F1 第3戦オーストラリアGP開幕

 灼熱の開幕2連戦から2週間のインターバルをおいて秋のメルボルン、アルバートパーク・サーキットでの第3戦が始まった。2回のフリー走行が終ったところで日曜日を占うのは難しいけれど、あえて言えば、今回はホンダが速いかもしれないな。

 <オーストラリアGPフリー走行2の結果>
 1位:アンソニー・デイビッドソン / ホンダ / 1'26"822 MI
 2位:アレクサンダー・ブルツ / ウイリアムズ・コスワース / 1'26"832 BS
 3位:ロバート・クビカ / BMW / 1'27"200 MI
 4位:ジェンソン・バトン ホンダ / 1'27"213 MI
 5位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / 1'27"443 MI
 6位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ / 1'27"658 BS
 7位:キミ・ライッコネン / マクラーレン・メルセデス / 1'27"773 MI
 8位:ルーベンス・バリチェロ / ホンダ / 1'28"075 MI

 上位の3人は各チームの第3ドライバーであるから余り気にする必要はないといいながらも、デイビッドソンがフリー走行1-2を通して速かったことには注目するべきだろう。バトンがレースドライバー最速タイムを出していることからもオーストラリアGPにおけるホンダの好調ぶりをうかがい知ることができる。

 ホンダ同様に注目したいのがウイリアムズ/ブルツの2番手タイムである。レースドライバーであり、しかも地元のレースとなるウェバーが14位、ニコに至っては22位と沈んでいるが、しかし心配は無用。速く走るためのセッティングは既にブルツのマシンで確認済みなのであるから明日の予選ではウェバー、ニコ共に少なくとも4列目までのタイムを出してくることは間違いない。

 ところで、ネットメディア各社が流したフリー走行1の結果のタイトルはいただけなかったな。

 「フリー走行1回目 トップはHondaのデビットソン! 琢磨は15番手

 これでは「うぉ!琢磨の後ろに13人もいる!」っと勘違いする人がいても不思議ではないぞ。計測した「18人中」と書かないとね。もっとも琢磨と井出の後ろにミッドランド/ヴィンケルホック、トロ・ロッソ/ジャニがいたことは確かだけれど。

 さて、明日の午後には予選結果がわかる。日本とほとんど時差のないオーストラリアGPは結果がすぐにわかるので嬉しいぞ!

今日の一枚は、櫻時(さくらどき)の雑木林を見上げた図。

[ 撮影 : いつもの東京都下某所 ]
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10年に一人の逸材か?

 ニコ・ロズベルク。1982年、たった1度の優勝で、わずか44ポイントでF1チャンピョンのリストに名を残したケケ・ロズベルクの子。計らずも、父ケケがチャンピョンを獲得したのと同じウイリアムズ・コスワースのマシンを駆りデビューしたニコ。初戦でファステスト・ラップを記録し2戦目でセカンド・ローを奪い取ったF1界のサラブレッド、ニコ・ロズベルク。

 そのニコの周辺が俄かに騒がしくなってきた。弱小チームからデビューしても、すぐさまその才能の片鱗を見せつけビッグチームのドライバーに抜擢されたドライバーは勿論過去にもいる。例えばミヒャエル・シューマッハ。例えばキミ・ライッコネン。

 ご存知の通りミヒャエルは91年のベルギーGPにベルトラン・ガショーの代役としてジョーダン・フォードからデビューし(ホテルに泊まる資金がなくマネージャーと共にユースホステルに泊まったのは余りにも有名な話し)、予選で7位。決勝こそ0周リタイヤであった次のイタリアGPではジョーダンからベネトンへ電撃移籍し5位入賞。3年後にはベネトンでワールド・チャンピョンを獲得。

 2001年、スパーライセンスが発給されないのではないかと噂されながらも何とかザウバーからデビューを果たしたキミが2002年シーズンにはマクラーレンに移籍、翌2003年にはミヒャエルとタイトルを争ったことは記憶に新しい。

 毎年多くの新人が下位カテゴリーからF1に進級してくるが数戦で、あるいは翌シーズンにトップチームに移籍しチャンピョンシップを戦うという例は決して多いわけではなく、だからこそライッコネンが「シンデレラ・ボーイ」と呼ばれる所以なのである。

