城下町長府~門司港

 郷秋<Gauche>一人だったら絶対にない、随分と慌しい半日であった。勿論、先週の福岡行きのことだ。JRで関門トンネルを通って下関に渡ったことは既に書いた。さて、それからが大変。まずは下関駅構内の観光案内所に飛び込んで2時間限定で見るべきところを聞くと「城下町長府」が良いだろうと案内嬢。バスに揺られる事30分弱で着いたのがここ。雰囲気は悪くないのだが、これだけ(と云っては失礼か)。
 

 30分ほど散策した後、再びバスで来た道を半分ほど戻り降りたのは唐戸。ここから門司港行きの連絡船が出ているのだ。本州と九州の一番近いところに関門橋がかかっているが、ほぼその真下には人が歩いて渡ることの出来る連絡トンネルがあるとのこと。ガラスのトンネルで海の中が見えるのならそちらを選んだのだが、そう云うわけでも無いようなので船で渡ることにした。
 

 着いたところが門司港。1942年の関門鉄道トンネル開通、1958年の関門国道トンネルの開通によりその存在意義のほとんどが無くなってしまった門司港と門司港駅だが、それゆえにレトロな駅舎は立て替えられることのないまま伝えられ、今となっては格好の観光資源となっている。
 

 これは門司港駅構内。外観だけではなく、内部もほぼ往時の面影をとどめているようだが、自動改札機が設置されるなど駅本来の機能はアップデートされるなど「動態保存」されているのは大いに評価できる。

 今回の福岡行きにはOLYMPUS E-P2+M.ZUIKO DIGITAL 14-42mmを持っていったのだが、途中でバッテリー切れ寸前という大失態を演じてしまった。出かける前に2度程持ち出し10数枚撮っていたのだが、大丈夫だろうと高をくくったのが間違いのもと。

 いつも使っているD300はバッテリーの残り容量が1%刻みで表示されるし、撮った枚数でおおよその見当は付くのだが、考えてみたらE-P2を丸々2日の旅に連れ出すのは初めてのこと。しっかり充電しスペアのバッテリーも持参すべきであった。北九州空港でスターフライヤーのA320は何としても撮影しなければならないので撮りたいものを我慢し、空港では本体から外したバッテリーを直前までポケットの中で温めて何とか撮影できた次第でありました。トホホ。
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ステファンGPとUSF1が合併?

 久し振りにF1の話題である。
 2010年シーズンからF1に参戦することになっていたUSF1が既に経営破綻し参戦できないとの噂しきりであるが、一方、参戦が許されていないのにトヨタが2010年シーズン用に用意したマシンを手に入れ着々と参戦の準備を進めるステファンGPが合併し2010年開幕戦のグリッドにマシンを並べるのではないかとの噂。

 真偽の程はわからないが、話としては面白い。そして、もしステファンGPとUSF1の連合チームの出走が許されたとすると、その時のドライバーはジャック・ヴィルヌーヴと中嶋一貴なのだと云われている。中嶋の名前が上がって来るとなると日本のファンもこの噂に無関心ではいられなくなると云うものである。

 しかしだ、ステファンGPとUSF1の連合チームの出走には他の全チームの同意が必要なはず。ジャック・ヴィルヌーヴと中嶋一貴が開幕戦を走る事が出来るかどうかは他チーム次第ということになるだろう。が、2010年の開幕戦までの時間は僅かに2週間。常識的に考えれば、とても実現の可能性は無いように思えるのだけれど・・・。


 今日の一枚は例によって記事本文とは何の関係もない、恩田の森の枝垂れ梅。これを撮ったのはもう二週間前。毎週出かけても違った表情を見せてくれる森だけれど、特に春を迎える今の季節は一週間でも大きくその姿を変えているはず。先週は森に行けなかったから二週間の間に随分と春らしく変わっていることだろう。
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門司港焼きカレー倶楽部

