうしたの?」と思われる、どうでも良さそうな記事なのであるが、前出のタイトルの前に「戊辰の怨恨、震災機に氷解?!」の文言が付いているとなると、何か裏があるのかな?と云う事になるだろう。そう、裏が大ありの会津と萩・長州なのである。

 

 書き出すと長くなるので極々かい摘んで云うとこういう事である。幕末、錦の御旗を授けられ京都の天皇を守る役を仰せつかった奥州会津藩。のはずがどこでどう間違ったのか朝敵・逆賊の汚名を着せられ、会津城下での戦では長州藩に徹底的に痛めつけられる(白虎隊の悲劇が有名)。後年、斗南藩としてお家再興が許されたのは下北半島、現在のむつ市。雪深い会津に暮らした人々でさえも下北半島の厳しい自然には勝てずに多くの人が亡くなる。廃藩置県後多くの人が会津に戻るが、逆賊の汚名を着せられ痛めつけられた長州に対する恨みは150年を経た今も残っている。会津若松を訪れた萩市長が、和解の握手をと手を差し出したが会津若松市長がこれを拒否した話はつとに有名。

 

菅家会津若松市長が萩市を訪れたのは3.11震災後、萩市が「東北には友好都市、姉妹都市はない。歴史的なつながりがある会津をお見舞いしたい」と、これまでに義援金2350万円、飲料、食品、下着、学用品など救援物資が14トントラック1台分贈られたことに対するお礼のため。会津若松は3.11震災の直接的な被害はほとんどなかったが風評被害により主要産業である観光や農業が大きなダメージを受けている他、福島第1原発が立地する福島県大熊町が役場機能を移し、同町の住民3300人をはじめ約4500人が避難している。

 

さて、産経新聞が掲げたタイトル「戊辰の怨恨、震災機に氷解?!」はと云えば、菅家市長は「これだけの支援をいただき、お礼にいかない方がおかしい」としながらも「戊辰戦争の和解とか、仲直りとか、そういう話ではない」と、太い釘を刺している。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、竹の根っこから生える葉っぱ。切通しの崖上に竹林。竹林の地表1m程を残して切通しの崖が崩れて地表がこれまた1m程オーバーハングする結果に。行場を失った根っこはと云えば、最初は律儀に真下の伸びていたのだが、何を思ったのか途中からUターンし上に伸び始めそれと同時に葉を出し始めた。勿論地中で葉を出すことはないはずだが、根であったはずのものも太陽の光に当たると出自を忘れて葉出す、そう云う習性のようである。

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恩田の森、更新

 昨日、恩田の森で撮影しました写真をこちらに掲載いたしましたので、ぜひご覧ください。
恩田の森Now 

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japanなPENTAX 645D、120万円也

 風景写真愛好者には人気の中判デジタルカメラ、ペンタックス645Dにびっくりの特別仕様「漆塗り」が登場。期間限定・完全受注生産で桐箱に入れられたこのカメラは120万円。通常モデルが75万円程度だから65%Upのこの価格を高いと思うか安いと思うか。

 

 Nikon(ニコン)がSPの再生産モデルを限定販売した時に、実は郷秋<Gauche>は購入を密かに検討したのだが、結局は購入を思い止まった。つまりもうフィルムのカメラをメインとすることはないだろうと思って。

 

 中には値上がりを期待、投資のつもりで購入した方もいたように聞いているが、結果は大暴落。Nikonだったからなのかフィルムのカメラだったからなのか。果たして漆塗りの645Dに投資の価値があるかどうか、郷秋<Gauche>にはわからんぞ。

 

 ところでなぜ漆塗りの645Dが「japan」なのか疑問をお持ちになられた方もいるだろう。実はその昔、ヨーロッパに人たちが漆器の事を「japan」と呼んだことから来ている(のだろう)。同じような例では「china」がある。これは今でもBone chinaと呼ばれているのでお分かりの通り磁器の事。磁器=中国、漆器=日本だったわけだな。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、真夏のモミジ。公園グラウンドの周りに植えられたモミジである。グラウンドはカンカン照りでモミジとの明るさの差が大きい。そこで思い切り+3程の露出補正をかけると明るいグラウンドは完全に「飛んで」モミジだけが適正露出になる。

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なんと不細工なレンズ・・・

 レンズそのものの見栄えは、前玉が引っ込んでいてなんとなくマクロレンズチックなことを除けば決して悪くはないのだが、いくら何でもこの不細工さはないでしょうと、郷秋は云いたい。「いいじゃん、どうせ『あんこ』なんか捨てちゃうんだから」と云う方もおいでかも知れないが、現行AFニッコールのラインナップの中では一番明るいレンズ(の中では一番安いものかも知れないが、郷秋としては久々に買った新品のレンズだぞ!)なのだから、手に入れた喜びが感じられるように、もう少し工夫をしてもらいたいものだ。

 

 

 24-7070-200IIを買ってこんなだったら郷秋は怒っちゃうぞ!

