鉛筆で書く

 「書く」と言えば、Wordを使ってキーボードを叩いてプリンタで出力するというのがビジネスにおいての普通のやり方になって、久しい。

 広辞苑(第五版)によれば、「書く」とは「先のとがったもので物の面をひっかく意が原原義」であり、
  1.「(筆などで)線をひく
  2.「文字をしるす」
  3.「文を作る」こと
であり、新明解国語辞典(第四版)によれば
  1.「(あとに残すために)表そうとする何かを目に見える形で示す」
ことである。

 PCの画面上で、キーボードを叩いて「書く」作業は、筆やペンを手にして紙に文字を書き記す作業とは随分と違ったものではあるけれど、新明解国語辞典が説く「表そうとする何かを目に見える形で示す」という意味では、まさしく「書く」行為そのものと言える。

 郷秋<Gauche>が「書く」と言えば、勿論「枕」に書いた方法である(最近はプリントさえしないことも多いが)。でも、時には広辞苑が教えてくれた原義の通りに、書くこともある。

 日常的にはボールペンを使うことが多いけれど、手紙の様書きや署名、封筒の表書きには万年筆を使う。それ専用と言うわけではないけれど、細字、中字、太字、極太の4本の万年筆をデスクの引き出しに入れてある(この際、文字が美しいかどうかは別の話である)。

 考えをまとめるために書く時には鉛筆を使う。銘柄にはこだわらないが、Bもしくは2Bを使う。書いた文字を消したり書いたりまた消したり、丸で囲んだりアンダーラインを引いたり、「吹き出し」を書いて注釈を入れたりと、白い紙の上にまったく新しいアイディアを書き付けていく作業は、鉛筆を使うと、楽しく捗る。

 鉛筆は、ナイフで削る。肥後守で削ったのは郷秋<Gauche>よりもずっと上の世代。郷秋<Gauche>が子どもの頃は「ボンナイフ」で削ったものだが、今はそのボンナイフもないからカッターナイフで削る。カッターナイフで削っても、鉛筆を削る作業は楽しい。考えが煮詰まってしまった時、ちょっと疲れた時には鉛筆を削る。削る手を休めてコーヒーをすする。綺麗に削り上がった鉛筆を手に取ると、不思議に新しいアイディアがわいて来る。鉛筆は暖かくて優しい。鉛筆は懐かしくて楽しい。

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F1マシン、カラーリング小考

 例によって「カラス」でテストを続けていたHONDA F1 RA107のカラーリングが発表された。グリーンベースになるという噂は流れていたけれど、これにはビックリ。

 古くはイタリアの赤、イギリスのグリーン、フランスのブルーといったナショナルカラーを身にまとい熱い戦いを繰り広げたF1だが、チーム・ロータスが1968年に「ゴールドリーフ」のパッケージカラーの49Bを登場させて以来、F1マシンはスポンサーカラーであるのが常識となった。コーリン・チャップマンはテクニカルなアイディアだけではなくマーケティング戦略においても、その非凡な才能を遺憾な発揮したのであった。

 40年間スポンサーのカラーとロゴをまとって走ってきたF1を、あるいはホンダが変えるかも知れない。変えられないかも知れない。郷秋<Gauche>にも分らない。ホンダが主張する斬新なマーケティング手法 -つまり、イメージのライセンス化とウェブサイト上でのチャリティ展開のことだと思うけれど- が、郷秋<Gauche>にはいまひとつ飲み込めないのだ。

 ただ、「環境問題の解決のために取り組んでいこう」という姿勢をメッセージとして具現化したのがあの奇抜なアースカラーなのだとしたら、それはとんでもない間違いなんじゃないかと郷秋<Gauche>は思うんだな。だったら、F1なんか走らせるべきじゃない。ディーゼルやバイブリッド、あるいは燃料電池車(レギュレーション上可能なのかどうかは?だが)でル・マンにでも挑戦した方がはるかにましだ。

