郡山布引高原風力発電所

 猪苗代湖をはさみ磐梯山の南側にあるのが「会津布引山」(標高1081m)で、この布引山を中心とした高原を布引高原と言います。猪苗代湖岸を通る国道49号線から湖の向こうに見える、「布を引いたように」一定の高さで続いているのが布引高原です。

 この高原で今年の2月に営業運転が開始されたのが「郡山布引高原風力発電所」です。発電所ととは言っても、何か特別な建物があるわけではなく、33基の風車と、各風車が発電した電力をまとめて送るための変電設備を合わせたシステムが「発電所」です。目の前にあるのは、高くそびえる風車であり、通常イメージする発電所とはかなり異なります(って、発電所をイメージできる人の方が少ないでしょうか?)。

 33基の風車の総発電量は65,980kWで、国内の風力発電所としては最大規模となっています。調べてみると、標準的な原子力発電所1基当りの発電量が100kWということなので、風車33基分を合わせて原発の1/15程の出力となります。景観破壊とする意見もあるようですが、少なくとも布引山風力発電所に限っては、余り問題になってはいないようで、むしろ新たな観光スポットとなる可能性を秘めているように思われます。

 騒音の問題が指摘される風力発電ですが、郷秋<Gauche>が以前に見た三浦半島突端のものと比べると騒音は無いに等しく、更に、周辺10Km以内には民家はないようですので、まったく問題にならないでしょう。回転するブレードに鳥がぶつかる事故もあるようですが、建物のガラス窓にぶつかる事故の確率よりも明らかに低いと言う統計もあるようです。

 総じて環境に優しいと言える風力発電ですが、設置できる場所が限られるのが難点なのでしょう。発電量がそれほど大きくありませんから、長距離の送電には不向きで、おそらくは「地産地消」型の発電所ということなのでしょうね。
 

注:初出時には「布引山風力発電所」と標記しましたが、その後、事業者である「電源開発」のサイトの記述により、正式名称が「郡山布引高原風力発電所」であることが判明いたしましたので、訂正いたしました。(2 Sep. 2007)
コメント ( 2 ) | Trackback (  )

二強と四強

 今シーズンいよいよ終盤だなと思ってこれまでの12戦を振り返ってみて気がついた。今年の二強、つまりフェラーリとマクラーレンの2チームが仲良く6勝ずつ。そして今年の4強、ライッコネン、マッサ、アロンソ、ハミルトンの4人ガ仲良く3勝ずつ。それでトップでチェッカーを受けたレース以外の成績により、ポイントは84ポイントから68ポイントまで、16ポイントの差がある。

 今年の残りレースは5つ。ポイントリーダーのハミルトンの優位は動かないが、16ポイント後方にいるライッコネンにも勿論、逆転の可能性が残されている。16ポイントビハインドのライッコネンに比べれば、僅か5ポイント差のアロンソには、チャンピョン獲得の可能性が十分以上にある。

 もしも、もしもの話しではあるが、アロンソが2007年のチャンピョンに輝くとすれば、それはセナもプロストも、そしてハッキネンも為し得なかった3連続のタイトル獲得となる。その上にはミヒャエルの5年連続、ファンジオの4年連続という金字塔があるけれど。

 気が付いてみれば、2007年シーズンのタイトル争いは、かつてない接近戦で行われているのである。1週間後、モンツァでのレースが待ち遠しいぞ。

 

 例によって、記事本文の内容とは何の関係もない今日の1枚は、黄色くなってきた稲田と猪苗代湖の向こうに霞んで見える布引山(手前の田んぼは猪苗代町。湖の向こうに見えている山々は、かつでは会津布引山と言われたようだが、現在の行政区分では郡山市に属する、布引山)。昨日の1枚と類似していて恐縮だが、今日は布引山の中央から左側の稜線上に微かに見えている、櫛の歯のような「突起」に注目いただきたい。この「突起」の秘密は、明日、明かされます。
コメント ( 1 ) | Trackback (  )

