東京女学館大学が募集停止

 「募集停止」とは随分と優しい言葉だが、つまりは、今月入学したばかりの1年生が卒業する2016年3月で廃校になると云う事である。

 報道によれば、東京都町田市(と云っても小田急と横浜線の町田駅からは相当な距離があり、大和市との境界に近い。最寄駅は東急田園都市線の南町田駅であるが、「グランベリーモール」を通り越し、更に南に500m程歩かなければならない)にある東京女学館大学を運営する学校法人東京女学館の理事会が、同大の学生募集を来年度から停止することを決めたと云う。

 同大学は、1956年に設置された短期大学から2002年に4年制大学に転換改組しているが、郷秋の記憶が正しければ、一度は4年制大学への転換改組の広報をしたものの文部科学省の認可が得られず、移行が1、2年遅れたはずである。遅れた理由が経営内容に関するものなのか教育内容・教員組織にあったのかは不明だが、4年制への移行直後から定員割れが続いており、約25億円の累積赤字があるという。

 4年制大学の廃校は戦後9校目であるとの報道であるが、株式会社立のLEC東京リーガルマインド大(東京都千代田区)を除いてはすべて首都圏以外の大学であり、首都圏の4年制大学としては東京女学館大学が初めてのケースになるものと思われる(共立薬科大学のように他の4年制大学(この場合は慶應義塾大学)に合併吸収され消滅した例はある)。

 18歳人口が減少に転じた以降も、安易な新規大学設置、学部・学科の増設、短大から4年制への転換改組を認めてきた文部科学省の高等教育行政の在り方と共に、公教育たる高等教育の3/4を担う各大学を設置する学校法人の経営責任が問われることは必至である。

 あなたのお子さん、どの大学に入学させますか? 知名度・ブランド力、受験時点での偏差値、上場企業への就職率だけではなく、本当に価値ある教育をしているのか、卒業後も末長く存続する大学であるや否や、その大学・設置法人の教育内容・経営状況もよくよく見極めないとならない時代になって来たと云う事です。誰も想像だにしなかった山一証券、拓銀の倒産、そこまで遡らずともJALの経営破たんの例があることを思い出してみれば、これまでの価値基準で大学を選んではいけない時代に入ったことにお気づきになることでしょう。

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Nikon D600!

 このところ、Nikon Rumors(以下、NR)に立て続けにNikon(ニコン)D600の噂が掲載されている(see here, and more)。

 郷秋<Gauche>は3月4日に書いたD300Sの後継機はフルサイズが「ちょうどいい」と云う小文の中で、DXフォーマットのフラッグシップはD7000の後継機D7100とし、D300Sの後継機はFXフォーマットに移行し、日本国内では既に販売が終了しているD700の後継機かつD800の廉価版とするのがよろしいのではないかと書いた。

 NRの記事によれば、D600はフルフレーム(35mmフルサイズ、ニコンが云うところのFXフォーマット)で2400万画素だと云う。これって、郷秋<Gauche>が3月4日に書いたD300Sの後継機の事ではないのか。NRには、さらにFX機はD+1桁数字、セミプロモデルがD+3桁数字、DX機(APS-C)はD+4桁数字だから、D300Sの後継機はFXに移行し、DX機フラッグシップの座はD7100に譲られると、まるで郷秋<Gauche>の小文を見て書いたような文言が並ぶ。

 いや、別に郷秋<Gauche>が偉い訳でも何でもなく、ニコンのDSLRにちょっと詳しければ誰でも思いつくストーリー、極々自然な流れによる予測なのである。

 この予測を補強するのが、このとろこと立て続けに発売・発表あるいは特許出願・取得が報じられているFXフォーマット用の廉価版レンズの存在である。例えば5月下旬発売予定のAF-S NIKKOR 28mm f/1.8G。ニコンは既に実売価格16万円程度の24mmと35mm、85mmのf/1.4Gを発売している。28mmがもしf/1.4であればほぼ同じ価格になるはずだが、それをf/1.8とすることでナノクリスタルコートながらf/1.4トリオの半額以下の72,000円と云う廉価を実現している。

 NRによれば、D3200、D5100よろしくAF駆動モーターを廃すなど徹底的なコストダウンが図られ1500ドル(日本では15万円。この価格だとプラスチックボディだろう)だと云うD600に、16万円のf/1.4はいかにも高価に過ぎバランスが悪い。そこで7万円そこそこのf/1.8が必要になるのである。もっともやや遅れてD4やD800/D800Eユーザーのために16万円の28mm f/1.4Gが登場し、f/1.4カルテットを形成することはまず間違いない。