 そして2006年の超新星、ニコ・ロズベルクもまた「シンデレラ・ボーイ」への道を歩もうとしているようである。移籍先候補として真っ先に挙げられるのがマクラーレン。ライッコネンがフェラーリに移籍し空いたシートをニコで埋めようというものだ。常勝ミヒャエルを追い、打ち落としたアロンソも2007年にはチームメイトに追われる立場となるのか。

 競争の世界は常に追いつ追われつ、下克上の世界だ。そんな世界で最年少チャンピョンと騒がれたアロンソよりも更に若いニコがどこまで戦えるのか。2006年シーズンは始まったばかりであり2007年を語るには余りにもは早過ぎる。ケケの子としてではなく、GP2チャンピョンを獲得しF1に進級してきた一人のドライバーとしてのニコのドライビングを、その活躍を大きな期待を持って見守りたい郷秋<Gauche>である。

今日の一枚は、恩田の森の民家の庭先の桜草。
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今週末はメルボルン

 残念ながら郷秋<Gauche>がメルボルンに行く話しを書こうとしているわけじゃない。今週末、メルボルンはアルバート・パークに設けられた特設コースでオーストラリアGPが開催されるというお話だ。

 昨年は開幕戦として行われたオーストラリアGPだったが今年は第3戦。灼熱の開幕2連戦からグッと涼しい秋のメルボルンでのレースであるがさて昨年の勝者はと言えば、前戦でポール to フィニッシュを決めたフィジコことジャン-カルロ・フィジケラである。

 郷秋<Gauche>の予想は当たったためしはないけれど、今週末の勝者は2戦連続かつ2年連続でフィジコである!と、言っておく。眉毛君はと言えばまさかのマシントラブルでリタイヤ、2位は予選を失敗したライッコネンが滑り込み、3位は信頼性アップのコスワースV8を駆りまたもや2列目発進のニコ。F1デビュー3戦目にしての表彰台ゲット。

 バトンはやっぱり表彰台には上がれず4位、予選2番手のタイムをたたき出しながらもまたもやエンジン交換による10グリッド降格のミヒャエルは苦しいレースの末に5位フィニッシュだ。って、予想というよりもほとんど願望的創作だな、こりゃ。

今日の一枚はこれ。でも名前がわかりません。
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君はいったい何を言っているのかね

 ビルヌーブ君!
 Nifty F1 Newsによれば、ウイリアムズのマーク・ウェバーの現状を心配して「勝てないクルマであまり多くのシーズンを過ごしてしまうのは、ドライバーにとって有益なことではないよ。勝てないことに慣れてしまって、そのことが影響を及ぼしてしまうんだ」と言ったのだという。

 おいおい、君は何を言っているのかね。君自身が言われても仕方のないようなことをよくもまあ平気で言っていられるものだ。自分の経験からのアドバイスなのだとすれば確かに説得力はあるけれど、人のことを心配する暇があったら自分のF1キャリアの締めくくり方を考えた方がいいんじゃないかな。

今日の一枚は、郷秋<Gauche>のオフィスの前の大島桜。
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眠いっす

 「春眠暁を覚えず」って言いますが、春はホントに眠いです。って、郷秋<Gauche>のばやいには一年中眠いのですが・・・

今日の一枚は、恩田Now掲載のものとは別ショットの白木蓮。
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NISSANがF1参戦?

 ルノーが1、2シーズンの後にF1から撤退するのではないかとしばらく前から囁かれているが、ここにきて参戦のブランドをルノーから日産にスイッチするのではいう話があちらこちらから聞こえてくるようになった。

 世界的にどうかはわからないけれど、少なくとも日本にいて感じるルノーのイメージはF1で成功を収めたスポーティーなイメージではない。スポーティーかどうかの前に、大体、次期愛車を考える時にルノーをその候補に上がるkとはまれだし大体においてだ、ルノーがいいかな?と思ったとしてもいったいどこに行ったら買うことができるのかわからないのが実態だ。

 だったらいっそのこと日産ブラントで参戦した方がルノー・日産連合としてはメリットが多いのではないかと思ってしまうな。もっと言えば日産よりもインフィニティか?