富士フイルムと三菱製紙が提携

 富士フイルムと三菱製紙が、写真事業における互いの事業強化と国際競争力強化を図ることを目的に、写真印画紙を中心とした写真分野において協力関係を構築することになったとのニュース。

 富士は「フジブロ」、三菱は「月光」というブランドの印画紙を供給していた、写真分野意おけるライバル企業同士であった。それがいまや、協働して「今後もますます発展することが期待されるイメージングの世界において、お客さまのご要望におこたえし、高品質な写真印画紙を供給することで、写真文化の発展に寄与してまいります。」というのだから、時代も変わったものである。

 つまり、1社だけでは採算が合わないほどに印画紙需要が落ち込んでいるということなのだろうな。いまや写真は自宅のインクジェットプリンプリンターでプリントする時代。「印画紙」というものを知らない世代も増えてきているわけだから仕方があるまい。

 件の提携を知らせる告知分の中に、従来の写真印画紙を使った「銀写真プリント」について、明快な定義がされていたので参考までに、引用しておこう。

銀写真プリント:支持体上にハロゲン化銀と発色剤を含む写真感光材料に露光した後、現像処理して得られた写真プリントのこと。

 詳しくは富士フイルムのニュースリリースをご覧頂きたい。

 

 今日の1枚は、黄色くなってきた稲穂と白い蕎麦の花。(福島県猪苗代町にて)
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

NHK、大丈夫?

 今日は、日本列島各地で皆既月食が見られるはずの日だったらしい。いつもはTVを見たりしない郷秋<Gauche>(注:F1中継を除く)なのですが、何故かたまたまついていたTVから流れてきた映像とアナウンスを見聞きして、驚きの余り開いた口がしばらく塞がらなくなって、困ったぞ。

 TVからは「ただ今、○○(北海道のどことか)の皆既月食の様子をご覧いただいております」とのアナウンサーの声。で、画面はといえば、真っ暗!おいおい、皆既月食だかなんだか知らないけれど、真っ暗な夜の空を映して、「皆既月食の様子をご覧いただいております」って、どうよ。

 NHK、大丈夫か?
 

 今日の1枚は、初雪草(はつゆきそう)。真夏から初秋に咲く花なのに「初雪草」という不思議な名前がついています。その葉の白さを雪に見立てて涼を得ようとした先人の知恵なのでしょうか。
 残暑厳しいカンカン照りの真昼に撮っても、工夫次第でバックを黒くつぶしてしまうことも出来ます。NHKより、チョットは工夫した郷秋<Gauche>であります。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

世の話題は

 今夕の、世間一般の話題は「内閣改造」だとは思けれど、郷秋<Gauche>的興味は、やっぱり昨日のF1トルコGPの結果である。

 結果については郷秋<Gauche>が書くまでもないだろう。注目すべきは、結果として、チャンピョン争いの4人のポイント差が縮まったということである。勿論残りレースは一つ少なくなったけれど、1位(ハミルトン)と4位(ライッコネン)のポイント差は16ポイントと、前戦、ハンガリーGPの20ポイントから4ポイント縮小しているのである。

 4位ライッコネンの逆襲は、現実的にはかなり難しいけれど、不可能ではないことが、今シーズンの残り5戦をますます面白くするわけである。特に次戦はモンッア、そしてスパと、フェラーリが優位と思われるコースが続くから、なおさらである。

 それにしても、トルコの表彰台は良かった。3人が互いの健闘を称え合う、良い表彰台であった。「何故」と、問われれば、そこにルイス・ハミルトンの姿がなかったからに他ならない。とすると、ハミルトンは、今年のF1における「鬼っこ」ということか。それがF1今シーズンの最大の問題なのである。

 

 今日の1枚は、港区西麻布にあった三井八郎右衛門邸の食堂。これぞ本物の金持ちの、本物のお屋敷。[江戸東京たてもの園にて]
コメント ( 2 ) | Trackback (  )