 FX用の16-30mm f/4.5-5.6G、24-70mm f3.5-5.6Gなどf/4固定よりも更に廉価なズームレンズ登場の噂(噂の多くは根も葉もないものではなく「特許出願・取得」によって裏打ちされている)が絶えないものまた廉価版FX機、つまり郷秋<Gauche>が云うところのフルフレームに転向のD300S後継機、NR云うところのD600登場への期待を大きくさせる要素でもある。そうそう、レンズで云えばキヤノンにあってニコンに無かった70-200mm f/4も登場することだろうな。

 と云うわけで、DXからFXへのステップアップを考えながらもD800ではいかにも敷居が高く躊躇されている諸兄諸氏にとっては、噂とは云え朗報。NRによれば発表は9月(発売は10月か)だというから、夏のボーナス小遣いはぐっと我慢し全額カメラ貯金に回すのが良いかもね。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、一昨日にもご覧いただいた躑躅(つつじ)。今日は横位置で、バックのボケだけではなく前ボケ(主題の前にあるボケ)を使うとこんな風になると云う見本。しかしなぁ、見本と云うには主題の置き場所が中途半端だ(^^;。

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友達10人以下が47.4%、なのに平均は53人

 数字のマジック。アンケート調査の嘘。でも、この調査は結果の数字を二つ並列して報じているからまだ良心的である。INTERNET Watch に掲載されていた、株式会社ネオマーケティングが実施したと云う「Facebookユーザーの時間・シチュエーションなどに関する利用動向調査」の結果を見た(see here)。

 この調査結果は、Facebookユーザーの半数は友達が10人以下と云っている。本当かしらんと思うけれど、一方では、101~~300人が6.3%、301~~500人が2%いるから、友達の多い人と少ない人の差が著しと云う事になる。要するに、アカウントは取得してみたけれど、実はほとんど利用していない人が圧倒的に多く、ごく少数のヘビーユーザーが平均値を引き上げていると云う事だろう。

 郷秋<Gauche>の経験からすれば、Facebookの郷秋<Gauche>のページに記事やコメントがUpされてくる人の友達の数を見ると100~200名と云う方が圧倒的に多く、なかには2500人と云う方もいる。一方少ない方はと云えば、先の調査で約半分と云う事になっている10人以下と云う方はほんの僅かである。

 ちなみに今日現在の郷秋<Gauche>のFacebook上の友達の数は49人。件の調査を元に考えれば、ごく平均的な友達の数と云う事ができるが、別にFacebook上での友達が多いか少ないかなんてどうでも良い事なんだけれど、こう云う数字を見て一喜一憂する人もきっといるんだろうな。そう云う人には、つまらんことに惑わされるなと云いたいね、郷秋<Gauche>は。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、すみよしの森の二輪草の咲く小径。

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ニコンD3100をお勧めします

 ご予算2800万円の方には、McLaren MP4-12cもしくはFerrari 458 ITALIAをお勧めしますが、初めて「ちゃんとした」カメラを買おうかと云う方には、Nikon(ニコン)D3100をお勧めします。だって、18-55mmの標準ズームレンズが付いたキットがなん35,640円(yodobashi.com価格。ポイント還元分差引価格。以下同様)です。

 なぜこんなに安いかと云うと、5月下旬になると後継機種のD3200が発売されるからです。つまり、在庫一掃セールと云う訳です。「それじゃ、5月末まで待ってD3200を買う」と云う方もおられるかも知れませが、こちらはD3100キットと同じレンズがついて85,320円です。D3100なら差額で良いレンズが買えます。

 D3200の3200万画素に惑わされてはいけません。あなたがこれまでにプリントした一番大きなサイズは何ですか?100人中97人は、A4でしょう。L版以上にプリントしたことがない方も少なくないかも知れません。A4までなら600万画素で十分なのです。D3100の1400万画素ならA3までまったく問題なくプリントすることが出来ます。

 ちゃんと写真を撮りたい方には、郷秋は「ミラーレス」ではなく、一眼レフをお勧めしています。ファインダーをのぞいてシャッターボタンを押すことの素晴らしさを味わって欲しいのです。それは、良い写真を撮るための最良の選択でもあるのです。