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イギリスGPを忘れていた

 いやいや、勿論見ましたよ、それは。でも、イギリスGPについて書くのをすっかり忘れていました。って云うか、アロンソが今季の初勝をものにしたことを除くと、書きたい気分にならないレースだったなぁ。今更だけれど、せっかくだから思いだしたついでにちょっとだけ書いておこうかな。

 

 一番酷かったのはミヒャエル・シューマッハ。小林可夢偉に追突した理由って、あれ、なんなの。昨日や今日レースを始めた新人じゃあるまいし「レースで初めてDRS(可変リヤウィング)を使ったために、ブレーキの効く度合いを間違えてしまったんだ」はないだろう。素直に非を認める謙虚さが評価されるのは新人だけだ。「あれは僕のミスだ」とだけ云えば良いものを、ミヒャエル程のドライバーが「ブレーキの効く度合いを間違えた」って、なんなの、そのコメント。

 

 被害者の小林可夢偉もチームのミスによりピットアウトのタイミングを間違い隣のピットのエアガン用のホースを壊した挙句にエンジントラブルでリタイヤ。ミヒャエルの追突の際に疫病神に憑りつかれてしまったかのような運の悪さである。

 

 運が悪いと云えばせっかくの母国GPをホイルナットの締め忘れでリタイヤせざるを得なかったジェンソン・バトンも同様。どちらも上げてはならないロリポップを上げてしまったロリポップマンのミスである。時として起こるこう云うミスが、F1がチームスポーツであることを思いださせてくれる。そう云う意味でたまに起こるのは悪い事ではないかも知れないが、ただ一人の日本人F1ドライバーには起きて欲しくないものである。

 

 第9戦にしてようやくアロンソが表彰台の一番高いところに立つことが出来たが、獲得ポイントはベッテルの半分。それでもマッサの倍のポイントを獲得していることを考えればアロンソがどれ程優れたドライバーであるかが解ろうと云うもの。シリーズチャンピョンには手が届かないとしても、シーズンの残り半分をアロンソが大いに盛り立ててくれることは間違いないだろう。次戦、ホッケンハイムが待ち遠しいぞ。

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伏兵登場

8日に書いた登場が待たれるニッコールレンズのなかで、タイトル通り近く登場するであろう7本(+2本)を紹介した。一昨日と昨日は標準レンズの事について書いた。と思ったら、まったく前情報がなかった、まったく予想もしなかったレンズが発表された。AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8Gである(see here)。

 

DX専用のマクロレンズ(ニコンは伝統的に「マイクロレンズ」と呼んでいる)は既にAF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VRがあるし、FX用のAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載するD300s以下のボディに使用することが出来る。なのになぜ新たなマクロレンズなのか。

 

ただただ価格の問題である(と郷秋<Gauche>は思う)。DX専用の85mmこそ43,000円だがFX用の60mm58,000円、同105mmに至っては90,000円もするのである。廉価なD3100D5100にボディの倍近い価格の105mm f/2.8Gは無論の事、ボディとほぼ同価格のDX85mmだってちょっと躊躇する。そこで40,000円以下で入手可能で、マクロなら「タム9」と云われる程の銘玉、タムロンの90mmが指名されることになる。

 

 そこで実売価格29,000円の40mm f/2.8Gの登場なのである。DX機に装着すると60mmとなるこのレンズ、ワーキングディスタンスがちょっと足りない感もあるけれど(最短撮影距離が0.163mと云う事は、等倍撮影時の被写体はレンズ前玉の直前だろう)、235グラムと軽量だからカメラバッグに放り込んでおいても苦にならない。標準レンズとしてはちょっと長めだけれど、ポートレートにも使えそうだ。手頃な価格から35mm f/1.8Gに次ぐ二匹目のドジョウになりそうな予感がするぞ。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、咲き始めた夏の花、木槿(むくげ)。

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標準レンズ考(下)

