この冬(秋)一番の冷え込み?

 今朝の横浜地方は、まだ(かろうじて)10月だと云うのに最低気温が8℃程度と冷え込みました。予報を見ると明日はさらに冷え込んで7℃まで下がるとか。嫌だいやだ。寒いのは嫌だ。東北生まれ育ちの郷秋<Gauche>ですが、寒いのは苦手です。

 横浜地方の平地の(ほぼ平地しかないけど)モミジの紅葉は例年12月初旬ですから本格的な紅葉まではまだひと月ありますが、既に色づき始めたものもあります。木によっては気配さえもないものがあるかと思えば、いくつかの枝先が紅くなり始めたものもあるのです。

 木によって、枝によって少しずつの違いを見せながら紅黄葉が進んでいくこれからのひと月は、毎日でもカメラを持って出かけたくなります。でも、なんだかその時間もない今年の秋です。トホホ。


 「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは 9月24日に撮影した写真を5点掲載いたしております。稲刈りの時を迎えた森の様子をどうぞご覧ください。

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母校の礼拝堂

 台風一過の青空に誘われて昼休みの散歩。風が強くて写真にはちょっと不向きでしたが(^^;


 幾度かご覧いただいている母校の礼拝堂ですが書くのは久しぶりでしょうか。1930(昭和5)年の献堂ですので既に87年を経ていますが数度の改修・補強工事が施されいまだに現役で、大学生の礼拝・講話、オルガンの練習の他、卒業生の結婚式にも使われています。

 献堂の翌年にはアメリカ・キンボール社(当時のパイプオルガン最大手、1960年代にはピアノの名門、ベーゼンドルファーを傘下に収めていた)のパイプオルガンが設置されました。当時は上野の音楽学校(現在の東京芸術大学)や三越など、日本にまだ4台しかなかったと記されていますので、日本で5番目のパイプオルガンと云うことになるでしょうか。

注:「日本にまだ4台しかなかった」のくだりは下記「パイプオルガン」のページに記されておりますが、明治期の横浜のいくつかの教会では既にパイプオルガンを備えていたとの記録もありますので「日本にまだ4台」は、教会以外では、と云うことなのではないかと思います。

 1978(昭和53)年には2台目のオルガンとして辻宏氏によるバロックオルガンが設置されましたが、この辻オルガンは2000(平成12)年に幼稚園児・小学生・高校生が使用する「チャペル」の竣工に合せて移設されました。先のキンボールはロマンティックオルガンですので、異なるタイプの二つのオルガンが一つの礼拝堂に22年間同居していたことになります。

 卒業生の皆さんには懐かしい母校の礼拝堂とパイプオルガンについての詳細は下記をご覧ください。
礼拝堂
http://www.tamagawa.jp/introduction/enkaku/history/detail_11063.html
パイプオルガン
http://www.tamagawa.jp/introduction/enkaku/history/detail_11715.html

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二週続けて雨の週末

 今週末こそは散歩&撮影に行けるかと楽しみにしていたのですが、なんと今週末も雨。よく降りますね。とは、昨日書いた。でも、今日も同じことを書きたい気分。雨風とも強くなってきた横浜地方ですが、明日は朝から晴れの予報が出ています。本当か知らん。


 と云う訳で今日の一枚は、好天に恵まれたい一昨日に撮った一枚。一昨日にご覧いただいた写真の黄葉していた方の木、「ゆりのき(百合木)」を別アングルで撮ったものです。

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雨の週末

 今週末こそは散歩&撮影に行けるかと楽しみにしていたのですが、なんと今週末も雨。よく降りますね。


 と云う訳で今日の一枚は、好天に恵まれた昨日撮ったイヌタデ(犬蓼)。犬が食べないからではなく、役に立たない樹木や草に「犬」の名が冠せられることが多いようです。このイヌタデも実際には食べられはしませんが、「あかまんま(赤飯)」とも呼ばれ、かつては「ままごと」の時のご飯にされるなど、それなりに役に立っていようではあります。少なくとも私の秋の写真の被写体としての役に立ってくれてはおりますです、はい(^^)

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お天道様が見ているよ

 六連星よ、お前もか。
 日産自動車に続いて今度はスバルにおいても同様の不正があったことが発覚。なんと嘆かわしいことよ。遡ればこれだけではない。日本を代表する大企業において繰り替えされる不正と偽装。日本人は「お天道様が見ている」と云う言葉を忘れてしまったのか。

 これらの企業に勤める一人ひとりまでもが不誠実で不正を働くことに躊躇ないのではないかと思えてしまうが、そうではないと思いたい。やがては自分に返って来る、組織が目指す利益のために目が眩んだのか。不正と知りながら組織が、上役がそれを望むものと「忖度」し図らずも不正に加担することとなったのか。だとしても不正を是認したことに違いはない。不正を行うことと、それを知りながら是認することとは同じではないのか。