 ミラーレス(デジタル一眼とか、最近ではノンレフレックスと云う云い方もあります)はなんだかお洒落っぽい感じがするかもしれませんがが、最初からあれでは写真は上手になりません。あれは一眼レフでちゃんと写真が撮れる人が、「一眼レフは重いしかさばるから、今日はミラーレスにしよう」と云う時に使う、二台目のカメラです。

 D3100が欲しくなったあなた、残念ながらD3100は数に限りがあります。ご購入希望の場合にはお早めに、ヨドバシ他のカメラ店にお急ぎください。

追伸:郷秋がD3100をお勧めするのは、純粋にD3100のコストパフォーマンスが高いからです。別にニコンから頼まれているわけではありません。念のために付記しておきます。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、作例として撮ったものですが、良い例にも悪い例にも使えそうにないのでblogに掲載(^^;。「ボケ」と口径食の説明用には使えるか?

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恩田の森、更新

 お待たせいたしました。本日、恩田の森で撮影しました写真をこちらに掲載たしました。
いつもは正確な描写を心がけている「恩田の森Now」の写真ですが、今日は、ほんのり淡い感じの画像処理を施してみました。浦々と長閑な春をお楽しみ頂ければ幸いです。
恩田の森Now 

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どこにあるのか判らない店のチラシ

 今日の神奈川新聞に「ステーキハンバーグ&サラダバーけん」と云う店の折り込み広告が入っていた。聞いたことのない店だけれど、どこにあるのだろうかと思いチラシの隅から隅まで見たけれど、住所(所在地)も店舗名も電話番号も、勿論最寄り店舗の地図も見当たらない。

 一体全体どこに店があるのかも分からない、書いてもいないチラシってどう云う事なのだろう。「春のステーキフェア」を実施中で通常1,764円(税込)のリブロースステーキ(180g。「もちろん」サラダバー&フルーツバー、ライス、カレースープが食べ放題なのだそうだ)が1,480円(何故かこちらは税抜き表示。括弧書きで小さく税込1,554円)になるのだそうだ。

 この「春のステーキフェア」がいつからいつまでやっているのかが書かれていない。既に始まっているのか、これから始まるのか。切り取って使えるクーポン券の有効期限が5月末日までとなっているので、「フェア」のお終いが5月31日であるらしいことは想像が出来る。スタート日は書いていないけどチラシが今日入っていいたと云う事は、既に始まっているにしてもだ、店の場所が書かれていないことには、行きたくても行けないじゃないか。

 もっとも、郷秋<Gauche>の場合には、「けん」の通常価格の数倍はするけれど、実に美味い馴染のステーキレストランがあるから、わざわざチラシのクーポン券を切り取って出かけて行くよなことはしない(見栄による嘘)。百歩譲ってたとしても、安いからと云ってどこにあるかもわからない店を探してまで食べに行こうとは思わないぞ(これも嘘)。

 しかしだ、例えば「伊勢丹」ならチラシに住所も地図も要らないけれど(それでも載っているか)、「ステーキハンバーグ&サラダバーけん」って、店舗の住所も地図もないチラシで客が来るほど有名な店なんですか。郷秋<Gauche>は知らないぞ、そんな店。別に知らなくても、少々お高いけれど美味い馴染の店があるからいいけれど。って、また嘘(^^;。

追記:不思議なチラシにはやっぱり他にも不思議な記述があるものだ。(前略)「ソテーをすると、通常の玉ねぎに比べて4%程「甘み」が圧倒的に高いのが特徴です。」って、郷秋<Gauche>が思うに「約4%程」は、256歩譲っても「圧倒的」違いではないと思うぞ。
追々記:「約」と「程」は同じ意味の言葉だから、どちらか一方があれば良いはず。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、春の野道を行く軽トラ。

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怪しい乾電池

 しばらく使っていなかったF3HPとMD-4を使う必要が生じた。液漏れを避けるためにカメラ本体からもモータードライブからも電池を抜いていたし、買い置きもなかったので夕方、青葉台の「チャンプ」に買いに行った。端的に云えば明日一日動けは良いので、カメラ本体用の電池は高価なSR44ではなくLR44で十分だと思っていたし、MD-4も安いアルカリで良きと思って買いに行ったのだが・・・

 アルカリ単三、10本で240円。俄かに信じがたいが、間違いなく10本で240円。帰って来てからyodobashi.comで確認したが、パナソニック製(ブランド)の10本パックで880円、最安値の富士通製(ブランド)でさえ470円だ。10本で240円と云うこの安さって、いったいどういうことだ?!

