脱穀作業


 天日干しの稲の脱穀作業です。刈り取った稲を「稲架」(はさ)に掛けて10日程干します。程よく干された稲を、自走式の脱穀機で脱穀します。脱穀とは、稲(米の生る草)から実(籾)だけを漉き取る作業です。上の写真の向かって右から籾の付いた稲を入れると機械の中で実(籾)と稲わら(稲の茎)が分離され、籾(米)は機械の後ろにセットされた袋に入ります。

 籾が取られた稲わらは適当な大きさに紐で括られ左側に排出されます。正面に噴き出している煙のようなものは、稲わらから揉みを漉き取る時に出来た藁のホコリです。これは田んぼに撒かれ、来年の稲の為の肥料ともなるのです。脱穀機には自走の為のゴム製無限軌道(キャタピラ)がついており、少しずつ前に進みながら脱穀をするのです。

 こうして出来た籾は家に持ち帰り、後日庭先で籾摺り作業が行われようやく玄米となるのです。籾摺りとは稲の実、つまり玄米の外側についている殻を取る作業です。これを、籾擦り機と云う機械を使って行います。玄米になってもまだ食べることはできません。この玄米を更に精米機にかけて、外側の皮をむいてようやく食べる事が出来る米になるのです。

 郷秋<Gauche>は子供の頃に、「米」とは食べるまでに八十八の手がかかるから米と書くのだと教わりましたが、稲刈り後もこれだけの手間をかけないと食べることが出来ないのが米なのです。ホントに「有り難い」ことと作る農家の方に感謝しつつ、植物としての稲の命も頂くことに対する思いも込めて「頂きます」と頂くのが、誠に相応しいい「お米」なのであります。

 まぁ、稲作農家の方や、米の産地の方にとっては「何をいまさら」と云った説明ではありましょうが、都会では脱穀機も、それを使っても作業も実に珍しいものですので、不肖郷秋<Gauche>が説明させていただいた次第です。ちなみに上に写真は恩田の森かつらの森すみよしの森の間にある白山谷戸の、Sさんの田んぼでの脱穀作業風景です。

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Nikkor 70-200mm F4 VRは安くない

 予てよりの噂通り、24日にAF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRが発表となった。スペックも事前情報の通りですが、期待外れだったのが価格。税込152,550円と云う価格は、同じ焦点距離のf/2.8の235,000円の35%安だが、三脚台座10,000円が別売となるため、f/2.8との価格差は72,750円(30%安)に縮小される。もう少し安いと思っていたのになぁ・・・

 F値が1段の差が72,000円以上差になる訳だが、重さ的にはf/2.8の約半分。筋力と財力に自身がある方なら、価格よりも見栄えの問題からf/2.8を選べばよいのだが、f/2.8とf/4、たった絞り一段の差ならば、ISO感度を200から400へ、400が常用の方なら800に上げれば良いだけの差であることを認識すべきである。

 ISOをたった一段上げればカバーできるだけの差であれば、郷秋<Gauche>は迷わずf/4を取る。そしてその差額でAF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8Gを購入する。2本のレンズをバッグに入れれば、重量の差は帳消しにされてしまうけれど、表現の幅を何倍にも広げることが出来る。郷秋<Gauche>だったら70-200mm f/2.8一本よりも間違いなく同f/4と105mm F2.8Gを選ぶぞ。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、名前は知らねど余りの美しさに撮らせていただいた近所のお宅の菊(類)。

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ニコンが絶好調

 Nikon(ニコン)のコンパクトタイプデジタルカメラ(カメラ好きが「コンデジ」、フツーの人が「デジカメ」と云う、あの手のカメラの事です)が売れに売れているらしい。まずはこちらをご覧くださいな(前半も面白いけれど、今日の話題関係は真ん中あたりまでスクロール)。

