横浜市青葉区に残された里山、「恩田の森」の四季の移ろいをご紹介するblogです。
恩田の森Now
2022年 5月22日 十日振りの森
このところ不安定な天気が続いている横浜地方です。土曜日が恒例となっている森歩きですが、先週末は雨の予報でしたので二日前の木曜日に歩き、今週は土曜日が雨でしたので10日振りの森歩きとなりました。
お馴染みの白山谷戸。予報通り天気は徐々に良くなって青空も見え始めました。田植えが終わっているのはまだ三分の一ほどでした。
若葉と似た色なので目立ちませんが、実は愛らしい柿(かき。カキノキ科カキノキ属)の花。食べる柿が生(な)る木の和名は柿の木(かきのき)ですから食べる柿の正しい名称は「柿の木の実」と云うことになるでしょうか。
こちらは足元で咲いている可愛らしい花、桔梗草(ききょうそう。キキョウ科キキョウソウ属)。南北米大陸が原産地で、明治期に園芸用として持ち込まれたものが今では雑草化しています。この桔梗草は電柱の根元で咲いておりました。
色づき始めた麦畑。
きれいに耕された森の畑。これから何が植えられるのでしょうか。
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#恩田の森 #横浜の里山 #都会の里地里山 #身近な自然 #横浜市青葉区恩田 #初夏の森 #田植え時
2022年 5月12日 雨がちな森
10日先までの天気予報を見ると、明日からはずっと雨か曇り。定例の散歩日である土曜日も雨の予報でしたので今日、森を歩いてきた次第です。
お馴染みの白山谷戸。雲が多めですが、午前中は時折陽も差すまずまずの天気でした。
喧嘩でもしたのか、距離を置いて座り互いに素知らぬ顔の二人、元へ、二羽。
柿の木の花の蕾。来週には咲いていることでしょう。
吸い葛(すいかずら。スカズラ科スイカズラ属)。花を採って元から吸うと甘い蜜が口に入ってくることから「吸い葛」。開花時の花は白く、受粉後徐々に黄色に変わるようです。
耕作されなくなって久しい畑で大花独活(おおはなうど。セリ科ハナウド属)が群生しておりました。若葉を天ぷらに、茎をきんぴらや佃煮などとして食べられるのだそうです。
ジャガイモも今が花見どき。
朴の木(ほおのき。モクレン科モクレン属)の花です。私が知る限り、日本の樹木の花としては最大級の大きさですが、これは咲き始めの頃の姿。完全に開花するとちょとグロテスクな感じになります。
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2022年 5月7日 田植え間近
出かける前に見た天気予報では終日快晴のはずだったのですが、不安定な天気で帰るころには雨がパラパラと落ちできて慌てましたが、それ以上にはならずなんとか無事に家に帰り着くことができました。
白山谷戸の田んぼに水が入りました。もうすぐ田植えが始まります。
道端や田んぼの畔で咲いている毛狐の牡丹(けきつねのぼたん。 キンポウゲ科キンポウゲ属)。
こちらは樹木ですが花径5-6ミリとごく小さな花を咲かせる小米空木(こごめうつぎ。バラ科コゴメウツギ属)。うっかりすると気づかずに通り過ぎてしまいそうですが、なかなか愛らしい花をたくさんつけておりました。
これもまた小さな花ですが、道端の足元で咲いている庭石菖(にわぜきしょう。アヤメ科ニワゼキショウ属)。Wikipediaに書かれている「明治時代に観賞用として北アメリカから輸入されたものが野生化したのではなく、本来雑草的な種が帰化植物となったものである。」の意味が理解できないのですが、要するにアメリカ合衆国テキサス州辺りが原産地の外来種のようです。
こちらは、なるせの森の牢場谷戸の畑の隅で咲いていた、ドイツアヤメ(ジャーマンアイリス。アヤメ科アヤメ属)と思われる花。日本のアヤメと比べると葉の幅が広く、見た目も頑強な印象です。
追記:キアヤメかも知れません。
なるせの森の番匠谷戸の畑を耕す図。綺麗に手入れされた畑を見ると心が和みます。
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2022年 4月30日 季節は初夏へ
季節はどんどん進んで4月も今日で終わり、明日からは5月です。先週「蘭春から晩春へ」と書いたばかりですが、俳句の世界では五月は初夏として扱われます。早い春である早春から始まり蘭春、晩春、初夏、盛夏、晩夏と進んでいくのが俳句の季節感です。梅雨は初夏に含まれます。形式的だと思われる方もおられるかもしれませんが「形=形式」を大切にし、むしろ進んでその中に己が季節感を押し込んで表現するのが俳句という短詩の伝統的な姿です。私はそのような季節感を持ちつつファインダーを通して森の四季の移ろいを見つめているのです。
白山谷戸の田んぼに水が入り始めました。
畑の隅で咲いていた昼咲桃色月見草(ひるざきももいろつきみそう)。先週ご覧いただいた赤花夕化粧(あかばなゆうげしょう)と同じアカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。標準和名には「桃色」のふた文字は入らないようですが、私は白い花を咲かせる本物の月見草と区別するためにあえて「桃色」のふた文字を入れて呼んでおります。本物の月見草は夕刻から開花する一夜花ですが、この花は文字通り昼間、しかも二、三日は咲き続けます。