 まっ、今回発表されたRA107のカラーリングについては実に多くのF1 blogerが取り上げられているので郷秋<Gauche>はこれ以上書かないが、一つだけ言えるのは、ホンダの新しいカラーリングとマーケティングの成否はRA107の速さ如何にかかっているということだ。ちなみに1968年、「ゴールドリーフ」カラーのロータス49Bを駆るグレアム・ヒル(デーモン・ヒルの父)はモナコを含む3勝、2位3回でチャンピョンを獲得している。

今日の1枚は、我が家の庭のティモールフォセカ。
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湯河原逍遙、蛇足の巻

 特にお断りはしなかったけれど、湯河原梅林で撮影した写真の掲載は昨日までの5枚で終了です。随分とシャッターボタンは押したのですが、納得できる写真が少なく、自分の力のなさを思い知った郷秋<Gauche>なのでありました。

 さて、その湯河原梅林からの帰りは、なんと湯河原駅まで(タクシーで1500円程度の距離)歩くという暴挙にでた郷秋<Gauche>でありましたが、さらには湯河原から横浜まで東海道線に乗り、横浜線で長津田に出て田園都市線で青葉台という、とっても遠回りな経路で帰ってきたのでした。何故そんな遠回りをしたのかと言えば、実はグリーン車に乗ってみたかったからなのであります。

 恥ずかしながら、ワタクシメ、これまで一度たりともグリーン車というものに乗ったことがなかったのです。1時間やそこいらの乗車にグリーン車が必要だとは思いもしなかった郷秋<Gauche>をその気にさせたのは19日に書いたSuica vs PASMOにいただいたkampeitaさんからのコメントでした。

 いや、はっきり言って快適でした。が、乗車前にグリーン車乗車(支払い)のデータが記録されたSuicaを頭上のパネルにタッチするとランプが赤からクリーンに変わり、車掌モドキのお嬢さんが検札に来てくれない!というシステムが余りにも残念でしたので、腹いせにお嬢さんが手にしていたバスケットの中のビールを思わず購入してしまった郷秋<Gauche>でありました(勿論美味しく頂きました)。

やたらと人に多い電車の中でカメラをぶら下げているのもなんなので、車中でカメラの埃を掃い、レンズを外してデイパックに押し込むのにも、空いたグリーン車は好都合でした。と言うわけで、Day Tripをリッチに締めくくった郷秋<Gauche>の今日のお話はこれでおしまいです。ではまた明日。

今日の1枚は、グリーン車に乗ったぞ!証拠写真。
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13じゃだめ?

 ベルギーの新興エアライン、ブリュッセルエアラインが紺の垂直尾翼にオレンジ色のドット13個で書いた会社名の頭文字である「b」の文字に14個目のドットを付け加えるはめになった。

 イエス・キリストが処刑されたのが13日(ちなみに金曜日)だとされていることから、キリスト教国では忌み嫌われていることは聞いているはが、1企業のロゴタイプまでをも変えさせてしますとは、随分と凄いものである。

 まずはこちらをご覧頂きたい。
 機体の写真は既に1つ増やされ14のドットで構成される「b」の文字となったものである。しかし、「b」を構成するオレンジの○が13個だなどと一体誰が数えたものなのか、郷秋<Gauche>にはまったく及びも付かない観察力である。

 ロゴのデザイナーは随分と落ち込んだこととは思うけれど、まっ、点一つくらいの変更で済んだのなら、良かったと言うべきなのかもしれないな。

 しかし、他にもエアラインはいくらでもあるんだから、嫌なら乗らなければいいだけの話だと思うんだけど、イタリア人はともかく、アメリカ人ってそんなに信心深いんだろうか・・・。

今日の1枚は、例によって記事本体とは何の関係もない写真。
湯河原梅林、深山梅香の図。
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レンズフードは必要か