 注:昨日掲載の「標準レンズ考(上)」から続けてお読みください。

 

1.    望遠側が55mmだとすぐに物足りなくなる。ならば55-300mmの望遠ズームが付いたダブルズームキットを買えばよいと思われるかも知れないが、レンズ交換は億劫なものであるし、55-300mmが活躍しそうなお子様の運動会が催される砂ぼこりの舞い上がっている校庭ではレンズ交換をしたくない。第一、55-300mmは結構デカくて荷物になる(デカさの割には軽いが)。

 

2.    サーキュラーPL(円偏光)フィルターが使えない。詳しい説明は割愛するが、ピント合わせの際にレンズの前枠(フィルター取付け部)が回転するために、水面や葉っぱの反射光を除去したり、空と雲のコントラストを高めたりする効果があるPLフィルターを事実上使用することが出来ない。

 

3.    レンズマウント側から中をのぞくとスカスカちゃちでがっかりする。趣味の道具として所有する喜びがまったく感じられない。用が足せればそれで良い方には関係のない要素だが。

 

さて、18-55mmよりも高性能かつ良質(同じ意味か?)なレンズを考えたい方には、昨日ご紹介したニコン純正のニッコールレンズだけではなく、シグマやタムロンと云ったサードパーティー(交換レンズ専業メーカー)の製品も視野に入れて検討することをお勧めする。サードパーティー製のレンズが「安かろう悪かろう」だったのは昔の話で、今はメーカー純正に迫る性能でありながら価格は数10%安、場合によっては半額である。

 

また、カメラやレンズに詳しい方に相談に乗ってもらいながら「中古」のレンズを購入すると云う選択肢もある。現行品以外の中古では、郷秋<Gauche>はAF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-EDを選択肢に加えることをお勧めする。デジタル時代になってから登場したレンズだが今ではABクラス(注)のものを1万2、3千円で入手することが出来る。VRは付かないが70mmまでであればその必要性は必ずしも大きくないし、18-55mmよりも数段「ハンサム」である。

 

注:中古のレンズ、カメラの程度はA、AB+、AB、AB-、B、Cで表示される場合が多い。Aは汚れ(レンズの場合ホコリ)・傷、使用感がほとんどなく新品に近いもの。ABは多少の汚れ・傷、使用感があるが機能的にはまったく問題のないもので、更に細かく+や-を付けてA寄りのAB、B寄りのABとする場合もある。Bは汚れや傷、使用感、レンズの場合には少なくないホコリの混入があるが、機能的な問題がないもの。Cはレンズの場合過大なホコリの混入、場合によってはレンズに曇り、カビがあり、あるいは鏡胴前枠がつぶれてフィルターの装着が出来ないなどの場合がある。Aクラスの場合には機能的にも見た目的にも新品とほとんど変わりがない分、価格も大きく変わらない場合が多い。お勧めはAB+あるいはABで、このクラスだと新品よりも明らかに廉価でありながら程度もさほど悪くない。新機種が登場すると前モデルは値下がりするなど、中古車と同じ値動きがあるのこと、程度の表示は店によって傾向が異なる(辛目、甘目)ことがあることなどから、見極めに自信がない場合には詳しい方に相談にのってもらうことをお勧めする。

 

 18-55mmで覚悟した方が良いことの1番にあげた覚悟をしたくない方には、高倍率ズームレンズである18-200mm f/3.5-5.6G ED VR IIをお勧めする。価格的に通常D7000以上のボディと組み合わせて使われることが多いレンズだが、D3100やD5100で使っていけないと云う決まりは勿論無い。無いどころか高倍率ズームの悪癖を良く抑えた万能レンズで、これ以外にはもうレンズはいらないんじゃないかと云う程の万能レンズである。

 

ほとんど唯一の問題は高価なことで、予算に限りがある場合には先にも書いた中古も選択肢に入れると良いだろう。II型が出てからI型の「タマ数」が増え価格も下落傾向である。また、シグマやタムロンの同クラスのレンズも候補になるだろう。ただしサードパーティ製は望遠側がF6.3と若干暗くなっている(メーカーはF5.6より暗いレンズの場合にはAF機能の保証はしないと云っているが、現実には特に問題は無いようである)。

 