 DSLRではトップの座を巡りキヤノンとつばぜり合いを続けるニコンだけれど、ことコンパクトタイプとなるとソニーにもキヤノンにもカシオにも後れを取るばかり。キムタクがいくら頑張ってみてもそうそう売れるものではないと云うのがニコンのコンパクトタイプだったのだが、9月第三週からグングンとシェアを伸ばし、10月に入ると共にトップに躍り出て更に上りっ調子。

 BCNランキングによれば、COOPLIX S3300が売れているのだとか。他にもS9300やP310がコンスタントに売れており、10月だけを見ると盤石の体制のようである。

 しかしだ、実売価格が2万円程度のS9300やP310ならいざ知らず、同7千円足らずのS3300がいくら売れても利益が出ないのではないかと思うのだがどうだろう。S3300は今年の2月に登場して半年以上が経過している。このクラスのカメラは半年ごとにモデルチェンジを繰り返すのが通例だが、S3300は後継機(S3400になるのだろう)が登場しておらずいまだ「現役」。

 十分な性能でありながら価格がこなれてきていることから売れているものと思われるが、既に8月までに販売したもので開発費(微々たるものだろうが)は回収済み。あとは丸々儲けと云う図式なのだろうか。それにしてもだ、1600万画素&光学6倍ズームレンズのカメラが7千円足らずで手に入るって、凄いことだなぁ。

参考:3年も前の事だけれど、コンパクトタイプデジタルカメラの原価について書いた記事があります。興味を持たれた方はsee here


 今日の一枚は、郷秋<Gauche>愛用のコンパクトタイプのカメラ。COOLPIX S52は、もう何年前のモデルなんだろう。ISO400でもノイズが目立つのが珠に傷だけれど、とにかく小さくて形も色も上品なのが気に入ってまだ使っているが、さすがに買い替えの時期かな。

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今年最後の空蝉


暑く長かった夏のせいなのでしょうか。もう11月も間近だと云うのに、空蝉が・・・。

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あけび

 昨日、Facebookに「秋の味覚を沢山いただいた」と書いたけれど、実は写真に写っていたあけび(木通、通草)は、好きなだけ採っていいよと云われ、自分で採って来たもの。山でかってに生っているものではなく、大事に栽培されているものなのでした。

 あけびは郷秋<Gauche>が子供の頃に山遊びをした時の格好おやつでした。40年振りに食べましたが、何とも云い難い仄かな甘み。口の中で甘みを全部吸い尽くした後に種をプ~~~ッと吐き出す感じが何とも懐かしかった。

 調べてみると、実を食べるだけではなく、地方によっては表皮に肉を詰めて揚げて食べるのだとか。蔓を編んで器にしたりと、昔から何かと有用な植物であったようですね。

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葉っぱを撮ってみた


EPSON GT-X820で「撮影」

 ある研究者の依頼により撮影した「葉っぱ」である。全体に紅葉した葉っぱの中にところどころ緑の斑点が出来ている。この緑の部分が「カクカクシカジカでナントカカントカ」なのだそうだ。要するに、研究資料として正確な色表現が最大のポイントとなる撮影だ。

 蛍光灯照明の屋内でさっそくD800で撮ってみた。葉っぱは白い紙の上に置き、同じ紙を使ってWBデータを取得し正確なWBで撮影。PC上のモニターに写る葉っぱと現物を比べながらPSで多少の調整をしてプリント。

 結果は、アウト。全然が違う。さて困った。郷秋<Gauche>はモニターとプリンターとをキャリブレーションするような上等なPCシステムを持っていない。cut & tryを繰り返すしかないかと思いながら、ふと、スキャナで撮ってみてはどうかと思いついた。

 郷秋<Gauche>が現在使っているスキャナはCCDフラットベッド方式で、薄型のスキャナ(CIS方式)と比べると被写界深度が深い。ならば多少波打っている被写体でもピントは合うかも知れないと思い早速試してみた。結果は、合格。

 「撮影」のポイントは、A4の原稿台の真ん中に被写体を置くことと、波打つ被写体をつぶさないように原稿台の上に二膳の割り箸を置き、原稿押さえを浮かすこと。PSで何の調整もしないままプリントしたものを被写体現物と比べてみても、まったく同じ色。

 スキャナは、実は「高性能スロースピード・デジタルカメラ」なのだと気が付いた郷秋<Gauche>であった。

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Nikon V2は、みにくいあひるの子?