 昨日の続きである。
 昨日は、余り役に立ちそうにない華奢な三脚をお使いの方が多いことが気になったと書いた。実はもう一つ気になったことがある。それはレンズフードである。レンズフードを逆向きに着けたまま撮影している方を多く見かけたのだ。

 逆向きに着けたまま撮影できるということは、レンズ(カメラ)はAFでフードはバヨネット式だということだが、収納している時の姿のまま、レンズキャップだけを取って撮影しているのである。

 レンズフードは画角外からの不要な光を遮り、フレアやゴーストを防ぐためのものであり、特に屋外での撮影の場合にはかなり重要なアイテムであると郷秋<Gauche>は思っている。順光の時にはさほどではなくても、逆光や斜光の中での撮影の場合にはフレアやゴーストを避けるためには必備のはずである。

 最近のフードは、フィルムや撮像体が横長であることに合わせて出来る限り深く被さるようにするために画面の角に当たる部分をえぐった、所謂チューリップ型が多く、不要な光を遮る性能は随分と上がっているが、それでもフレアが出る場合には、郷秋<Gauche>小さなレフ板をかざして不要な光をカットすることもある。

 勿論、意図的にフレアを出すこともあるけれど(最近のレンズは出にくくて苦労することもある)、一般的には、特に風景写真を撮るときにはレンズフードは必備なんじゃないかな。もう一つ言えば、レンズフードを逆向きに着けたまま撮影しているということは、フォーカスは完全にカメラ任せということになるが、郷秋<Gauche>はAFレンズでも結構MF操作するぞ。

 手前の花と花の間のわずかな隙間から奥の花を狙うような時に手動でのピント合わせが必要になることがある。もっともニコンのAF-SレンズはAF時にも手動のピント合わせが可能だからモードはAFのまま。どうしても機械任せに出来ない時に手動で補正するのだが、この時にレンズフードが逆向きに着いたままだとピント環の操作が出来ないし、だいたいズーム環の操作が出来ないんじゃないかと思う。

 ということは、レンズフードを逆向きに着けたまま撮影していた方は単焦点のAFレンズと言うことになるのか。フレーミングのために遠くに近くにと動き回り、必要の都度レンズを交換するのか。いやはや、高倍率のズームレンズの便利さにどっぷりと浸かってしまった郷秋<Gauche>には、とても真似が出来ないぞ。今日もまた、脱帽だ。

今日の1枚は、湯河原梅林、遠望の図。

☆☆☆

 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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こんなに多いのか・・・

 先週の土曜日に小石川植物園に、そして一昨日は湯河原梅林に行ってきたことはいずれもblogに書いた。寒桜や梅が見頃で、いずれも遠方まで出かけた甲斐があったのだが、小石川と湯河原に共通した驚きがあったことを、今日は書きたい。

 どちらにも、熟年写真愛好家が大勢いたのである。果たして広辞苑的には何人以上を「大勢」と言うのか知らないが、5人や10人、20人や30人ではない「大勢」である。

 湯河原の方はある程度はいるだろうと予想していたけれど、小石川植物園の方はちょっとビックリの数だった。歳の頃はと言えば、60は若造、80手前も珍しくない平均69.6歳(郷秋<Gauche>の直感的平均につき、それを裏付ける客観的なデータはない。為念)。ひょとしたら女性の方が多いのではないかと思えるほど大勢だったのも驚きだったな。

 カメラは圧倒的にフィルム方式一眼レフ(以下FSLRとする)。最近のDSLR(デジタル方式一眼レフ)の売れ行きから考えると、どうしたのかと思うほどDSLRが少ない。昨秋行われた幼稚園・小学校の運動会ではDSLRのオンパレードだったと聞いているが、やはり年齢の差から来ているのだろうな。

 コンパクトタイプのデジタルカメラならいざ知らず、同じデジタルでもSLR(一眼レフ)になると、その性能をフルに生かすためにはどうしてもPCが必要になってくる。ところが、先にあげた年代の方、特に女性の中にPCを使えない方が多いことが想像される。デジタル・デバイド(情報格差)というヤツだ。流行のDLSRを使ってみたいと思ってもPCにまでは手が出せずにFSLRを使い続けている方を、郷秋<Gauche>は4、5人知っている。
 
