風邪

 ここ3、4年、風邪で寝込むようなこともなかったのだが、昨晩からなんとも身体がだるくついに今日一日寝込むことになってしまった。

 実は先週の火曜日辺りから喉がイガイガしていた。そのときにすぐにでも病院に行けば良かったのかも知れないけれど、いまどき病院に行ってインフルエンザでもうつされてはたまらないと思い行かなかった。

 幸い熱は出ず全身の倦怠感の喉の痛みだけ。明日も一日寝ていれば良くなることだろう。って、来週はどうしても外せない仕事があるから治ってくれないと、困る。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、冬の散歩道、すみよしの森にある、石で造られた小さな祠。ここれから暫くの間、椿そして花韮(ななにら)が辺りを美しく飾ってくれる。
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2TBのSDカード!

 現在、コンパクトタイプのデジタルカメラから中級機までのDSLR(デジタル方式一眼レフ)で最も多く使用されている記録媒体(メモリカード)はSDあるいはSDHCと呼ばれる規格のものである。各規格の最大容量はSDが2GB(実際には4GBのカードも存在する)まで、SDHCが32GBとなっている。

 そんなSDカードに最大2000GB、つまり2TBまでサポートする「SDXC」と呼ばれる規格が登場するという。XCは”extended Capacity”の略とのことだが(因みにSDは”Secure Digital”の、HCは”High Capacity”の略)、SDCHの容量と比較するとなんと64倍の容量であり、今の常識で考えると完全にHDDの領域である。

 HDD並みのSDカードとは俄かに信じ難いがフラッシュメモリの容量は半年から1年で倍になると言われているから、早ければ3年後、遅くとも6年後には2TBのSDXCが登場することになるだろう。でも、ホントに「使えるメモリ」になるためには容量だけではなく転送速度と価格とが重要だ。SSD(Solid State Drive)内臓のPCが登場しても価格がネックとなり余り一般化しない状況を見るに付け、普及までには6年以上はかかるんじゃないかなと、郷秋<Gauche>はに睨んでいる。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、冬の散歩道、すみよしの森のメインストリート。右には竹林、左は杉と竹の混合林。竹と杉のトンネルの向こうに棕櫚(しゅろ)が生えているのが可笑しい。この棕櫚が自生していることを根拠に、関東地方は「亜熱帯」であると主張する植物学者もいるらしい。
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ホンダ、北米でのレース活動は継続

 F1から撤退、鈴鹿耐久8時間のワークスチーム撤退、次期NSX開発中止、S2000生産終了と、ホンダがモータースポーツからどんどん遠ざかっていくニュースばかりが聞こえて来るので、北米においてのモータースポーツ活動の事をすっかり忘れていた。

 ヨーロッパで人気のあるF1から撤退したホンダだが、ホンダにとって最大のマーケットである北米での高い技術イメージを構築(維持)するためにALMS(アメリカン・ルマン・シリーズ)とIndy Carシリーズへの参戦は継続するとの報道。ALMSとIndy CarはF1に比べ経費がかからない上、好成績を収めているからな。

 ところでホンダにとっての新規事業、ビジネスジェット事業は継続できるんだろうか。ビジネスジェットの最大のマーケットである北米を中心に厳しい経済環境になっているから、ホンダとしても辛いところだろうな。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、かつらの森の雑木林で集めた落ち葉を詰めた大きな籠を背負って山を下る老人。これって、今の横浜ですよ。ちょっとびっくりしませんか?
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相模原市は「緑区」「中央区」「南区」へ

 相模原市が2010年4月の政令指定都市移行に向けて着々と準備を進めていることを度々書いてきた。既に「橋本」「相模原」「相模大野」を核とする三区となることが決まっていたが、いよいよ注目の区名が答申される運びになったとの報道。

緑区:JR橋本駅を中心とした地区及び旧津久井郡四町の市北部
中央区:JR相模原駅を中心とした市中央部
南区:小田急線相模大野駅を中心とした市南部

 住民に対する意向調査では市北部を「北区」とする意見が最多であったようだが、「緑区」「みどり区」とする意見の合計が「北区」を上回ったこと、自然豊かで(横浜市の)水源地に相応しいとして「緑区」が選ばれたとのこと。良い名前だとは思うけれど、横浜市緑区が近くにあることから錯誤が多くなるのではないかと、多少の不安が残る。