  昨日、予てよりの噂通りNikon(ニコン)からV2とFXフォーマットの70-200mm f/4が発表された。また同時に、CXフォーマット用のレンズ3本の開発発表がなされた。70-200mm f/4とCXフォーマット用のレンズについてはまったく噂通りであったが、V2については予想もしなかったスペックとデザインで登場。びっくり驚いた郷秋<Gauche>であったぞ。

 例えば、VWゴルフのように、シリーズの進化はオリジナルのアイデンティティを残しながら時代にマッチするように少しずつ変化することが多い。初代ゴルフと最新のゴルフゴルフVIIを比べればまったく別のクルマだけれど、Cピラーを見れば同じDNAを持つ車であることがわかる。

 だと云うのに、ニコンV1とV2はまったく別の形をしている。同じ「V」と云う名前を引き継ぐことの正当性を見出すことがまったく不可能な程に違ったスタイルをしている。ニコンとしては随分思いきったことをしたものだと思うが、考えても見ればF3からF4に進化する時にだって、びっくり驚くほどの変化を果たしている。

 そう云えばV2のペンタ部(ペンタプリズムは入ってはいないけれど)はどことなくF4のそれと似ている。もっと云えば、全体の造形からはDシリーズ以前のDSLR、Eシリーズの面影を見て取ることが出来るのが面白い。V1とは大きく変わってはいても、ニコンファミリーの一員であると云う事なのではあるが、V2のそれはF4やEシリーズと比べた時、醜過ぎると感じるのは郷秋<Gauche>だけだろうか。

 さて、V2の機能面での進化はと云えば、まず目に付くのが画素数。J2同様1000万画素に据え置かれるだろうと云う郷秋<Gauche>の予想は見事に裏切られ、1000万画素から1400万画素へと、実に好ましいい進化を遂げている。必要にして十分、画素数が徒に多すぎないのが良い。郷秋<Gauche>はニコンの見識を支持する(D3200は?)。

 静止画のAF&高速性能も格段に進化しているようだが、動画の機能あるいは動画と静止画の「コラボ」が進んでいるようで、第一印象としては今日的なデジタルカメラの数歩先を歩くに相応しいカメラに進化しているように見える。

 郷秋<Gauche>がV2をあえて「みにくいあひるの子」に例えたのは、一年後にV3に進化した時には、目を見張るような美しいカメラに変身することを期待しての事であることをご理解頂きたい。幸か不幸か、V2がV1から大きく進歩する事はないだろうと云う郷秋<Gauche>の予想は見事に外れたけれど、慌てて買い替え・購入すると必要なないだろうとの予想は、V2のあのデザインを見れば間違っていなかったと断言して良いと思うぞ。

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はしたない

 子どものとき、親に「そんなはしたない真似をするものじゃない」と叱られたことが幾度かあった。大人になってから考えてみると、あるいは「武士食わねど高楊枝」的な意味合いが多少含まれていたのかも知れないけれど、例えば自分に対して非礼な態度を取る者がいたとしても、真っ向から相手にするのではなく「ああそうですか」とサラリと受け流す、あるいは次にはもう少し痛い目にあうよと、ユーモアのオブラートに包んだ嫌味の針でちょいと刺して許してやるくらいの余裕ある大人な人になれと云う事だったのかも知れない。あるいは「情けは人の為ならず」と云う諺の通り、我が身を思い殊更に荒立てないようにしろと云う事だったのかも知れない。