 もう一つ驚いたのは、殆どの方が三脚持参であること。おそらくは写真教室で「風景写真を撮る時には三脚を使いましょう」と教えられたことを忠実に守っているのだろうが、その三脚たるや、華奢な4段式が圧倒的であり、失礼ながら余りや役に立ちそうにない感じを、郷秋<Gauche>は受けた。オマケに三脚を使いながらシャッターボタンを指で直接押しているのだ。三脚を使うならば、レリーズ・ケーブルを使わないと意味がないんじゃないかな。

 更に驚いたことは、半数以上と思われる方がホットシューに水準器を付けていたことである。使う必要がないと思っているから郷秋<Gauche>は水準器を持っていない。

 建築写真、たとえば建物を下から見上げるような写真の場合、「アオリ」を使って上方がすぼまないように撮影する。しかし、実際に人間が見上げれば、建物の下方より上方が小さく見えるわけだから、「アオリ」を使って取った写真は実際に見た感じとは随分ちがった印象を与えることになる。

 まっすぐ天に向かって伸び上がった杉の木はどこから見てもまっすぐに立っているが、水平線は見る角度によってまっすぐに見えたり、左右のどちらかに傾いて見えたりする。自分が立っている場所がわずかに傾斜していたならば、真正面に実は水平に見えるはずの水平線が少し傾いて見えるかもしれない。その時に、もし水準器を使って水準を合わせたカメラで撮影したならば、実際に少し傾いて見えた水平線ではなく、写真には傾いていない水平線が写りこむことになるのだろ。それは一見正しい写真のように思えるかも知れないけれど、少なくとも写真を撮ろうとた「私」が見ていた景色とは少し違ったものになっているはずである。事実と現実の相違だ。

 風景写真は、遺跡の発掘現場の記録写真ではない。肉眼で見たときの印象を、その美しさ、優しさ、逞しさを伝えるのが風景写真であるなら、正しい水平よりも「見た目の水平」が優先されるべきある。

 もう10年近く前のこと、建築中の自宅の進み具合を見に行った時に、棟梁からこんなことを聞いた。それは八畳の和室の天井を作っていたときのことである。棟梁は「八畳以上の部屋の時には、天井の真ん中を少し、10~15mm高く作るんだよ。そうしないと天井が垂れ下がってみえるからね」と言って、垂木で作った物差しで天井の高さを確認していた。なるほど「錯視」の補正である。

 自然の美しさは、見た目の美しさである。本当は水平であったとしても、少し斜めに見えたのであれば、そのように撮ればいいと、郷秋<Gauche>は思っている。だから郷秋<Gauche>は水準器を使わない(持っていない)。もっとも、天に向かってまっすぐに伸びているヒノキが傾いて見えては不都合な時もある。そんな時のためには方眼マットのファインダースクリーンを入れておけばいい。水平・垂直の基準線の表示・非表示を選べるカメラの場合には「表示」させて、その線に木立なり建物の垂直線を合わせればよいのである。

 話がちょっと横道にそれたが、とにかく郷秋<Gauche>は、熟年写真愛好家、それも女性の愛好家が多いのに驚いた。皆さん熱心に作品作りに専念したのに感銘を受けた。撮影は程ほどに、小田原駅の買い込んだ小鯵の押し寿司(今回は東華軒)をつまみにしてビールを飲んだくれていた郷秋<Gauche>とは大違いである。脱帽。


 今日の1枚は、郷秋<Gauche>にしては珍しい縦位置の写真。湯河原梅林、冬枯れの樹と梅の絨毯の図。
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JAL、エンブラエル170を導入