メダカ

 メダカを飼いだして、2ヶ月になります。飼うといっても、室内の綺麗な水槽で飼っているわけではありません。玄関先に置いた45cmの睡蓮鉢に2、3種類の水生植物を入れて、「ついでに」メダカを入れたに過ぎないのです。メダカや金魚を入れておかないボウフラがわくと、聞いたから。

 本当ハ、小さくても本格的なビオトープを作ってみたかったのだが、近所のDIY店で入手できる水生植物は限られており、なんだか有り合わせ的、中途半端なビオトープもとどきが出来上がったのでした。

 最初にメダカを20尾買ってきて入れたのでしたが、2週間ほどで全滅。酸素が足りないのか餌か足りないのか、これでだめなら本格的に調べてみようと思いながら、最初のDIY店よりは少しはましそうな、ペットも扱っている店で30尾を程飼ってきて入れてみたのでしたが、これも2週間ほどで全滅。

 まずはWebでいろいろ調べている頃、やっぱりメダカ専門店で買って来ないとだめなのかなと思って鉢の中をのぞいたら、なんとホンの1、2mm程のメダカがいるはいるは!最初のメダカを入れてから約ひと月、親メダカはいなくなってしまったのに、小さなメダカがいっぱい!

 たまたまそういうタイミングだったのか、環境に適応できないと思ったメダカが子孫を残すために産卵したのかわからないけれど、合わせて50尾程のメダカの子どもたちが直径45cmの世界で活動を始めたのでした。それから1ヶ月、親メダカが2週間で全滅してしまったというのに、子メダカの数は増えるばかり。

 親世代が適応できなかった世界でも、そこで生まれたメダカたちは、ちゃんと適応して生きているのです。まったく不思議!以前、たまたま水が溜まってしまったバケツではボウフラが大発生していたのに、メダカのいる睡蓮鉢にはボウフラはいません。メダカ君たちが食べているのでしょうか。直径45cmの世界が成り立っているようです。
 
コメント ( 6 ) | Trackback (  )

居酒屋「鍵屋」


 「鍵屋」は酒屋ではなく、居酒屋。台東区下谷も言問通り(ことといどおり)にあった居酒屋。1856年(安政3)に建てられたと伝えられていますが、震災、戦災を免れた、珍しい建物と言えるでしょう。ついつい暖簾をくぐりたくなる、何とも良い風情です。
 

 鍵屋の建物と店内は1970年(昭和45)頃の姿に復元されているとのこと。ですから、これが江戸時代の居酒屋だと思ったら大間違い、ということです。当時の居酒屋は、実は蕎麦屋であったとか。ですから、蕎麦屋で一杯、というのは正しい蕎麦屋の使い方といえるのかも知れません。[江戸東京たてもの園にて]

☆☆☆

 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

古いものは使うな?

 三洋電機が1970年に製造した扇風機からの出火が原因にお年寄りのご夫婦が焼死されたとのニュース。謹んで哀悼の意を表します。

 新聞報道によれば、「三洋は長期に使用した扇風機については、部品の劣化により、発煙・発火の恐れがあるとして、30年以上前に製造した扇風機の使用中止を呼びかけている。」(神奈川新聞)とのこと。

 「古くなったものは危険だから使うな」というコメントは、製造業者としては、いかにも無責任ではないか。出火した扇風機(EF-6EZ型)は670万台製造され、推定残存台数は6000-7000台だという。製造販売されたうちの0.1%に当たる台数が現在も大切に使われているということである。古い物は危険だから「使用を中止せよ」どころか、永年の愛用に対して、感謝の言葉の一つもあってよいのではないだろうか。

 Web上のニュースによれば、同社はこれまで、30年以上使用している扇風機について、使用上の注意などについて社告などで告知してきたということだが、新聞紙上の小さな社告では到底徹底できるものではない。社告をだしていたから「免責」であると、もし同社が考えているのであれば、一消費者として、郷秋<Gauche>は許しがたいな。