道端で咲いていた紫蘭(しらん。ラン科シラン属)。「知らん」ではありません。
暖かくなるとぐんぐん背を伸ばし、気がつくと穂を出している麦。
先週ご覧いただいたのとは別の雑木林の中でポツンと一株だけ咲いている金蘭。
その金蘭のすぐ脇で咲いているアリウムトリケトラム(ネギ科ヒガンバナ属。地中海沿岸が原産地とされる)。「日本でも雑草化し始めている」と書かれているものを見つけましたが、これもその一株。どのような道を辿って地中海沿岸から恩田の森にたどり着いたのかは、謎です。球根でどんどん増えるそうです。
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2022年4月23日 晩春
起こされた田んぼが水が入るのを待っています。
日に日に緑が濃くなる森。
道端で咲いていたアヤメ。漢字で書くと「菖蒲」となりショウブと紛らわしいので片仮名で書きました。
民家の植え込みの躑躅。
大好きな赤花夕化粧(あかばなゆうげしょう。正式な和名は「ユウゲショウ」。アカバナ科ユウゲショウ属)
吊花(つりばな。ニシキギ科ニシキギ属)。雑木林の中で小さく(花径7〜8ミリ)愛らしい花が咲いておリました。今日は風もなく撮り易くて良かったです。
この頁では余り掲載していなかったのですが、散歩途中での昼食後のお茶の時間。寒い季節には超小型のストーブ(コンロ)でお湯を沸かして缶詰を湯煎してビール(擬き)のアテに、そのお湯でカップラーメンを作って食べ、食後にはコーヒーとちょっとしたドルチェを楽しんでいたのですが(see facebook)、暑くなってきましたのでストーブ持参は止めて、昼食は途中の7-11で調達、お茶は小さな保温水筒で持参したお湯で抹茶を点てて楽しんでおります。
昼食を食べると復路となります。先週はまだ早かったので今週はどうかなと思いながら足を伸ばした雑木林。咲いておりました、金蘭(きんらん。ラン科キンラン属)。
金蘭は雑木林の中で地中の菌類と共生しておりますので、雑木林の林床でしか生切ることができません。くれぐれも持ち帰ったりしないでください。
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2022年4月16日 蘭春(その二)
蘭春。春真っ盛りです、と先週も書きました。ですので今日は「その二」です。それにしても春は足が早い。季節がどんどん進んでいきます。週に一度の散歩&撮影では、その間に咲いてそして散ってしまった花もあるかも知れません。
先週「一斉に芽吹きだした森」と書きました。これを俳句の世界では「山笑う」と云う季語で表現しますが、その云い方に倣えば、今日はもうほとんど笑い終わっておりました。
柿若葉(その一)。柿の葉は春の若葉も秋の紅葉も美しい。
柿若葉(その二)。柿若葉は空をバックにしても竹林をバックにしても美しい。
先週はようやく数輪咲き始めたばかりの錨草(いかりそう。メギ科イカリソウ属)でしたが、今日は盛大に咲いておりました。開花期に全草を刈り取って天日干しにしたものが漢方の「淫羊藿」(いんようかく)。錨草を食べた一頭の雄羊が精力絶倫になって100頭の雌と交わったとの故事からの命名ですので効き目がありそうです。
愛らしいナガミヒナゲシ(ケシ科ケシ属。覚醒成分は含まれていないが、茎を傷つけた時に出る乳液で皮膚がかぶれるので要注意)絶賛開花中。猛烈な繁殖力を持っている外来種。在来の生態系を壊す恐れがあることから栽培は推奨されておりません。可能なら開花前に抜き取る、遅くても花が終わったら結実する前に摘み取ることが必要です。
連れない今日の森のニャンズ。
八重桜が盛り。
今日の復路は都県境の尾根道を北に進む。
咲いているかと思った金蘭には早かったようですが、宝鐸草(ホウチャクソウ。イヌサフラン科チゴユリ属)を見ることができました。
帰り足、尾根道を北に進んだ時には通ることになる「あかねの森」西端の熊ケ谷。人の手がかなり入ってはおりますが、良い雰囲気です。
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2022年 4月9日 蘭春
蘭春。春真っ盛りです。気温もぐんぐん、23度まで上がった今日の横浜地方ですが風が強くて。軽くなって来た金麦の缶が飛ばされそうになったので慌てて抑えたらマスクが飛ばされ、慌てて拾いに行ったら尻に敷いていたシートが飛ばされ・・・
一斉に芽吹きだした森。
錨草(いかりそう。メギ科イカリソウ属)が咲いているだろうと入った急斜面の雑木林。咲いていたのを確認できたのは二株だけでした。来週にはもっとたくさん咲いていることと思います。
錨草の咲いている急斜面を登ったところにある藪椿の足元に姿を現した筍。ここまで大きくなっていると売り物にはならないかも知れませんが、穂先の方はまだ食べられるかな?