 JALが2008年度から小型ジェット旅客機エンブラエル170(78席)を導入するらしい。時事通信とロイターが配信する情報を総合すると次のような内容である。

 「JALは2009年度の羽田空港拡張に伴う発着枠拡大に備え、新小型機導入により各路線の需要規模に応じた機材サイズの適正化を促進し、効率的な事業運営の展開を図るためにブラジルのエンブラエル社が製造する小型ジェット旅客機、エンブラエル170を2008年から国内線に導入する」

 ヒコーキ、取り分け旅客機に特段の興味を持たない方にはこのエンブラエル社は馴染みが薄いことと思うが、実はヨーロッパのエアバス(A340、A300など)アメリカ合衆国のボーイング(747-ジャンボ、777、737など)、カナダのボンバルディア(CRJ200など)についで世界で第4位のシェアを有する旅客機メーカーなのである。

 ただし、エアバス社、ボーイング社が座席数200席以上の中・大型機を得意とするのに対して、ボンバルディアとエンブラエルは30-100席ともっぱら小型機を製造するメーカーである(エアバス社は107席のA318、ボーイング社は124席の717-200が最小。また132-189席の737はベストセラー)。

 2008年にJALが導入するエンブラエル170など50-90席程度のジェット旅客機はリージョナルジェットと呼ばれ、大都市と地方都市あるいは地方都市同士を結ぶ、地域間の旅客輸送に使われる。これまで国内ではボンバルディアのCRJ200が唯一の機種だったが、ここにエンブラエル170が投入されることになるわけである。

 リージョナルジェットの多くは、機体の後部に2機のエンジンを備えるが、エンブラエル170は主翼の左右に1基ずつエンジンをぶら下げる、現代の多くの中・大型機と同様の形状である。現在ANAとJALの双方でローカル線の主力として活躍する737も同形状であるが、737は一番小さい600型の132席から900型の189席までとエンブラエル170の倍以上の席数を持っている。

 さて、JALはグループ会社のジェイエアによりエンブラエル170を運航する計画のようであるが、ジェイエアは既に50席のボンバルディアCRJ200を運行しており、ボンバルディアは70席のCRJ700をラインナップしている。普通に考えれば、運行乗務員のライセンスやメインテナンスのことを考えCRJ700を導入することになるのではないかと思うが、なぜにエンブラエルなのか。実に不可思議である。

 不可思議ではあるが、国内のローカル線用機材がANA、JAL共に737に、中型機が787に集約されようとしているいま、まったくの新顔、エンブラエルが日本の空に登場するのは、旅客機ファンとしては嬉しいことではある。エンブラエル170運行開始の暁には、郷秋<Gauche>としてはCRJ200に乗りに行ったのと同様、エンブラエルにも乗ってみないとならないな。


 今日の1枚は、いつもながら記事本体とは何の関係もない写真。湯河原梅林、紅梅にメジロの図。
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湯河原梅林

 花見、ではなく梅見に行ってきました。花見と言えば、何故か桜の花を見ること。郷秋<Gauche>は梅の花を見に行って来ましたので「梅見」です。平日だと言うのにすごい人出でした。

 出かけた先は湯河原梅林。JR湯河原駅の北方、幕山山麓にあります。同じ神奈川県内でもたとえば「曽我の梅林」は梅の実を取るための畑が多いことからその一帯が梅林と呼ばれるわけですが、湯河原梅林は、おそらくここ20年くらいの間に計画的に作られた観賞用の梅林です。

 Webに掲載されている19日現在の開花状況は七分咲きとのことでしたが、行ってみた感じは五分咲きといったところのように思えました。もっともたくさんの品種が植えてあるため(散策道近くの木には品種名のプレートが付いています)、満開に近いものもあればようやく咲き出した木もあるといった具合。

今日の1枚は、湯河原梅林の東側斜面の図。
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露のマック爆発、そして再びSuica