 しかもだ、時が時なら(つまりフィルム全盛時代と云う事だが)、泣く子も黙るコダック製(ブランド)である。パッケージにはMade in Chinaと書かれているが、「製造者:イーストマン・コダック社」とも明記されている。コダックはいつから乾電池なんか作るようになったのだろうか。コダックの作るべきは乾電池じゃなくフィルムだろうと、郷秋<Gauche>は思うぞ。まぅ、こう云う事をする会社はダメになる、あるいはダメな会社はこう云う事をすると云う見本だな。



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御衣黄

 説明されなければまったく読めない名前だろう。「ぎょいこう」と読む、花弁が緑色の桜の園芸種である。既に江戸時代には栽培されていたと云われており、当時の貴族の衣服、萌黄色に近かったことから御衣黄と呼ばれるようになったとか。首都圏では今が見頃。


 今日は「お座敷」があり、帰宅時には雑文と云えども書ける状態ではないことも予想されることから、昼休みに内職し適当な時間に自動的にUpされるようにセットした。この方法でUpする場合、Facebookと連動できないのが不満。

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ニコンのバッテリー、EN-EL15がリコール

 カメラの世界には、自動車の場合のような正式な制度はないようだが、要するにリコールである。今日、Nikon(ニコン)から「レンズ交換式デジタルカメラ用 Li-ion リチャージャブルバッテリー EN-EL15ご愛用のお客様へのお詫びとお知らせ」が発表された。詳細はこちらを参照頂きたいが、要するに製造上の不具合があり、最悪の場合には発熱し外装が変形する可能性があることから、該当する型番のバッテリーは全て回収・交換すると云う事である。 

 EN-EL15はニコンの最新DSLRおよびニコン初のノンレフレックス(ミラーレス)、V1用のバッテリーであるが、D7000とD800を愛用する郷秋は、このバッテリーを4本持っている。D7000に同梱のものと、同時に購入時したスペアは時期的に対象外のようだったが、ひょっとするとD800に同梱のものと、同時に購入時したスペアに該当する可能性があるかと思って調べてみたら、見事に一本が該当していた。

 さっそく明日、ニコンの受付センターに電話をしてみたいと思うけれど、交換はどういう手順で行われるんだろう。1本しか持っていない人の場合、不良品を送ってから新しい(正常な)物が送られて来るんじゃ、その間撮れなくなってしまうから、新しいものの配送受け取り時に、宅配業者に不良品を持ち帰ってもらうんだろうな。

 たかが4000円のバッテリーのために経費がどれ程かかるんだろうかと心配にもなるけれど、こう云う事をきちんと処理しておけば、メーカーに対する信頼度・好感度はむしろ高くなると云うもので、メーカーとしてはおろそかにできないものの一つとなっているのだろう。今回もニコンは事故が発生する前にいち早く手を打っている。

 と云う訳で、D800、D7000、V1を愛用の方は、面倒でもバッテリーの製造番号を確認されることお勧めする。該当する製造番号、回収交換の申し込み方法等はこちらをご覧頂きたい。


 今日の一枚は、本日のヒロイン(ヒーローかも知れないが、少なくともイタリア語ではbatteriaだから女性だ)、リコール該当のEN-EL15。ところで、バッテリーと一緒に写っているのは郷秋愛用のThinkPad X201sのエンブレムだが、日電と提携したLenovoはThinkPadの生産を日本国内に移すらしい。これはこれで結構なビッグニュース。遠からず、このことについても書いてみたいと思ってはいるが、果たして何時の事になるやらまったく保証はない。

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本を「ジャケ買い」?

 今日の神奈川新聞に「本は“ジャケ買い”の時代」と云う記事。郷秋<Gauche>もさすがに気が付いていたが、最近、マンガではないフツーの本なのにマンガチックなカバーの本を見かけることが多くなった。件の記事はこのことについて書かれたものである。(ちなみに、どこかの誰かが書いて、全国の地方紙が、紙面の都合に合わせて掲載するタイプの記事だ(と思う)。こういうタイプの記事の事を何と云うのか、ご存じの方がおいでなら、ご教示頂きたい)