 ただ、消費者の側にも問題はある。これは電機器具だけではなく、ガス器具等についても言えるし、クルマも勿論そうなのだが、「機械は壊れる」という前提で、常に注意をするという意識に欠けているのではないかということである。

 中国製の粗悪なテーブルタップから発火して火事に至る事がある。確かに、無責任な国の無責任な会社が無責任な製品を造っていることに問題があるのだが、安いから、買う。郷秋<Gauche>も買う。でも、郷秋<Gauche>は気をつける。これは中国製だから、問題があるかも知れないと、時々発熱の状態や、異臭がしないかどうか確認する。定格電力の半分程度までしか使わない。また、埃がたまらないように、時々は掃除をする。

 別に、中国製のテーブルタップが必ず発火すると言っているのではなく、機械・機器類はいつ不具合を発生するかわからないから気をつけたほうが良いと言いたいのである。

 何に気を付ければ良いかと言えば、熱と音と匂い。困るのは火を噴くこと、極端な場合には爆発することである。だから発熱には時に気をつけたい。先に例にあげたテーブルタップなどは、多くの場合、許容電力は1500W(ワット)である。PC及び関連の周辺機器ならば3つや4つは平気だが、ポットと炊飯器を同時に使ったりすると、ほぼ1500Wをオーバーするから気をつけたい。電気ストーブは「最強」にすると1台でも危ない。また、ヘヤードライヤーも1000Wを越えるものが多いから、他の機器との併用は避けたい。

 モーターを利用した機器の場合には音にも気をつけたい。いつもと違い音がする場合には、何かの不具合があるということだ。そのまま使用を続けると発熱し、最悪の場合には発火の可能性がある。異音がしたら、すぐに使用を停止し、点検・修理だ。

 発熱は匂いで知る事もできる。匂いの原因は多くの場合、発熱であるからだ。発熱によりコードの被覆が匂いを発するケースが多い。現代の電気機器の筐体は多くの場合、プラスティックで出来ているので、熱によりプラスティック溶けかかり異臭を発するケースもある。

 「ドラムコード」と呼ばれる、延長コードがリールに巻かれた便利なものがあるが、これの使用にも注意したい。小電力の機器の利用なら不要な分のコードは巻いたままで良いが、電気ストーブのように消費電力の大きなものを使う時には、不要な分のコードも伸ばして床に広げておいた方が良い。巻いたままだと熱が発生し、長時間使っていると被覆の樹脂が溶けて発火する。郷秋<Gauche>は被覆が溶けて発火寸前のドラムコードを見た事がある。

 脇道に逸れたが、メーカーには、長期間安心して利用できる、信頼性の高い製品を造って欲しいのはもちろんだが、安易に買い替えを勧めるのではなく、長期間安心して利用できるように点検・修理の体制を整え、また、そのことを十分に広報して欲しいものである。また、それを利用する消費者にも、利用上の注意をよく読み、正しく利用することと共に、熱と音と匂いには常に注意して、事故のないように利用したいものである。
 

 今日の1枚は、昭和12年に建てられた「常盤台写真場」の写場。写真用の照明器具が未発達であったこの時代、太陽からの安定した光を得るために、写場を二階の北側に置いている。くもりガラスの入った大きな窓から入る光を使って撮影していたのである。[江戸東京たてもの園にて]
コメント ( 2 ) | Trackback (  )

Nikon対Canon DSLR第二次戦争勃発

 20日にCanonが35mmフルサイズのCMOS搭載のフラッグシップEOS 1Ds Mark IIIと中~上級者向けのEOS 40Dを発表したかと思えば、Nikonは今日、同社初めての35mmフルサイズCMOSを搭載したプロ向けのD3と上級者向けのD300を発表。