 「南区」には「大野区」と云う名称も候補になったのではないかと思うが、林間地区や鵜野森地区、上鶴間地区の住人には抵抗があったかも知れないので「南区」は妥当な命名かな。

 問題は「中央区」だ。「中央」という言葉には、場所的に中心であるという意味だけではなく、行政の中心、文化の中心、経済の中心云ったニュアンスを含んでいると思う。国で云うところの中央と地方のイメージだな。だから郷秋<Gauche>的には「中央区」ではなく「中区」の方が相応しいように思えるけれど、郷秋<Gauche>はもはや相模原市民ではないから「外野の戯言」だ。

 また、「中央区」については「桜区」「さくら区」を押す意見が多かったとのことだが、市役所のある地区が「中央」、つまり中心なのだと主張する行政サイドに立った案を答申することになったのだろうな。

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萬金ギョーザ(おまけ:小田急相模原駅近くの餃子屋さん)


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、すみよしの森の農家の庭先の梅。24日に撮影したものだが、今週末には八分咲きの見頃だろうか。
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S2000、生産終了

 F1からの撤退、次期NSXの開発中止、鈴鹿8時間耐久レースへのワークスチーム不参戦に続いて今度はS2000の生産が6月末をもって終了するとの報道。スーパースポーツたるNSXに遅れること10年、ホンダ流オープンスポーツとして1999年に登場したS2000だが、10年目にして生産中止。これでホンダスポーツの系譜が途絶えることになる。

 それまで二輪専業であったホンダが、「腕時計のように精密」なDOHCエンジンを搭載したS500で四輪市場に参入したのが1963年。S500はすぐにS600となりさらにS800へと進化する。そのS800が生産を終了したのが1970年。排気ガス対策のための長い暗黒の時を経て、光明が見え始めたのがCR-XにDOHCエンジンが搭載された1984年だ。

 自ら「モータースポーツはホンダのDNA」と言い切るホンダのことだから、幾年かの後にはサーキットに戻ってくることだろ。ただ、その時のマシンは石化燃料で走るものではないかも知れないが。同様に魅力的なロードゴーイングスポーツも戻ってくることだろう。が、これもまた石化燃料だけで走るものではないのだろうな。

 高らかに歌うエグゾーストノートが聞こえなくても、オイルの焼ける芳しい匂いがなくても、走る喜び、操る喜びを与えてくれるものならば、僕たちはそれを受け入れなければならないだろ。楽しみのためだけに石化燃料を消費し排気ガスを撒き散らすことが許されない時代となったのだから。出来ることならば、美しい姿であって欲しいしけれど。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、春を告げる小さな花、仏の座(ほとけのざ)。春の七草の一つのホトケノザとは別物です。
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JANA?!

 JANAっていったい・・・
 答えは( JAL + ANA ) ÷ 2 = JANA。わかり易いと云えばわかり易いんだけど、今日の新聞に出ていた週刊誌の広告を見てびっくり。なんでもその週刊誌のスクープなんだそうな。道理で他では見かけないわけだ。

 昨年後半からの厳しい経済状況の中で、GMとクライスラーが合併するだの、いやクライスラーはフィアットが救済するだの、大型のM&Aが取り沙汰されているが、某誌から我が国のトップ企業、ANA(全日空)とJAL(日本航空)との経営統合の噂が飛び出した。

 確かに「何でもあり」の時代に突入したようだけれど、これはちょっと「眉唾物」だな。大体、ANA とJALが合併したら日本のエアラインは事実上一社になってしまう。これが日本の独占禁止法に抵触するのかどうかはわからないけれど、競争原理が働かなくなることは確実だ。

 日本に銀行が一社しかないとか、コンビニエンスストアが一つしかないのとおなじだけれど、考えてみれば電力会社も鉄道会社も(事実上)電話も一つの地域では一社しかなくて選びようがないから同じと云えば同じだ。

 と云うことは、競合他社がいない東京電力がポイントサービスをしないというか、する必要もないのと同様に、JANAになったらマイレージサービスも廃止になるのか?