 もし日産がF1に出て来るとなると日本の3大メーカーがF1でしのぎを削ることになる。こうなると世界の主だったメーカー(GMとフォードはOut of Ganchu)でF1に参戦していないのはドイツのフォルクスワーゲンとプジョー・シトロエン連合だけになりそうだ。もっともVWはアウディブランドでの参戦がしばらく前から度々噂になっている。

 VWがF1参戦となれば黙っていられないのがメルセデスだ。これまた度々話題になっているようにマクラーレンを買収しオール・メルセデスでの参戦もありうるだろう。日本勢が三つ巴の戦いになるのと時を同じくしてドイツの3大メーカーもF1フィールドでにらみ合うことになるのか。

今日の一枚は、咲き始めた桜。

 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しております。春色の森をぜひご覧ください。
恩田Now 
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只今データバックアップ中

 何のデータをバックアップしているのかと言えば、9年も前のWebsiteのデータです。ご存知の方も少しはおいでかも知れませんが実は郷秋<Gauche>、自分のblogやWebsite (これこれこれ、実はこれも)の他にチェリスト長谷川陽子さんのOfficial WebsiteのWebmasterを1997年から務めているのです(2002-2004中断)。

 そんなわけで1997年当時からのWebsiteのデータを持っているのでした。当時比較的廉価な大容量メディアはiomegaのZIP Driveでした。FDを一回り大きくしたようなメディアにFDの80倍の100MBを記録できるというので、当時は愛用者の多いバックアップ用ツールでした。

 郷秋<Gauche>も当時愛用したZIPのディスクが10枚程引き出しの奥に入っていたのです。ところがこのZIP Drive、16bitマシン、つまりWindows98のマシンまででしか稼動しないのです。この事実にはしばらく前に気がついていたのですが、ついに重い腰を上げてバックアップ作業を開始したのでありました。

 我が家に1台だけ残っているWin98のThinkPadにZIP Driveをつないで只今バックアップ真っ最中なのですが、実に時間がかかります。たった100MBをコピーするのに30分ほどかかっているのです。10枚ありますから5時間!数日に分けての作業になりそうです。

 このバックアップ作業はZIP からPCMCIAのアダプタカードに差した1GBのCFにコピーする方法で行っています。CFにコピーへのコピーが終了したところでやはり10枚程あるFDのデータと一緒にDVD-Rに焼く予定でおります。

 さて、今回のバックアップ作業が終了しますとZIP Driveが不要になりますのでご希望の方がおいででしたらお譲りしたいと思います。私が持っているZIP DriveはFUJIFILM製のDOS/V機のパラレルポートモデルです。本体・接続ケーブル・ACアダプタの他ドライバFDとインストールガイド(コピー)があります。本体の程度は良好です。ご希望の方はhttp://www33.ocn.ne.jp/~musica/ の最下段にあります連絡先までその旨をMailしてください。

 それにしてもここ4、5年のデータ・インフレはすごいですね。ちょっと前までは「へーっ、これ一枚に100MBも入るんだ」なんて驚いていたのに、いまや容積1/10のCF(コンパクトディスク、最近では主にデジタル方式一眼レフカメラの記憶媒体として利用されている)に数GBが入ってしまい、2GB程度のデータでならものの数分で転送されるのですから。

今日の一枚は、「目覚めのとき」。
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富士より熱海で!

 2007年からの日本GPが鈴鹿ではなく富士で開催されることになったことは、F1ファンならずとも既にご存知の通り。鈴鹿は鈴鹿で日本における2つ目のGPとして鈴鹿を舞台とするGP開催の道を更に探っているのだという。できれはそう願いたい。例えばスパがGPカレンダーからはずされたことを私たち日本のファンが残念に思うように、鈴鹿でのレースを見ることができなくなルことを嘆くファンは海外にも多いはずなのであるから。

 そうは言いながらも、富士で行われる日本GPは地理的な条件から、多くの特に首都圏及びそれ以北のF1ファンからは支持されることだろう。富士スピードウェイが位置するのは「首都圏の奥座敷」のすぐ裏山であって、勿論鈴鹿よりもはるかに近いからである。アクセスと宿泊施設の確保に難があることは他の報道に譲るが、それを補っても余りあるメリットが首都圏以北のファンにはあるのである。