 それが「悪」だと思っても保身のためにそうせざるを得なかったのだとすれば、そんな会社を選んでしまった我が身を恨むしかない。全く気の毒なことではあるが、考えてみみれば日本のこの社会のいたるところにそんなトラップが潜んでいるような気がする。まったく他人事ではないのだが、私はたとえ疎まれても嫌われても、迎合や忖度などしない。自らを信じ是は是、非は非を貫き我が道を歩みたい。


 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、久しぶりの秋の陽に輝く木々。お口直しになれば幸いです。

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澤田教一

 iPhoneのニュースアプリで最新のニュースをチェックしていたら突然「沢田教一」。静岡県長泉町にあるIZU PHOTO MUSEUMで澤田教一の写真展「故郷と戦場」を開催していることを知った。

 学生時代に澤田の写真に大いに感化された私は、本気で戦場のカメラマンになるつもりで一年間夜間の写真学校に通ったりもした。その写真学校は四谷三丁目にあった。まさに戦場帰りのカメラマンが講師を務める、今考えれば「相当やばい」学校であったが、初志貫徹しなかったからこそ、いまこうして能天気に書いていることができるのもまた事実である。

 IZU PHOTO MUSEUMは、好きで何度か行ったことがあるビュッフェ美術館の近くのようだ。写真展は12月25日まで開催しているようだが、これは早いうちに行かないではいられないではないか。


 と云うわけで、今日の一枚は、1979年に開催された写真展「密封されたフィルム ---日本人カメラマン12年のベトナム総集」の小図録より、ピュリッツアー賞を受賞した「安全への逃避」と彼の略歴。

注:上の図録やwikipediaには「沢田」と書かれているが、どうやら「澤田」が正しいようである。

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広辞苑 第七版


 紙に印刷された広辞苑は、2008年の第六版が最後かと思って購入しておりましたが、来年1月に第七版が登場とのこと。

 岩波書店の岡本厚社長は「偽とかかフェイクとか、事実でない言葉が飛び交う現代だからこそ、本物の、誠実な、確かな仕事に価値がある。苦境が続く出版界において、岩波の底力を示すことができた」と語ったとのこと。頼もしい限りだ。

 今回の改訂では、自撮り、立ち位置、スマホ、アプリ、ツイート、浜通り(福島県)、ブラック企業、LGBT、人名ではトランプ、高倉健、赤塚不二夫、ジョブズ、俗語ではがっつり、ごち、ちゃらい、など1万語が採用され約25万語が収められているとのことだ。

 最初の六か月で20万部の販売を目指すとのことだが、紙の本離れが進む時代に果たしてどれ程売れるのか楽しみである。郷秋<Gauche>はもう買いません。第七版より二割近く高くなっているし、大きいし重いし(^^;
 
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酒談義

志野焼に酌む大吟醸秋の夜半


 私の父は酒が好きであった。気の合った人が来れば、一晩中でも飲んでいることもあったが、父の乱れた姿をついぞ見たことはなかった。言ってみれば「いい酒のみ」であったように記憶している。それに比べると長兄の酒飲みは余り褒められたものではなかった。私も酒が好きだが、これも父譲りということだろうか。
 私が結婚するとき、妻は家人に、私が酒好きだから苦労するかもしれないようなことを言われたらしい。かなり経ってから知ったことだが、私自身ではそれほどのことはなかったように思うがどうだろうか。
 人間社会に酒は付きもので、神代の昔から酒はあったようだし、猿さえも酒を造るという話がある。生まれても酒、死んでも酒、会っても酒、別れるも酒、喧嘩するも酒、仲直りするにも酒、喜びにつけ悲しみにつけ酒である。
(郡司吾朗句集「あれそれ」(2000年8月刊)82頁より)

 三年前の六月、既に酒を飲むこともできなくなっていた父を見舞い、私は一人飲んだ後に上の写真を撮り父の隣で横になった。翌未明、父は逝った。享年八十八。

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Nikonが1~3位を独占

 カメラ専門店の「Map Camera」が、2017年9月1日~9月30日の新品・中古デジタルカメラ売上ランキングを発表した。
【新品の部】
1位:ニコン D850
2位:ニコン D5600
3位:ニコン D750
4位:キヤノン EOS 6D Mark II
5位:富士フイルム FUJIFILM X100F
6位:ソニー α7 II
7位:ニコン D7500
8位:ニコン D500
9位:ソニー RX100 M5
10位:キヤノン EOS 5D Mark IV