 一昨日にちょろりと書いた「焼きカレー」の話(See here)の続きである。門司港焼きカレー倶楽部発行のリーフレット(A3二つ折りの立派なもの)によれば、焼きカレーは半世紀もの歴史を誇っているとのこと。詳しくは上記のサイトをご覧頂くとして、郷秋<Gauche>と同行者が食した公認No.21「軽食・喫茶 リバー」で聞いた話は以下の通り。

 焼きカレーには特別な定義は無い。基本的には一昨日に書いたような食べ物及びそのバリエーションであればいいらしい。勿論どの飲食店でも焼きカレーをメニューに加えることは出来るが「門司港焼きカレー倶楽部」の公認を得るためには「門司港焼きカレー倶楽部」に入会しなければならないとの事。

 入会申請をして、審査の結果認められると「門司港焼きカレー倶楽部」に入会することが出来る。会費は年45,000円である。会員になりこの会費を納めると「門司港焼きカレー倶楽部公認」と書かれた幟旗を店先に出す事が出来る(きっと倶楽部で頒布しているんだろう)。そしてオフィシャルリーフレットにも店の紹介を掲載してもらえる。


 これがオフィシャルリーフレットの2ページ目。「焼きカレーMAP」が見開きで掲載されているのだが、その左側ページである。現在25店が加盟しているようだが(写真はその約半分)店によって随分とバリエーションがあるのがお判りいただけるだろうか。

 町おこしのための所謂「B級グルメ」である。郷秋<Gauche>のふるさと、福島県では喜多方市の「喜多方ラーメン」が全国区で有名であるが、お隣の会津若松は「ソースカツ丼」で頑張っている(「ソースカツ丼の会」加盟店が22店舗。しかしソースカツ丼は全国各地でB級グルメとして展開されているようである)。

 郷秋<Gauche>の(今の)地元、神奈川県では「小田原おでん」や「三崎のまぐろ」、厚木の「シロコロ・ホルモン」があるが、「三崎のまぐろ」以外はどれも人為的に作られたもので、まさに「食」が町おこしの為に使われている好例と云う事が出来るだろう。それでも「食」は人を呼ぶための大きな必要な要素の一つで、大仰に云えば新たな「観光資源」。景気の低迷からどの地域でも訪問者数が低迷していることから「観光資源」の発掘あるいは新たな創設に必死で取り組んでいる昨今である。

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SUGOCAもICOCAも使えない下関駅

 昨日のことだ。小倉駅からJRに乗って関門トンネルを通って下関に行った。小倉駅はJR九州管内だから何の疑いもなく1年前に買ったSUGOCAで入場した(See here)。勿論なんの問題もなく入場できる。乗車時間15分程で下関駅着。九州と本州を行き来する人はそう多くないだろうとの郷秋<Gauche>の予想は見事に裏切られ、車内の座席はほぼ埋まりドア付近では立っている人もいたけれど、皆さん当たり前のように九州から本州に渡り、当たり前のように下車していった。

 東北と北海道の間には厳然とした線引きがあり、青森の人が北海道に渡ったり北海道の人が青森に来たりと云うことは、余程の用事でもない限り(多分)ない。でも九州と本州、具体的には小倉と下関の間ではまったく日常的に人が行き来している。まるで東京都町田市にある町田駅と、神奈川県相模原市にある相模大野駅を行き来するかのように(町田-相模大野間の乗車時間は2分弱。この間に都県境がある)。これにはちょっと驚いた郷秋<Gauche>であった。が、もっと驚く事が下関駅で待っていた。

 先に小倉駅からSUGOCAで入場・乗車したと書いた。15分電車に乗って着いた下関では当然改札機にSUGOCAをタッチして改札口を出る。と思ったら、なんとSUGOCAをタッチすべきところがない。自動改札機なのだが首都圏でSUICAやPASMOが導入される以前の磁気カードのみに対応する改札機なのである。このままじゃ駅構内から出られないので有人の改札で聞いてみた。すると・・・