 件の応酬については、馬鹿馬鹿しくて新聞やネットの記事も読む気にならない(もともとTVは見ない)郷秋<Gauche>だし、ことさらに、某氏と某誌の罵り合いと云うのか、某氏の一方的な、謝り方も知らない「鬼畜集団」だとかいう大人げない発言など聞きたくも見たくもないのだが、情報過多の今どき、嫌でも耳にそして目に入って来るから、困る。ののしる方はいかにも「はしたない」し、記事を書いた方もへこへこと謝るばかりで、何故その記事が必要だったのかと云う反論もしない。まっ、たいした信念も裏付けもないまま書いた文字通り「週刊誌的」な記事だったのかも知れないが、それにしても情けない。

 一方的にののしる某氏をみて、日本を代表する大都市の首長でありながら何と見苦しい、はしたないことかと思っていたら、今度は「あれは事実誤認による云い過ぎであった」と釈明の弁。謝れば済むことなら、氏も某誌の謝罪を受け入れて振り上げた拳を下して置けば良かったものを、それみたことかと大いにあきれた郷秋<Gauche>であるぞ。しかしだ、「はしたない」をあらためて辞書で引いてみても、その漢字は出て来ない。もともと平仮名で書き表される言葉なのだろうか。
郷秋<Gauche>はてっきり「橋下無い」と書くものだとばかり思っていたぞ。

P.S. 本当のところを云えば、今日は「びっくり仰天」のニコンV2について書こうかと思っていたのだが、昼間の仕事でちょっと(実はかなり)お疲れの郷秋<Gauche>。得意の(と本人だけが思っている)アイロニカルな駄文を書いて脳の凝りをほぐし、明日の激務?に備えることにした。V2についての記事は、ちょっと待ってね。はあと。

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明日、ニコンから複数の新製品が発表されます

 明日、Nikon(ニコン)からV2と70-200mm f/4発表されます。同時にニコン1マウントの幾本かのレンズの「開発発表」がされるかも知れません。

 V2は勿論V1の後継機ですが、J1がJ2になったのと同じ程度の、進化と云うよりはヴァージョンアップと考えた方が良さそうです。従って、V1ユーザーが慌てて買い替える必要はありません。また、Vシリーズも一台手元に置きたいなどとお考えの方も、慌てて購入するのは得策ではありません。V3まで待った方が良いと云うのが郷秋<Gauche>の考えであります。勿論郷秋<Gauche>もそのつもりですが、先日も書いた通りニコンがCXフォーマットを続ける意思があるのなら、と云う条件つきではあります。

 上記の予想は、ネット上にあるいくつかの情報を郷秋<Gauche>が総合したものですが、果たして明日、本当に発表されるのか。発表されるとすればV2と70-200mm f/4はまず間違いないと思いますが、70-200mm f/4がどの程度の値付けになるのかは楽しみですね。f/2.8の40%安というのが郷秋<Gauche>の予想ですが、もしそうだとしたら、買うべきはf/2.8ではなくf/4です。軽量コンパクトかつ廉価で、僅かひと絞り分の明るさの違いは、ISO感度を100から200へ、あるいは200から400に変えれば良いだけの差なのですから、こちらを選ばない手はありません。もっとも、カメラ機材は「見た目で勝負だ!」と云う方は、迷わずf/2.8をお選びいただくのがよろしいかと思いますが。

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オリンパスの不審な動き

 オリンパスが不審、いや、不思議な特許を取得したとの情報。元ネタはこちら

 オリンパスが、チルトレンズで撮影の際に起こる画質の低下を補正するソフトウェアを開発して特許を取得したと云うニュースである。確かにチルトレンズやシフトレンズは無理やり光軸をずらすわけだから素人が考えても色収差の面で悪影響が出来ることが当然予想される。これを電子的に補正しようと云う特許なのだと思うが、そこで大きな疑問。