 はい、1~3位をニコンが独占、さらに7位にD7500、8位にD500が入りニコン大躍進。9月8日に発売したニコンのデジタル一眼レフカメラ「D850」が2位以下に大差をつけて首位とのことです。郷秋<Gauche>が見たのは二次資料で、肝心の一次資料を確認できていないのですが、まっ、D850のダントツ1位は間違いないようです。

 折しもニコンの2017年4~9月期の連結営業利益が、170億円とする従来予想から190億円前後に上振れとも聞こえてきています。来年には35mmフルフレームのノンレフレックスも出ますからね、2018年度の完全復活に向けて幸先良くのろしが上がったと云うところでしょうか。


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気がつけばオレンジ

 台風が来ると云うので庭の飛びそうなものの始末をしていてふとオレンジの木を見ると、なっていました。葉と同じ緑色なのでこれまで全く気がつきませんでしたが今年も野球のボールほどのオレンジがいくつかなっておりました。色づいて来るのが楽しみです。


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加湿器

 風邪の兆候が出てきたのが二週間前の土曜日の夜。翌日曜日からは激しい喉の痛みと咳が続き10日程を経てようやく小康状態に。でも未だに薬を飲んでいます。体力の衰えを感じた今回の風邪でしたが、助けてくれたのがこの加湿器。


 ごく小型のものなので水のタンクも小さくて700mlくらいしか入りません。効果も限定的ですがそれでも有ると無いとでは大違いでしたので、食事の時にも寝る時(一晩はもちます)にもチェロの練習の時にもPCに向かっている時にも1m以内に置いて蒸気を出しておりました。

 確かに少々の湿り気があると呼吸は随分と楽になります。お肌も潤う? 楽器にはどうなんでしょうね。先ほど暖房を入れる前の練習室は21.2℃、湿度61%でした。加湿器なして暖房(エアコン)を入れると室温が上がると湿度が下がりますが、加湿器をつけておくと湿度は変わらずで室温だけが程よく上がります。

 楽器の構造や素材から考えるとピアノは湿度やや低め、弦楽器は湿度やや高めの方が良さそうに思うのです。だとするとピアノの部屋には弦楽器は保管できないと云うことになります、正しくはどうなのでしょうね。

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姫蔓蕎麦


 姫蔓蕎麦(ヒメツルソバ)はヒマラヤ原産で明治時代にロックガーデン用として導入された多年草。「花期は5月から11月」と書かれたものを見かけるが、猛暑が続く時期には影を潜めてしまうので、見ため的には春秋の二季咲きと考えた方が自然。姫蔓蕎麦の命名も「ソバの花に似ているから」との記載が多いが、ミジソバ(溝蕎麦)には似ていても、ソバの花に似ているようには私には思えない。春の花も愛らしいが、秋にはV字形の斑紋がある葉が紅葉し一層美しくなる。

 今では庭から逃げ出して空き地や側溝の蓋の隙間などから生えて広がっていることもあることから雑草扱いされることも多い姫蔓蕎麦だが、園芸店では「ポリゴナム」の名前で売られている。ただし、買うまでもなく、道端で生えているものの蔓先を二、三本切ってきて水に挿し、根が出てきたところで地植えすれば容易に根付く。一度根付くと蔓で広がるだけではなく、零れ種を蟻が運ぶらしく庭のあらぬところで新芽を出して増えていく。生命力旺盛なところはやはり「雑草」か。

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ACアダプタも進化する


 右にあるのが、お馴染みの現行iPhone用純正の5V/1AのACアダプタです。そして左が同じくApple社純正の5V/1AのACアダプタです。息子が使っていた部屋から数日前に発掘されれたもので12、3年前のiPod classic用の物ではないかと思われます。同じ電源容量ですが現行型の5倍程の体積と重量があります。

 中央は参考までに登場してもらった3年程前のiPad mini用のもので、電源容量は5.1V/2.1Aあります。12、3年前のiPod用と思われるアダプタと比べると体積が半分になりながら容量は倍になっています。バッテリーの進化が盛んに取り沙汰される昨今ですが、実はACアダプタもしっかり進化しているんですね。

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続・白棚線

 昨日、白棚線のことを書いたが、昭和30年代に父母に連れられて「白棚高速線」で私が父の実家に帰省していただけではなく、実は父が旧制中学時代に鉄道であった時代の白棚線を使って東舘から白河まで通学していたのである。そのことが、父が書き遺した「心の記念碑-七十年の軌跡」に書かれている。要所を書き出してみるとこんな感じである。※(括弧書きは郷秋<Gauche>が付した)