 「下関はJR西日本管内ですのでJR九州のSUGOCAは使えません」とのこと。確かに。下関はJR西日本管内だ。でも小倉からたった15分。人々は当たり前のよう、小田急線の町田と相模大野間のように、関門トンネルを行き来している。なのに、JR九州のSUGOCAが使えないのは変だろう。JR西日本管内だというのならICOCAは使えるのかと郷秋<Gauche>は聞いてみた。答えは明快だった。「ICOCAが使えるのは広島周辺までで、下関ではまだ使えません」。

 下関駅がJR西日本管内だからJR九州のSUGOCAが使えないのではなく、要するに下関駅では一切のIC乗車券が使えないのである。だったら最初からそう云いなさいと郷秋<Gauche>は云いたかったけれど、ここで喧嘩をして改札から出られないのではどうしようもないのでどうしたらいいか聞いてみた。すると改札女子はカセットテープ程の大きさの機械をSUGOCAの上にかざして「小倉からご乗車ですね。270円です」と云うと同時にこんな物を書いて渡してくれた。


 これとSUGOCAをJR九州管内の駅係員に渡して小倉駅での入場記録を消してもらうのだという。なるほど。入場記録だけがあって下車(退場?)記録のないカードでは次の入場ができないはずだからそうしてもらわないと次に使う時に困るわけだ。と云う訳で、門司港駅の清算所で小倉駅での入場データを消してもらった郷秋<Gauche>であった。しかし、不便だなぁ。例えば小田原駅で乗車して三島駅で下車しようとすると、同じ事が起きるんだろうか・・・。
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「とんぼ返り」と書いたけれど・・・

 昨晩、一泊で「とんぼ返り」と書いたけれど。実は同行者のたっての希望で(まっ、そそのかしたのは郷秋<Gauche>なんだけど)、帰りは北九州空港から午後遅い時間のスターフライーヤー便を予約してあったのでした。新興エアラインの実態を実際に乗って確認をしたい、同時に地方空港の状況も自分の目で確かめておきたいと云うのです。そのために博多で仕事が終わった後にわざわざ小倉に移動していた訳です。

 さて、小倉駅前のホテルを出てからは、やはり同行者の強い希望で、折角ここまで来たのだからと、北九州市、特に門司港とその対岸に位置するの下関付近の観光資源を「視察」することになりました。まずはJRで小倉から関門トンネルを通って下関へ。下関からはバスで長府城下町に行き、しばらく散策。散策の後はバスで唐戸まで戻り連絡船で対岸の門司港へ。

 JR門司港駅舎を中心とし門司港周辺を散策し。昼食はご当地B級グルメ「焼きカレー」を食した後、バスで一路北九州空港へ向かったのでした。「焼きカレー」とは、そもそも残ったカレーがもったいないと云うので、カレーライスをグラタンよろしくオーブンで焼いたもの。店に寄って違いがあるようですが、大きめのグラタン皿にカレーライスを盛ってその上にチーズをのせてオーブンで焼いたものと思えばほぼ間違いはないでしょう。

 北九州空港は小倉南区の沖合いに造った人工島に2006年に開業した新しい空港です。空港の建物は、規模もその構造も旭川空港に良く似ていると郷秋<Gauche>は思ったのですがどうでしょうか。しかし、あの地区には福岡空港、対岸には山口宇部空港もあるから、果たし必要不可欠な空港なのかどうかは疑問ではありますが、まっ、郷秋<Gauche>としては就航するスターフライーヤーのA320がカッコいいから許しちゃいます(^^)。


 と云うわけで、今日の一枚は、郷秋<Gauche>が乗って帰ってきたスターフライヤーのA320。スターサイド(機体の右側、上の写真で見えている向かって左側)の尾翼(と写っていないがウイングチップの側面)は白色だが、ポートサイド(機体の左側、上の写真では陰になっている方で、乗り降りのためのボーディング・ブリッジが着く側)の尾翼とウイングチップは黒く塗られている。スターフライヤーはお洒落なのだ。ちなみにA320の後から駐機場に入って来ようとしている、大きなウイングレットが特徴的な飛行機はJALの737-800。
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23日の発表はCOOLPIXのみ

