小林可夢偉、ザウバー残留

 ザウバーのエースドライバー、小林可夢偉が2012年も同チームで走ることが発表された。小林は日本人初のエースドライバーとしてザウバーF1チームを牽引し、大手自動車メーカーの後ろ盾がない中で、ロータス・ルノーGPに次ぐポイントランキング6位獲得に大きな貢献をしている。

 

 非力なマシンながらもトップチームのマシンを時にオーバーテイクするそのファイトと、沈着なレース運びが高く評価され、トップチームのドライバー候補リストの上位にランクされているとも云われている。

 

 レッドブルのマーク・ウェバー、フェラーリのフェリッペ・マッサのパフォーマンスが満足できるものではないことから、それぞれのチームから放出されるのではないかとの噂もあったが、どうやら噂通りにはなりそうにない状況を考えると、今よりも良いマシンを持つチームへの移籍は絶望的となっており、ザウバー残留は限られた選択肢の中では止むを得ないところだろ。

 

 小林の活躍により国際映像への露出が増えると共にスポンサー(つまり資金)も少しずつ増えてきているようで、それに伴いマシンも速くなり更に露出が増えると云う「良循環」の入口まで来ているのが今のザウバーチーム。ドライバーを含めチームの体制に大きな変更がないと云うことは2012年も更なる前進が期待できると云う事だ。

 

 既に後半戦に入った今年のF1だが、2012年への助走の意味でも小林の更なる活躍を大いに期待したい。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、夏の到来を告げる花、凌霄花(のうぜんかずら)。

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