 さて、2007年以降の日本GPに関する報道はどれもこれも「鈴鹿対富士」の図式で書かれているが、郷秋<Gauche>はまったく違った視点から日本で開催されるF1GPを考えてみたい。結論を先に言っておこう。
日本GPは20年にわたって名勝負が広げられてきた鈴鹿で行い、もうひとつのGP(パシフィックGPでもアジアGPでもよい)は首都圏に程近く鉄道での観客輸送が可能な熱海で、公道レースを開催しなさいというものである。

 公道レースがいかに面白いかはモナコでのレースを引き合いに出すまでもないだろう。ヨーロッパ屈指のリゾート、モナコの向こうを張って東洋のモナコとまで言われるスパ・リゾート熱海で公道レースを開催するのである。

 バブル経済崩壊以降の熱海温泉は衰退の一途を辿り既に見る影もないほどなのだという。そんな熱海でF1の公道レースを行うのだ。東海道新幹線、在来線の2系統で電車による観客輸送が可能である。宿泊施設は腐るほどある(実際に腐ってしまったホテル・旅館も多いらしいが)温泉旅館・ホテルで収容可能である。横浜、東京のホテルに宿泊しての観戦も勿論可能だ。海外からの観客は成田から東京湾横断道路を利用してバスで川崎あるいは横浜まで運び、その先はJRを利用し熱海入りしてもらう。新しくできる静岡空港からJRでの熱海入りも勿論OKだ。

 寂れている久しい熱海の街がF1をきっかけに活気を取り戻す。F1観戦客が横浜・東京に、鎌倉あるいは伊豆半島各所の観光・行楽の地に回遊する。つまりF1開催の地となる熱海のみならず南関東一円に経済効果が波及するのである。

 鈴鹿か富士かというステレオタイプな論争は止めにして、より経済的波及効果の大きいスパリゾート熱海で開催する公道F1レースを真剣に考えようではないか、諸君!(って、なんで演説調になるの?)


今日の一枚は、愛らしいスノーフレーク。

[ 撮影 : いつもの東京都下某所 ]
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寒緋桜(カンヒザクラ)


 沖縄で桜と言えばこの寒緋桜を指すのだと何かで読んだことがありますが、果たして本当にそうなのかどうかはわかりません。
 寒さの厳しかった冬の後に暖かな日が続いたために逆にいつもより桜の開花が早くやっているらしい首都圏です。ここで言う桜は勿論染井吉野(そめいよしの)ですが、私のオフィスの前にある大島桜(おおしまざくら)も明日には咲き出しそうなくらいに蕾が大きくふくらんでいます。

[ 撮影 : いつもの東京都下某所 ]
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今日はお座敷

 これからお座敷があるんです。帰りも遅くなりそうなので今日はこんなものでお茶を濁しておきます。

雪柳(ゆきやなぎ)の園芸種ですね。真っ白な雪柳は今週末に撮れるかな?
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新聞は花盛り

 「新聞は花盛り」じゃ意味がわからんぞ、って叱られそうなタイトルをつけてしまいましたが「新聞には花が咲いたという記事がいっぱい」という意味です。どのくらいいっぱいかというと、郷秋<Gauche>愛読の神奈川新聞20面には関連記事が3つも載っているのでした。まっ、他に報道すべき事件も事故もなかったということですから結構な話ではありますな。

 一つは大磯町で個人の庭や公園を廻る「おおいそオープンガーデンフェスタ」が開催されているという記事(ニュースにはあらず)。なんと町内の14世帯が自宅の庭を公開したと言うのですから、さすが大磯というべきですね。パンジーやマーガレットの花が咲いた小池さん宅、クリスマスローズの花が美しい竹内さん宅の庭が写真入りで紹介されています。

 丹精込めた庭で咲いた美しい花をぜひ多くの皆さんにも楽しんでいただきたいということなのでしょう。ガーデニングが趣味の方にはたまらない企画ですね。それにしてもいったい何坪ほど庭なのでしょうか。写真から想像する限りでは庭の部分だけでも50坪はありそうです。繰り返しますが、さすが大磯町です。