 D900の登場を期待しましたが、発表されたのは結局COOLPIXのみ。残念でした。今月3日にも4機種を発表していますので、今月中に8機種ものCOOLPIX発表したことになります。次はいよいよD900?
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暮れゆく小倉の夜

 出張って、昼間の仕事はいつもの仕事数日分が凝縮されてハードだったりしますが、それが終わってしまうと意外と、と云うよりはすっかりリラックスタイムになったりして(^^)。JR小倉駅前、29階での時間はゆっくりと過ぎていきます。

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福岡に行ってきます

 これ(777-200)で福岡に行ってきます。って、もう福岡に着いて、仕事を済ませて更に小倉に移動しました。ゆっくりしたいところだけれど、一泊でとんぼ返りです(^^;

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ケンコーはHOYAの子会社?

  Digital Camera.jpを見ていて「今回、PMAに出展しないPENTAX。正確にいえば、HOYAは独自ブースを従来通りに構えるが、PENTAX製品は置かず、ケンコーやスリックなどの製品を中心に展示。」と、「そんなこと当たりまえでしょう」的にサラリと書かれているのを発見。えええ~っ!、ケンコー(もちろん、フィルターの「ケンコー」のことである)ってHOYAの子会社なの?

 調べてみると株式会社ケンコーの代表取締役社長、山中徹氏はHOYAの創業者山中茂の実子であり、現HOYA代表執行役の鈴木洋の叔父に当たるらしいことがわかった。ただしケンコーは非上場で株式関係情報は公開されていないために資本関係があるのかどうかはまではわからなかった。HOYAのサイトで「ケンコー」をキーワードの検索をかけてもヒットする情報はなかった。でも、きっと関係はあるんだろうな。

 トキナーとスリックがケンコーの子会社なのは知っていたけれど、ケンコーがHOYAと関係があったとは知らなかったぞ。
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登場するか、FXフォーマット用高倍率ズームレンズ

 最近、エンジニアの嗜み と云うblogを見る事が多いのですが、このblogがちょっと凄いんです。ちょっとではなく、大変凄いのであります。どのくらい凄いのかはご自分で確認していただきたいのですが、レンズの形(外観)が好みかとか、大き過ぎるとか重たいとか、もうすぐ新型が出るんじゃないかとか、いつも「感覚」で書いている郷秋<Gauche>とは次元が違うんです。プロフィールには何も書かれていないのですが、筆者は「プロ」ですね。

 で、その「エンジニアの嗜み」に「Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6G VR」と云う記事が掲載されていた(See here)。

 DXフォーマット用のAF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VR IIとほぼ同じ画角を持つFXフォーマット用の高倍率ズームレンズである。もっかFXフォーマットへの移行を計画中の郷秋<Gauche>の最大の悩みはDXフォーマットの18-200mmに相当するFX用のレンズがないことだったが、もしFX用の28-300mmが登場するのであれば、これは何をおいても購入しなければならないレンズである。

 郷秋<Gauche>は28-300mm F3.5-5.6G VRと云う名前を見て、まず最初にキヤノンのEF28-300mm F3.5-5.6L IS USMを思い描いた。焦点距離とF値、手振れ補正機構と超音波モーターを持つことでは件のレンズとまったく同じであるが、70-200 F2.8と同等の大きさ・重さ・価格のレンズである。こんなに高価じゃ買えないし、こんなに大きくて重たいんじゃデイリーユースには不適である、と思った。しかし「エンジニアの嗜み」を読み進むと「マウント面からレンズ先端まで10cm程」と書かれている。これはまさにDX 18-200mm F3.5-5.6G VR IIのFX版ではないか!もしそうなら、郷秋<Gauche>にとってまさに理想の標準ズームレンズとなること間違いなしである。

 高倍率ズームレンズは、周辺光量落ち、歪曲収差、色収差が大きいと云われる。また、元々F5.6程度と決して明るくない開放F値でも更にF8程度まで絞らないと良好な画質が得られないと云われるものが多いのが問題と云えば問題ではあるが、1本で事足りる高倍率ズームレンズの宿命でもあり、性能と大きさ・重さを秤にかけた時、やはり高倍率ズームを選ぶことになるシチュエーションは多い。