 D3と1Ds Mark IIIは共に11月の発売だが、D3には、更に高画素の姉妹機の登場が噂されている。40Dが今月末に発売されるのに対して、D300は11月発売予定と、互いに牽制し合う様子が見え見えで、なかなか面白い。

 理由は簡単。ニコンのD40、D40X、D80に押されてここ9ヶ月間、「第二のメーカー」に成り下がっているキヤノンはなんとしても首位に返り咲きたいし、ニコンは一度掴んだトップの座をD300の投入で死守したい。だからこそ発売予定の3ヶ月前の発表なのである。この戦いに行方は如何に。

注:ニコンが仕掛けたDSLR第一次戦争の結果はこちらをご覧頂きたい。
 

 今日の1枚目は、「江戸東京たてもの園」を小休止して、18日に撮ったこれ。夏になればどこでも見かけることのできる空蝉だけれど、さすがの郷秋<Gauche>も驚いたスクラム状態の空蝉。10匹分くらいありました。木の幹を這い登り、枝を伝ったはずなのに、上を向いている。どこでターンしたんだろう・・・
コメント ( 4 ) | Trackback (  )

なんと姑息な。そして子宝湯

 20日に那覇空港で炎上し、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(事故調)などによる事故原因調査のための実況見分中の中華航空のボーイング737-800型機の機体にあった、CHINA AIRLINESのロゴと、垂直尾翼に描かれた梅の花のマークが、今日になったら白いペンキで塗りつぶされていたとのニュース。

 事故機の映像が連日報道されていることから、イメージダウンを避けるために消されたようである。事故調の許可を得てのことだということだが、なんと姑息なことか。ロゴやマークを消した理由を、同社は「国際慣例に従った」とコメントしているようだが、度々事故を起こしている中華航空の「慣例」なんじゃないか?
 

 今日の1枚目は、「子宝湯」の浴場。外観からもわかる通りかなり広く、天井も高い。ペンキ絵はお約束の富士山。「子宝湯」では、男湯女湯続きの横長1枚キャンバス?ですが、富士山の描かれたこちらが男湯だったのでしょうね。高窓があるので内部はかなり明るく、夏場早目の入浴は露天風呂気分だったことでしょう。
 

 今日の2枚目は、「子宝湯」の脱衣場を見上げた図。銭湯をご存じない世代には不思議なことかも知れませんが、銭湯では浴場、脱衣場共に、男湯女湯の境には人の背丈より本の少し背の高い仕切り壁があるだけで、見上げる天井は一つでした。壁越しに石鹸やタオルを投げ渡したり、湯から出るタイミングを知らせあったりしたのは、郷秋<Gauche>の世代まででしょうか。[江戸東京たてもの園にて]
注:初めて「郷秋<Gauche>の独り言」をお尋ねくださった方は、記事本体の内容と、掲載写真との関係のなさにビックリ驚いた(呆れた?)ことと思いますが、これが“郷秋<Gauche>Style”ですので、どうぞご容赦ください。
コメント ( 3 ) | Trackback (  )

今日は昨日の続き

 今日は昨日の続き。昨日は今日のホンのちょっと前。日付の変わり目なんて、人間が勝手に決めたもの。昨日と今日の境目なんて、ホントはないんです。だから今日は昨日の続き。

 あれやこれやしていて、気がついたら、デジタル式のカレンダーの日付が「22日」になっていました。でも、gooのblogはなかなか便利に出来ていて、記事投稿の日時分秒を自由に調整できるのです(他のblogも同じだと思いますが)。うっかり日付が変わってしまった時や、翌日記事をUpする時間がなさそうな時には、時々この「隠し技」を使います。

 今日の記事のつもりが、気がついたら日付が変わっていたような場合には、23時59分59秒に直します。明日の記事を今日のうちに書いておきたい場合には、01時23分45秒にしてUpします。2年半も休まず毎日書き続けていると(正確には、昨年の8月に事前にお知らせをした上で、3日間休んでいますが)こんなことをしてでも、「毎日書いたことにしたい」と思ってしますものなのです(^^;。
 