 「福島県立(旧制)白河中学に入学してから私は汽車通学を始めました。東舘からの汽車通学は私一人。当時は現在のように時刻表がしばしば変わることはなかったので、今でも覚えているのですが、(水郡線の)常陸大子発下り一番列車が(東舘)午前五時四十六分発でした。夏冬通して一番列車は私一人だけでした。
 棚倉まで三十分、そこで白棚線に乗り換え、白河中学の近くの登町駅まで約一時間かかりましたが、帰りは乗り換えの待ち時間があるので、往復約四時間近くかかりました。一番列車にいつも一人で乗車する私を、乗務の車掌さんが覚えてくれて、冬季は常陸大子からの約三十分で、車内の“だるまストーブ”が真っ赤になるほど焚いて、サービスしてくれていました。冷たい弁当をその上に載せておくと、棚倉駅に着く頃にはほかほかになるのでした。それを懐炉代わりに腹に抱えて白棚線に乗り換えるのがいつものことでした。」

 毎日五時起き、往復四時間汽車通学が余程辛かったのか、一年程の汽車通学の後に父は無理を云って、白河での下宿生活を始めたようです。「当時の下宿料は大概月25円、汽車の通学定期券は一年四十六円であった」との記述もあります。この下宿料は、実は当時裕福であった親戚からの借金で賄われ「那須屋は借金してまで息子を学校に行かせて何様にするつもりだ」と陰口を叩かれもしたのだとは、後に父から直接聞いた話である。


 今日もまた、取り留めもないことを書き連ねてしまいました。そんな訳で今日の一枚は「心の記念碑」で往復四時間の辛い汽車通学時代のことが書かれている辺り。今よりもはるかにちゃんとした写真が残っているのが素晴らしい。

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白棚線、そして連なる思い出

 一週間ほど前に「ふくしまから はじめよう。」https://www.facebook.com/FutureFromFukushima/ に白棚線のことが書かれていたのを懐かしく読んだ。

 白棚線。「しらたなせん」ではなく「はくほうせん」と読む。福島県の白河と棚倉を結ぶ23km余の鉄道であったが戦中の鉄材供出により廃線となり、私が白河に住んでいた頃には廃線跡を舗装した専用道路を走る国鉄バス白棚高速線として運行されており「高速バス」として親しまれていた。

 私の父の実家は茨城県の水戸と郡山(正確には安積永盛)を結ぶ水郡線の福島県内最南端の駅である矢祭山の一つ手前の東舘にあった。盆と正月、春秋の彼岸や法事の折には家族揃って高速バスで棚倉に出て、そこで国鉄水郡線に乗り換えて東舘に出かけたものであった。

 当時は鉄道時代の23kmのほとんどが高速バス専用道路で、交差点でも高速バスが優先走行していたためバス停間はほとんどノンストップであったように記憶している。単線の廃線跡の幅員は意外と狭く、上り下りの行き違いはバス停で行い、バス停間の距離が長い場所では途中にすれ違い用の退避スペースが用意されていた。磐城金山であったか、鉄道時代の名残でローカル線の駅のような「バスの駅」もあったような気がする。

 父の実家は東舘で「那須屋」と云う田舎宿屋を営んでいた。旅館だからもちろん料理を出すが、近くを流れる久慈川では、六十年前には竹で編んだ仕掛けでウナギが採れた。鮎は宿のおやじである父の長兄が投網で獲っていた。宿の奥、一番山側には小学生の背丈ほどもある漬物樽と梅干(梅漬け)の甕が鎮座した漬物小屋があった。折々に食べた炊き込みご飯やおはぎ、ドンブリに山と盛られた白菜漬け、たくあんの旨かったこと。

 那須屋の玄関の黒光りする廊下の突き当りには電話室があった。それは屋内にある電話ボックスで、ドアのガラスには「東舘十番」と金文字でかかれていたのを思い出す。受話器を取って右側のハンドルをグルグル回すと交換のお姉さんが出る。「白河〇〇〇〇番お願いします」と云って受話器を置くとやや時間をおいてベルが鳴る。急いで受話器を取り「東舘局です。繋がっていますのでお話ください」と云う交換嬢の声が消えると白河の祖母と話ができる、そんな電話機であった。もう六十年近くも前の想い出である。


 と云う訳で今日の一枚は金色の稲田の中、白棚線廃線跡の専用道路を走るJRバス。
 写真は「ふくしまから はじめよう。」のFacebook Pageから転載いたしました。

 今日は思い出すままに脈絡もなく子供時代の記憶を書き連ねましたが、父の出身地である福島県矢祭町(旧東舘村。最近は「合併しない宣言」「町議の日当制」「もったいない図書館」で少し有名か)、実家の那須屋について、10年ほど前に書いた小文がいくつかあります。興味を持たれた方には、下記のURLを辿りお読みいただければ嬉しく思います。
http://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/5b22e733c37f1409d0868907a187fe7f

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