先週もご覧いただきました源平桃は「桃吹雪」になっておりました。
徳恩寺の枝垂桜。ギリギリのフレーミングで「一本桜」に仕立てましたが、やっぱり窮屈でダメですね(^^;
クヌギ(椚・櫟)の花です。ついつい「クヌギ・コナラ」と一緒くたにしてしまいますが、クヌギは花が先で、コナラ(小楢)は葉が先だと、今更ながら気がつきました。
恩田の森の再奥部にある「二輪草の谷」の全景。
可憐な二輪草。地上に姿を見せるのはわずかひと月と少々も思うとますます愛おしくなる二輪草です。
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2022年 4月2日 森は花盛り
薄曇りのまずまずの天気でしたが気温は低く吹く風がちょっと肌寒い感じの今日の横浜地方。それでも森の草木は一斉に花を咲かせておりました。
頭上に覆い被さるように咲く桜。
足元では土筆がにょきにょき。
先週もご覧いただきました編笠百合の花が最盛期。長く伸びた茎が耐きれず倒れかりますが、蔓状の細い葉先が隣の茎や葉に巻きついて株全体で支え合いながら何とか倒れずに立っておりました。人間社会もこうであったら良いのにと思わずにはいられませでした。
これまた先週もご覧いただいた源平桃。満開でした。
初めてお目にかかった利休梅(りきゅうばい。バラ科ヤナギザクラ属)。凛として美しい花です。茶花として使われることが多いから「利休」梅なのか。
我が家の山法師の樹下のものはまだ蕾のままですが、恩田の森の「二輪草の谷」では咲いておりました、春の妖精(スプリング・エフェメラル)、儚く美しい二輪草。
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2022年 3月27日 春到来(その二)
薄曇りでしたが気温も上がり風もなく、まさに春到来という今日の横浜地方。「春到来!」と書こうと思っておりましたら、もう先週に「春到来」と書いてしまっていたのですね。
先週末最初の花が咲いているのを確認した編笠百合(あみがさゆり。ユリ科バイモ属)。今日は真っ盛り、花盛りとなっておりました。
ひと枝に、更には一輪に紅白を器用に咲き分ける源平桃も咲き始めました。
和紙の原料となる三椏(みつまた。ジンチョウゲ科ミツマタ属)はこんな花を咲かせます。この個体はオレンジ色ですが、黄色の花を咲かせるものもあります。
木五倍子(キブシ。キブシ科キブシ属)も満開でした。
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2022年 3月20日 春到来
晴れの予報が出ておりましたのに終始曇り空で少し肌寒い一日後なりましたが、季節は春。次々に花が咲き始めております。たくさん撮りましたが、今日は白い花だけ。他はblog「郷秋<Gauche>の独り言」 https://blog.goo.ne.jp/gauche7 に掲載いたしますのでのぞいていただけたら嬉しいです。
満開となった白木蓮(はくもくれん)。遠目には冬枯れのままの雑木の森をバックに、樹全体が真っ白になるほどの花を咲かせておりました。
ひと枝をUpで。
そして下から見上げる。
こちらは辛夷(こぶし)。白木蓮はチューリップ状の花が上を向いて咲きますが、辛夷は横を向いたり下を向いたり。花弁が薄くひらひらと風に吹かれます。どちらもモクレン科モクレン属。
雪柳(バラ科シモツケ属)。白木蓮や辛夷が樹高10メートル以上にもなるのに対して、雪柳はせいぜい人の背丈くらいまでの低木で庭木として植えられていることが多いです。風があるとたくさんの花をつけた枝が踊るように揺れ、まるで生きているように見えます。
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