 今日の1枚は、昭和4年に建てられた「子宝湯」(銭湯/足立区千住元町)。大型の唐破風や玄関上の飾りの彫り物など、神社仏閣を思わせる贅を尽くした造りに圧倒されました。内部は明日、ご紹介いたします。[江戸東京たてもの園にて]
コメント ( 2 ) | Trackback (  )

江戸東京たてもの園

 昨晩は、なにかもったいぶったような書き方になってしまいましたが、ちょっと疲れて眠かったため。特に勿体付けた訳ではありません(^^;。

 昨日行ったのは、小金井市にある江戸東京たてもの園、「建物のテーマパーク」です。都立小金井公園に隣接する森をバックに、江戸時代から昭和初期にかけての建物が30近く復元・展示されています。ほとんど建物が、実際に中に入る事ができ、建物の中には当時使用されていた家具なども置かれ、当時の生活の様子も知る事が出来ます。

 全体は3つのゾーンに分かれていますが、特に面白かったのは、昭和初期に建てられたものを中心にして、下町情緒を感じさせるように復元・展示されている「東ゾーン」でした。見学者も多く、通りには屋台も出るなど、往時の下町の賑わいを感じることが出来ます。

 西ゾーンやセンターゾーンではあまり見かけなかったアマチュア・カメラマンが多いのも東ゾーンの特徴で、自分が邪魔になっていないか、被写体になってしまってはいないかと、気遣いながらのそぞろ歩き&撮影となりました。

 必要以上の「人」が入らないように、建物中心に撮影するもよし、本物の「街」よろしくスナップするもよし、写真撮影愛好家にはなかなか良いスポットです。(注:モデルを伴う撮影は商業目的扱いとなり事前申請の上、有料。建物によっては撮影禁止箇所あり。建物内でのストロボ使用禁止、建物内や一部の庭では三脚・レフ板の使用禁止など、写真撮影にはいくつかの制限事項をあります。ルールを守って撮影しましょう。)

 今回は午後から3時間程の滞在でしたが、今度はもう少し涼しくなった頃に、弁当持参で一日じっくり取組んでみたいところでした。


 今日の1枚は、昭和初期に建てられた「丸二商店」(荒物店/千代田区神田神保町三丁目)。[江戸東京たてもの園にて]
コメント ( 4 ) | Trackback (  )

古民家探訪

 前から、是非とも行ってみたいと思っていたところに、ようやく行く事が出来ました。昨日の残暑ひと休みは何処に行ったのか、厳しい残暑の中でしたが、汗だくになりながら幾枚かの写真を撮ってきました。
 出かけた場所等の説明は明日。撮った写真は、記事本文の内容とは関係なくしばらくの間登場しますので、お楽しみに。って、迷惑か?

今日の1枚は、「八王子千人同心組頭の家」の厨(くりや)。[江戸東京たてもの園にて]
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

郷秋<Gauche>、都会に行く

 郷秋<Gauche>は、人ごみが、つまり、都会が苦手です。ですから、できるだけ人が少ないところという訳で、横浜の山の奥に住んでいます。でも時には、どうしても街中に出かけなければならない用事もあります。そんなこんなで、今日は森の散歩から帰ってすぐに新宿まで行ってきました。

 愛用のD200のローパスフィルターに付いたゴミが、ブロアーで吹いただけでは取る事が出来ずに、2週間ほど前から気になっていたので、新宿にあるサービスステーションで、清掃をしてもらうために出かけていったのでした。

 ニコンとキヤノン以外のメーカーのDSLRにはローパスフィルターを(撮像素子ごと?)振動させて、付着したゴミを振るい落とす仕掛けが付いていますが、プロ御用達のニコンとキヤノンには、なぜか、この仕掛けが組み込まれていないのです。