標準ズームとして郷秋<Gauche>がお勧めしたいレンズがもう一本ある。それは16-85mm f/3.5-5.6G ED VR(昨日の写真にも登場)。最大の特徴は広角側が24mm35mm換算、以下同様)から始まること。一般的な標準ズームは28mm始まりで、室内での撮影や風景写真では物足りなく感じることがあるが、24mmからのレンズの場合には不足を感じる確率が大幅に少なくなる。

 

望遠側を128mmに抑えたことにより、軽量コンパクトに仕上がり、同時に歪曲収差や周辺光量落ちが少ないなど優秀な光学特性を実現しているのも大きな特徴。唯一の欠点は18-200mm1万円程度しか変わらない価格であるが、それでも検討の価値大ありのレンズである。望遠側の不足は70-300mm等で補うことになるが、二本揃えば24mm-450mmをカバーが可能。ただし、先に書いた「覚悟その一」とは相反することにはなる。

 

 

 今日の一枚は、郷秋<Gauche>お勧めの標準ズームレンズ三兄弟。左から16-85mm f/3.5-5.6G ED VR18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II、18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED。後ろに見えているのはニコン旧大三元の内の一本、28-70mm。この写真でもお判りの通り、びっくりする程巨大な標準ズームレンズである。

 

P.S.上手く「落とせた」かどうかは別にして、何とか二回で完結することが出来ました。やれやれ(^^;

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標準レンズ考(上)

 標準レンズとは云っても今どきのことなので、勿論標準ズームレンズの事である。最上中のプロ機を除いてはどのメーカーもDSLRボディと標準ズームレンズをセットした「レンズキット」と呼ばれるお買い得なセットを用意している。 

 

 Nikon(ニコン)の場合にはこんな感じである。 

★D3100レンズキット 

Body + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR

★D3100ダブルズームキット 

Body + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR

+ AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR

 

★D5100レンズキット(2種類) 

Body + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR

Body + AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR

★D5100ダブルズームキット 

Body + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR

+ AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR

 

★D7000レンズキット(2種類) 

Body + AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR

Body + AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

 

★D300sレンズキット(2種類) 

Body + AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR

Body + AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

 注:ニコンのサイトによれば後者は「旧製品」との表示あり。

 

★D700レンズキット

Body + AF-S DX NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

 

参考:「寿限無寿限無」のように長いニコンのレンズ名は次のように読み解く。

1. AF-S:超音波モーター内臓のオートフォーカス(AF)レンズ

2. DX:APS-Cサイズのイメージセンサー搭載機専用レンズ

  この表示のないものはFX、つまりフルサイズのイメージセンサー用

  搭載機及びフィルム用のF6、F5、F100などで使用可能なレンズ。

  勿論DXセンサー搭載機でも使えるが、その場合のレンズの画角は

  焦点距離が1.5倍のレンズの画角と同じ、つまり1.5倍望遠寄りと

なる。

3. NIKKOR:ニッコールと読む。ニコンのカメラ用及び工業用レンズの名称

  少数だがNIKKORと名乗らないレンズも存在する。

4. 18-55mm:焦点距離を示す。この場合は18mmから55mmの

  ズームレンズを示す

5. f/3.5-5.6:レンズの明るさを示すF値。この場合は焦点距離によって

  3.5から5.6まで変化することを示す

6. G:CPUを内蔵し距離データをボディ側と通信するタイプのレンズで

  かつ絞り環がない(ボディ側から操作する)タイプであることを示す。

7. VR:Vibration Reductionの略で手振れを補正する機構を内臓

  していることを示す。

 

 上記のリストから、ニコンには18-55mm、18-105mm、18-200mm、18-85mm(以上、DX専用)、28-300mm(FX用)と5本の標準ズームレンズがラインナップしていることがわかる(実はこの他にも24-70mm f/2.8と24-120mm f/4 VR、云う高価だが素晴らしく高性能(特に前者)な標準ズームレンズもある)。

 

 前置きが長くなったがここからが本題である。標準ズームに何を選ぶかと云う話なのだが、SLR(一眼レフ)はボディとレンズを別々に買うことが出来るのが特徴の一つであるから、上記のリストにあるレンズキットを買わなければならないと云うことは、まったく無い。だから上記のリストにある(FX用を除く)

 

18-55mm f/3.5-5.6G VR

18-105mm f/3.5-5.6G ED VR

16-85mm f/3.5-5.6G ED VR

18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

 