 郷秋の<Gauche>の現在の手持ち機材でこのレンジをカバーするためにはAF-S VR ED 24-120mm F3.5-5.6G(IF)とAF-S VR ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)の2本が必要(広角側が24mmまで広がるが)となるが、2本で1300gある。もしこれが600g程度のレンズ1本でまかなう事が出来るならば、荷物も軽くなりレンズ交換回数も減らすことも出来るからこんなに嬉しいことはない。多少性能が犠牲になっていたとしても毎週末10Kmを自分の脚で歩きながら撮影する郷秋<Gauche>にとってはまさに理想の1本となることは間違いない。


 今日の一枚は珍しく記事内容を補足・補強する、いまや絶滅危惧種の「赤いVR三兄弟」である。右端のレンズはDXフォーマット用の18-200G VR。D300などAPS-Cセンサーのカメラに装着すると、27-300mm相当の画角となるが、FXフォーマット(35mmフルサイズ)で同じ画角を得ようとすると、真ん中(VR 24-120G)と左端(VR 70-300G)の2本のレンズが必要となる。これを1本で済ますことが出来るならば、こんなに嬉しいことはないぞ。
お願い:「70-300が歪んでいるぞ」と云う突っ込みは無しにしてくださいね(^^;
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E-P2用のフード(その2)

 今月8日にOLYMPUS(オリンパス)E-P2に装着したM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8にAi Nikkor 45mm F2.8P用の純正ドーム型フード、HN-35を着けた写真をご覧いただいた(Click here)。元はと云えばその前日に書いた「四角いフードが欲しい」(See here)が話の発端なのだが、ちょうど良い四角いフードがなかなか見つからず、まっ、しばらくはこれで我慢しようかな、と云うのがこの「花形フード」である。

 Nikon HN-35の時と同様、ステップアップリングでフィルター径を52mmに変換した上で装着している。四角いフードも同様だが花形フードは天地が決まっているのでズーミングやピント合わせでレンズ先端の鏡胴が回転するタイプのレンズには装着できないが、幸いなことにM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8のそれは回転しないので花形や四角いフードを装着することが出来る。

 ただし、フィルター枠に捩じ込むタイプのものだと天地を正しくしっかりと装着するのが難しいわけだが、郷秋<Gauche>が入手したものはフード側のねじ山(オス)が多めに切ってあり、そこに締め付け用のリング(つまりナットだな)が付いている。これをフィルター枠側に締め付け固定(つまりダブルナットによる固定)することが出来るようになっている。


 クラシカルなE-P2にはやはり昔風のフードが似合うと思っていたが、こうして近代的な花形フードを取り付けてもなかなか似会うのは、E-P2にはクラシカルな要素と現代的な要素が絶妙なバランスでミックスされているという証だろうな。
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2月23日13時、ニコンが新製品を発表

 お恥ずかしいことに、今日もまた情報の逆輸入である。Nikon Rumors によれば、2月23日13:00から「ニコンがデジカメ新製品と国内販売戦略を発表」とのこと。Nikon Rumorsによればと書いたけれど、元ネタは実はこちらのページ

 しかし2月23日13時と云うのは微妙な日時だ。だって、カリフォルニア・アナハイムで開催されるPMA2010の2日目の夜だ。現地時間21日、つまりPMA2010開催初日にPMAで新しいカメラが発表され、それに遅れて日本時間23日13時に、国内販売戦略と共に国内発表されると云うことだろうか。いずれにしても「デジカメ新製品」がD900であることを期待しないではいられない郷秋<Gauche>であるぞ。
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アスペクト比6:6って、いったい

 OLYMPUS(オリンパス)E-PL1のカタログをもらって来た。別に買う予定はないけれど、E-P1&2とどこが同じでどこが違うのかを確認しておきたかったからである。