 大概のゴミはブロアーで吹けば落ちるのですが、今回のゴミは、どうやら粘着性のものらしく、風では飛ばなかったわけですが、そういうタイプのゴミだと、超音波で振動させる仕掛けがあっても、取れないのでしょうね。結局、サービスステーションに持っていかないとならなのだと思います。

 そういう意味では、ローパスフィルターのゴミを振るい落とす仕掛けというのは、あれば便利だけれど、それですべて解決するわけではないから、仕掛けが付いていないからといって、致命的というわけでもない訳です。レンズ交換の際にゴミが入る事が多いわけだけれど(カメラ及びレンズの可動部分から出ることもある)、レンズを外したことのない方も多いらしいし。

 そうそう、DSLR用のレンズに単焦点のものが少なく、ほとんどがズームなのも、実はこのゴミ問題があるのです。高倍率のズームレンズを着けておけばレンズ交換の回数が減り、つまりはローパスフィルターにゴミが付着することも少なくなるという訳ですな。

 フィルム方式のSLRだって、レンズ交換の際にボディ内部にゴミが入るんじゃないかと思われる方もおいでだろう。確かにその通り。でも、フィルム方式のSLRの場合には、フィルム面に着いたゴミは、フィルムの巻上げと共に送られてしまうか、その際の振動で落ちてしまうのです。つまり、あるコマにゴミがついても、次のコマには影響しない訳ですな。

 ところが、デジタルの場合には、撮像素子(CCDやC-MOS)の直前にあるローパスフィルターにゴミが付着すると、ローパスフィルター(撮像素子)は動かないから、いつまでも同じ場所にゴミがついたまま。つまり、ゴミを取ってあげない限り、それ以降撮影するすべてのコマの同じ場所に黒い影が写りこんでしまうことになるのです。

 という訳で、DSLRにとってゴミ問題は避けて通ることのできない問題なのですが、自分で清掃するという手もあるのです。クリーニングキットを買って、付いているCDを見てそのテクニックを覚えれば自分でもできる作業のようです。郷秋<Gauche>もそろそろ、「その手」かな。

今日の1枚は、本日17時40分、新宿エルタワー28階からの眺め。
コメント ( 2 ) | Trackback (  )

アガリコの欅

 火曜日に、欅(けやき)の巨木をご紹介いたしましたが、その中で、この巨木が、一般的な欅の木とは樹形が違い、幹が拳のようにゴツゴツとしていると書きました。
 このことについての説明板が現地にありましたので、そこに書かれていたことを、以下にご紹介したいと思います。

 「ケヤキの森(約5ヘクタール)内には樹齢300年(推定)以上のケヤキの巨木(直径80cm以上)が77本群生しています。
 ケヤキに樹形は、通常(竹:筆者注)ホウキを逆さにしたような形をしています。しかし、ここにあるケヤキの巨木は2m位の高さで幹が大きく分かれており、タコの足のような独特な形をしています。この樹形は昔、村人が炭の材料とするため高い位置で幹を伐り、そこから芽生えて成長した幹の利用を繰り返すうちに切り口がコブ状に盛り上がって出来たと考えられています。
 ブナではこのような独特な形(『アガリコ』と呼ぶ)をしたものが全国各地で見られます。しかし、ケヤキでは珍しく、特に群生した巨木が「アガリコ」になっているのは、全国的にみても極めて稀であり、貴重なものです。
「林野庁 福島森林管理署」
(以上、ケヤキの森の説明文を転載)

 なるほど、欅の木を、クヌギやコナラと同じように利用した結果だったというわけですね。欅といえば、今では街路樹や公園の植栽、屋敷林でしかお目にかかれず、あまり人の手には入っていない森に群生しているのを見るのは初めての経験でしたので、新鮮でした。


 今日の1枚は、「ケヤキの森」。写真に写っている欅は「ケヤキの森」の中では、若い(細い)欅。ちなみに、ニホンカモシカらしい野生動物に遭遇したのは、この写真の場所から3~400mのところです。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )
« 前ページ