 まぁ、読めばなるほどと納得の記事ではあるのだが、郷秋<Gauche>としては「いちゃもん」を付けづにはいられない記事でもある。

 第一にタイトルだ。「ジャケ買い」って、誰でも知ってる日本語なんだろうか。30代から50代までの方は知っているかも知れない。もちろん、CD(古くはLP)を、中身がどんな音楽なのか判らないまま、ジャケット(写真)の良さにつられて買ってしまうことだ。郷秋<Gauche>はもちろんしている。失敗もしたけれど、思わぬ出会いが音楽の世界を広げてくれたりもした。音楽が好みでなかったとしても、ジャケットを飾って楽しむことは出来た(CD時代になってこの楽しみはほぼなくなってしまったが)。

 でもこの「ジャケ買い」、知らない人も少なくない言葉だろう。音楽(のデータ)をネットで買うのが当たり前、レコードショップ(今はCDショップと云うのか)にさえ足を運んだことのない10代、20代には既に理解できない言葉かも知れないな。いずれにしても、「ジャケ買い」の意味を知らない人には「本は“ジャケ買い”の時代」と云う記事タイトルは理解できないだろう。もっと判らないだろう言葉に「ワインの“ジャケ買い”」と云うのもあるけれど。

 さて、この記事には他にも突っ込み所がある。それは「ライトな本格ミステリー」。「ライト」は本格的なものではない、軽いもの。「ライト・ミステリー」は有り得ても、「軽い」本格ミステリーはないだろうと思うぞ。クルマのカテゴリに「ミニバン」と云うものがある。具体的にはホンダのステップワゴンなどを指すが、「大型ミニバン」と呼ばれるクルマも存在している。例えばトヨタのアルファードなんかのことだが、小さいバンだからミニバン。それが大きくなったら大型ミニバンじゃなくて「バン」だろうと郷秋<Gauche>は思う。「ライトな本格ミステリー」は「大型ミニバン」と同じだな。

 三つ目の突っ込み所は「ラノベ」。「ラノベってなんだ?」。いきなり聞かれてすぐに答えられる人は出版社と書店の社員くらいのものか。記事には説明はないものの、「ライトノベル」(軽小説)と云う言葉が出てきてその後の「ラノベ」だから、これがライトノベルの省略形であることはわかる。でもなぁ、こんな怪しげな言葉を説明もないまま、地方紙とは云えども正しい日本語の「砦」たる新聞が気軽に使ってよいものなのだろうか。そう思ってこの記事を読み返すと、署名記事が原則の神奈川新聞にあって、執筆者の名前が記されていない。つまりは郷秋<Gauche>のようなへそ曲がりで小うるさい読者に突っ込まれたくない、穴埋め的記事だと云う事なんだろうな、きっと。


 例によって記事本文と何の関係もない今日の一枚は、雨の中で咲き始めた花水木(はなみずき)。なんだか日本に昔からいるような顔をしている花水木だが、1912年に日本からワシントンDCに送った染井吉野の返礼として1914年に日本になってきたもの、100年前の日本には存在しなかった樹木である。アメリカ山法師と呼ばれるのは、アメリカ原産でいて日本固有種の山法師に似ているから。

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4戦で4人の勝者

 ディフェンディングチャンピョン、セバスチャン・ベッテルが2012年第4戦目にして初の表彰台、しかも一番高い所をものにした。PPからスタートし、FLを記録しての優勝。文字面だけを追えば完璧な勝利のようではあるけれど、一時はキミ・ライッコネンに追い回されているから、薄氷を踏む思いでの勝利とも云えよう。

 ここまで4レースを消化して毎回違う勝者。その勝者はニコ・ロズベルグを除く3人はチャンピョン経験者である。元チャンピョンでまだ勝てていないのはルイス・ハミルトン、ミヒャエル・シューマッハそしてキミ・ライッコネンの3人。キミは日曜日にセバスチャンを追い回したことでもわかる通り、遠からず表彰台の一番高い所に登ろうかと云う勢いだが、かつて皇帝と呼ばれたミヒャエルはカムバックから3シーズン目となってもいまだに表彰台にさえ上がることが出来ないでいるどころか、チームメイトのニコの1勝35ポイントに対して、10位2回の2ポイントと、やっぱり昨シーズンで引退した方がよかったんじゃないかと云う、まったく精彩を欠く戦績。

