唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
イギリスGPを忘れていた
いやいや、勿論見ましたよ、それは。でも、イギリスGPについて書くのをすっかり忘れていました。って云うか、アロンソが今季の初勝をものにしたことを除くと、書きたい気分にならないレースだったなぁ。今更だけれど、せっかくだから思いだしたついでにちょっとだけ書いておこうかな。
一番酷かったのはミヒャエル・シューマッハ。小林可夢偉に追突した理由って、あれ、なんなの。昨日や今日レースを始めた新人じゃあるまいし「レースで初めてDRS(可変リヤウィング)を使ったために、ブレーキの効く度合いを間違えてしまったんだ」はないだろう。素直に非を認める謙虚さが評価されるのは新人だけだ。「あれは僕のミスだ」とだけ云えば良いものを、ミヒャエル程のドライバーが「ブレーキの効く度合いを間違えた」って、なんなの、そのコメント。
被害者の小林可夢偉もチームのミスによりピットアウトのタイミングを間違い隣のピットのエアガン用のホースを壊した挙句にエンジントラブルでリタイヤ。ミヒャエルの追突の際に疫病神に憑りつかれてしまったかのような運の悪さである。
運が悪いと云えばせっかくの母国GPをホイルナットの締め忘れでリタイヤせざるを得なかったジェンソン・バトンも同様。どちらも上げてはならないロリポップを上げてしまったロリポップマンのミスである。時として起こるこう云うミスが、F1がチームスポーツであることを思いださせてくれる。そう云う意味でたまに起こるのは悪い事ではないかも知れないが、ただ一人の日本人F1ドライバーには起きて欲しくないものである。
第9戦にしてようやくアロンソが表彰台の一番高いところに立つことが出来たが、獲得ポイントはベッテルの半分。それでもマッサの倍のポイントを獲得していることを考えればアロンソがどれ程優れたドライバーであるかが解ろうと云うもの。シリーズチャンピョンには手が届かないとしても、シーズンの残り半分をアロンソが大いに盛り立ててくれることは間違いないだろう。次戦、ホッケンハイムが待ち遠しいぞ。