の4本のレンズから好きな一本を組み合わせて使うことが出来る。ただし、上に書いた順で価格は上昇する。取り分け18-55mm f/3.5-5.6G VR付のキットは、ボディのみとほとんど同じ価格で売られているケースが多いので「お値打ち感」が強いし、軽量コンパクトでかつ、価格の割には実に高性能なので、予算に限りがある場合には、それはそれで良い選択と云えるのだが、次の事を覚悟しておくとよい。(明日に続く) 

P.S. 実はこの記事、6月初旬に書き出してA43枚程書いたところで「ボツ箱」入りになっていたものを、何となく引っ張り出して補筆したものです。後半に同じ程度の分量を書いて完結のつもりではいるのですが、上手い落としどころを見つけることが出来るかどうか、ちょっと心配です。そう云う意味で連載物は、書いていてちょっとスリルがあって、ちょっとコワイけど、落としどころを考えながら書くのがちょっと楽しみでもある、「コワ楽しい」なんです(^^;

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恩田の森、更新

 本日、恩田の森で撮影いたしました写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田の森Now 

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郷秋<Gauche>、ハチミツを買う

 混ぜ物のない、至って良質なハチミツがあると云うので、騙されたと思って買てみた。いや、騙されていなかった。美味い、実に美味い。朝食が待ち遠しくなる。ほんのりとミカンの香りのするハチミツである。そりゃそうだ、だって「ミカン蜜」なんだから。蜜蜂の研究をしている知人に聞いてみた。レンゲ蜜やアカシア蜜と云うのか聞いたことがあるけれど、ミカン蜜ってホントにミカンの花の蜜だけなの?どうしてミカンの花の蜜だけだってわかるの?と。

 

 曰く、ハチミツを水で薄めたものを顕微鏡で見るのだろそうだ。ハチミツの中には、蜜蜂がハチミツと一緒に集めてきた花粉も入っているのだそうだ。その花粉の数を顕微鏡をのぞいて数えるのだそうだ。そして100個の花粉の内、95個以上ミカンの花粉が入っていたらミカン蜜、95個以上レンゲの花粉が入っていたらレンゲ蜜として販売して良いのだと云う。つまり、花粉の数が95個あれば、蜜もまた95%はその花の蜜であると云う事になるらしい。ちなみに顕微鏡で見れば、その形で何の花の花粉なのかがすぐにわかるのだそうだ。

 

 なる程。実に簡単明快な話だけれど、顕微鏡をのぞきながら花粉の数を数えるって、郷秋<Gauche>には出来ないぞ、って云うか無理だろう、そんなこと。

 と云う訳で今日の一枚は、左が百花蜜(本文に書いた基準で云えば、100個の内95個以上特定の花の花粉(蜜)が入っていない、云ってみれば百種類の花の蜜が混じっていると云う事だな)、真ん中がほのかにミカンの香りがするミカン蜜(採ることのできる場所と時期が限られることから貴重であり、それらの条件のために粘度が低い)。そして右がハチミツと一緒に買った、甘味にはハチミツだけを使ったと云う「あまおう」のブリザーブタイプジャム。

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登場が待たれるニッコールレンズ

 「小笠原、父島」シリーズ連載中にも、書きたいカメラの話題はいろいろあったのだけれど全部をフォローすることは出来なかった。と云う訳で、今日は久々の(でもないか)カメラと云うかレンズネタ。勿論元ネタはNikon Rumorsだ。次のレンズが登場を待っていると云う記事が5日に掲載されていた。

 

AF-S VRII Zoom-Nikkor 80-400mm f/4G IF-ED N

AF-S VRII Zoom-Nikkor 70-300mm f/4 IF-ED

AF-S VRII Micro-Nikkor 70-200mm f/4 IF-ED N

AF-S Nikkor 85mm f/2G

AF-S Nikkor 35mm f/2G

AF-S Nikkor 105mm f/2G

AF-S DX VRII Zoom-Nikkor 16-70 f/3.5

 

 Nikon Rumorsによれば、これら7本の他にも800mm f/4600mm f/4(×2のテレコンバーター内臓で1200mm f/8としても使えるとか)もあるとのことなので、全部で9本のもレンズが登場待ちと云うことになる。

 

 80-400mm f/4G IF-ED Nは現行の80-400mm f/4.5-5.6Dの後継だと思うが、ようやく超音波モーターが内蔵されVRIIに進化、さらにインナーフォーカス化され、ナノクリスタルコーティンも施される。今どきのニッコールだから当然絞り環が廃止されたGタイプとなる。しかしこれまでのf/4.5-5.6でさえ26万円(希望小売価格)もしたのにF4通し(注)となっては、倍の価格のまったく別クラスへ移行する事になるだろうな。