 さて、もうひとつは小田原で桜が咲き出したとの記事(これはニュースだな)。小田原城址公園で咲き始めた桜の花の写真が掲載され、「かながわ銘木100選」に選ばれている長興山紹太寺のしだれ桜他二カ所でも開花が確認されたと記事は伝えていますが、咲き出した桜の品種が書かれていないという、実に神奈川新聞らしい記事なのであります。当然ソメイヨシだぞ!ということなのでしょうか。でも長興山紹太寺の「しだれ桜」って書いてあるしぃ・・・。

 三つ目は箱根の湿生花園が開園したとの記事で、こちらは写真と共に「花のように見える白い苞が開き始め」と、正確な記載(湿生花園の担当者からそう書くよう注意があったのでしょうね。普通はミズハショウが咲き出した、と書きますから)。

 箱根の湿生花園は何度も行っている、言ってみれば馴染みに場所なのですが写真を再開してからは行っていないのです。行ってみたいような気もするのですが、やっぱりやめておきます。なぜかと言えば実は最後に言った時に嫌な思いをしているんです。

 私が行っていた、同じ時にちょうど年配者中心の写真愛好家のグループが来ていたんですね。それで狭い通路にたくさんの三脚が立てられて一般の見学者が通りにくくなっていたんです。「これは何なの」と思っていたところで一言、「入っちゃいますから右に寄ってください」。あなたたちはいったい何者なの?と、大いに怒ったことを思い出し、行きたいけれど行きたくないなぁと思う郷秋<Gauche>なのでありました。


 今日の一枚は、花韮(はなにら)。白以外に花弁が青味かかった品種があるようです。
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ホンダ、38年ぶりの表彰台?

 なに言ってんだよ~っ!と思われた方も多いでしょうね。そうですとも、最近では優勝こそないもののバトンが何度も表彰台に上がっているし、15年遡ればマンセルがピケが、セナがプロストが、毎レース表彰台にあがっていたのではないですか。

 でもね、よ~く考えてみると、強かったのはホンダのF1チャレンジ第二期(1983-1992)当時のウイリアムズ・ホンダであったりマクラーレン・ホンダであったわけで、ホンダそのもの、つまりワークス・ホンダではなかったわけですね。つまりホンダはエンジン・サプライヤーとしてF1に参戦していたのです。ですからウイリアムズやマクラーレンのマシンには”Powered by HONDA”と誇らしげに書かれていたのでした。そんな”Powered by HONDA”のウイリアムズやマクラーレンが勝って勝って勝って勝ちまくったのですが、ホンダにとってはあくまでもエンジン製造者としての勝利であったわけです。

 しかし、今年は久々のワークス・ホンダ。どのくらい久々かというと、第一期(1964-68)の1968年以来ですから、マレーシアGPの3位獲得が38年ぶりということになるわけですね。

 第二期当時はホンダが最強のエンジンを作りそのエンジンを搭載したマシン・チームが優勝するという図式だったのですが、それから15年を経た今ではエンジンだけが良くてもだめ。空力を中心としたトータルパッケージがものを言う時代になっているわけです。過去5年間BARチームにエンジンを供給することでF1に参戦してきたホンダもついに必勝を期してワークス体制で臨んだ今シーズンですが、開幕2戦の結果を見る限りではルノーにはかなり水をあけられているようです。

 フェラーリとマクラーレンを蹴落としルノーに追いつき追い越すためにはあと何戦必要なのでしょうか。今シーズン中に表彰台の一番高いところにバトンあるいはルーベンスが立つ時が来ることを、大いなる期待を持って待ちたい郷秋<Gauche>なのであります。

今日の一枚は、竹林からピンクの梅を望む図。

[ 撮影 : すみよしの森 ]
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F1 2006年第2戦 マレーシアGPを振り返る

 エンジン交換による降格という波乱はあったものの、2戦を終了したところで今シーズンの各チームのポテンシャルと問題点が明確になったといっても良いだろう。まずは結果を確認しておこう。