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、一瞬ではあったけれど雪も舞った、ちょっとオドロオドロシイ感じの先週土曜日の恩田の森の空。
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冬の散歩道


 かつらの森すみよしの森間にある白山谷戸を横切る道は季節を問わず格好の散歩道となっています。
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寒風に咲く

 天気予報によれば、昼前から晴れて気温もまずます上がり風も弱いはずの今日の天気であったが、ふたを開けてみれば終始厚い雲に覆われ、気温は朝よりもむしろ下がり冷たい北よりの風が吹く寒い一日となった。

 それでも蝋梅、水仙が咲き、ナズナ、仏の座が咲き、梅、椿が咲き始めた。辛夷、木五倍子(きぶし)の花芽も随分と大きくなってきた。寒風の中にも春が少しずつ近づいていることを感じるこの頃である。


 今日の一枚は、寒気の中で凛として咲く水仙。
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武蔵野

 地名としての、武蔵野(市)のことではない。国木田独歩の短編『武蔵野』の話である。『武蔵野』は今から110年前の1898年に『今の武蔵野』として発表されている。独歩が歩き回った武蔵野について書いた短篇であるが、驚くべきことに独歩が当時住んでいたのは渋谷村の小さな茅屋(ぼうおく)。あの、渋谷である。その渋谷村辺りを歩きまわって、これが武蔵野であると書いているのである。

 更に驚くのはこの短篇の冒頭に「『武蔵野の俤(おもかげ)は今わずかに入間郡に残れり』と自分は文政年間(1818~1829年のことである)に出来た地図で見た事がある」と記されていることである。武蔵野の面影は、200年前には江戸(東京)の周辺からは消え去り、入間まで足を運ばないと見ることが出来なかったと云うのである。

 1896年(明治29)10月26日の項に、独歩はこう書いている。
「午後林を訪(と)う。林の奥に座して四顧(しこ)し、傾聴し、睇視(ていし)し、黙想す」

 これはまさに郷秋の週課、毎週末の森歩きと同じではないか。200年前に江戸(浅草や神田辺り)の町から姿を消した武蔵野の面影は100年前の渋谷にはまだ存在し、更に100年を経た今、横浜の北部に僅かに残っていると云う事である。独歩は当時の渋谷付近では林と田と野(畑)が交互に現れると書いているが、この様はまさに恩田の森そのものである。

 郷秋は明日も森に出かける。そして森の奥に座り、辺りを見渡し、耳を澄まし、目を凝らし、黙想する。既に東京では失われてしまった武蔵野の面影の中で味わう、贅沢この上ない至福のひと時。幸いなるかな、郷秋<Gauche>。


 今日の一枚は、すっかり葉を落とし明るくなったかつらの森の雑木林。独歩の歩いた冬の武蔵野もかく有らん。

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百年小説

 本とは云ってもこのところ新書か文庫、せいぜい選書くらいしか買っていなかったのだが、久しぶりに蔵書印を押してみようかと思うほどの本を買った。厚さ7cm、1331ページ。試しに重さを量ってみたら2.1kgもあった。とても寝転んで読めるものではない。仕方がないので机に向かい姿勢を正し、オンザロックのグラスを片手に正しく読んでいる。

 別に難しい本ではない。古くは森鷗外(「森『鴎』外」と書いたが、正しく表示されているだろうか)の「杯」から太宰治の「富嶽百景」まで、一人一篇の短編小説が作者の生年順に51作品収められているものである。しかしだ、タイトルは何ゆえに『百年小説』なのか。百年読み継がれて来たということなのか、これから百年読み継がれて欲しいという期待を込めての命名なのか。いずれにせよ毎日一篇ずつ読むとすると二ヶ月間楽しめる。価格は7,000円近いが51の作品が収められているから一篇辺り135円。そう考えると安い買い物である。

 読んだことのある作品は数篇に過ぎないが、それとて数十年前のこと。時を経た記憶とあらためて読んでみてのズレはあるや否や。そんな楽しみのために既読の作品からページを開いてみることにした。昨日は太宰治の『富嶽百景』。今日は国木田独歩の『武蔵野』。どちらもしみじみと味わえる佳篇であった。明日以降暫くの間、折に触れ読後感想の小文が登場することと思うが、お嫌でなければお付き合い願いたい。

