唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
伏兵登場
8日に書いた登場が待たれるニッコールレンズのなかで、タイトル通り近く登場するであろう7本(+2本)を紹介した。一昨日と昨日は標準レンズの事について書いた。と思ったら、まったく前情報がなかった、まったく予想もしなかったレンズが発表された。AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8Gである(see here)。
DX専用のマクロレンズ(ニコンは伝統的に「マイクロレンズ」と呼んでいる)は既にAF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VRがあるし、FX用のAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDやAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDをAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載するD300s以下のボディに使用することが出来る。なのになぜ新たなマクロレンズなのか。
ただただ価格の問題である(と郷秋<Gauche>は思う)。DX専用の85mmこそ43,000円だがFX用の60mmは58,000円、同105mmに至っては90,000円もするのである。廉価なD3100やD5100にボディの倍近い価格の105mm f/2.8Gは無論の事、ボディとほぼ同価格のDX85mmだってちょっと躊躇する。そこで40,000円以下で入手可能で、マクロなら「タム9」と云われる程の銘玉、タムロンの90mmが指名されることになる。
そこで実売価格29,000円の40mm f/2.8Gの登場なのである。DX機に装着すると60mmとなるこのレンズ、ワーキングディスタンスがちょっと足りない感もあるけれど(最短撮影距離が0.163mと云う事は、等倍撮影時の被写体はレンズ前玉の直前だろう)、235グラムと軽量だからカメラバッグに放り込んでおいても苦にならない。標準レンズとしてはちょっと長めだけれど、ポートレートにも使えそうだ。手頃な価格から35mm f/1.8Gに次ぐ二匹目のドジョウになりそうな予感がするぞ。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、咲き始めた夏の花、木槿(むくげ)。