 一番大きな違いは、コストダウンの為に筐体(ボディ)が金属製からプラスチック製になったこと。同じくコストダウンの為にズームレンズキットに装着されるレンズのマウントがプラスチック製になったこと。レンズマウントのプラスチック化はカタログに直接は書かれていないが、ズームレンズ単体の説明に「レンズキットのものとは仕様の一部が異なります」と書かれている。これがマウントの材質変更を意味している。

 さて、そのカタログを見ていて気になったのが、「マルチアスペクト比」(ここで云うスペクト比は「画面アスペクト比」、つまり画面の縦横の比率のことである)。スペクト比と云う言葉を最近良く耳にするのは、これまでアスペクト比4:3(「:」は「対」の意味で読みは「たい」)のみであったTVの画面にハイビジョン用の16:9が登場したからである。新技術対応TVとして盛んに「アスペクト比16:9」がPRされた。

 ちなみに4:3のスペクト比はエジソンが自身の映写機で採用したフォーマットだと云われているが、それが今のTVやPCのモニタにも採用されていることになるが、ここからは話を写真に限定して進めよう。

 写真のスタンダードサイズとも云える35mmフィルムのサイズは35mm×24mm、つまりアスペクト比3:2である。このアスペクト比がDSLR(デジタル方式一眼レフ)にも引き継がれているので、多くのDSLRは3:2のアスペクト比となっている(オリンパス社製のDSLRが例外)。

 一方、コンパクトタイプのデジタルカメラの多くは先に書いたTVと同じ4:3のアスペクト比を採用している。何故このアスペクト比が採用されたのかについては郷秋<Gauche>の想像であるが、TVと同じ比率を採用したのではなく、プリントの「L版」により近い比率を採用しなのではないだろうか。

 一般的なL版のサイズは127mm×89mm、つまり4:2.8。これを切り良く4:3とした。つまり、印画紙(用紙)のサイズに合わせたイメージセンサーを採用したのではないかと云う想像である。しかしL版にプリントすると僅かだが上下が切れることから、今度は印画紙サイズをぴったりの4:3とした「DSC版」なども登場している。

 いささか寄り道し過ぎたようである。これからが今日の本題。DSLRは3:2、コンパクトタイプデジタルカメラが4:3のアスペクト比が採用している事が多いことは書いたとおりだが、最近は「マルチアスペクト比」と云って、16:9、4:3、3:2、6:6と、ユーザーの好みに合わせてスペクト比を幾通りかに設定できるカメラが登場してきている。E-P1, 2 & L1がまさにそうなのだが、そのカタログに書いてあるアスペクト比が「16:9、4:3、3:2、6:6」。

 問題は「6:6」。分数ではないけれど、これは普通「約分」しないか? つまりだ、「6:6」ではなく「1:1」と書くべきなのだ。6:6はつまり1:1と同じで、縦と横の比率が同じ正方形を意味している。どう考えても1:1と書くべきところを6:6と書くのには訳がある。

 「6:6」は「ロクロク」つまり6cm×6cmの真四角なフィルム1コマをユーザーにイメージさせるために使っているのである。「ロクロク」とは幅6cmのブローニー(「120」とも書かれるがこれはフィルム規格のコードナンバー)フィルムを使うカメラのうち、長さ6cm、つまり6cm×6cmを1コマとして使うフォーマットのことである。

 昔の二眼レフで良く使われたフォーマットであるが、高級中判カメラとして有名はハッセルブラッドもこの「ロクロク」フォーマットを使っていた。ハッセルブラッドはコマーシャル写真の世界で良く使われたが、カメラの位置(向き)を変えることなくトリミングによって縦長、横長どちらにでも対応出来るので有利だと云われた。と云うか、構造上90度傾けて使うのが困難だし、正方形だからその必要もない。

 この「ろくろく」が最近人気なのは、アスペクト比がどうであれ普通の写真がどれも長方形である中で、真四角のフォーマットが新鮮だからなんだろうな。それと同時に、まっ、「ニワトリとたまご」のような関係なのだが、真四角写真が撮れる、つまりマルチアスペクトが可能なカメラが登場してきたから。デジタルカメラの場合には電気的なコントロールよってどんなアスペクト比も簡単に設定出来るのである。