 残るもう一人のチャンピョン、ルイス・ハミルトンはと云えば、3戦で3位表彰台をものにしたものの、バーレーンでは8位と冴えないレース。見過ごし勝ちだが意外に健闘しているのがマーク・ウェバー。なんと4戦連続4位と地味にポイントを稼いでポイントランキングでは3位につけている。残念ながら、悪くはないけれど結局はチャンピョンにはなれない典型的な脇役ドライバーを地で云っている感じだな。

 いずれにしても今年のF1はどのレースも、予選も決勝レースも接戦で、僅かなミスで予選グリッドは大きく後退するし、決勝レースでもタイヤの使い方を間違えればあっという間にポイント圏外へ。去年のベッテルのように大差を着けての一等賞と云うのもないのが2012年のF1だ。それだけに毎レース目が離せないのだが、BSに移行してからフジテレビ独自の順位表示がなくなり、国際映像の順位表示だけでは小さ過ぎて(実は、デジタル-アナログ変換画像をブラウン管で見ている。トホホ)、今ひとつレースの展開が判り辛くて困っている郷秋であるぞ。

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縦書きの場合は右からでしょう

 もう随分前の記事だけれど、郷秋<Gauche>はこんな小文を書いたことがあった(どう考えても変だろう 2010年12月20日)。主旨は、写真に写っている人の名前を写真の下に書く場合は、右からではなく左からだろうと云うもの。当然のことだが(現在は)、日本語を横書きする場合には左から右に書く。だから写真の下に、写っている人の名前を書く場合に、写真の左側に写っている人からの書かないと、写真の並び順と名前の順が逆になって混乱することになる。

 郷秋<Gauche>が指摘したからかどうかは判らないが、その後の神奈川新聞では、写真に写っている人の名前が左側から順に書かれるようになった。まっ、偶然と云う事だろうが。


 ところが、今日の神奈川新聞にこんな写真が載っていた。記事内容はこの際どうでも良いのだが、要するにメコン川流域5カ国の首脳と我が国の野田首相が写っている写真である。写真の下に名前を記すのに、横書きなら当然左側の方からだろうと云うのが郷秋<Gauche>の主張なのだが、この写真に写っている方の名前は縦書きになっている。そして、名前は左側の方から記されている。横書きならそれで良い。でも、名前の説明が縦書きなら右側の方からじゃないのか。

 縦書きの場合には右から左に行を移して書いていくことは小学生でも知っている。だったら人の名前も写真の右側の方から順に書いて行かないと、写真の並び順と逆になってしまい、混乱をきたすことになる。なのに、名前の紹介が左側の方から順にされているのである。左側の方から順に書くのは横書きの場合であって、縦書きで複数行にわたる場合には(件の記事は10行にも及んでいる)右からだ。

 2010年の小文に「神奈川新聞(あるいは新聞業界)には、人の名前の説明には必ず「右から」書くルールがあるのかも知れないが」と書いたが、ルール云々ではなく、その紙面に一番合った書き方で説明するのが新聞のプロだろうと、郷秋<Gauche>は思うぞ。と云う訳で神奈川新聞さん、よろしくね。(神奈川新聞を定期購読している、いち愛読者より)

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D800のバッテリーライフ

 3月25日のD800ファーストインプレッションには「電池の消耗が早い。EN-EL15+D800は700枚程度に留まるようである」と書いたが、今日の撮影では、530枚撮ってバッテリー残量49%と云う実績であった(28-300mm f/3.5-5.6G VR、JPEG)。

 カタログデータでは約900コマ(CIPA規格準拠)となっているから、残り49%と云う残量表示が正しいとすれば、少なくとも今日の撮影においてはカタログデータよりも沢山撮れたことになるが、問題はその後である。

 家に帰ってPCにデータをダウンロードする際に、びっくりするほどの電気を必要とするのである。これまでもなんとなく気になっていたので、今日は事前事後のバッテリー残量をメモしておいた。結果は、530枚分のデータをPCにダウンロードした後の残量は40%。つまり、バテリー容量の9%を必要としたと云う事である。

 郷秋<Gauche>の場合には常にマルチバッテリーパックを装着し、EN-EL15×2の状態で使っているので実害は発生しないものと思われるが、マルチバッテリーパック無の状態では900枚撮影した後のダウンロード中にバテリーライフが終了してしまう事を意味している。その時どういう状況になるのかは取扱い説明書にも書かれていないが、ちょっと厄介なことになる可能性もある。

 マルチバッテリーパック無しの場合には、PCへのダウンロードに際しては新しいバッテリーと交換あるいはACアダプタが必要になりそうなので、一度に700枚程度以上撮影するヘビーユーザーの場合には注意が必要である。