『百年小説』
ポプラ社
2008年12月10日初刷発行
23cm / 1331p
ISBN 978-4-591-10497-2
税別 6,600円

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クルマ三題

トヨタが世界一に
 トヨタ自動車(子会社のダイハツと日野自動車を含む)は2008年の世界販売台数が前年比40万台減の897万台になったと発表した。2007年、僅差でトップをキープしたGMは2008年の世界生産が約815万台となる見通しを既に公表していることから、トヨタに世界一の座を明け渡すことが確実となった模様。しかしだ、トヨタも世界一にはなっても前年比40万台減、5000億円の営業赤字では手放しでは喜べないだろうな。

ホンダ・インサイトが190万円以下に
 デトロイトモーターショーで展示されたホンダ・インサイトが日本でも来月5日に正式に発表されるようだが、注目すべきは何よりもその価格である。これまで、トヨタ・プリウスよりは確実に安く200万円を切ると噂されていたインサイトだが、ここに来て噂の価格は更に下がりベースグレードは190万円を切ると見られている。一方新型プリウスはエンジンが1.8Lになったこともあり250万円以上となることがほぼ確実。慌てたトヨタは現行プリウスの装備を簡略化し200万円程度まで価格を下げて新型登場後も併売するという奇策にでる模様。

フィアットがクライスラーを買収?
 フィアットが経営危機に喘ぐクライスラーに出資するのではないかと報じられている。交渉は最終段階であり近く発表される可能性があるとのこと。当初はクライスラーの株式の35%程度を購入し、最終的には過半数まで買い増しする計画もあると云う。フィアットと云えばイタリアの一大企業グループで、いまやフェラーリもアルファ・ロメオもマセラーティもフィアットグループだ。ただ、フィアットグループの経営状態などの情報が日本には余り入ってこないからクライスラーを買収するほどの体力があるのかどうか判断しかねるところがある。この買収が失敗したら、フェラーリもアルファ・ロメオもなくなってしまうかも知れないわけで、郷秋<Gauche>としては、心配だぞ。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森で咲き出した菜の花。あたり一面とはいかないが、身近な所で季節の移ろいを感じることの出来るのは幸せである。
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万年筆

 今日の日本経済新聞に万年筆の広告が載っていた。全二段の細長い広告だが、書類も手紙もワープロで書くものになって久しいいま、妙に新鮮であった。

  座右の、銘品。
  万年筆を手にすると、
  気持ちが和らいでいく。
  文字に託して、
  過ぎ去った日々を綴ろうか、
  果てしない未来を夢みようか。
  いつも私のそばには、
  しずかに語りあえる万年筆がある。
  得がたい旧友。
  パイロット・カスタム

 このコピーが上出来であるかどうかはともかくとして「万年筆を手にすると、気持ちが和らいでいく。」の件には共感を覚える。郷秋<Gauche>の書く文字は至って個性的と云えば聞こえは良いが、要するに悪筆である。それでも手で書くことは好きで、鉛筆も使えば万年筆も使うが、鉛筆や万年筆から生まれる文字は刺々しい言葉を語らないから不思議である。「万年筆を手にすると、気持ちが和らいでいく。」からであろうか。


 計らずも郷秋<Gauche>は広告されていたのと同じ万年筆を使っている。しかも、手帳、手紙、宛名など書くものによって使い分けるために細、中、中太、太と四本も持っている。これで達筆であれば、達筆とまではいかずも人並みの文字が書ければ云うことはないのだが・・・。
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willcom.com

 株式会社ウィルコム(Willcom)の簡易型携帯電話サービス、PHSが提供するインターネット・メイル・サービスのドメインがこれまでのpdx.ne.jp(もしくは**.pdx.ne.jp)からwillcom.comに変更になった。新しいドメインは1月15日以降にeメイル・アドレスを取得した場合もしくはユーザー名を変更した場合に適用になる(これまでのドメイン名を使い続けることも出来るらしい)。

 郷秋<Gauche>の場合、相当早い時期にeメイル・アドレスを取得しているためサブドメインが付かないのでドメイン名はpdx.ne.jpと9文字。対する新ドメインwillcom.comは11文字で2文字多い。ドメインは短いほうが良いと思うのだが、何故か長い方への変更だ。ne.jpより.comの方が「カッコイイ」と云う、これまた「西洋優位上等信仰」(注:車名はなぜ外国語なのか参照)所以だろうか。

 郷秋<Gauche>の場合、別に.comが良かったわけではないのだが、ちょうどスパムメイルが増えてきたこともあり、willcom.comに変更することにした。ドメイン名が2文字長くなった分、ユーザー名を2文字削りトータルでは同じ文字数としたが、ユーザー名が短くなるとスパムが増える可能性が高くなるかな?