 ロシアでアップル社のPC、マッキントッシュが爆発?!バッテリーか過熱し発火というのは聞いたことがあるが、まさかPCが爆発とは!というのは勿論勘違いで、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクにあるハンバーガー店、マクドナルドで爆発が起き、6人が負傷したことを報じる産経新聞配信(2月20日8時0 分、Yahoo! News)の記事のタイトルだ。

 マックはご存じの通りハンバーガーショップのマクドナルドの略称であると同時にアップル社のPC、マッキントッシュの略称(その他のマックについてはこちらを参照)。

 でもだ、昨日見た、ロシアのマクドナルドで起きた爆発事故を報じる記事のタイトルは「露のマクドで爆発」だったぞ。関西出身の記者が書いた記事であることが一発で分かってしまう記事タイトルだ。おそらく書いた当人は当然のつもりで「マクド」と書いたのだろうが、「マクド」は関西地区限定のマクドナルドの略称。関東以北では通じないために(おそらくはU.S.A.でも)「マック」に書き改められたものだと思う。

 そう言えば昨晩書いたSuica、JR東日本が発行する非接触型ICカードシステムによる乗車カードなので、利用できるのはJR東日本の営業エリアのみで、しかも首都圏エリアのほか、仙台近郊及び新潟近郊など限られた地域でしが利用できない(それでもJR東日本の営業エリアの人口カバー率で言えば80%以上になるか?)。

 同じ非接触型ICカードシステムによる乗車カードでもJR西日本が発行するものはICOCAと呼ばれているし、PASMOも首都圏限定だから、昨晩の「Suica vs PASMO」の話題は、主に首都圏在住の方にのみにご理解いただける「ローカル色豊か」な話題だったと言うことになるな。

今日の1枚は、椿の伴奏を得た梅の独奏。
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Suica vs PASMO

 先週末、久しぶりに電車に乗った。しばらく前から話題になっているPASMOが3月18日に発売されるという案内があちこちに出ていた。

 PASMOの前身たるパスネットが登場したのが2000年だっただろうか。その時点で既にJRのイオカードが登場していたから、JR用と私鉄用の2枚のカードを持つことになった。郷秋<Gauche>は時々バスに乗ることもあるのでそれ用のバス<共通>カードを入れると乗り物用プリペイドカードが3枚だ。素面の時にはいいが、酔っ払っているとJRの改札機にバスカードを入れるという体たらくで、恥ずかしい思いをしたことも2度や3度ではない。

 JRがSuicaを導入した時に、私鉄やバスも全てこのカード1枚で乗れるようにならないものかと思ったのだが、数年を経てようやく実現するようである。

 PASMOはSuicaの区間で利用でき、SuicaもまたPASMOの区間で利用できると言うことは、JRと私鉄に関しては完全互換だ。ただし、関東地区の主要バスで利用できるのはPASMOだけらしい。つまり、バスに乗らない方はSuica1枚で困ることはないが、時にバスに乗ることもある郷秋<Gauche>としてはPASMOじゃないと困る訳だな。

 3月18日以降、早い時期にSuicaをやめてPASMOに切り替えないといけない。ところで、Suicaってデポジットを500円取られていたような記憶があるけれど、これって、どこで返してもらえるんだろう・・・。

2/20追記:Suicaでも、カードの右下にペンギンのマークのあるものなら、バスでも利用できるそうです。まさつぐさん、情報を頂きありがとうございます。

今日の1枚は、2月6日に掲載したちいさな小さな石の祠の「引き」の絵です。
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梅、満開

 なるせの森の谷戸奥の梅がほぼ満開になりました。
 桜もそうですが満開に見えても実は七、八分の咲き。本当の満開は散り始めと聞いていますから、正しくは満開一歩手前というところだと思います。

☆☆☆

 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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小石川植物園

 今日は昼過ぎから茗荷谷で仕事がありましたので、どうせ行くならばと、朝のうちに家を出て午前中は小石川植物園を歩いてきました。

 いろいろな種類の梅が五分咲きといったところでしたが、梅の区画からしばらく歩いたところで寒桜(カンザクラ)がほぼ満開となっていました。家に帰ってから調べてみると大島桜と寒緋桜(かんひざくら)との雑種であることがわかりました。