 補正しなければならない程の色ズレなどの画質低下を引き起こすチルトレンズを、オリンパスが持っているのかと云う疑問が出て来るのだ。だってそうだろう。自社のカメラに装着できるシフトレンズがあって、画質低下を引き起こして、そこで初めてそれを補正するソフトウェアが必要になるのだ。だから、同類のソフトウェアをニコンやキヤノンが出すのなら何の不思議もないのだが、オリンパスにはチルトレンズが無いのである。

 自社にはそのソフトウェアを必要とするレンズがないのに「チルトレンズで撮影の際に起こる画質の低下を補正するソフトウェア」をオリンパスが開発したのだ。どうですか、不思議な話でしょう。って、実は簡単な話。順序が後先になっただけで、オリンパスは(ほぼ)同時に、自社のカメラに装着可能なチルト(&シフト)レンズの特許を取得していると云う事なのでしょうね。やるなぁ、サロンパス!


 例によって記事本文とは何お関係もない今日の一枚は、昨日に続いて、柿。しばらくお付き合いくださいなどと偉そうに書いた割には昨日も今日も在り来たりの写真で申し訳ないと云うよりは、情けない(^^;

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 「残り柿」と云うにはまだ早い時期だけれど、日当たりに恵まれない柿の木はいち早く葉を落とし、実もいつしかその数が少なくなる。
 柿の木は初秋から晩秋にかけての良い被写体となるので、嗜好趣向を変えながらしばしば登場の予定。悪しからずお付き合い頂ければ嬉しい。

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あてにならない記憶

 昨日書いた記事、写真のキャプションに「排気が青くない所を見ると、分離給油となった後期型か」と書いたが、今日見かけたミゼットはご覧の通り、どうみても混合給油だ。まったく当てにならない郷秋<Gauche>の記憶である(^^;

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あてにならない記憶

 昨日書いた記事、写真のキャプションに「排気が青くない所を見ると、分離給油となった後期型か」と書いたが、今日見かけたミゼットはご覧の通り、どうみても混合給油だ。まったく当てにならない郷秋<Gauche>の記憶である(^^;

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Nikkor F4トリオ、ラインナップ完成か

 「大三元」と呼ばれるレンズがある。ニコンの場合には14-24mm、24-70mm、70-200mmの各ズームレンズを指す。全焦点距離を通してF2.8と明るいレンズで、明るいだけではなく各種収差や周辺光量落ち等が良く抑えられた高性能レンズである。高性能と引き換えに、異常と思える程大きく重たく高価(1本で20万円程度)であるが、このレンズさえ持っていればプロと並んでも引けを取らない、写真が上手くなったような気がする(だけの)、云わば伝家の宝刀のようなレンズである。

 3本揃えれば14-200mmまで開放F2.8で撮影が出来るから、通常の撮影では他にレンズはいらないとも云える(あえて云えば魚眼とマクロも欲しいか)。しかしだ、レンズだけで4kg近くにもなるから、徒歩で移動の撮影の場合の限界を超えている。そこで欲しくなるのがF4通しの3本なのだが、何故かNikkor(ニッコール)には70-200mm f/4のレンズがこれまで無かった。

 そこに、70-200mm f/4が来週発表されると云う噂。勿論元ネタはNikon Rumorsである。70-200mm f/2.8がとてつもなく大きく重く高価であることから、長らくその登場が待たれていたレンズがいよいよ登場するかも知れないと云う事で、慌てて軍資金の算段を始めた方も多いここと思う。

 既に販売されているF4の16-35mm、24-120mmに70-200mm f/4が加わるとNikkor F4トリオのラインナップ完成と云う事になる。財布にも肩にも優しい、現実的なラインナップで実に好ましいと郷秋<Gauche>は思うぞ。真ん中のレンジを受け持つのが24-120mmと「大三元」よりも望遠側に長いとは云え、やっぱり200mmが欲しいことはあるもので、70-200mm f/4の登場は大いに歓迎されることになるだろうな。