 <マレーシアGP決勝レースの結果>
 1位:ジャンカルロ・フィジケラ / ルノー / Q1 / FL1 / MI
 2位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / 1'35"747 / Q7 / FL2 / Mi
 3位:ジェンソン・バトン / ジェンソン・バトン / Q2 / FL4 / MI
 4位:J-P・モントーヤ / マクラーレン・メルセデス / Q5 / FL3 / MI
 5位:フェリペ・マッサ / フェラーリ/ Q21 / FL8 / BS
 6位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ/ Q14 / FL5 / BS
 7位:ジャック・ビルヌーブ / BMW / Q10 / FL9 / MI
 8位:ラルフ・シューマッハー / トヨタ / Q22 / FL6 / BS

 Q=予選順位(ペナルティによる降格後順位) / FL=ファステスト・ラップ順位

 ポールtoフィニッシュのフィジケラには拍手を送りたい。マシンの仕上がりも上々、次戦以降も風がフィジコ吹いてくれることを祈るばかりだ。

 注目のウイリウアムズ・コスワース。ニコ・ロズベルクはさすがに若さを露呈したというべきかスタートで出遅れるが、予選7位から3位にジャンプアップしたアロンソを追い回すウイリアムズのウェバーが見物であった。重いタンクを抱えたアロンソではあったか、ウイリウアムズ・コスワースのマシンがここまで速いとは驚きである。が、しかし、ニコのエンジン・ブローに続いてウェバーもエンジントラブルであえなくリタイヤ。きっちりと同じエンジンを作ってきたコスワースもたいしたものであるが、次戦には是非とも2戦分を走れるエンジンを2台用意して欲しいものである。

 相変わらず苦しい戦いを強いられるSAF1ではあるが、中盤の琢磨とリウィツィのバトルを楽しませてもらった。明らかに速いリウィツィを押さる琢磨。次戦には更に激しいバトルを期待した。

 さて、最初に書いたとおり2戦終了したところで今シーズンの各チームの力関係が明確になった。最速はルノー、ついでホンダとマクラーレン、次にフェラーリであるが、ホンダとマクラーレンの関係は微妙である。ホンダはジェンソンがまずますの速さを見せるがルーベンスがいまひとつ乗り切れていない。これはコンストラクターズ・ポイントを考えた時痛いのと同時に、マシンのポテンシャルにも若干の疑問が生じることになる。

 マクラーレンの最大の敵は自身の信頼性だろ。昨シーズンからの問題が未だに解決されていないようだ。エンジだけではない。車載カメラの影像によると激しく振動していたモントーヤの左ミラーがレース中盤にはもぎれ飛んでなくなっていた。こんなところにもマシンの信頼性の問題が表れる。

 上位4チームを追う最有力チームはウイリアムズであろう。ただしエンジンの信頼性が上がればという一言を付け加えなければならない。更にはBMW、トヨタも追撃してくる。この3チームのうち2週間後にトップ4に追いつくのはどのチームなのか、4月2日のオーストラリアGPが楽しみである。


 今日の一枚は、例によって記事本文とは何に関係もない、紅辛夷(べにこぶし)。紅色の辛夷という名前ですが、花の姿からは「紅四手辛夷」と言った方がより近い感じですね。
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F1 2006年第2戦 マレーシアGPの予選結果を読む

 エンジン交換による降格という波乱を除けば各車とも前戦で示した速さの順位に並んでいるといっても良いようである。

 <マレーシアGP予選の結果>
 1位:ジャンカルロ・フィジケラ / ルノー / 1'33"840 / MI
 2位:ジェンソン・バトン / ジェンソン・バトン / 1'33"986 / MI
 3位:ニコ・ロズベルグ / ウイリアムズ・コスワース / 1'34"626 / BS
 4位:マーク・ウェバー / ウイリアムズ・コスワース / 1'34"672 / BS
 5位:J-P・モントーヤ / マクラーレン・メルセデス / 1'34"916 / MI
 6位:キミ・ライコッネン / マクラーレン・メルセデス / 1'34"983 / MI
 7位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / 1'35"747 / MI
 8位:クリスチャン・クリエン / レッドブル・フェラーリ / 1'38"715 / MI

 注:ミヒャエルは4番手のタイムを出したがエンジン交換による10グリッド降格
 のために9番手タイムのクリエンが繰り上がっている。

 ウイリアムズ・コスワースは初戦からの好調を維持し2台揃っての2列目発進で ある。ニコはF1二戦目にしてセカンドローにつけ、バーレーンの7位フィニッシュが決してビギナーズ・ラックではないことを自ら証明している。シーズン開幕間もない時点での2台揃っての好タイムはマシンの素性が良いことを意味するから、これからが更に楽しみである。