 

注:「通し」とは、ズームレンズの明るさ(それを示すF値)が全焦点距離を通して変わらないことを云う。普通は広角側が一番明るく、望遠端が一番暗くなる。

 

 70-300mm f/4 IF-EDは現行の70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDの後継とも取れるが、郷秋<Gauche>は上位機種の登場だと思うぞ。80-400mmと同様にF4通しとなると、大きく重たくなるだけではなくかなり高価にもなるからである。このズーム域でF4通しと云う事は現行300mm f/4D IF-EDの後継とも云えるかも。Gの文字がないが、それは単なる「落とし」で、当然絞り環は無くなる。

 

 Micro-Nikkor 70-200mm f/4 IF-ED Nは、旧Zoom Micro Nikkor ED 70180mm F4.5F5.6Dの後継だ。待っていた方も多いと思われるが、これもF4通しとなったのは良いが大きく重たく高価になっていることだろうな。これもGの文字が落ちている。

 

85mm f/2G35mm f/2Gは既に登場している「新世代」f/1.4の廉価版。F2にすることで価格を半分以下(1/3?)にして量販を目指す。

 

 最後の1本だけがDX専用の16-70 f/3.5だが、これは16-85mm f/3.5-5.6G ED VRの後継だがF3.5通しとなりやはり上級移行。現行16-85mmは光学性能も良くコンパクトでかつ24mm相当の画角から使えることから、郷秋<Gauche>は室内撮り用に重宝しているレンズである。後継の価格アップは避けられないから、気になる方には今のうちに現行16-85mmを入手しておくことをお勧めしておく。なお、お勧めの標準ズームについては書き半端の記事があるので、できるだけ早く書き上げて掲載したいと思っている。乞ご期待。

 

 

 久しぶりの色付き写真は、近所のお宅の玄関先で咲いていたポーチュラカ(ですよね)。

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小笠原、父島(その10、最終回)

 郷秋<Gauche>が父島に出かけた当時は2611トン、巡航速度14.5ノットの父島丸が東京竹芝桟橋と二見港の間を船中2泊、36時間をかけて結んでいましたが、現在は6679トン、22.5ノットのおがさわら丸が25時間で行き来しています。随分と大きく速くなったものですが、それでも一隻による往復は変わっておらず、父島に生鮮食料品や郵便、宅配便が届くのは6日に一度だけと云う体制は35年前と大きく変わっていません。

 

 627日に当時の父島のテレビと電話事情を書きましたが、CSが使える今では(多分)インターネットを含めた通信・放送事情は本土と変わらないものと思いますが、「物」は6日に一度しか届かないわけですから、新聞は今でも6日分がパック詰めにされ、肉や魚もすべて冷凍されて届くのでしょう。

 

 電気は当時からディーゼル発電機によって賄われていたはずですが、増えた島民や観光客のために増強されているものと思われます。そんな父島ですが行政上は勿論東京都で、警察は警視庁、消防は東京消防庁。パトロールカーは警視庁と書かれた品川ナンバーのものでした。外国ではないので勿論税関はありませんでしたが、検疫所があり植物の検疫が行われていました。たしか、柑橘類に付く地中海ミバエのために、一度島内に持ち込んだミカン類を再度島外に持ち出すことはできませんと云う注意書きを渡された記憶があります。

 

 船の速度が上がり、さらに父島で三晩停泊するようになったことから、日曜日に東京を出港し月曜日に父島着、父島で3泊して木曜日の午後に二見港を出港し金曜日の午後東京着と云う、56日(内船中2泊)で父島を楽しむことが出来るようになりましたが、多少便利になったとは云え、飛行機で行くことのできない父島が、日本の東京都でありながら、地球上でもっとも遠い場所の一つであることに変わりはないようです。そんな父島は、一週間の休みが取れたら是非とももう一度行ってみたい場所のリストの最上位にリストアップされている場所ですが、果たして再訪の時は来るのでしょうか。【完】

 

 

 父島シリーズ最後の一枚は、二見港を出港せんとする父島丸の乗船客。どうやら観光客ではないようだ。あるいは父島とは永の別れとなる人なのか、「ちょっと行ってきます」とは違った覚悟が見える気がする。

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ウィリアムズ・ルノー!