 と云う訳で、例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、菜の花畑越しに見た花蘇芳(はなずおう)。

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郷秋<Gauche>、D800の解説本を買う

 やはりと云うのか一応と云うのか判らないけれど、取りあえず、D800の解説本を買ってみた。って、副詞の使い方がめちゃくちゃだ。いや、副詞の使い方はどうでも良くて、今日の問題はD800の解説本の中身である。

 買ったのは、取りあえずと云うのか差し当たりと云うのか判らないけれど、まずはCAPA特別編集のGakken Camera Mookの「ニコンD800スーパーブック 機能解説編」(発売元:学研マーケティング、4月18日発売、税込定価1,680円。こんな本だ)であるが、現時点で販売されているD800の解説本はこれしかないようだ。ちなみに「実践活用編」が5月30日に発刊予定なのだとか。

 郷秋<Gauche>はD800導入早々の3月25日27日28日に、そのインプレッションを書いているが、取り分け重要なのは27日に書いた「1/250秒の手振れ(D800ファーストインプレッション2)」である。郷秋<Gauche>はここで焦点距離50mm、1/250でも手振れを起こし、それば3600画素の画像にしっかり記録されていたと書いた。28日には、だからD800には三脚が必要であるとも書いた。

 まったく同じことが「ニコンD800スーパーブック」の随所に書かれていた。例えばp.38の見出しは「解像感を最大限に引き出す①<ブレ対策・小絞りボケ対策>」であるが、こう書かれていた。「手ブレ限界の目安となるシャッタースピードは(1/焦点距離)秒と言われるが、D800ではこれより2段階以上速いシャッタースピードで撮影したほうが無難」。郷秋<Gauche>が書いたのとまったく同じことが書かれている。

 「ニコンD800スーパーブック」に書かれている「小絞りボケ」とは、郷秋<Gauche>が書いた回折現象による解像度の低下の事である。ほら、これも郷秋<Gauche>が書いたのと同じことが書かれている。郷秋<Gauche>が書いた記事を「眉に唾しながら」読んだ方も少なくないだろう事は容易に想像できるのだが、これで嘘ではないことがお分かりいただけたことと思うぞ。


 と云う訳で、例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、一本の木に器用に紅白を咲き分ける「源平桃」。我が家にも是非とも一本欲しい木なのだが、もう植える場所がないなぁ・・・。

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ニコンがD3200を発表

 今年に入ってから幾度も書いている通り、云ってみれば「当初の予定通り」、今日、Nikon(ニコン)からD3100の後継機たるD3200が発表された。発売日は5月下旬との事で、正確な日にちは発表されていないが、いずれにせよ約一カ月後には登場することだろう。

 予てよりの噂通りD3200の画素数は、入門機なのにニコンのフラッグシップ、D4の1600万画素をはるかに上回る2400万画素と、ほとんど掟破り。まあ、デジタルカメラの画質は画素数だけで決まる訳では無く、むしろ一つ一つの画素の大きさで決まるのだとは、これまで何度も書いてきた通りで、画素数が多いからD4よりも高画質だと云う事には、勿論ならない。

 しかしだ、売り出し価格は予想以上に高価でD3100のこれまでの価格の倍近くになっている。上位機種であるはずのD5100よりも6割以上高価で、D7000にも限りなく近づいているなど、価格面でもDSLRの下剋上はついにここまで来たかと云わないではおられない程である。いずれ価格もこなれて来るだろうし、そうこうするうちにD5100もモデルチェンジすることだろう。そう考えれば、価格も含め極当たりまえのモデルチェンジとも云える。

 ちなみに、D3200の発表と同時に、これまでだって「こんなに安いの」と驚きだったD3100が更に値下げでレンズキットが37,000円、ボディだけだと34,000円とまさに底値で、ある意味「買い」とも云えるな。でも、D3100は黒しかないんだな、今は。D3200は限定版ではなく、通常モデルで「赤」が選べるようだ。これは何だか欲しい感じだぞ。って、これまでのD3100程度まで価格がコナレないと郷秋<Gauche>には手が出せないけどね。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、雑草扱いされているきらいもあるけれど、この季節に欠かせない花、花韮(ななにら)。調べてみると、明治時代に渡来したアルゼンチン原産の植物。日本の気候が余程合うようで、今ではそこここで野生化している。やっぱり雑草か。

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