 アロンソの好調とは裏腹に、昨シーズンから不運が続いていたフィジケラが久々のトップタイムだ。予選タイムでは僅差のバトンだが彼が3位以下を押さえていてくれる間に逃げられれば優勝も見えてくるか。ポールポジションからのスタートを結果に是非とも結びつけて欲しいところだ。アロンソも予選7位から前をうかがいたいところだか前にはウイリアムズの2台、マクラーレンの2台がいる。こちらはピット戦略が重要になりそうだ。

 SAF1&琢磨は上昇機運をつまめたか。フリー走行では詰め切れなかったミッドランドとの差を1.192まで詰めてきている。エンジン交換による降格でSAF1よりも後ろからスタートするマシンが4台もいることからスタート直後の下位集団はかなり混乱することが予想される。その混乱を上手く利用してミッドランドの前に出ることは十分に可能だろう。

 トヨタとBMWは前戦同様中団に埋もれている。今後2、3戦のうちに解決の糸口を見つけないとそのままのポジションでシーズンを終えてしまう可能性も大有り。フェラーリはエンジンンに問題を抱えているようだし、マクラーレンもいまひとつ。頼みは共にエースの鬼神の走りだけか。

今日の一枚は、例によって記事本文とは何に関係もない、木瓜(ぼけ)。

[ 撮影 : すみよしの森 ]

 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しております。春色の森をぜひご覧ください。
恩田Now 
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F1 2006年第2戦 マレーシアGP開幕

 2006年シーズン開幕のバーレーンGPの興奮冷めやらぬ中で第2戦 マレーシアGPが開幕した。まさに怒涛の開幕2連戦である。既に初日のフリー走行が終わり、明日、フリー走行3と予選を迎える。フリー走行1、2のタイムなどは他のサイトでご覧頂くとして、以下、郷秋<Gauche>的に気になったことをランダムに記す。

 ウイリアムズ・コスワース。バーレーンGPのファステストラップ奪取、6・7位がフロックなどではないことをテスト・ドライバーのブルツが証明した。フリー1がトップそして2が2位である。フリー2ではウェバーとニコがブルツの2.7-2.9秒遅れであるが、明日は好位置につけてくること必至である。

 フェラーリ。悪くはないが手放しで喜べる状態ではない。思わぬパフォーマンスを披露するウイリアムズ・コスワースとは期待されるものが違う。このまま行けば前戦同様、表彰台には上がれるが、一番高いところには手が届かないということになりかねないぞ。

 トヨタ。1・2とも中団につけるのがやっと。伝え聞くところではマシンの前後重量バランスに問題があるということだが、もしそうだとするならば今シーズン中の浮上は絶望的。初優勝は再び遠のいたか。

 さて、先週初めてのロングランテストを終えたSAF1。フリー走行1では琢磨が当面のライバルたるミッドランドのアルバースに対して1.68秒まで詰め寄ったが、2では替わってモンテイロに2.133とその差を広げられている。タイムから言えばミッドランドの周回遅れである。明日の予選で再びミッドランドに詰め寄ることができるか。

 少ないスタッフでSA05と06を同時に開発するのは容易ではないことは当初から予想できたことではあるが、やはりというべきかSA06のデビューは開幕前の予想よりもかなりずれ込みそうなのだという。となると差し当たりはSA05の熟成に期待したいところであるが、琢磨はともかくとして井出のコミュニケーション能力が大きな障害になりそうである。琢磨とのタイム差はドライバーとしてのスキルだけではなくこのあたりにも原因があるのか。

 チーム代表の鈴木亜久里氏はこのあたりのことをわかった上での「井出起用」であったのか。いまではそこそこ話せるようになった(らしい)鈴木氏であるが、1990年の鈴鹿で3位表彰台を獲得した後に「もう少し英語が上手くなってからインタビューを受けたかった」と洩らしたことを思い出す。

今日の一枚は、例によって記事本文とは何に関係もない、菜の花と梅。

[ 撮影 : なるせの森 ]
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