 それでもF2.8の「大三元」が欲しいと云う方もおられるだろうが、考えてもみて欲しい。F2.8とF4との違いはたったのひと絞りである。フィルムの時代にはひと絞り、ふた絞りの差が実に大きなものであった訳だが、デジタル化によりISO6400どころか12800さえも実用となる時代になってみると、F2.8とF4との差は、ISO100と200との差でしかないのである。

 そもそもF2.8開放では確かに大きなボケを得ることはできるが、全体に甘く周辺光量も落ち気味となるから、結局F5.6程度まで絞って使う事になる。だったらF4のレンズでISOを普段の倍にあげてあげるだけで良い、軽量コンパクトかつ廉価なF4を使わない手はないと云う事だ。

 ただ云わせてもらえば、先に書いたように真ん中のレンジを受け持つのが24-120mmなのだから、70-200mmではなく120-300mm f/4にして欲しかった郷秋<Gauche>であるぞ。

注:レンズの明るさ、絞り値を一般名詞的に書く時には「F4」と云うように、特定のニッコールレンズの名称として書く時には、ニコンの表記に倣い「f/4」などと表記しています。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、あかねの森の農家のガレージで休むダイハツ・ミゼット。このミゼットのオーナーは何と同型を2台お持ちで、KGサイズの写真を差し上げたところパネルにして欲しいとのリクエストを頂いた。実際に農作業時の運搬にも供されている現役のミゼットである。排気が青くない所を見ると、分離給油となった後期型か。

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「私たちの為のミサ曲」頒布準備完了

 昨日書きました「私たちの為のミサ曲」(Yoshifumi Takamori / MESSE für Tamagawa Universität Chor Grauduirte)の楽譜について、「印刷しますよ」とアナウンスしてから昨日までの間に幾人もの方から入手方法についてのお問い合わせを頂きました。大学のクラブの仲間は今では全国各地に散らばっていますので、年に一度とは云ってもそう易々と集まり歌うことはできず、そう云う仲間からの「せめ楽譜だけでも欲しい!」と云うリクエストでした。

 今回の印刷は所謂「私家版」ですので「私たちの為のミサ曲」と云うタイトルがついてはおりますが、市販ベースであれば「初心者の為のミサ曲」と云うタイトルが付く、そんなミサ曲です。ピアノ伴奏付の混声四部合唱曲で、通しで演奏すると25分程の作品です。

 難易度的には、大昔に合唱経験があっても今はまったく歌っていないと云う中年が年に一度の一泊二日の合宿(実練習時間5時間程度)で一曲が仕上がる程度のものです。技術的には比較的平易でありながら音楽的には高度な内容を持ち、かつ美しい旋律が随所にちりばめら、歌い終わった後には大きな達成感を感じることが出来る佳曲です。

 さて、頒布について。いろいろと考え、相談の末に、金沢で老舗の古書店を経営している仲間が頒布の手間を引き受けてくれることになりました。職業柄「通信販売」はお手のもので、あっという間に頒布申し込みのページも作ってくれました。

 ご希望があれば、どちら様にも頒布できる体制が整いましたので、お知らせをする次第です。なお、11月17-18日に河口湖で行われる合宿に参加されますOG・OBの皆さんには当日無料配布(合宿参加費に込み)の予定となっております。

「私たちの為のミサ曲」頒布の詳細を記したサイトはこちらです。
http://www.shop-kanazawa.jp/shopping/product-detail.php?id=3386
 詳細をご確認の上、ご希望の方は近八書房まで直接お申込みください。取り扱いは古書店ですが、楽譜自体は「新本」です。為念。

 なお、近八書房(ちかはちしょぼう)は、初代近岡屋八郎右衛門が、寛政元年(1789年)に創業した学都金沢の由緒正しき老舗古書店です。特に仏教関係、地元石川県地方関連の書籍については在庫豊富ですので、ご興味を持たれた方は、ミサ曲以外の古書情報もどうぞご覧ください。

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