今日の1枚は、その寒桜。
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親愛なるブリード様

 クララ・ブリードは1945年から26年間、サンディエゴ市立図書館の館長を勤めた女性。館長になる前、彼女が35歳の時に真珠湾攻撃(1941年)があった。翌42年にはアメリカ西海岸に住む日系人に対して内陸部に急遽建設された施設に収容する大統領令が発せられ、資産を二束三文で売り払った日系人はアリゾナの砂漠にあるキャンプ(日系人収容所)に送り込まれた。

 その時、サンディエゴ市立図書館で児童担当司書であったブリードはサンディエゴ・ユニオン駅で、宛名に自分自身の住所を書き、切手を貼った葉書を収容所に送られる日系の子どもたち一人ひとりに手渡した。「欲しいものがあったら、これに書いて送って」と。

 そして彼女は戦争が終わるまでの4年間、本、文房具、キャンディー、衣類などを子どもたちに送り続けた。子どもたちは感謝の気持をこめて、”Dear Miss Breed”で始まる手紙を送った。彼女が受け取った手紙は250通にも達した。

 収容所生活から50年を経た1991年、85歳になった彼女を主賓に迎えたパーティーの席上で、当時の子供たちが感謝の気持を込めて茶器を贈った。その時、770人の参加者からスタンディング・オベーションが巻き上がった。反日感情が高まっていた当時のアメリカで、一歩間違えばスパイ活動ともとらねかねない危険をも顧みず、日系の子どもたちを支えるという人道的使命を果たしたブリードは1994年9月4日、88年の豊かな生涯を閉じた。

 ジョアンヌ・オッペンハイム著「親愛なるブリード様」は、日系の子どもたちとブリードとの手紙のやり取りを中心に構成されたノンフィクション。残念ながら日本語訳は出版されていないようである。

 今日の記事は、2007年2月16日付神奈川新聞の文化面掲載の記事「日系児童と司書の交流 -手紙が支えた友愛-」(小川恵一、元横浜市立大学長、横浜市立中央図書館長)の記事を郷秋<Gauche>が要約したものである。

今日の1枚は、一面に咲きほこる椿。
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ご迷惑をおかけいたしました

 郷秋<Gauche>のblogはgooのサービスを利用しながらも、オリジナルデザインでご覧頂きたいことからhttp://www33.ocn.ne.jp/~musica/essay_blog.htmlでご覧いただくことを推奨いたしておりますが、OCNのWeb Serverメンテナンスのために15日0時頃から同日14時頃までアクセス出来ない状態になっていたようです。この間にお訪ねくださいました皆さんには大変失礼&ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。

 なお、万が一、今後同様なことがありました場合にはhttp://blog.goo.ne.jp/gauche7に直接アクセス頂くことで郷秋<Gauche>のblogをご覧いただくことが出来ますことを申し添えておきます。
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春一番

 10日に、「この冬は雪が降っていない、雪が降らないまま春になってしますのか」と書いたが、どうやら、そういうことらしい。

 気象庁が14日、関東から九州までの各地方で「春一番」が吹いたと発表した。 -->Yahoo!ニュース

 東京都内の初雪の一番遅い記録(横浜も、おそらくは同じ)であった1月10日を既に過ぎ、これから雪が降るとこの記録を更新することになる。ただし、春一番が吹いてから雪が降ることは、別に珍しいことではない。

 首都圏では4月8日(おそらく1988年の)、桜が三分咲きの頃に雪が積もったことがある。開き始めた桜の花に雪がかかる姿はなかなか風雅であったなぁ・・・。だから、この冬(春?)も3月になって、あるいは4月になってから、記録更新の雪が降らないという保証はない。

今日の1枚は、このところの暖かさで一気に開花が進む梅。
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