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森の冬木立(その4)。去年も同じような時期に同じような写真をご覧頂いたような気がしますが、これは先週末の撮りおろし。モノクロームのように見えますが、カラーです。分厚い雲に覆われた日に、その雲に露出を合わせて撮るとこんな写真になります。
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ブラウン管は死なず?

 液晶やプラズマなどの薄型テレビが1,000万台も売れた(2008年)一方、かつてはこれ以外のテレビはなかった、ブラウン管(ドイツのカール・フェルディナント・ブラウンが発明したからブラウン管。構造的上の特徴から陰極線管(Cathode Ray Tube、カソード・レイ・チューブの省略形でCRTとも呼ばれる)方式にテレビの販売が2008年は25万台、そして2009年には更に少なくなり統計上はゼロになりそうだとのこと。

 それでも今日の神奈川新聞には「脇役は死なず」の記事が掲載されている。量販店などでもすっかり見かけなくなったブラウン管を使ったテレビだが、それでも同じ20インチの薄型の5~6万円に対してブラウン管は2~3万と半額程度であることから小さくても一定のマーケットが存在しているとのこと。ただし、このマーケットもアナログ放送終了と同時に消滅するんだろうな。

 過去にもそして今も同じようなことがある。それは30年前のLPからCDへの転換、そしてここ数年のカメラのフィルムからデジタルへの転換である。スピードは多少ゆっくりではあるが、CDからデジタル配信(ダウンロード)への転換も進みつつある。

 音楽について言えば、勿論マーケットとしては小さなものだけれど、ここ数年LPの復活か見られる。写真についても2,400万画素のカメラが登場しコマーシャルの分野でもデジタル化が一気に進んでいる中にあっても、フィルムで撮ることにこだわる一部のプロとアマチアは一定の数、存在する。でも、ブラウン管に固執する映像ファンはいないだろうな。

 ただ、高性能の液晶ディスプレイが登場しても妥協を許さないプロの世界ではいまだにブラウン管に固執する人もいると聞くが、ブラウン管式モニターの供給が途絶えていることから間もなく完全に薄型モニターに切り替わることだろう。

 技術革新により古いものは時代の隅に追いやられ、やがて姿を消す。それでも古いものの愛好家はゼロにはならないから、統計上はゼロになってもLPで音楽を、フィルムで写真を楽しむ人が完全にゼロになることはない。ただし、いつまで楽しめるかと云う保障はないし、楽しむためにはそれなりの出費も覚悟しなければならないだろうな。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森の冬木立(その3)。
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タイムリミットは1月31日

 ホンダF1売却の話だ。当初は、開幕戦のグリッドにマシンを並べるためにはクリスマス前までには売却先が見つからなければならないとされていたが、それが12月末までとなった。その頃までにはやれ誰だ、いやそうじゃなくて何とかだと盛んに買い手の名前が取り沙汰されたが、年が明けるとその噂もぴたりと止んだ。

 しばらく音沙汰なしであったホンダF1だが、12日にFIAから発表された2009年のエントリーリストにはチーム名、ドライバー名共にTBA(To Be Announcedの略。つまり現時点では未定ということだ)のまま掲載されている。チーム名TBAって云うけれど、チーム名が未定なのではなく、チームの存続自体が不確定だというのにエントリーリストに載っていると云う摩訶不思議。

 さて、ここに来てアルバートパークのグリッドにマシンを並べるためのタイムリミットが1月31日だという新説が登場。仮にチームの引き受け手が月末までに現れたとしても、エンジンだってこれから決めてマシンに搭載できるようにしなければならないと云うのに、2ヶ月もないじゃないか。もっとも3年前にはそんなドタバタの中でもSAF1はマシンを並べたわけだけどね。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森の冬木立(その2)。
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