 2012年からウィリアムズがルノーエンジンを搭載するとの報道。低迷を続けているウィリアムズが起死回生をかけてルノーエンジンを搭載するのだ。

 

ウィリアムズ・ルノーと云えばFW14Bでマンちゃんが悲願のワールド・チャンピョンを獲得したっけ。この年のモナコGPにおけるセナとのドッグファイトを思い出すと今でもドキドキする程の、郷秋<Gauche>的にはF1最高のレースだったな。

 

ところでいまのウィリアムズのドライバーって誰だっけ? あっ、バリチェロね。もう一人は、マルドナード? 知らないな、そんなドライバー。そう云えば、セナが事故死したものウィリアムズ・ルノーだった。もう17年前のことかぁ・・・

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小笠原、父島(その9)

 1日にも書いたが、現在少しずつ当時のフィルムのスキャン作業を進めているが、時間がかかる作業である。また、失敗もあった。それは、最初に目についたネガからスキャンを始めたものだから、ソフトが自動的にふってくれるコマ番号が撮影順と合わなくなってきてしまったのである。仕方がないのでExcelでネガ番号とスキャン済みデータ番号を入力した対応表を作成し、ついでにメモにある限りではあるが、カメラやレンズ、現像液や現像時間などのデータも入れることにした。

 

 父島で撮影した写真は、記憶の限りでは初めて使ったリバーサルを含めて全部で30本程ありそうなので、ようやくその1/3程が終わったところである。手元に残っているネガは全部で200本ほどありそうなので、すべてをデータ化しようとするとまだまだ時間がかかる作業となりそうである。だから、今回は取りあえず父島の分だけかな。

 

 まったく脈絡なく、データ化完了分から順にご覧いただいた「父島」だが、過去にご覧いただいた「お化けマンション」「IMAGES of YOKOSUKA」のように、組み写真としてストーリー性のあるものとしてご覧いただけると良いと考えているが、果たしてそれだけの写真があるのかどうか、心許ない。いずれにせよしばらくお時間を頂くことになるだろ。と云う訳で「小笠原、父島」シリーズは次回をもっていったん終了とさせていただきます。

 

 

 サトウキビ畑に立つ笹本さん。多分、サトウキビの畑なのだと思うのだが、土地が痩せているからなのか、沖縄・石垣島で見たサトウキビとは随分印象が異なる。笹本さんの顔に刻まれた深い皺から、容易ではなかったであろう笹本さんの半生が窺える。

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富士フィルムがレンズ交換方式カメラに再参入

 ロイター通信によると(「ロイター通信」は過去の名前だが、古い人間である郷秋<Gauche>はどうしても古いロイター通信の方が先に出てくる。さすがに国鉄・電々とは云わないけど)、富士フィルムがレンズ交換方式カメラ市場への再参入を真剣に検討しているようである。富士フィルムのカメラディヴィジョン(イメージングソリューション部門のことか)のヘッドである樋口武氏がロイターに語ったところによると、2004年に撤退したレンズ交換型カメラ市場(注1)に再参入するのだと云う。

 

1:郷秋<Gauche>の記憶によれば、富士フィルムにとっての最後のレンズ交換型デジタルカメラはFinePix S5 Pro(ニコンD200ベース)で最終出荷が20099月のはず。2004年が最終出荷となったのはFinePix S2 Pro(ニコンF80ベース)。フィルムカメラで云えばTX-2200611月最終出荷、シブいところではGX645AF ProfessionalGX680III Professionalがいずれも2010年(2月と4月)に最終出荷となった「レンズ交換方式」カメラである。

 

 他の情報なども総合すると、富士フィルムは来年以降レンズ交換方式ミラーレスカメラを発売し(注2)、現在カメラ市場で5位とされている同社のシェアランキング(台数ベース)を2012年には4位、2014年には3位にしたいと考えているようだが、そのためにはパナソニックの1300万台、更にはニコンの1860万台をも上回らなければならない訳だし、リコー&ペンタックス連合も手ごわい相手になることだろう。

 

2:台数ベースのシェアで上位に位置することに余り意味はなく、台数が少なくてもちゃんと利益が出ることが大切。そのために富士フィルムは廉価なモデルには手を出さず、高級カメラブランドイメージを確立しつつあるFinePix X100のレンズ交換型を登場させるのではないかと郷秋<Gauche>は考える。しかしだ、仮に利益は出たとしても台数シェア3位は難しいんじゃないかなぁ。

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