 と云うわけで、真四角写真は古い二眼レフやハッセルブラッド(あるいはゼンザブロニカ)を思い出させるクラシカルなフォーマット。だから「1:1」ではなく「6:6」と書かなければならないのである。まっ、どうでもいいようなことだけれど(^^;。

 ところで、4/3 Rumor に 「White Olympus E-P1 discontinued at BHphoto.」と云う記事が掲載されていた。E-PL1が登場したらE-P1は製造販売終了なんだろうなと思っていたけれど、案の定。ただし日本国内ではなく海外で一足早くその動きが出てきたようである。


 さて、今日の一枚は、もらって来たE-P1&2のカタログに載っていたような写真を果たして撮れるものかと試してみたもの。その道のプロが半日かけて撮ったものと、郷秋<Gauche>が自分のデスクの上で10分で撮ったものが同じだったら、プロの立つ瀬がなくなる。だから郷秋<Gauche>の写真はこの程度で良いとしておこう(^^;。

追記:カメラの写真を撮るとき(カメラを被写体にすると云う意味だ)にはネックストラップは勿論のこと、吊環(つりかん、ボディ側の取り付け金具とストラップの間に位置する金属で出来た三角の環)も外さないと美しくないのだが、上の写真はストラッ付いたままである。そもそもこの辺りからしていかにも素人臭い郷秋<Gauche>の「カメラ写真」である。
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佐藤琢磨、インディカー・シリーズヘ

 琢磨の去就がようやく決まったけれど、結局F1のシートを見つけることはできなかった。モータースポーツの最高峰と云われるF1だが、かかる費用も最高峰。F1のシートを我が物とするためにはコース上の速さだけではなく、資金調達力が大きく物を云うのもまたF1。

 例えば郷秋<Gauche>が“Gauche Racing”の正ドライバーになるためには、少なくとも10億円程度の資金を提供してくれるスポンサー(企業を)連れて来る必要があると云う訳だ。スポンサーは提供した資金に見合うだけの大きさの企業のロゴタイプをマシンに描く事が許される。こうしてF1のマシンが「走る広告塔」になったのは1960年代のことである。

 チームは速さと経験(単なる経験年数ではなく、マシン開発能力やレース運びの上手さという意味である)そして持ち込める資金とを秤(はかり)にかけてドライバーを決める。琢磨の場合にはその速さと経験のポイントは高かったに違いないが、残念ながら持ち込める資金がライバルに及ばなかったということなのだろう。

 インディをはじめとするアメリカのモータースポーツはアメリカ製のクルマと同様、日本では余り人気がない。1945年の夏以降、あらゆる面でアメリカに追随するように郷秋<Gauche>には見える日本なのであるが、ことクルマに関しては、終戦直後を除いては「非アメリカ」的態度が貫かれている。どうしてなんだろうね。

 まっ、それはともかく2008年5月にシートを失って以来「浪人生活」を続けていた琢磨が再び「走る仕事」を得ることが出来たのはめでたい。超ポジティブな琢磨のことだから、インディできっと好成績を収めることが出来るだろうと大いに期待している。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、久しぶりに持っていった魚眼レンズで蕗の薹を撮ったもの。写り込んでしまった電柱をトリミングで切り落としたら、魚眼らしさが失せてしまった。魚眼は難しい難しい(^^;
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自分のスタイルを貫いた?

 自分のスタイル、つまり自己のアイデンティティ、わかり易く云えば「自分らしさ」を表現・主張できるのは素晴らしいことです。と云うか、今どき21歳にして自分らしさを持っていることだけでもすごい事だと思う。ましてやその自分らしさを1億3千万人の前で、いや全世界の人の前で主張できるとは、凄い。立派。でもね、そう云うのは身銭を切ってやってこそ評価されるんですよ。人からもらったカネを使ってそんなことをしてみても言ってみても、誰からも評価されない。自分のカネで自分のスタイルを貫いたら、郷秋<Gauche>もおおいに褒めてあげますよ。
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